ふしだらな娘だと笑いなさい 作:レスリングマン
「まさか、戦車道の全国大会で負けてしまうと廃校という噂が本当だったなんて、信じられません」
「みほさん、それを知っていて一人で戦っていたのですか?」
「私たちに相談しても良かったじゃん。水臭いよ。みぽりん」
「沙織に相談したところでどうにもならん。無駄に緊張して煩くするだけだ」
私が学園艦の統廃合計画について話すとあんこうチームのみんなは様々な反応をする。
それなりにショックみたいだったけど、受け入れるのは思った以上に早かった。
「てか、勝とうよ! 諦めたら終わりじゃん! 戦車も恋も!」
「ありがとう、沙織さん。緊張さえしなければ勝てるって思ってるから。勝つよ、私は。黒森峰に」
沙織さんは一番最初に勝とうと言葉に出して、みんなを鼓舞する。
私は全員がいつもどおりのパフォーマンスを見せてくれれば優勝は確実だと思っていた。
だから、統廃合の問題を受け入れても尚……背水の陣で挑もうとする気概を全員が見せているこの状況はコンディションとしては最高である。
お母さんの目論見は逆効果だと思えるほどだ……。
「西住さん、一人で背負うな。決勝ではどんな指示にでも応えてやる。遅刻見逃しもかかっているしな」
「私も微力を尽くします。たとえ腕が千切れても、西住殿のお役に立てるように!」
麻子さんと優花里さんもやる気になってくれている。
そうだ。麻子さんが100パーセントの実力を出しさえすれば、私たちは撃破されない。
フラッグ車が落ちなければ、チームは負けない――つまり必ず勝つということだ。
「ここまで頑張ってくれたみほさんの努力を無駄にはしません。わたくしが全て一撃で仕留めて……あなたに勝利を捧げることを約束します」
そして、華さんはいつも以上に強い覇気と精神力を見せて――私に勝利を捧げると約束してくれた。
華さん、今のあなたはナオミさんやノンナさんよりも強いから――最強の砲手としての力を見せつけてね。
その日の夜はあんこうチームのみんなで集まって夕飯を食べて……。
華さんと一緒に家に帰った――。
「んんっ♡ みほさん……。もっと♡ 強くシテください♡ んんんんっ♡♡」
「じゃあ、指を増やすね。ちゅっ♡ んっ♡ んっ♡」
「あああんっ♡ んんあっ♡ んんんんっ♡♡ 素敵です♡ んああんっ♡♡」
廃校の話が絶妙なアクセントになってくれたおかげで、この日の夜は燃えた。
やっぱ、危機感とか生存本能に訴えかけるナニカがあれば性的な興奮も高まるのかな? エリカさんは首締めとか悦ぶけど……。
「ほら、華さんのせいで手がこんなにべっとり」
「いやっ♡ 見せないでください♡ わたくしのはしたないところを♡ 恥ずかしいです♡」
「ぺろっ♡ 美味しい♡ 今度は華さんからシテ♡」
「……みほさんったら♡ 仕返しです♡」
「んんっ♡ 華さん……、上手すぎだよ♡ 弱いところを当てるの♡ んあっ♡ んっ♡ んっ♡ んんんんっ♡♡」
「ふふっ♡ わたくし、当てるのが好きなんです♡」
華さんといつものように愛し合って、私は私の生を実感する。
こうやって人と触れ合うと生きているって気分になるのだ。
以前は戦車道でも似たような感覚はあったんだけど……もう随分と長く感じられない。
――だからかもしれない。人を啼かせるようになったのは。
――ここまで、ヒトの愛情に飢えているのは。
華さんに抱いてもらえて、私は一時的に満たされる。
けれど、気付けば渇いているのだ。
「華さん、愛してる……私を受け入れてくれて……ありがとう」
「……みほさん。悩んでいるなら、わたくしに相談してください。わたくしも、みほさんのこと――愛していますから」
――それだけで十分だよ。華さん……。
本当は分かってるんだ。
私みたいなのが幸せになっちゃダメだって……。
――だけど、私は私であることを止められない。
だから、私は――沙織さんも口説く!
もっと、渇きを潤すために……。
あはは、我ながら屑すぎて笑えてくるよ。でも、私の笑った顔……可愛いんだよね。
◆ ◆ ◆
「ごめんね、沙織さん。何度もこうやって、お料理を教えてってお願いして」
「謝らなくってもいいよ。やっぱ、料理は好きな人のハートを掴む基本だもんね〜」
そう、華さんと恋人同士になってからも沙織さんとはちょくちょく二人きりで会っていた。
華さんにはそのことを隠してない。
寧ろ、彼女に喜んでもらう為の料理を習っているという体裁にしているから、感謝されている。
だけど、実際は料理を習うのは当然の如く口実。
今の私と沙織さんはちょっと面白いことになっていた。
「んっ♡ んんっ♡ ちゅっ♡」
「んあっ♡ んっ♡ んんっ♡ ……みぽりん、どうだった? 上手く出来たかな?」
「うん。もうちょっと、舌を吸うように絡めると気持ち良いかも」
「そ、そう? じゃあ、もう一回試してもいい?」
沙織さんにわざと目につくように置いた大人の恋愛雑誌。
かなりエッチな内容になっていて、キスで如何にして男を落とすか……とかそういう内容が平気で書いてある。
沙織さんと一緒にそれを読んで、彼女がちょっと興奮してきたのを読み取って……キスの練習をしようと提案したのだ。
すると、ガードは案外弱い沙織さんはそれを了承。
今では私のキスのテクニックによって、Kissにどハマリしてくれた。
――今日はちょっと攻めてみようかな。
「んんあっ♡ んっ♡ んんっ♡ あんっ♡ み、みぽりん、今胸を揉んで♡ あっ♡ んむっ♡ んんんんっ♡♡」
「実際に、こんなキスされたらきっとこうやって触ってくると思うよ♡ 練習だから♡ これは練習♡」
「そ、そうだよね♡ こ、これは練習……んんっ♡ そこ……んあっ♡♡ 大事なトコっ♡ ああんっ♡♡♡」
練習とか言って、沙織さんの巨乳やら下着の中に手を伸ばして下半身を弄る……。
彼女は快感に喘ぎ声を我慢できずにいた。
そして、小さく痙攣しながら私の腕にしがみつく。
「沙織さん……とっても可愛い♡ ねぇ、もっとしようよ……♡ んっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡」
「んっ♡ だ、ダメだよ♡ みぽりん……、私たち女の子同士だし……んんっ♡ んあっ♡」
勢いに任せて、沙織さんを押し倒す私。
彼女の大事なところは既にトロトロになっていて、部屋の中は沙織さんの甘ったるい雌の匂いで充満する。
――今、華さんが入ってきたら浮気してるの完全にバレるなぁ……。
そんな背徳感も背中を押して……私は沙織さんをめちゃめちゃに犯してしまう。
彼女も割と乗り気で……私の唇を何度も奪い……最後にはお互いの気持ちいい場所を舐め合ったりして、気付けば深夜になっていた。
実は女の子同士でも体の相性ってあるんだけど、私と沙織さんは奇跡的なくらい合っていたみたいで……この日からエッチな練習を度々行うことになる。
うーん。恋人にはまだなれてないけど……まぁいいか。
◆ ◆ ◆
「いよいよ明日が決勝戦だね〜」
「結局、角谷先輩だけは最後まで落とせなかったなぁ。こんなの初めてです。ちょっと悔しいかも」
「西住ちゃんは、優しいからさ。割と加減してくれるんだよね〜。もっと手段を選ばないやり方だったら、分かんなかったよ」
角谷先輩だけは本気で攻めたつもりだったんだけどな。
この人の精神力は妖怪じみている……。
「先輩……、今日までありがとうございました。楽しかったですよ。戦車道も含めて、大洗での生活は……」
大洗の戦車道チームを優勝させれば、私は用済みになる。
この学園艦には居られなくなるだろう。
お母さんも黒森峰に戻すかどうかして近くで監視しようとするだろうし。
「西住ちゃん……」
「はい? んっ♡ んんっ♡♡」
「……そんなに欲しいなら。あたしの身も心も西住ちゃんにあげる。明日勝とうが、負けようが……」
角谷先輩は突然、私の唇を奪う。
何だろう、この人は……何がしたいのか全然分からないや……。
でも、何だか心地よい。角谷先輩……勝とうが負けようが……じゃないですよ。
明日は勝ちます。大洗女子学園が必ず……。
いよいよ決勝戦です。
戦車道の描写は一応やります。不本意ですが……。