ふしだらな娘だと笑いなさい 作:レスリングマン
「――ということで、今年から大洗女子学園に戦車道チームが出来たんだよ。お姉ちゃん」
「……そうか。初心者たちに戦車道を教えているというのだな。記念で全国大会に出るくらいならお母様も何も言わないだろう」
「そうかなぁ? 優勝したら、何も言われないとは思えないから怖いよ」
お姉ちゃんったら、私が初心者率いて遊んでるって思ってるんだね。
悪いけど素敵な報酬を前払いしてもらってるから、負けてあげられないんだ。
「今年から始めるような子ばかりで優勝? でも、副隊長が言うと本当にそうなりそうで怖いわ」
「うむ。本気で優勝を狙われるとなると、こちらも対策を考えねばならないな。マウスをもう一両買うとか」
「隊長、ここでその発言はまずいです。あちらで話しましょう」
もう、私は副隊長じゃないのに。
エリカさんったら、前と全然変わらないな。
今はすました顔してるけど……私のこと慕っててくれたから、こっちに来るとき大泣きされて大変だった。
彼女も「大洗に転校する」とか言って親兄弟も止めるのに苦心したらしい。
――心を支配すると後が面倒だということ。
彼女は中等部の時からゆっくりと時間をかけて落としたから、今でも私に絶対服従なんだよね。
あのツンデレ時代も好きだったんだけど――目の前でお姉ちゃんと一対一で完勝したら神様みたいに持ち上げるようになって……。
「では、副隊長……。また会える日を楽しみにしております」
「もう。副隊長はエリカさんでしょ? 私も楽しみにしてるね。会えて嬉しかった」
こうやってペコペコされるのも大洗の子の前では止めて欲しいんだけどな。
まぁいいか。体の関係のこととか変なこと言われるより……。
エリカさんの体のことなら全部知ってる。それこそお尻の穴付近のホクロの数まで全部。
彼女は本当にベッドの上でも何でもしてくれるからなぁ。
長年かけて技を仕込んだから何ヤラせても上手いし。
思い出したら、久しぶりに抱きたくなってきた。
近いうちにエリカさんを抱ける機会を探ろうっと。
お姉ちゃんとエリカさんはそのまま離れたところに座ったみたいだ。
黒森峰が決勝まで上がって来れば対戦することになるか……。
お姉ちゃんでも、流石にグロリアーナには負けないだろうし順当に姉妹対決になるかな。
「今の、みぽりんのお姉ちゃん?」
「みほさんと似てましたね」
「黒森峰の隊長で去年の全国大会のMVPですよ。会えるなんて感激です」
「ケーキお替わりしてもいいか……?」
そのあと、お姉ちゃんの事とか色々と聞かれて……都合の悪いことは意味深な表情をして躱す。
華さんとは最近よくお泊りデートするようになったし、変なことは知られたくないんだよね……。
全国大会の一回戦の相手はサンダース大学付属高校。
シャーマンばかり使ってるイメージだけど……。
優花里さんには偵察とかは特に必要ないって言ったんだけどな――。
◆ ◆ ◆
「に、西住殿……、どうしてここに……?」
「優花里さんの行動は携帯に仕込んでいるGPSアプリで監視してるから」
「なるほど、流石は西住殿。まったく気付きませんでした」
優花里さんは私に気を使ったのか勝手にサンダースの学園艦に偵察に行こうとしていた。
それにいち早く気付いて追いかけたんだけど。
連れ戻すのは簡単だけど、私も一緒にサンダース大付属に行くことにした。
美味しそうな子が居るかどうかチェックしとこうと思って。
「しかし、サンダースの学園艦に来たものの……西住殿はサンダース大付属の制服は持ってませんよね? あれ? いつの間に制服を?」
「ちょっとその辺の子から借りてきた」
適当にサイズが合いそうなサンダース大付属の生徒を軽く気絶させて制服を拝借した。
縛って見つからないように隠したから、数時間くらいなら大丈夫だろう。
「流石は西住流……。潜入術も心得ているということですね」
私はばっちりコンビニや他校の制服を用意している優花里さんの方が凄いと思った。
やっぱりこの子は拾いものだったようだ。
「あれ〜? 戦車、見に行かないんですか?」
「大体の予想はつくから。もう少ししたらミーティングするみたいだし、見学していこっか?」
「はい。確かに作戦を知っておくほうが重要ですものね」
うーん。本当は作戦もどうでも良いんだけどな。
ミーティングなら戦車道履修者が集合するだろうし、可愛い女の子を見つけるチャンスだもん。
さて、良い子はいるかな……。
「以上で今回のミーティングは終わりよ! 必ずウィン出来るように頑張りましょう!」
――圧倒的に隊長のケイさんが良い。
見た目といい、性格といい、抱いてみたい感が凄い。
私以外の戦車道の隊長ってなんであんなに魅力的なんだろう。
お姉ちゃんも、ダージリンさんもレベル高いし……。
どうにかモノに出来ないかな? それとなく参謀っぽい子から人となりを聞くと正々堂々としたフェアな感じのことが好きらしい。
そして、来る者拒まずのフレンドリーさがあるとのことだ。
「なるほど、非常に参考になりました。ありがとうございます」
「んっ♡ んあっ♡ ちゃ、ちゃんと話したんだからぁ♡ んんんっ♡ こ、これ外しなさいよぉ♡ あんっ♡ やだ、また私……んんんんっ♡♡ はぁ、はぁ……、もうこれ以上は変になるからぁ♡ んんっ♡」
両胸と股下に小型のマッサージ器具を付けて目隠しをしたアリサさんという子は、下着姿で啼いていた。
スキだらけだったから、つい襲っちゃったよ。情報をスムーズに聞き出すために。
こっちの声は優花里さんが何故か持っていたボイスチェンジャーで変えている。
「アリサさん、いい感じにエロいですよ。ちゃんと撮影してますから、最後にピースサインを贈りましょう」
「えっ? んんっ♡ ちょっと、これ、撮ってるのぉ♡ んあっ♡ んっ♡ ダメっ♡ そんなとこ広げたら、私――」
ちなみに撮影は優花里さんである。
戦車道の試合の諜報活動はこれくらい当たり前とかバカみたいな嘘を信じているので、彼女も大概残念だと思った。
「アリサさんの恥ずかしいとこ、全部撮りました♡ こんなのインターネットのサイトとかに投稿されたら、可哀想……」
「や、止めて! ピース♡ はい、これでいいでしょ♡ んんっ♡ 早くこれ取ってよぉ♡ んんんんっ♡♡♡」
アリサさんは快感と恐怖が入り混じった声を出しながら、震える手でピースサインを作り……情けない姿をカメラに収められる。
これは、私のコレクションにするとして、もうこの人に用事はないかな。
「ねぇ♡ んあっ♡ んんっ♡ 早く取ってよ♡ んっ♡ んっ♡ ちょっと、聞いてる? ああんっ♡♡」
正々堂々としてるなら、小細工無しで力を見せつけてやればいい。
多分、ダージリンさんよりも楽に賭けには乗ってきそうだし。
ということで、アリサさんはこのまま放置して、私と優花里さんは大洗女子学園の学園艦に戻ることにした――。
◆ ◆ ◆
「――いよいよ全国大会が始まるな。頼んだぞ、西住……。いや、心配などしてないが」
「はい。期待に添えられるようにしますね。勝ったら明日は皆さんと祝勝会をしましょう」
「そ、そうだね。西住さんに感謝しなきゃ……」
「西住ちゃんの体力凄いからね〜。三人相手にしても疲れないんだろうなぁ」
ふふっ、終わったら先輩たちと四人で遊ぼうっと。楽しみだなぁ……。
三人とも調教を重ねて、上手に奉仕出来るようになったし……。
でも、その前に――。
『各校の代表者は前に出てください!』
「ケイさん、先程はご馳走様でした。ランチ、凄く美味しかったです」
「エンジョイしてくれたのなら嬉しいわ。それに、楽しそうなギャンブルまで持ちかけてくれたし……。最高にエキサイティングなゲームにしましょう!」
思った以上にフレンドリーなケイさんは簡単に「試合に負けた方が後日……言うことを聞く」という賭けを了承してくれた。
生徒会を使って寄港先と日にちをサンダースの学園艦に合わせれば簡単に一日中ケイさんで遊ぶことが出来るだろう。
「それじゃあ、フェアプレイでお互いベストを尽くしましょう!」
そう言って颯爽と自陣に戻ったケイさんだけど――。
へぇ、フェアプレイとか言いつつ……通信傍受機を仕掛けて来るなんて中々のタヌキなのかな彼女は――。
これは楽しそうな試合になってきたよ――。
次回はサクッと一回戦を終わらせて、ケイとの絡みを描く予定。
そこから、日常回を挟みつつ二回戦って感じです。