機械の身体。強制的な欲情。そしてそれを解消する回路は壊れている。それらのことがぐるぐると頭の中を巡る。優一郎は熱に浮かされたような顔で熱い息をついた。由梨佳の小陰唇の間から一筋、愛液が肌を伝う。それはまるで唇の端から涎を垂らしているように見えた。
『ぐだぐだ言ってないで、さっさと行動に移りなさい。ママが壊れてもいいの? ママは機械だから、あんたがちゃんとしてあげなければ自分ではどうすることもできないの。きちんと状況を把握しなさい!』
絵美佳が怒鳴る。優一郎はぼんやりとその声を聞いていた。返答がないことを訝ったのか、絵美佳は声を落として告げる。
『それとも、あんた、ママに欲情してるんじゃないでしょうね?』
それを聞いた途端、優一郎は焦って由梨佳から目を逸らした。
「そ、そんなことは……」
どもりながらそう言う優一郎のペニスは服越しでも判るほどいきり立っている。だが絵美佳に見える訳ではない。優一郎は咳払いして、そんなことはないと言い直した。
『って、何あせってるのよ。あんたもやっぱり男の子ね』
くすくすと笑いながら絵美佳がそう告げる。優一郎はかっと赤くなった。仏頂面で横を向く。
『まあ、ママの身体ってリアルに出来てるし、そんなえっちな姿見せられてヘンな気分にならないほうがおかしいかも。ごめんごめん、ちょっとからかってみただけ』
小さく笑いながら絵美佳はそう告げた。優一郎は唇を尖らせたまま、ふうんとだけ応えた。だがすぐに我に返る。ここで絵美佳と話していても由梨佳は直らないのだ。
『まあ、男なら、女の子の身体に興味があるのは仕方ないし。せっかくのチャンスなんだし、いろいろ弄って試してみればいいじゃない』
チャンス、という部分を強調して絵美佳が告げる。優一郎はそれを聞いてちらりと由梨佳を見た。由梨佳は目を閉じて懸命に何かを堪えている。怪訝に思って近づくと、由梨佳の唇が動いているのが見えた。何を言っているのかまでは判らない。だが涙を浮かべた目を開いた時、由梨佳は傍にいた優一郎をうっとりと見つめた。
『それじゃあ、一時間くらいでそっちに着くと思うからそれまでママを頼んだわよ』
「えっ、でもどうすれば?」
優一郎は慌ててそう訊ねた。ここで通信を切られたらどうしようもない。だが絵美佳は優一郎の焦りを察したのかそうでないのか、盛大なため息をついた。
『適当に指で性器や胸を弄ればいいの! キスしたり、舐めたりするのも効果的ね。ママの身体は感度良すぎるから、ヘタでもちゃんと感じるだろうから安心しなさい』
指で……。優一郎はそう呟いてごくん、と生唾を飲んだ。自分の手を見つめてみる。指先は勝手に震えている。それを見てから今度は由梨佳の陰部に視線を這わせると、小陰唇から愛液が伝った。
『ただ、ママの女性器は機械だから、生身の人間よりも脆いところもあるの。ムチャはしないでね。優しくソフトタッチで。後、異物を膣に挿入するのは厳禁。ママの膣は生身のペニスと専用の器具以外を挿入すると簡単に壊れちゃうから気を付けて』
絵美佳は優一郎が聞いているのかどうかも確かめずにそうまくし立てた。優一郎の頭の中には強烈な単語だけが残る。
キス、舐める、そして生身のペニス。優一郎は由梨佳の陰部をじっと見つめながら震える指先をそっと小陰唇に這わせた。閉じかけていた小陰唇に触れると、指先が愛液で濡れる。優一郎は小陰唇から指を離し、指先についた愛液を舌で舐めてみた。
甘酸っぱい味がする。優一郎は無言で指をもう一度、小陰唇に近づけた。今度は多めに愛液を指ですくう。触れた瞬間、由梨佳がびくりと身体を震わせた。指に絡みついた愛液を今度は口の奥に運ぶ。
目を細めて愛液を味わう優一郎を、由梨佳はうっとりと見つめている。優一郎はそんな由梨佳を見ながら自分の指を舌で丹念に舐めた。舌に甘味と酸味を感じる。体液というよりスポーツドリンクのような印象だ。
啜ったらどうなんだろう。優一郎の心にふとそんな疑問が浮かんできた。そう考えただけで身体の底が熱くなる。優一郎は荒い息をつきながら由梨佳の陰部に唇を近づけた。溢れている愛液に舌先を浸す。すると由梨佳が呻きのような声を発した。優一郎は思わずびくりとして顔を上げた。だが、由梨佳は嫌がっていた訳ではないようだ。目尻に涙は浮かんでいるが、うっとりと優一郎を見つめていることには変わりない。
なにやってるんだろう、ぼくは。優一郎は由梨佳から目を逸らして自分にそう問い掛けた。相手は母親なのだ。紛れもなく、自分を生んだ女性なのだ。そう思うと、途端に罪悪感が胸に押し寄せてくる。幾ら由梨佳が壊れかけていると言っても、こんなことをしてもいいのだろうか。優一郎は心の中でそう自問した。
だがそう思っていても、優一郎の身体は熱を持て余していた。集まった熱が出口を求めてペニスに流れてくる。呼吸もどんどん乱れてくる。優一郎は困惑した顔で由梨佳を見やった。由梨佳は変わらず刺激的な姿をしている。それを見た優一郎は、慌てて頭を横に振った。
由梨佳は壊れかけているのだ。情欲が止まらないのだ。そしてそれは、快楽を与えなければ解消されない。優一郎が自分をそう納得させようとした時、不意に声が聞こえた。
「……ういちろうさん、もっと……」
由梨佳が掠れた声でそうねだる。それを耳にした優一郎は目を見張った。何かが身体の中で弾ける。優一郎はふらふらと由梨佳の陰部に顔を寄せた。震える舌を突き出して由梨佳の陰部を舐める。すると由梨佳が甘い声を上げた。それを聞いた優一郎はとり憑かれたように由梨佳の愛液を啜った。音を立てて啜ると、その度に由梨佳が掠れた声を上げる。
小陰唇の周囲に零れた愛液を全て舐めとり、優一郎はゆらりと顔を上げた。由梨佳は身体を小刻みに震わせて声を殺している。優一郎は新しく愛液を零している小陰唇に目をやった。由梨佳が優一郎の視線の先を追ってぴくりと身体を揺らせる。
中を見たい。優一郎は小陰唇を見つめながらそう思った。花びらのように合わさっている小陰唇の中はどうなっているのだろうか。それに女性器にも男性器と同じように勃起する部分があると聞いている。なのに今の由梨佳のそれは見えないのだ。
めくったら見えるだろうか。優一郎は指を伸ばして由梨佳の小陰唇に触れた。縦に分かれた小陰唇を両手の指でそっと割り開く。すると微かな水音を立てて愛液が溢れてきた。
優一郎は息を殺して陰部を覗きこんだ。強い赤みのかかった小陰唇の色に比べ、中で重なっている肉の色はかなり薄い。柔らかな小陰唇を割り開いたまま、優一郎は膣口をまじまじと観察した。由梨佳は優一郎が指先をほんの少し動かすだけでも身体を震わせる。だが優一郎には由梨佳の様子を見ている余裕はなかった。ひだを作っている肉の様子をひたすら見つめる。そうしている内に優一郎のペニスは痛いほどに勃起していた。
少し力を入れて小陰唇を大きく割り開く。すると重なるように合わさっていた小陰唇が左右に分かれ、小さな穴が見えた。視線を動かすと膣口の上にスイッチのような突起があるのが目に入る。優一郎は何の気なしに指先で突起を撫でた。
「あっ、そこ!」
由梨佳が甘い声で言う。優一郎は驚いて指を引っ込めた。だがすぐに思い直してもう一度突起を弄る。すると由梨佳はびくりと身体を震わせて甘い声で鳴いた。こうすると気持ちいいのか。優一郎は心の中でそう呟いて由梨佳のクリトリスを指の腹で何度も撫でた。そうしている内に愛液が指先に絡んでくる。愛液をつけると指先が滑らかに由梨佳の肌を滑ることが判った。それを知った優一郎は零れた愛液を指で掬い取り、丹念にクリトリスになすりつけた。
縦に横にとクリトリスを擦る。そうしていると余計に優一郎のペニスは固くなる。優一郎は由梨佳の小陰唇を指で割り開いたまま、一心にクリトリスを弄った。由梨佳が愛撫に応えて甘い声で鳴く。その内に由梨佳の膣口はゆっくりと開いていった。
肉のひだが蠢いている。由梨佳の小陰唇の中を覗きこんでいた優一郎は指先でクリトリスを弄りながら、舌を小陰唇の間へと入れた。零れる愛液を啜りながらクリトリスを強めに弄る。指先に触れたクリトリスはどんどん固さを増していく。興奮に息を荒くしながら優一郎は肉のひだの中へ舌を突っ込んだ。
「あっ、そぅ……いちろうさん!」
由梨佳が総一郎の名を呼びながら身体を大きく反らす。優一郎は熱い吐息をつきながら由梨佳の膣の奥へと舌を差し込んだ。はちきれんばかりに勃起したペニスが、優一郎の動きに合わせて下着の中で擦れる。興奮のままに由梨佳を弄りながら、優一郎は下着の中に射精した。
母親の由梨佳に欲情して射精した。そのことが優一郎の心に罪悪感として圧し掛かる。ゆらりと身体を起こした優一郎は泣きそうな顔で由梨佳を見下ろした。下着の中が生暖かい。そのことがさらに優一郎の罪悪感を増幅した。
『優一郎? 聞こえる?』
唐突に耳に声が入ってくる。優一郎は驚きに大きく身体を震わせた。慌てて周囲を見回す。だが、声の主はいない。そこでようやく優一郎はさっきの声が通信機の向こうにいる絵美佳のものだと気付いた。
『今、乗り換え中なの。ママの様子はどう?』
下着の中で射精したためにペニスは精液で酷く汚れている。動くたびに気持ちの悪いぬめりがペニスにまとわりつく。だが、優一郎は絵美佳に言われるままに由梨佳の陰部に顔を近づけた。見慣れない女性器からは優一郎の指の刺激に応えて愛液が滴ってくる。その様子を見ながら優一郎は目を細めた。
「えっと、クリ、クリトリスはかなり固くなってる。潤滑液はどんどん溢れて止まらない」
どもりながらそう報告すると、耳に嵌めたイヤホンから絵美佳の小さな笑い声が聞こえてくる。優一郎は顔を赤くしたまま絵美佳の指示を待った。
『じゃあOKね。そのまま続けて大丈夫よ。あと、四十分くらいで家に着くからそれまで、頑張ってね』
絵美佳は爽やかな口調でそう言って一方的に通信を閉ざした。困惑した優一郎が呼びかけても返事をしない。優一郎は情けない顔で横たわっている由梨佳を見下ろした。由梨佳は頬を染めて優一郎を見つめている。
「やめ……ないで、おねがい……」
形のいい由梨佳の唇が掠れた声を紡ぎだす。小陰唇を優一郎に晒した格好で由梨佳がさらなる快楽を求めているのだ。それを悟った瞬間、優一郎のペニスは再び頭をもたげ始めた。
「なに!? これ?」
優一郎は掠れた声でそう叫んだ。ぬめる下着の中でペニスが意志とは無関係に勃起する。優一郎は愕然とそんな自分の股間を見下ろした。言いようのない情けなさに手が震えてくる。
由梨佳は声をかみ殺している。一体、どんな声を出すのを我慢しているのだろう。そう考えただけで優一郎は由梨佳から目が離せなくなった。由梨佳の小陰唇から新たに愛液が零れてくる。舌を差し入れた時の感触を思い出し、優一郎はぼんやりとした目で由梨佳の陰部を見た。
壊れかけた機械をメンテするだけなのに。優一郎の脳裏に絵美佳のせりふが過ぎった。ふらふらと由梨佳に近づいて手を伸ばす。
「いいよね……機械、なんだから」
ストッキングに包まれた由梨佳の太股に触れながら、優一郎は何かに憑かれたように呟いた。膝でじわじわと擦り寄ると由梨佳が息をついて優一郎を見つめた。
「人間じゃないんだから」
太股に触れていた指がゆっくりと滑って由梨佳の股間にたどり着く。優一郎は人間じゃないんだから、と再び呟いて由梨佳の小陰唇を指で割り開いた。
「いいよね」
胸が痛いくらいに強く脈打っている。優一郎は震える唇でそう呟き、引きつった笑みを浮かべた。由梨佳は優一郎の呟きには応えない。だが優一郎の指の動きには敏感に反応した。
文章を直しているのですが……
何か色々駄目なのですが……
修正してたらキリがないのでこのままアップします!
すみません!><