──とあるクラブで私はPeaky P-keyのメンバーと一緒にライブをしていた。観客と一緒になって汗かいて跳ねて歌って、いつも通り最っ高のパフォーマンスでフロアを巻き込んでいた。
「よかったよ響子ちゃん」
「ありがと!」
「こっちもこっちも」
「あはは! 乾杯!」
終わったあとは観客に混ざってお酒を飲んで他のグループやDJのリズムに乗って、そうやって夜が更けていく。
アガって、乱入してアゲて、盛り上がっていく。
そしてこんな盛り上がって盛り上がって、ハイになると、段々とフロアの雰囲気が変わっていくのも事実で。
「おつかれ」
「……ん?」
気さくなイケメン系男性にするりと腰を抱かれる。それだけじゃなくてさり気にお尻を触ってくる。やっぱりナイトクラブだとこーなるよね、みたいな感じ。ちょっと人の少ない場所に連れられて、所謂壁ドンをされる。
「独り?」
「そうだけど」
「そ……ならいいや」
そうなんだよね。乱交は好みじゃないの。愉しみはじっくり一体一、そう決めてるし。お酒を口に含めた男が、私に頭の高さを合わせてきて……私はそれを首に腕を回して受け入れた。
ナイトクラブとアルコール、ハイになったテンションが合わさるとムラムラするんだよね。誰でもいいからヤリたい。好みの顔だったしヤクはキメてなさそうだから、ちょうどよかった。
「んっ、んく……じゅるる♡ はぁ……ん、キス、うまいね♡」
「慣れてるからな」
「やらしい……こうやって度の強いお酒口移して……あっ♡ 酔わせて、んっ、じゅる……はぁ、持ち帰りでもするの……あ♡」
「そりゃ響子ちゃんが期待してんだろ? 蕩けた顔しやがって」
脚の間に男の足が入ってきて、撫で回される。ヤバ、もう濡れてきた。私はくらりと熱に酔いながら彼の股間に指を這わせた。重低音と歓声が遠くで聴こえてる。近くにあるのは、くちくちと性欲を伴った水音だけ。
「響子ちゃん前と後ろどっち派?」
「前……♡」
「オッケー、ゴムはっと」
「ナマでいいよ……キて♡」
これで相性悪かったら今夜のお相手探し続行。良ければワンナイトラブ、最高ならセフレ。クラブで上げた熱を冷ますならやっぱ男がいい。いっぱい声出して、汗かいて、スッキリしたいじゃん?
ああでも、なんとなく結果わかってる気がする。脚を持ち上げられ、ショーツを片方だけ脱がされて、ジーパンのチャックから出てきたモノが私を狙ってくる。それだけでトランス状態だ。もっと前、もっと、そんな乱れるまでのカウントダウンをしていく。
「──っぁあ♡」
「おお……響子ちゃんのナカ、やっば」
「おっき……♡ んちゅる、は、れろ……キて♡ あんたのコト、テッペンまで感じさせてっ♡」
大当たり。挿れた瞬間に震えるほどキモチイなんて、何時だったかのカレシ以来じゃないかな。セフレじゃなくてカレシでもいいカモ。頭がスパークして、彼に夢中になってる。
「あっ、んく、ぁあ♡ いいっ♡ サイコー……んっ♡」
「響子ちゃん乱れてんな……とりま一発ヌいたらホテル行くか」
「うんっ♡ トバして♡ あんたのテクで……とかして♡」
ぽたぽたと床に愛液が垂れる。良すぎてヤバい。ゴリゴリ擦られて、浅いとこも深いとこイイとこ抉ってくる。
これ、久々にマジイキできそ。相手もマジになって腰振ってくる。
「締まりすげぇ、もうイキそうだ!」
「あっ、い♡ イって♡ 」
何回かもう軽くイッてる。こんなところじゃやだ。誰にも邪魔されないところで、前からも後ろからも、このかたちを刻みつけたい。私はもうメスとしてこのオスとの交尾に夢中だった。
「響子ちゃん、響子……! 」
「あっあっあっ、それ♡ 」
「一緒に、イこう響子……っ」
「うん♡ イク、ぅ──っぁ♡」
イッた瞬間に、肉棒が震えて、どくどくと私に精子を流し込んでくる。でもそんなの気にならなくて、私は余韻に浸りたくて縋るように唇を重ねた。ヤバい、これは……ハマっちゃったかも。
「んっ、はぁ……♡ ねぇ、行こ♡」
「ああ」
すぐさま私は近くのホテルにやってきた。シャワー……もう後でいいや。汗かいてるけど、どうせいっぱい汗かくし。ジャケット脱いで、ベッドの枕元に帽子とピアスを外してって準備してたら、後ろから男が脚や腰に手を這わせてくる。
「まって……今脱ぐから」
「いいよ、脱ぎながらシてもいいだろ?」
「……わかった、ん♡」
脱がされるの、なんだかぞくぞくする。胸を揉まれながら、ベルトがベッドに落ちた。あ、待って匂いはだめ。汗……そう思って拒絶しようとしたけどショーツを脱がされてそれどころじゃなかった。
「際どいの履いてるね」
「あ、ん♡ コーフン、した?」
「響子が、だろ?」
「ひぁ♡ うん……もう、あん♡」
こんな、キモチイなんて。私の身体じゃないみたい。いつもは感じすらしない恥じらいすら、感じちゃう。
指が丁寧に膣を解していく。たっぷり濡らされ、焦らされ、やっと裸に……チョーカーとガーターリングは残ってるけど、まぁいっか。
「しゃぶったげよっか」
「シたいだけ?」
「普段はシないけど、お兄さんとのセックスよかったからサービス♡」
「やり」
股に顔を埋めるようにして、怒張してる肉棒に触れた。あ、やばい……くらくらする。匂いだけで疼いてきちゃう。舌を這わせて刺激してから唾液で満たした口の中で搾っていく。
「おお……っ、うま、サイコーだ」
「んく♡ じゅるる……っは♡ おっきい……んっ♡」
「またソイツでかわいく喘いでよ」
やっぱこの人、上手だ。
フェラすると大体の男はコーフンのままに抑えつけてきたり、胸とか触ってきたりする。だから嫌いだった。
けど、彼は頭を優しく撫でたり頬に手を添えたりくらい。お陰で私は興奮のまま吸い付ける。
「んちゅ、ぅく♡ びくびく……苦いの、溢れてるよ♡ じゅるる……っはぁ♡」
「響子のフェラヤベーよ。口ん中出ちまいそう」
「それはヤだよ? 苦いし最悪だし……出すなら、ナカね♡」
手コキしながら亀頭を舐めて、吸って嚥下する。匂いキツくなってきてさっきからショートしそうなくらいコーフンする。
お酒のせいかな、それとも相性最高なのかな。なんでもいいや。
「なぁ響子そろそろ」
「ん♡ 私も……イキたい♡」
「前? 後ろ?」
「前♡」
押し倒されて、ベッドに仰向けに寝転がる。ナマでいい? と問われて私は頷いた。
いいよ、なんでもいいから。この熱を鎮めて。あなたの声、聴かせて。
「っん♡ はぁ……♡ キスも♡」
「案外甘えんぼだよな、響子」
「そう? んっ、ちゅ♡ ぁ……♡」
でも、そうかもね。溢れるほどキスされて、繋がっていく。深く深く、彼の体温を、熱を感じていく。
ゆっくり挿入され、キスや胸への愛撫をしながら慣らしてくれる。やっぱ、上手だ。女の子の扱いが上手。絶対カノジョいるでしょ。
「んっ、んく♡ はぁ……♡」
「動くぞ」
「うん♡ っあ♡ ぅあ♡ すっご……♡」
ピストンされるとあっという間に頭がバカになる。声が漏れて、もっとしてほしくて堪らない。こんなにセックスがキモチイと思ったの、いつ振りだろ。初めてかも。
「あっ、それ、や、だあ♡」
「やだってことはもっと?」
「っ、ん♡ もっと……頭ん中、かきまぜて♡」
「っ、はは……蕩ける響子、めっちゃかわいい」
「あっ、あっくぅ♡ おく、ヤバい、ってぇ♡」
水音がやらしく響く、私の頭に反響して……もっと、もっと私をダメにして。
いつもと逆だ。いつもはライブの熱を冷ますためにセックスするのに、今は熱がほしい。彼のテクで、熱してほしい。
「軽くイキまくってんな響子、スゲーきゅんきゅんしてる」
「だって、だって♡ お兄さん、サイコー、だもん♡」
「俺も、響子んナカ、サイコーだ」
「──っ♡」
そう言われた瞬間何かが弾けるように、私は大きく絶頂した。腰が跳ねて弓反りになって、脱力する。
余韻中はあんまり動き激しくなくて、ゆったりしながらキスや愛撫をしてくれる。やだ、これ以上、夢中にさせないでよ。
「響子?」
「やだ……もっと、激しいので、いいから……っあ♡」
恋人にするみたいなのは、嫌だ。そんなセックスできもちよくなって、惨めになりたくない。
セフレか、今日だけか、そんな関係にしかなれない私に、そんな優しくてキモチイセックスなんて。
「もっとビッチかと思ったけど、違うんだな」
「へ、きゃ……!?」
「おいで、響子」
「……あ♡」
抱き寄せられ、膝に乗せられる。座位なんて動きにくい体位、そう思ったけど、首筋にキスをされ、背中に指が這い回り、私はぞくりとした快感を声に出した。
「そういや響子ってまだJKなんだっけ」
「そう、だけど……んく♡ なんか、カンケーある、っあ♡」
「いや? 年下だし甘やかしてあげようと思ってさ」
「んっ、ちゅる♡ あっ、これ、いいとこ、くる♡」
さっきよりゆっくりめのペースで突き上げられる。見上げられたその顔は優しくて……ドキドキする。セックスなんていつも、みんな自分本位で私もそうだからこんなの、どうしたらいいのかわかんない。
「あ、ふぁ、は、ぅん♡」
「処女みたいな反応するな……こういうのは初めてか?」
「ん、うん♡」
「なら、堪能させてやる。喘げよ響子」
「あっ♡ ひぅ、ぁん♡ おく、ぅあ♡」
奥をゆっくり押し上げられ、Pスポットをこれでもかと亀頭が押してくる。パチパチと目に電流が走る。堪能って言葉通り、根元から先まで、彼の肉棒を味あわせられる。同時にとんでもないことを言われてしまう。
「響子」
「ん、ん、なに……ぃ♡」
「俺の女になれ」
「え、あっ、それだ──っぅあ♡」
俺の女に……? 真っ白になった思考と視界で私は彼の言葉を反芻する。いいの? カノジョは? そう言うといねぇよと返された。うそ、ウソ。
膣と思考をかき混ぜられ、唇も塞がれ、また腰が跳ねてしまう。
「甘やかして、蕩けさせて、痺れさせてやる。俺がな」
「……いいの? 私、ヘラっちゃうよ?」
「つまり恋人にはなるんだな?」
「……っ! 別に……そうは言って、ん♡」
左胸の、心臓の辺りにキスをされ吸い付かれる。キスマ、つけられてる。ぞくぞくする。ああもっと、もっと愛して。愛されてる実感が、私の熱を上げていく。好き、好き、好き……! 優しいセックスが好き、声が好き、私を受け入れてくれるその声が……キモチイ。
「色んなとこに……キスマつけて♡ 私を、あんたでいっぱいにして♡」
「こっちも、な」
「あんっ♡ うん♡ いっぱい……♡」
ぐちゃぐちゃと掻き回されて、さっきからキモチイが止まらない。まるで熱烈な告白をされてるみたいに、私を求めてくる。私も、熱烈に告白するように舌を絡めて腰を振る。
「ね、もっと♡ 求めて、激しくシて♡ 」
「お安い御用だ」
「あっ、あっあっ♡ きてきて♡ やっ、さいっこう♡」
押し倒され、激しくピストンをされる。もう今きっと、なにされてもキモチイ。ナカで膨らんできて、腰遣いがいっそう激しくなる。限界、もう射精しそうなんだとわかるだけでも、身体が勝手に求めてしまう。膣内射精なんて何度もされたことあるけど、こんなに強烈に奥に放ってほしいと思ったことはなかった。
「あん♡ すき、すきぃ♡」
「響子、イクよ響子……!」
「うんっ♡ 私も、イク……っ♡」
「っ! う……」
「あ──っ♡ はぁ……ん、ちゅ♡ 」
幸福感でいっぱいだ。余韻に浸ってから一緒にお風呂に入る。さすがに疲れたのか裸を直視できる状態でも興奮じゃなくて、ただ抱きしめられてあったかさと優しさにふわふわする。
「ねぇ」
「ん?」
「私、めんどくさい女だから」
「そっか」
「──捨てないでよ? ちゃんと、捕まえていて」
その後はお風呂から出てもう一回だけシて、彼に縋るようにして眠った。今日は眠れそう。周りに人がいると寝れなかったはずの私は、彼の腕の中で幸せのまま、眠りについた。