ピキピキのパフォーマンスが終わり、熱気の上がったクラブ。私たちはその汗も拭いきらぬまま、お客さんやスタッフさんと談笑をする。お酒を勧められるけどノーセンキュー、ってね。頭痛くなっちゃうし。だけどノンアルのカクテル飲みながらしゃべって、盛り上がると、場酔いって言えばいい? 少し大胆になってしまう。
「由香ちゃん、奢ってあげる」
「さんきゅ〜♡ んー、いっつべりーでりしゃーす、ふふ」
「良かったよー、あのVJ、由香ちゃんがやってんの?」
「いえーす! どうだった?」
「あの演出さ――」
カクテル片手に男の人と会話が弾むと、自然と雰囲気がアダルティ、そーいう感じになっていく。腰に手が回ってきて、拒否しない。これがオーケーサインってことで。
「由香ちゃんこの後予定は?」
「……ホテル、かな?」
「へぇ」
「んっ♡」
ちょっと人気のないところに連れられながらおしりを揉まれるけど、拒否らない。視線が谷間に刺さって。腰を抱いていた手、さっきまでおしりを触っていた手がするすると上に上がってきて、強引に抱き寄せられながらのキスと胸を鷲掴みにされる。
「あん♡ ちゅ、んんっは……おにーさん♡」
「ああ、ホテル代はオレ持ち……でいいか?」
「おっけー♡」
ピキピキのみんなに言って先に帰ることにする。って言っても、ごーほーむ、じゃなくてラブホに、なんだけど。
名前も知らない男だけど、フィーリングってやつだよね。この人となら良さそうって勘。響子は割とハズレだったって文句言うこと多いけど、私はアタリ引きやすいんだよね。
「ん、は……♡ どこから……脱ぐか、教えて♡」
「え? じゃあジャケットから」
「撮ってね……♡」
自分のカメラを預け、ジャケットを脱ぐ姿にカシャリとシャッターの音が数回響く。次はパーカー、胸元のジッパーをゆっくり上げて、解放し、重力に従わせていく。インナー姿になったところで次は……ホットパンツを指定される。ベルトを外し、ジッパーを下ろしそこから見える黒いヒモのTバックにクロッチが黄色い、花のショーツを、撮られる。
ゆっくりと脱ぎ、ソックスを脱ぐ。くちゅ、という音を男は聴き逃すわけもなく、にやりと笑われる。
「由香ちゃん……濡れてない?」
「シャッター音、ここに響くから……♡」
「んじゃ、上脱げ」
「はぁい♡」
ケダモノのような眼光で視姦される。へそが、胸が、見えるようになる度にシャッター音が鳴る。そして最後は……ショーツに手をかける。全裸になり、それをカメラに収められる。それが、最高にゾクゾクする。
「あの♡ いっこいいかな♡」
「ん?」
「一緒に解してから……撮影会にしたい♡」
「いいぜ」
このハメ撮り……って言えばいいのかな。すごいゾクゾクしていいんだけど、恥ずかしい部分もあって、まずはカメラのないところでこの人の良さを知りたい。そういう時は大体一緒に裸になって、その人の好きなところを探す。
「ん♡ は、んっんっ♡」
「やばいな、由香ちゃんのケツ、触り心地よすぎ」
「そお? あん♡ ふふ、おっぱいは、ん♡」
「おっぱいも、全部やばい、由香ちゃん良すぎ」
ゆっくりと触り方をチェック。クラブでも思ったけど、優しいけど強引さがあって、リードしてくれる感じがグッド。首に手を回してお腹に当たるソレを刺激しながらディープキスをする。
「はぁ……♡ あっ♡ ゆび、ん♡」
「すんなりはいっちまうなぁ? ほらほら」
「あっあっ♡ あんむぅ♡ んふ、んく、んっんっ♡」
キスをされながら、おしりの方から指が膣にはいってくる。薬指が私の興奮を更に高めるためにナカを掻き回してくる。中指もはいってきて、水音を立てながら私をアツくさせてくれる。
「そろそろいいかな?」
「……ん♡ なにから撮る、あん♡」
「フェラ顔……でどう?」
「おっけー♡」
ベッドに座らせられ、顔をソレの位置に合わせる。さっきからずっとこのカタいのでお腹押されてたから……期待しちゃってる。独特な匂いとかたちは、私を一匹のメスに変える。
「由香ちゃんフェラ好き?」
「ん……♡ すき♡ みんな私のことガン見してコーフンしてくれるからね♡」
「じゃまず目、隠して口開けて舐めて」
「んぁ……♡ はぁ♡」
舌を出しスジを舐めているところを撮られる。腕で目を隠してピース。次にそのまま目線を合わせて一枚。しゃぶってるところも撮影されていく。
最高の瞬間、それを切り取ってもらい、私は淫らに微笑んでいく。
「んっんっ♡ ぷは、どう、楽しめてるかな♡」
「ああ、最高……っおお」
音を立てて吸ってあげると相手は恍惚の声を漏らす。最高の瞬間がほしい。それは私だけじゃなくて、相手にとっても、最高の瞬間を。セックスも音楽も、ここにいる全員が楽しんでこそだよね。
「由香ちゃん?」
「我慢できなくなってきちゃった……♡」
「なるほどね、じゃあ……?」
「んっ♡ サービス♡ ナマでいいよ♡」
抱きついて誘惑する。枕元に向いた視線と手を私に釘付けにする。男の人はその言葉に弱い。その言葉に最高の欲望を見せてくれる。ただの快楽ではない視線で、私を見てくれる。
「あん♡ もっと触って……ん♡ 一緒にきもちよく、なろ♡」
「なら、由香ちゃんのナカに」
「ん、っくぁ……♡」
押し倒され、彼が脚の間に入ってくる。見下ろされ、胸を鷲掴みにされながら、肉棒を膣に挿入されていく。
ゆっくりと押し広げられ、繋がっていく快感に、私は息を吐き出したとこにすかさず、キスをされ唇をぴったりくっつけられて舌を挿入された。
撮られたいって時点でそうなのかもしれないけど、快楽を煽ってくるような強引さが、私は好き。熱を押し付けてくるだけじゃなくて、私の熱を上げてくれるようなセックスは夢中になれるから、なにも考えずに思うままに気持ちよくなれていい。
「んん♡ は、ぁん♡ いいよ……あっ♡ はげしく、しても……ん♡」
「由香ちゃんのナカ、あったか……!」
「それ、そこ擦られるの……いい♡」
コーフンした顔、私を見下ろして欲情してるその顔が好き。夢中になってくれて、私が思い描いたセックスをしてくれるヒト……今日の彼には、うんとサービスをしてあげちゃう。征服感と、独占欲。視姦する悦びを味あわせてあげる。
「いいの? そんなことして……」
「うん♡ おにーさんになら、いいよ♡」
「へぇ……じゃあ縛るよ」
「んっ、そうそう♡ ほどけないように……ね♡」
腕を頭の上にあげて、私のベルトで固定してもらう。これで腕の自由は効かない。その上で、私は彼に自分のスマホで撮影してもいいよと許可を出した。後は好きなタイミングで、好きなように、好きなだけシャッター音を鳴らしてくれれば、ぱーふぇくと♡
「あっん、ぅあ♡ はぁ、ん……ふふ♡ 更にカタくなっ、たぁ♡」
「はは、なにこれ、バカんなりそーだ。撮る度に軽くイッてね?」
「だってこれ、普段はシない特別コース、っあん♡ だもん……んく♡」
ぐちゃぐちゃと音を立てる接合部を、鷲掴みにされた胸を、キスに夢中になって追いかけた舌を、イッた余韻に浸る顔を……なによりその撮影者に好き放題されて善がっているというイマの一瞬を切り取られる。保存され、どうやって
「いいね由香ちゃん。こんなプレイでトビまくっちゃうんだ」
「おにーさん♡ じょーず、すぎ、ぃんっ♡ は、あん♡」
「ノってきたとこで、激しくするよ」
「っあ♡ あっあっん♡ こんなの、カラダ勝手に悦んじゃう♡ も、だめ♡ おっきいのくる♡ きちゃう……♡」
全てを撮られて、見られて、その上で好き放題に腰を振られて真っ白になっていく。もう、きもちいのも止められない。なんでもいいから、一緒に気持ちよくなりたい。
「イク、イク――っぅあ♡ あ、あっ♡ イッた、のに♡」
「何言ってるの由香ちゃん。これからじゃん」
「な、なに、んっは♡ あん、あっ♡」
「縛られて、動けないんだから……犯されるに決まってるでしょ? オナホにしてやる」
「――っ♡ うぁ、あん♡ きゅ、ぅに♡」
舌なめずりをされる。そこからは彼の時間だった。何度も何度もイカされて、従順になっちゃったカラダを我が物顔で貪ってくる。強引さが急に増して、でも馴染んだ膣はその責めに悦んでる。
「噂で知ってたんだよねー、ハメ撮りオッケーの一回しかさせてくんないけどチョーいいカラダした女がいるってさ」
「あ、あっ、あっやぁあ♡」
それ、私だ。あんまりハメ撮り許しすぎるとアブナイからって一回きり。複数回する人は絶対撮影を禁止してる。その代わりにホテル以外の泊まりでもなんでもオッケーするんだけど。
「それ聴いた時から思ってたんだよ……そんな女を好き放題したいってな。ハメ撮りして、好きな時に呼び出して、何度もイカせたいって」
「それ、はぁ……っ♡」
「でも、正直答えはわかってんだけどさ……もう由香ちゃんのまんこは服従しちまってるもんな?」
「あぅ、あっ、あっ♡ ん、やだ、イキ……っぁあああ♡」
「っおお、でる……っ!」
お兄さんの言う通りだった。コレ以上許したら、感じたらヤバいって分かってるのに、分かってるのに簡単にイカされて、ナカに射精されたところをまたスマホで撮影される音が耳と膣に響いてくる。きもちい、バカになりそう。ハメられて服従して射精されて、サイッコーの瞬間を、イマを切り取ってもらえることに、頭が痺れて受け入れてしまっていた。
「んで? どーする? ほら……まだまだ、ヤリ足んないんだけど」
「あっ……あつい……♡」
彼はそれだけで飽き足らないようで射精したばかりのモノを見せつけるようにしながら私の胸に挟ませた。イキまくって溺れそうな状態だと匂いも、熱も、クラクラきちゃう。彼はその光景に興奮しているように口許を歪ませながら白濁に汚れる亀頭を私の唇に押し当てながらスマホを片手に笑った。
「舌出せよ」
「っ、ん♡」
目を閉じて拒絶の意思を示す。けれど彼は空いた手で乳首を擦り、また後ろに手を伸ばし下半身に指を這わせ、くちゅくちゅとわたしの膣に溢れる愛液と精液を掻き回していく。彼は、もう、私の弱いところも、どういうことで興奮するのかも知ってしまっている。強引にハメられ、ハメ撮りされ、視姦され、私は既に堕ちていた。
「ん……ん、くぅ……っ♡」
「頑張るねぇ、こんなに乳首勃てといてさ……クリも」
「っあ、んぐぅ♡」
クリトリスに指を這わせられたところで、限界だった。喘ぎ声を上げた瞬間に、口の中に肉棒を挿入される。そのまま更に前、肩の当たりまで彼の股がやってきて、口の奥まで犯されていく。それを待っていたようにスマホの録画音が耳に届き、思わず腰が浮きそうになった。
「んん……っぐ、んっ、んじゅる♡」
「っあー、サイコーだわ由香ちゃん。そのまま、ハメ撮り大好きビッチからヤリ放題ドМペットに堕ちる瞬間を、切り取ってやるからな♪」
限界だった。もう、私は私の被虐思考を抑えられなかった。無理やり突っ込まれてるんじゃなくて吸い付いて、舌を絡めていく。尿道に残った精液を飲み、そのシーンを彼の手元に収めてもらう。
「あむ、ん、ちゅ……ん、はぁ♡ 撮って、もっと、もっと♡」
「ならほら、しゃぶりついてこいよ」
「ん、んぅ、っん、じゅるる♡ もっとコレで、ハメて♡ 私の堕ちる姿、コレクションして♡」
「もちろん……絶対逃がさねぇよ」
それからずっと、彼の思うがままイカされ、膣や口、身体に精液をかけられていった。けれど私の胸中にあるのは、今までにない幸福感だった。
――イマ、最高の瞬間だ。そう思ったトキにはもう、彼にカメラを構えられていた。イマの自分の顔はもう二度と見られない、だけどこれからもっとたくさん撮ってもらえる最高の表情をしている。
「んっ、んっ♡ ぷは、れろ……あ、ふふ♡」
「イイ顔、やっぱ最高だったよ、由香ちゃん」
「うん♡ これからも、私のこと……
こうして、私は誰とでも寝るようなビッチを卒業した。そういえば、響子も相性バッチリのラブラブカレシができちゃって、私も身体売れなくなっちゃったケド、絵空が紹介してくれたオーナーさん。相手いなくなっちゃったんじゃないかな。ま、なんとかなるでしょ!
VJでイマを切り取るのが好きらしいのでハメ撮りもの。相変わらず快楽堕ちは性癖なのでもうなんとも言うまい。