丘珊瑚の台地の頂上部では未だ、雷雲立ち込めている。その中で出雲咲姫はすっかり馴染んでしまった快楽に嬌声を上げていた。膣に射精され、身体を精液塗れにした彼女は、地面に手をつき、荒い息を吐き出す。
「イッ──あ、はぁ……はぁ……♡」
三度目の射精、そこで咲姫は体力の限界なのか、意識が薄れていくのを感じた。絶頂を繰り返し、そよぐ風にすら敏感になった肌の感覚も、膣から溢れ出る精液が垂れる感覚も、獣臭や精液の匂いも。そのまま浮遊していく感覚をどれくらい味わったかわからないが、まるで夢を見ていたようにゆっくりと咲姫は目を開けていった。
「んぅ……っ!?」
「あ、起きた? 咲姫ちゃんおはよ」
そこにはあの世界へと誘導した男が咲姫を覗き込むようにヘラヘラとしゃがみこんでいた。だが、男は彼女を心配しているわけではなく、好奇、そして好色の感情を咲姫に視せていた。ゲームシステムの一部であり、アルゴリズムの塊でしかない幻獣キリンにはなかった感情の色。そこが現実であることを思い出させるには充分だった。
「なに、して……!」
「触診かな? いや、咲姫ちゃんの太腿すべすべ、胸も柔らかいし、最高だね」
「やめ……っ」
驚きに顔を顰めるが、男は意に介することもなく、咲姫の身体を、胸や脚を無遠慮に触っていく。抵抗しようとするが、ゲームの世界での影響か力が入らず、更に敏感に反応してしまう。
「っあ♡」
「あら、ごめんねー、強すぎる衝撃を受けるとフィードバックが残っちゃうこともあるっぽくてさ。製品版はもうちょいなんとかしないとなぁ」
「……ふざけ、ない、んっ♡」
「あー、やっばキリンコスの咲姫ちゃん犯せるとか、サイコーじゃん」
キスをされ目の前にやってきた男の言葉にぞわりと鳥肌が立った。犯す、立つこともままならない彼女にとって、それはとんでもない恐怖を呼び起こす……はずだった。だが、彼女はつい先程までキリンに犯されたという快楽を受け入れてしまっていたことで、そのギラギラとした欲に塗れた目つきに対し、本能的に反応してしまっていた。
「あ、そこ……あぅ♡」
「ちなみにさ、咲姫ちゃんのこと、安全のためにモニタリングしてたからさ……アレ、知ってるんだよなぁ」
「……っ♡」
脳裏にこびりつく、種付けをされる快楽に身を任せ、喘ぎ求めてしまったこと。それを見られていたという羞恥に咲姫は頬を朱に染めた。同時に、性行為の、オスに子を孕ませられるという根源的な欲を咲姫の身体がふたたび、今度は目の前の男に求めていた。
「キリンにケツ振って善がってく咲姫ちゃん……ヌけたわー」
「いや……っ♡」
「もちろん録画してるんだけど、一緒に観る?」
「……っだめ、あ、ん♡」
「よしよし、メスの顔になってきた♪」
何度もキスをされ触れられ、感じてしまう度に衣舞紀に助けを願う。だがそれは男がズボンのチャックを降ろすまでしか続かなかった。初めて見るはずのモノ。そそりたつ男性のイチモツは、咲姫の身体を金縛りにあわせた。
「あ……っ♡」
喉が鳴ってしまう。キリンとは形状こそ違うものの、頭にこびりつく程の生殖本能が呼び戻されてしまう。彼女は、咲姫はこの時点で察知していた。自分はもう、性行為の快楽に抗えなくなってしまったのだと。
「目の色変えちゃって、咲姫ちゃん処女じゃないの?」
「……ん♡ ちゅ、んく♡ はぁ……あっ、ん……♡」
男性経験はなかった。だがゲームの中での経験が彼女を淫らに変貌させていた。胸を揉まれながら、太腿を撫でられながらゆっくりと唇を奪われ、思考が蕩けていく。
「どう? 痺れは取れてきた?」
「……ん、は♡ はい……あっ♡」
「それじゃあお疲れ様」
「……え」
だが男はするりと離れていってしまう。咲姫の脳内に浮かんだのは、解放された安堵ではなく、どうしてという疑問だった。少し触られた
「どうしたの、咲姫ちゃん?」
「……ほしい」
「ん? 」
「犯して……ほしい♡ 現実……でも、めちゃくちゃにして……ほしい♡」
懇願された男は、今すぐにでも咲姫に、アイドルであるはずの少女に隠語と嬌声を強要し、はしたなく求めるさまを見ながら膣内に精液を注いでやりたいと思った。だがそれをぐっと堪えて、発情する彼女に優しく囁いた。
「咲姫ちゃん、体調悪いみたいだから……休養室に行こっか。
「……はい♡」
休養室に向かい、鍵をかける。そして本来は急な体調不良者を寝かせておく部屋に、淫靡な水音を響かせていく。もう我慢出来ないとばかりに男が咲姫を後ろから抱きしめ、唇や舌を貪り始めた。
「あむ、んっ♡ んは、あなたの……色、もっと見せて、ください……♡」
「色? まぁいいや、徹底的に仕込んでやるからな」
「あっあ……っん♡」
臀部に肉棒を押し付けながら、布越しに乳首を擦られ、甘い声を上げる咲姫は既に理性が働いていなかった。男の性欲にあてられ、呑まれていく。意識だけとはいえ凌辱され続けた咲姫は、触れられることすら快感だった。
「ん、んっ♡ はぁ……あん♡ ちくび……きもちい♡」
「咲姫ちゃん、善がってるだけじゃなくてさ」
「……ん♡」
頷き、腰を揺らして押し当てられていた肉棒を刺激する。淫らなダンスを披露してみせたことで、より咲姫の頭にはソレを挿入されるのだという意識が強まり発情していく。その顔に満足気に笑みを浮かべた男は、彼女を誘導する。
「コッチ、横に座って、言うことが聴けたら、たっぷり注いでやるからさ」
「あっ……はい♡」
ベッドに座った男に腰を撫でられ、言われた通りに彼の右側に座るとすかさず右手が背中を通り越し胸を鷲掴みにされる。まるで自分のモノとでも言いたげな傲慢な動作に感じながら、けれどもっと深い快楽を欲しがって見上げると、男は舌を出して待ち構えていた。
「……ん、れろ♡ は、ちゅ、んう、は、んく♡」
舌を擦り合わせて、唾液を混ぜ合わせていく。空いた手で男の肉棒に指を這わせるとより深く唇を重ねられることに咲姫は淫らな悦びを覚えていた。ジッパーを下ろしスラックスから解放されたそれを直接触っていく。
「はふ……♡ なんだか……愛らしい……見た目♡」
「キリンに比べたらね……それでも咲姫ちゃんの処女を奪って、イカせるのには充分なんだよ」
「あん♡ さっきから、乳首ばっかり……っ♡」
胸はキリンに触れられなかった部分であるのだが、それでも感度が高いことに男は下衆な笑みを浮かべる。下から布の隙間を作り捲りあげていく。薄い布地でも乳頭が目立たないようにと貼られていたニップレスをゆっくりと剥がされ外気に、男の目に晒されることにすら、咲姫は興奮を見せていた。
「勃ってるね、もうコリコリ」
「あっ、あん♡ いっぱい……触られた、っん♡ からぁ……♡」
「なら次は、コッチかな?」
「っぅん♡ や、んっ♡」
されるがままに咲姫はインナー越しに秘所を指で擦られ、脱がされていく。膝立ちになり腰に巻かれた前掛けを捲った状態で持ち上げ、インナーとアンダーショーツを降ろされていく。興奮と生殖本能を煽られ続けたことで白のアンダーショーツからは透明な糸が彼女の股間に繋がっていた。
「あぅ♡」
「もうこんなに濡らして……咲姫ちゃんは淫乱だね?」
「……ご、ごめんなさい……っぁん♡」
「ちゃんと躾をしないとさ。モンスターのちんぽで善がって、知らない男のちんぽ見て興奮しちゃう淫乱には……あ、淫乱にはご褒美になっちゃうかな」
直接、男に現実の秘部を弄られるということに咲姫は夢中になっていた。なにより咲姫を興奮させていたのは、バーチャルにはなかった色。共感覚を持つ彼女に視える、男の色だった。
「なにを……するんですか……♡」
「咲姫ちゃんがずっと気にしてるコレを、フェラで慰めてよ」
「……フェラ♡ くちで……♡」
キリンでは出来なかったプレイ。自ら陰茎を口に含み、舌や口で射精を促す。そんなプレイを想像した咲姫は喉を鳴らし艶やかな表情で頷いた。寝転んだ男に跨り、お互いの下半身を視界に収めるカタチになる。
「あ……っ♡ ん、ちゅ♡」
「絶景だなぁ、キレイなおしりにぬるぬるまんこ、これだけで滾るよ」
「んっ、ひぅ、あっ♡」
「ほら、先っぽ吸って」
「……んく、じゅる、っは♡ へんな……あじ、んむ、んっ、んっ♡」
水音が部屋を埋める。僅かな知識を頼りに頭を振って咲姫は男に奉仕していく。独特の臭気や味、興奮に身を任せていた彼女だったが、突如として腰を跳ねさせた。
「んっ♡ はぁ、あっ、ぅん♡」
「はは、咲姫ちゃんのまんこ、すごいことになってるな」
「あっ、やん♡ した、入れちゃ……っあ♡」
男に愛液を吸われ、指や舌を挿入される。そんな刺激に呻きながらも咲姫は肉棒から手を離すことなくむしろ積極的に唇をつけ、舌を這わせ、唾液で滑りを良くしていく。気持ちよくなりながら相手に奉仕をすると、より快感を与えられる。彼女はやがて更なる快楽を求めて、肉棒にしゃぶりついていった。
「んっ、んっむ、んく、じゅるる……っは♡ あふ……ふぅ、ん、ちゅ♡」
「あーいい、いいね。このまま咲姫ちゃんの口でイクのもいいけど……とりあえず一発目はコッチだな」
「あっ♡ ん……ください、ん、ちゅ、れろ♡」
指で膣の入口を擦られ、最初からそう教えこまれているかのように、肉棒の反応の良い部分に唇や舌でおねだりをするように刺激を与えていく。男はそれに対し満足気に笑み、咲姫を操っていく。
「自分で挿れて」
「じ、ぶんで……♡」
「そう、自分の意思で処女を捧げるんだよ」
「……はい♡」
熱に浮かされたように、咲姫は腰を持ち上げ、男のイチモツの上で止まる。彼女の脳内ではもう、ゲームの世界で体感したオスに貫かれるという悦び、奥に押し付けられ白濁の精液を注がれる悦びが繰り返されていた。そしてそのまま……咲姫は自らの意思で処女を失った。
「──っぁあああ♡ これ、これ……っ♡ これずっと、ずっとほしかった……ぁ♡」
「咲姫ちゃん……処女のくせにハメただけでイッたな?」
「あっ♡ はぁい……っあん♡ それなに、きもちい……っ♡」
「同時責めはしてくれなかったでしょ? これから咲姫ちゃんのまんこ犯しながら、おっぱいと耳と、時々口を犯すんだよ」
「どうじ……っ♡ どうじ……ほしい♡」
挿入だけで背を反らし絶頂してみせた彼女に興奮した男は上体を起こし、背面座位で処女では有り得ない蕩け方をする咲姫の身体を己の玩具にしていく。見るものが振り向くようなビジュアルを持つ咲姫を、アイドルである咲姫をメスに堕としたという興奮と、極上の抱き心地は、男を狂わせていく。
「わかる? 今咲姫ちゃんのまんこに裏筋でマーキングしてんの」
「あっ、あっあっ♡ 擦り付けられて……っ♡ いい、それもっと、ぐりぐり……してください……♡」
「ああもうエロすぎ……ぜってぇ孕ませてやる。ホントは便利なオナホにしてやろうと思ったけど……やめたやめた」
「イッ──はぁ♡ あん、んっ、ちゅ♡ れろ……ああ、愛して……くれるの……嬉しい、です♡ こんな、色……はじめて♡ すき、すき……すきです……っ♡」
咲姫に本能のまま求められた男の本能は、既に彼女をアソビではなく番に選んでいた。楽しむための行為ではなく。自らの子孫を彼女に産ませようと、咲姫の子宮を求めて肉棒を突き込んでいた。
「咲姫ちゃん、愛してる、咲姫ちゃん……咲姫、あーもう限界だ、とりあえず一発出すぞ咲姫」
「は、はい♡ すき、あっ、あっ、すき♡ ナカに、ナカにだして……っ♡」
「っおお、締まる……ヤバ、イク、イク……っ!」
「あっ、あっあっ、あっ、わたしも、イク、イキます──っ♡」
獣のような性交、動物のような交尾、人間としての体裁も理性も捨てた行為に果てるという快楽は、他のなによりも心地よく、また甘美であった。咲姫が味わっていたモノを男もまた感じ、普段よりも充足感のある射精に息を吐いた。
「はぁ……咲姫、咲姫ちゃん」
「あ……っん♡ は、ちゅ、んく♡ まだ……おっきな、まま……ですね♡」
「……なら、衣舞紀ちゃんが来るまで二人で楽しもうか」
「はい♡ 衣舞紀さんが来るまで……もっともっと、あなたの色を……教えて、ください♡」
ちょうど今頃新島衣舞紀もゲームを始めただろうか、と壁掛けの時計を見ながら対面座位に喘ぎ悦ぶ咲姫の唇に吸い付いていく。
──色々とモンスターに細工をしたけれど彼女はどんな顔で喘ぐのだろうか。男は衣舞紀が賊竜ドスジャグラスに丸呑みにされる様を想像しながら咲姫の膣奥を肉棒で叩き続け、二度目の射精を余すことなく注いでいった。
というわけで次回は衣舞紀です。よろしく