※この作品はR-18です。

聖櫻番長のセックスフレンドだらけの爛れた非日常   作:クビキリサイクル

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新年、明けましておめでとうございます。
砂夜様編、ぬるりと始めます。





砂夜編
神楽坂砂夜の聖櫻番長お仕置きその1


 

 

 彼女達との肉体関係が始まって、数日が経った。

 あれからも学園で暇と隙を見つけては、人目につかないように性行為を繰り返し、精液を吐き出し、注ぎ続ける日々である。こうも毎日結構な数をこなしているのだが、俺の息子は萎えるどころか戦意を漲らせるばかりだった。彼女等に絞られて干涸らびる事は無さそうと安心すべきか、我が一部ながら狂戦士の如き精力に呆れ果てるべきか……。

 

 そして、このセフレ関係にもルールのようなものが設けられる運びとなった。そもそもとして秩序には程遠い爛れた関係なわけだが、まぁなんにせよルールだ。

 

 その1、この日は誰、などと日取りを決めない。

 これは性欲の波が人によって違うからだな。例えば木曜は心実と決めて、当日そんな気分じゃないのにヤッても義務的になってしまう。週に二、三回という人もいれば、日に五回というパターンもあるわけだし。ちなみに俺はそのつもりがなくとも、誘われようものならすぐに滾って息子が臨戦態勢に入る。

 

 その2、したくなったら我慢しないこと。タイミングが被っても一緒にする。

 日取りや順番を決めない以上、性行為は彼女等が俺を誘うか、今の所滅多に無いが俺から彼女等に持ち掛けるかとなる。でもその場合、心実や文緒さんなど遠慮する事が多い人が溜め込んでしまうので、その予防線というわけだ。

 男側が俺一人の状況でこのルールを作れるのは、ひとえに疲れ知らずの俺の身体と息子があるからである。

 

 その3、お互い下の名前で呼び合うこと。

 性行為が終わったら俺からの呼び名が戻っていたのが寂しかったのだそうだ。とはいえ、突如呼び名が変わった所を聞かれたりしたら、何があったのかと根掘り葉堀り聞かれるのは目に見えている。

 なので、二人きり、もしくは事情を知る面々がいる場では下の名前で呼び合うことに。忘れないよう、心の中ではいつも下の名前で呼ぶようにしている。いつかボロを出さないか心配だが……。

 

 その4、ちゃんと避妊はすること。

 この前妊娠検査薬によって四人の状態を調べてみたが、結果は全員陰性。もちろんその結果も絶対では無いのだが、あれだけ中に出して孕んでないのであれば、避妊薬の証左には十分ではないかというのが俺達の見解だ。

 ちなみにこの避妊薬だが、副作用の媚薬効果は解消しなければ数日続くとのことだったが、本来の避妊効果は飲んでから次の生理が終わるまで続くという。一体どんな原理なのかは専門の話になるので知らん。

 

 その5、彼女等を理由に他の女の子達の誘いを断らないこと。距離も取らないこと。

 これが本気で意味不明なのだが、彼女等的には薬による事故が原因で優位に立つのは心苦しいとか不公平だとかで、先約などで無い限りはセフレである彼女達を優先したりはしないでほしいとのことだ。とはいえ、俺の意志で優先順位を変えること自体は問題なく、あくまでその意志にセフレという立場を笠にしたくはないようだという。

 セフレが出来たから誘いを断ったり距離を取ったりし始めたらそれも不自然にはなるが、しかし俺のことが好き(恋愛感情としてとハッキリ言われてしまった)というなら、そういう立場も利用していくものではないだろうか。けどまぁ、俺が誰か一人を選ぶ一途な男になれないように、彼女達もそのような女の戦いを繰り広げられるような非情さに徹しきれないのかもしれない。とはいえ、四人でも相当現実味無いのに、今以上に俺に恋愛感情抱いてる女性がいるとは思えんのだが……。

 

 とりあえず大まかな所でこのように、俺にとってあまりに都合が良過ぎるセフレハーレムが出来ているわけだ。

 このような関係を受け入れてくれる優しさや注いでくれる愛情に報いる為にも、俺も最大限テクニックを磨き、気持ちを込めて彼女等に触れる日々である。

 そんな非日常が段々と日常に変わっていく最中。

 問題が起こった。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「こんにちは、新城君」

 

 

 放課後の聖櫻学園、新聞部部室。

 入口から向かって正面に鎮座する座椅子の上で、神楽坂砂夜先輩がにこやかに迎え入れてくれる。

 神楽坂先輩は腰まで届く黒紫の髪を艶やかに流している切れ長美人で、聖櫻学園でも人気は高い。頭の切れも良くて、勉強だけでなく色んな事に知恵が回る、正に才色兼美。Sっ気はあるものの面倒見は良く、俺としても助けられる事は少なくない。面倒事も同じくらい持ってくるけど。

 ともかくそのような人がとても美しい笑顔で出迎えてくれるのだから、男女問わず気分が盛り上がって当然だろう。

 だが俺は知っている。

 この人がこうしてにっこり笑っている時。それはとても機嫌が悪い時だと。

 

 

(え、な、なに?)

 

「どうしたのかしら? そんな所に突っ立ってないで、どうぞ座って」

 

 

 にこやかな表情を崩さないまま、つまりお怒りを鎮めないままに着席を促され、大人しくテーブル横のソファに腰掛ける。座椅子に座る神楽坂先輩の前には部長机があり、その前にあるのがテーブル。位置としては俺の右斜め前に先輩がいる形になる。

 今日は特に予定というか予約もなく、割と久し振りの一人の時間と洒落込むつもりだったが、突如先輩から

 

 

『放課後、新聞部の部室にいらっしゃい』

 

 

 と連絡を受け、こうして訪れたのだ。それでいざ来てみれば、なにやら先輩が怒髪天を衝かんばかりの不機嫌さを醸し出している。一見にこやかなお出迎えだが、身構えるのは仕方ないと思う。

 どうやら俺が来る時間は予期されていたらしく、テーブル手元には淹れたての紅茶とお茶菓子が用意されている。この用意の良さも相まって、不気味さが止まらない。

 

 

「……どうかしたんですか? 急に呼び出すなんて」

 

「まぁ、とりあえずゆっくりしてちょうだい。せっかく用意したんだもの。じっくり味わってほしいでしょう?」

 

 

 せめてお怒りの理由を教えてもらえないと、気になって味がわからなくなりそうだけど……。

 とはいえ、なんで怒ってるのかなんて直球で聞けば、恐らく「あら? なんでそう思うの?」と返される可能性は高い。心当たりがない状態でそんなこと聞かれても困るし、そもそもその質問が地雷だ。

 どうしたものだろう。

 とりあえず紅茶とお茶菓子を頂く。味わいは出来ないが、それでも美味しいのは分かった。もちろん、何か盛られたような匂いも味もない。

 強いて言えば……。

 

 

「どうかしら? 私が淹れてみたのだけれど」

 

「……美味しいけど、苦い……ですかね」

 

「あら、そう?」

 

「ええ。俺自身が甘党寄りなのもありますけど、紅茶にしてはちょっち苦味が強いかなーと。角砂糖一個入れるくらいでちょうど良い感じですかね」

 

「そうなの」

 

 

 一つ頷いて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あなたが今朝笹原さんに飲ませたものに比べたら、苦味なんて無いものかと思ったけれど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………?」

 

 

 一瞬訳が分からなかったが。

 

 

「っ!?」

 

 

 今朝、野々花さんという単語に心当たりを思い浮かべ。

 

 

「………………」

 

 

 すぐさま平静を装い。

 

 

「……飲ませた? 笹原先輩に? 何の話です?」

 

「平然と恍けようとしてるのは流石だけれど、残念なことに裏は取ってあるのよね」

 

 

 底冷えする程に淡々と述べる先輩がコトっ、と机の上に置いたのは、硝子瓶に詰められた毒々しい液体。

 例の湯川作、避妊薬兼媚薬である。

 

 

「……………」

 

 

 脂汗が吹き出し、頬を伝うのを感じる。頭痛で目の奥が熱い。

 湯川にはちゃんと見分けが付くようにしろと言って、特徴的な容れ物にしていた。なので、一致するそれが偽物ではなさそうなのが分かる。

 嘘やでまかせでは無いのだろう。

 いや。

 そんな冷静に分析している場合ではないのだけれど。

 

 

 

「湯川さんの新作。既存の避妊方法とは違う、飲み薬タイプの避妊薬。服薬した女性に体調面で負担をかける事が無い代わりに、副作用として飲んでから数日は身体が発情する。……もちろん、知っているでしょう?」

 

「…………」

 

「詳しい効能の説明と実物は湯川さんから貰ったのだけど、私が知る切っ掛けになったのは、誰だと思う?」

 

「……野々花さん、なんでしょ」

 

「正解」

 

 

 心を落ち着ける為に紅茶を一気飲みする最中にも、畳み掛けるように話を続ける神楽坂先輩の問いに答えた。先輩はにっこり笑って、指で輪っかを作る。

 ……背中のぞわぞわが止まらない。

 

 

「一応聞くけれど、どうしてそう思ったの?」

 

「俺抜きでって事ならいざ知らず、どういう事をしたのかなんて、逐一情報共有してるとは思えませんので……」

 

「それはそうね」

 

 

 野々花さんとは今朝、登校中の道から少し外れた、人目につかない所で、行為に及んだ。俺の登校ルートに野々花さんが待ち伏せ、連れ出される形で。

 聞くところによると、ムラムラを抑えられなかったそうだ。野々花さんは四人の中で一番積極的で、頻度も多い。日に数回というのも珍しくない。

 内容としては、フェラチオで口内に、生ハメで膣内に一回ずつ。登校中なので、授業に間に合うように急ぎで済ませた結果だ。

 前回の文緒さんに見られた時の事を反省して、行為中にも周囲にかなり気を配るようになったから、人の気配がある時は鋭敏に感じ取れていたんだが……。

 

 

「どんな経緯で知ったか、聞きたい?」

 

「…………ええ」

 

 

 頭を悩ませそうなので聞きたくない気持ちもあったが、話を先に進める。

 

 

「今朝のHRが終わった時だったかしら。一時限目が始まる前にお花を摘みに行ったら、相当慌ててたのでしょう。個室に誰かいる事にも気付かないまま、大きな音を立てて、誰かが私の隣の個室に入ったのを聞いたの」

 

 

 あ、やばい。もうオチが見えた。

 

 

「誰かしらと思って、不謹慎だけれど耳を澄ましたら、笹原さんの独り言が聞こえたのよ。それでその独り言、どんな内容だったと思う?」

 

「……………………詳細は分かりませんが、まぁ言い逃れ出来ないような内容だったんでしょうね」

 

「『一也君の精液、勿体ないなぁ……』だったかしらね。あの笹原さんから出たとは到底思えない、悩ましげな声だったわ。録音してるけど、データはいるかしら?」

 

「いりません」

 

「そう。まぁ、あなたが知ってる刺激からしたら、物足りないでしょうしね」

 

「…………」

 

 

 野々花さんの致命的迂闊だった。

 ……行為の後は時間が押してて、二人共大急ぎで学校に向かったからなぁ。後処理なんて出来なかったし、きっと膣から溢れてくる精液をトイレで流そうとしたのだろう。

 そこで他には誰もいないと思って、出てしまった独り言を、この人に拾われてしまった、と。

 

 

「話を戻すけど、そんな声が聞こえた以上、詳しく聞かない訳にはいかないわよね? 笹原さんが出てきたタイミングで、私も個室から出て、聞いてた事を伝えたわ。彼女ったらすごい顔で驚いて、血の気がさぁーっと引いていくの。とは言っても、授業まで時間もないからその場では聞かずに、休み時間に、人がいない所で、詳しく聞くように取り付けたわ。強引だったのは認めるけど、内容が内容だし、ね」

 

「……………………」

 

「そうして彼女から事情を詳らかにした後、湯川さんにも話を聞いて、こうして実物を手にして、現在に至る。というわけだけれど」

 

「…………成程」

 

 

 きっちり裏を取って、こうして俺への尋問に至ると。そういう訳ですか。

 文緒さんに覗かれた前科がある俺から言うのもなんだが、あの人ちょっと無警戒過ぎたな……。登校中の誘いに乗ってしまったのは俺の責任だが。

 頭を抱える俺に、神楽坂先輩が意地悪そうに問い掛ける。

 …………ふーむ…………。

 

 

「さて、こうして思い掛けずあなた達の秘密を知って、薬と録音データという物的証拠も手に入れてしまったのだけれど。どうしてあげようかしら?」

 

「? ……どう、とは?」

 

「あら。想像つかない? これを全校生徒や先生方、ネットなんかにバラ撒かれたりしたら」

 

「俺達全員、表を歩けるようにはならないでしょうね」

 

「分かってるなら」

 

 

 

 

 

「それがどれだけ残酷な事か、先輩なら当然分かってるでしょうし、そんな事をするような人だとも思っちゃいません」

 

 

 

 

 

「―――――――――」

 

「なので分かんないのは、事実確認をして先輩がどうしたいか、俺はどうしたらいいのかって事で」

 

「…………生意気」

 

 

 呆れたような溜め息を一つして、先輩は椅子から立ち上がる。

 その顔は、声色と同じように呆れたような、やれやれ仕方ないといった顔。

 ……よく分からないが、ちょっとだけ機嫌は回復したようだ。

 

 

「そうね。言ってみただけで、そんな事するつもりは毛頭無いわ。私は記者だけれど、人の人生を台無しにするような真似はしたくないもの」

 

「ええ」

 

「……その「そう信じ切ってます」って態度よ。生意気なのは」

 

 

 そんなこと言われても。

 そう信じられるのは、先輩への信頼あってのものなので、俺が考え無しな訳では無い筈だ。

 

 

「けど、勿体ないと思わない?」

 

「と言うと?」

 

「抜けてるようできっちりしてるあなたから出た、特級の弱み。活用しないまま死蔵しようなんて」

 

「いや、弱みの活用を勿体ないとか思わないでほしいです……」

 

「なので、あなたには少しの間、私の言いなりになってもらおうと思ってね。私の鬱憤晴らしも兼ねて」

 

 

 ……鬱憤?

 首を傾げる俺を他所に、神楽坂先輩は新聞部部室。その奥の部屋の扉を開けた。

 俺の方へ向き直り、言う。

 

 

「それじゃあ、こっちへいらっしゃい」

 

 

 先輩は、それは楽しそうに笑った。

 ――――――その手に、銀色に光る手錠をぶら下げて。

 

 

 

 

 

 

 

 




最近は原神にハマって、物語をインプットしてます。
アウトプットするには、その10倍のインプットが必要だという話をどこかで耳にし、ではもっとエロ本、エロ小説を漁って、エロい文章を書けるようにならなきゃな、と思いました。とりあえず書く習慣も必要ですが。
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