※この作品はR-18です。

聖櫻番長のセックスフレンドだらけの爛れた非日常   作:クビキリサイクル

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文緒とエレナと責任の果たし方 その5

 

 

 初めてのキス。

 それは、女の子が強く強く憧れを持つ、大切な出来事。

 どれだけの価値があるかと言えば十人十色でしょうけれど、少なくとも私には、一生でそんな相手が出来るか不安に思っていた私、村上文緒には、絶対に忘れられない出来事になると言える価値です。

 本当ならロマンティックなムード溢れる雰囲気の中でキスするのが一般的かもしれません。

 夜景の見えるレストラン。夕暮れの川沿い。風の吹く学校の屋上。そんな恋物語のような劇的なキスに、私と言えど憧れがありました。

 ベッドの上で、二人きりではなく三人の空間で、この後初めての性行為をする時にだなんて、違う意味で夢にも思いませんでした。

 

 

(……ああ)

 

 

 けれど。

 そんなシチュエーションで、新城君と交わしたキスで感じるのは、頭を蕩かせる多幸感と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(好き……♡)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 胸いっぱいに広がる、愛情でした。

 頬に当てていた手を這わせて、彼の首に腕を回して抱き留める。

 

 

(好き、好き、好き……♡)

 

 

 好き。

 私は、新城君が好き。

 優しい貴方が好き。男らしくてとても強い貴方が好き。毎日を楽しく全力で生きている貴方が好き。

 貴方の大きな手が好き。逞しい腕が好き。広い背中が好き。穏やかに微笑んだ、貴方の笑顔が何よりも好き。

 貴方の全部が好き。

 悪い所が目に付いても、嫌いになれる所なんて無いぐらいに。

 

 

「ん、ふぅ……ちゅ」

 

 

 私は、とても弱い女です。

 彼と釣り合う筈が無いから、隣にいるべきなのは自分じゃないからと勇気を出せない言い訳を重ねて、この気持ちを伝えられずにいたのに。昨日の光景を目にして、いざ彼に置いて行かれるような気がしてしまえば、こんな風に繋ぎ止めようとしてしまう。

 椎名さんや笹原さん。他にもたくさんの、彼に惹かれている人達への罪悪感があれど、自分の想いを抑えきれなかった。

 こんな私は嫌なのに、それでもそれがどうしようもなく私で。そして、新城君にそんな私を受け入れてもらえている事が、とても嬉しくて、舞い上がってしまっている。

 僅かに唇が離れても、ファーストキスの余韻を味わうこと無く、再び密着させて触れ合わせる。

 ちゅっちゅっと擬音を出してしまいそうな程、二度三度と繰り返し彼の唇に吸い付く。

 新城君の唇はくにくにしていて、柔らかさと固さが共存したような芯と弾力がある感触。私の唇よりも僅かに固いそれに、私は夢中になっていました。

 

 

(唇を触れ合わせるだけのキスで、こんなにも幸せなのに……♡ これから、もっとすごい事…………しちゃうんです、よね……♡)

 

 

 私を狭く囲うように、背中を通して肩を抱く彼の右腕。痛みなど無いように優しく、けれど決して逃げる事の無いようしっかりと抱き締められる。

 たったそれだけの動作から、彼が私を求めてくれているような気がして、私の身体は幸せに包まれていきます。

 でも、もっと欲しい。

 もっと深い所で、貴方と繋がりたい。

 その意図を訴えるように、私は僅かに口を開いて、はむ、と彼の唇を啄ばむように咥えます。

 

 

「んぅ♡ ちゅ♡ むぅ♡ ふ♡」

 

 

 捩じ込まれるように彼の舌が入ってきて、私の舌が絡め取られてしまいました。

 私の気持ちを受け取って貰えて、それに応えてくれるような彼のアプローチに、私の胸はまた高鳴っていきます。

 

 

(嬉しい……♡ 好き、好きです……♡)

 

 

 たどたどしくしか動かせない私の舌は、蠢く彼の舌に弄ばれるがまま。

 唇も、舌裏も、歯も、頬裏も、口蓋も。口腔内のありとあらゆる個所を縦横無尽に舐め取られ、新城君の唾液の味しかしないように染め上げられていくような錯覚さえ起きます。

 彼が、好きな人が私を自分の色に染めようとしてくれている。それがこんなにも嬉しいだなんて、知らなかった。

 口の中を蹂躙されることで、心地良さだけでなく、性の快感としての気持ち良さが、電気のような刺激となって頭の中にピリピリと伝わってきます。

 

 

「んぅうーーー…………ぷはっ♡ はっ♡ はぁー♡」

 

 

 いつしか呼吸を忘れて、酸欠になりかけていました。

 口を塞がれているのに鼻で息をしていないことに気付いてくれたのでしょう。新城君は口を離して、気道を確保してくれました。

 ……キスに夢中になって、自分が苦しくなっている事にも気付かないなんて。

 初体験とはいえ、年上である私の失態に恥じ入る気持ちが芽生えますが、新城君は微笑んで。

 

 

「そんなに焦らなくたって、俺は逃げたりしませんよ。文緒さん」

 

「っ♡ ふぁ、ああ♡」

 

 

 文緒さん、と。

 そう呼ばれただけで、私の身体は慄きました。

 胸がきゅぅぅっと締め付けられて、頭がふわふわして、全身に染み渡る多幸感が収拾がつかなくなる程に大きく膨れ上がって。

 今しがた酸欠になった事も忘れて、再び彼の唇に吸い付きます。

 私は、こんなにも簡単な女だったのですね。

 下の名前で呼んでもらえた。たったそれだけで、幸せな気持ちが溢れてしまうのだから。

 

 

(でも、仕方ないですよね♡ 私はもう、どうしようもないくらい、貴方の事が好きなんですから♡)

 

 

 椎名さんも笹原さんも、こんな気持ちだったのかもしれません。

 この幸福感を一度味わってしまえば、はしたないと思っても、抜け出せなくなってしまう。沼にズブズブと沈んでいくような感覚を覚えようと、藻掻いて這い上がろうとなんて思えもしないんです。

 

 

(だから、望月さんも♡ 望月さんにもこの気持ち♡ 知ってほしいです♡ 実感してほしいです♡)

 

 

 だって、望月さんも―――。

 

 

 

 

 

──────────────────────────────────

 

 

 

 

 

(―――は、始めちゃった……)

 

 

 私、望月エレナの目の前で今、新城くんと文緒ちゃんが抱き合って、キスしてた。

 それも舌を絡めるディープなのを。

 あの文緒ちゃんが! 自分から!

 抱き着いて! 魅惑の身体をぐいぐい押し付けて! 舌を入れられるのを当然のように受け入れて!

 今まで一緒に過ごしてきて、一度も見られなかった文緒ちゃんの一面に、私は息を呑んだ。

 

 

(うわ、すっごぉ……唾液が絡む音が、私にまで聞こえてくる……)

 

 

 淫靡とか。卑猥とか。えっちな単語が次々と浮かんでくるくらいに、その光景は性的だった。

 いつもの文緒ちゃんなら、当てられて目を回して気絶しちゃいそうなくらいで。けどそれを実行しているのは、当の本人な訳で。

 瞳にハートマーク出しそうなくらいメロメロになって、だらしないぐらいに幸せそうに顔を蕩けさせて。二、三時間前はあんなに元気が無かったなんて信じられないくらい。

 新城くんはそんな文緒ちゃんに驚くようなことも無く、ぎゅうっと抱き締めて、愛おしそうに唇を重ねていく。

 文緒ちゃんをそうしているのは自分だからなのか、それとも女の子はディープキスでこうなっちゃうものだって理解してるからなのか。

 

 

(……え? もしかして、私もこうなっちゃう予定なのぉ?)

 

 

 新城くんが危惧してた通りだとしたら、というか文緒ちゃんもそれを認めてたから誤解無く、私はこれから二人の行為に巻き込まれる。

 少なくとも文緒ちゃんはそのつもりでいる。

 私が、『自分の気持ちを見ないフリ』するのが許せないから。

 

 

(…………自分の気持ちぐらい、分かってるんだけどなぁ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん。

 私も、新城くんが好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 友達としてじゃなくて、一人の男の子として。

 男の子にときめきを覚えるなんて初めてだったから、自覚するまでもしてからも悶々してた時もあるけど、なんとか自分の中に落とし込んでた。

 ただ心を許してるだけじゃなくて、もっと近付きたいなぁとか、一緒に居たいなぁとか、好きって言ってほしいなぁとか。そういうことが頭に浮かぶようになってるのも、今では受け止められている。

 えっちなこともしたいかと言われたら……まぁ、興味が無いことは無いかなぁというか、相手として考えた時にいつも新城くんが出てくると、結構重症だなぁって思ったりする。

 けど、文緒ちゃんの事も大好きだし、想いを遂げて欲しいのも本当だから。

 見ないフリ、ではなくても、隠し通してみせるつもりだったのに、文緒ちゃんにはとっくに見抜かれていた。新城くんは相変わらず鈍感だから気付いてないみたいだけど。

 

 許せない気持ちは、分からないでもない。

 文緒ちゃんが今の私と同じことしようとしたら、きっと同じように許せないだろうし、今回の件も、自分の気持ちを押し殺して我慢しようとしてた文緒ちゃんを、私が説得して連れ出した結果、ここにいるんだから。

 文緒ちゃんを焚きつけておいて、私は逃げるのかと。気付かれちゃった以上、筋が通らなくなっちゃうわよね。

 

 

(で、でもでもぉ~……)

 

 

 唇と舌で文緒ちゃんをメロメロにしてる、新城くんの顔を見上げる。

 「私もしたい」。そう言えば、多分新城くんは受け入れてくれると思う。思いたい。気兼ねないけれど、文緒ちゃんと同じように大切にしてもらえてるつもりだから。

 問題は、私がこういうことで、一歩踏み出す勇気を絞り出せない事。

 恥ずかしさと緊張とその他諸々が頭と胸の奥でごちゃごちゃになってて、たった一言を声に出せない。

 こういう時、一度決めたら最後までやり遂げようと頑張る、文緒ちゃんの懸命さが羨ましくなる。

 

 

(や、やっぱり、するなら一対一の方がいいと思うしぃ? 文緒ちゃんに乗っかるみたいなやり方は駄目だと思うしぃ……。そ、それにぃ! 新城くんにまた追い打ち掛けるのも……)

 

 

 そうやってまごまごしてると、しない為の言い訳ばっかり頭に浮かんでくる。

 このままだと私、新城くんに片腕で抱き留められたままのこの状態で、二人の行為が終わるのをじっと見続けるだけになるかもしれない。

 何にせよ何か行動しないといけないけど、でもぉ~……なんて思っていると。

 

 

「……?」

 

 

 ふわ、と。

 背中に回されてた彼の左腕が、ゆっくりと浮かぶように離れ始めた。

 

 

(え……)

 

 

 なんてことはない。

 私も文緒ちゃんもこうなっている理由が分かっていても、新城くんにとっては何故か文緒ちゃんが私を呼び止めて、二人のえっちな行為に巻き込もうとしている状況なのだから。

 とにかく抱き留めたままだと私が動けないから、文緒ちゃんが夢中になってる内に解放して、部屋を出て行くなりなんなりしてもらおうと。そういう考えになってもおかしくない。普通はそう考える。

 それは私も分かっていた。

 けどそれは。

 まるで私の事は、受け入れてもらえないと示しているようで―――。

 

 

(や、ぁ……やぁ…………やだぁ……!)

 

 

 そんな想像が頭を過ると同時、私は彼の服を握り締めていた。縋りつくみたいに、身体をより密着させていた。

 ……思ってもいなかった。

 拒まれたかもしれないと思うだけで、こんなに、胸が軋むくらいに悲しくなるなんて、思ってもいなかった。

 今こんなにも近くにいる嬉しさも恥ずかしさも、その悲しさに塗り潰されてしまいそうで。

 捨てられそうになる子犬みたいに、私は新城くんに震える身体を押し付けていた。

 本当に受け入れるつもりがないのだったら、私がくっついたって迷惑かもしれない。鬱陶しいって思われるかもしれない。

 

 

(けど、嫌ぁ……! 嫌われるのは、きみに嫌がれるのだけは……それだけはぁ……!)

 

「…………」

 

 

 そんな私を見て、新城くんが何を思ったのかは分からない。

 けれど、動きがあったのは分かった。

 一呼吸置く為に離した、文緒ちゃんの口に。

 

 

「んむっ?」

 

 

 背中から回した右手の指をしゃぶらせて。

 

 

「え?」

 

 

 左手で私の顎を持ち上げて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 顔が上向いた私の唇を、落ちてきた彼の唇が奪った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっーーーーーー!?!?!?」

 

 

 予告無し不意打ちの強引なキス。

 あまりにも唐突で衝撃的な口付けに、私の絶叫が彼の口の中で響く。

 けれど新城くんは、再び背中に回していた左腕で私を抱き留めていて、逃がそうとはしてくれなかった。むしろさっきまでよりもガッチリ捕まえるようにさえなっていて、胴体が身動き一つ取れなくなっている。

 舌が入ってくる事は無かったけど、彼の口の中に唇を覆われて、吸い立てるように啄ばまれる。

 

 

(やぁあ……♡ なんで私、こんなに喜んでるのぉ……♡ 許可も取らずに、無理矢理キスされてるのにぃ……♡)

 

 

 ううん、本当は分かってる。

 もしかしたら拒絶されたかもしれないなんて酷い想像をして不安に駆られてた所に、新城くんが私を求めてくれるようにキスしてくれたから。

 地底から噴火したみたいに、急激に押し上げられたあまりの高低差で、嬉しさにブースト掛かっちゃってるの。

 ただでさえ大好きな男の子とのキスなんて、女の子にとって一番の幸せに決まってるのに、こんなサプライズされたら舞い上がっちゃって当然だもの。

 

 

(キス、キスぅ……♡ すごいのぉ……♡ 好きなのに、もっと好きになっちゃうぅ……♡)

 

「んっ……」

 

 

 ずっと浸っていたいそんな時間も永遠では無くて、やがて新城くんは唇を離してしまった。

 名残惜しいけれど、それより聞きたいことがあったから、空気が足りなくて荒げた呼吸で聞く。

 

 

「な、なんでぇ……キス、したのぉ…………?」

 

「いや、したくてたまらないんだろうなと思ったので、つい」

 

「そ……そんなことぉ……ない、わよぉ……」

 

「でもあなた、俺が腕離しても逃げないどころか、擦り寄ってきたじゃないですか」

 

「あぅ……」

 

 

 ……あれって、拒んだんじゃなくて、試す意味合いがあったの?

 私が文緒ちゃんに巻き込まれようとしてるだけならあのまま逃げられるように、逃げないのなら私もしたいと思ってると判断して、もう一回抱き締めてキスするように。

 それを私は、離れないどころかむしろより密着してた。

 ……例え勘違いでそのまま襲われたのだとしても、させた方は何も言えない行動ねぇ。

 勘違い、じゃあないんだけど。

 

 

「あと、自分で気付いてないみたいですけどね」

 

「?」

 

「さっきから俺の脚に股を擦らせてるので、常日頃鈍感と呼ばれる俺でも「これは昂ってるな」と分かりますよ」

 

「ゑ?」

 

 

 変な声が出た。

 言われて意識を向ければ、確かに新城くんの太腿に跨って、大事な所を押し付けて擦らせるように、小刻みに腰が動いていた。それを認識して、ようやく動きが止まる。

 意識してみれば、パンツのクロッチ部分が、少し湿ってるような感触が……。

 

 

(つまり私……気付かない内にずっとこうやって、新城くんの脚で、オナニーしてたってことぉ……?)

 

「ーーーーーーっ!!?」

 

 

 火が付いたみたいに、顔に熱が集まった。

 

 

「ち、ちがっ……違うのよぉっ。これ、わ、私……無意識っていうかぁ! 二人がちゅーちゅーしてるの見てて、えっちな気持ちになったわけじゃ……」

 

 

 咄嗟に言い訳が口をついて出てきたけれど説得力は皆無で。

 顔を逸らす事も出来ない私の慌てふためく姿を見て、新城くんは微笑ましそうに笑って、もう一回私の唇を塞ぐ。

 

 

「ふぅ♡ はぁ……んちゅ♡ じゅ♡ ちゅぅうう♡」

 

 

 二回目のキスで舌を差し込まれて、口の中を舐め回されても、もう反抗する気が起きなかった。それどころか、私の舌が喜んで絡みに行く始末。

 無意識でもオナニーしてたせいか身体がある程度出来上がっていて、ディープキスの快感でも頭どころか身体全体に痺れが走っていく。

 今まで感じた事の無いぐらいの、嬉しさや恥ずかしさ、気持ち良さまで加わって、感情が許容量を超えかねない程だった。

 にゅるにゅるした新城くんの舌が、口の中で暴れて……頭が、ぼぉーっと…………。

 きっと一分も経たないキスが終わり、口を離されると、新城くんは聞く。

 

 

「エレナさんも、しますか?」

 

「…………うん♡」

 

 

 私は、何も考えずに頷いた。

 

 

 

 

 

──────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 私、村上文緒と望月さんは彼に持ち上げられて、枕元を背中して座る様にぽすんと置かれました。

 彼の力強さと優しさを感じて、そんな一動作にさえ甘く胸を疼かせてしまいます。どれだけこの人にのめり込むつもりなのでしょう、私は。

 

 

「あ、あの……」

 

「なんでしょう」

 

「か、一也、君……一也君と、呼んでもいいですか?」

 

「ええ。俺もそのつもりで、勝手に下の名前で呼んじゃいましたし」

 

「勝手だなんて言わないでください……。私は、すごく嬉しかったですから」

 

「……そうですか。それはなによりです」

 

「望月さんも、ですよね……?」

 

「……………………」

 

「……望月さん?」

 

「もしもしー?」

 

「…………ハッ!」

 

 

 ぽぉーっとしていた状態から目が覚めたように、焦点を合わせて私と一也君を見る望月さん。

 

 

「あ、あぁ~……えっと、何の話ぃ?」

 

「…………」

 

 

 一也君からのファーストキスとディープキスでほとんど意識が飛んでいたようです。

 私も似たような気分になっていたので気持ちは分かりますが……。

 それにしても、一也君はキスがとても上手で、私達二人とも振り回されてしまいました。昨日が初体験だとは聞いていたのですが、もしかして一度の経験で舌技を完全に会得してしまったのでしょうか。

 ひょっとしたら、この先の行為に関しても……?

 そんなまさかと思う反面、彼の肉体的な学習能力の高さを鑑みるに、否定しきれないとも思います。

 

 

「……問題ないようなら、このまま進めますけど」

 

 

 そう言って、一也君は手始めに自分の首に巻きつくネクタイに手を掛けて、着ている制服を脱ぎ始めました。

 

 

「わ……私達も、脱ぎますか?」

 

「あー……そうですね。俺が脱がすのもいいですけど、自主的に脱いでもらえるならそれでも」

 

 

 脱げるところまでいいので、と一也君。

 出来るかどうか、ではなく、見られながら裸になれるかという点で気遣ってくれているのでしょう。私も、自分でいきなり全部を脱ぐ事は出来ないと思います。

 けれど、出来る所までは……せめて下着姿までは、自分で脱げられればと。

 そういえば、男性はこういう時、服は脱ぎ掛けた状態でするのがいいと本で読んだことがありますが、一也君にはそういう拘りはないのでしょうか?

 胸元のリボンを解き、上着のボタンを外しに掛かります。

 隣の望月さんが自分の服に手を掛けながら、もじもじしつつ、一也君に問い掛ける。

 

 

「え、えっとぉ……私も、一也くん……って、呼ぶべきかなぁ~……?」

 

「それはさっき言った筈ですが」

 

「ちゃんと、言葉にしてほしいのぉ。だめ?」

 

「……そう呼んでくれたら、嬉しいです」

 

「そ、そっか。じゃあ、えっと……一也、くん?」

 

「はい。エレナさん」

 

 

 照れ臭そうにしながら、嬉しそうに微笑みを浮かべる望月さん。

 ……先程から、望月さんが愛くるしくて堪らないのですが。どうしたことでしょう。

 などと考えながら制服の上着を脱いだところで、一つ思い出しました。

 

 

「そ、そういえば、……避妊について、ですけど」

 

「あ、忘れてた。どうしましょう。俺、ゴムなんて洒落たもん持ってないですけど」

 

「コンドームって洒落てるかしら……?」

 

「その……それについては、例のお薬を貰ってきたので、大丈夫かと」

 

 

 そう言って、今脱いだ上着のポケットに入っていた避妊薬を取り出します。まさか貰ったこれを、本当に使うことになるとは思いませんでした。

 毒々しい色をしたそれを見て、眉を顰める一也君。これが原因で悩ませられている彼からすれば、必要だと分かっていても複雑な気持ちなのでしょう。

 

 

「……湯川に言って貰ってきたんですか、それ」

 

「いえ、その……笹原さんから」

 

「だからなんで?」

 

「分かりません……」

 

 

 もしかしたら私や望月さんと同じように、想いを遂げて欲しいと思ったから故なのかもしれませんが……どういうわけかそれは違う気がします。

 

 

「これについては、どこまで知っていますか?」

 

「湯川に聞ける限りの事は聞き出しましたけど……。今飲んじゃいますか?」

 

「いえ……」

 

 

 使いはしますが……今はまだその時ではありません。

 取り出した小瓶を、落ちて割れたりしてしまわないように、脱いだ上着で包んでおきます。

 

 

「最初は、ありのままの私で……抱いて欲しい、ですから」

 

「……そうですか」

 

 

 話している内にも彼の脱衣は進んでいき、上の肌着を脱いで、上半身裸になってしまいました。

 彼の無駄一つ無い肉体を眼前に晒されて、思わず感嘆の息を吐いてしまいます。

 筋肉フェチ、と言いますか……男性の肉体に対して特別性的嗜好のようなものを、私が持ち合わせているつもりはありませんでしたが、それでも彼の身体には見惚れてしまう程の魅力があります。脂肪らしい脂肪が見当たらず、覆われた筋肉は肥大化などせず、けれど圧倒されそうな存在感で、鉄よりもなお硬いのではと思わせるような……鍛え上げられている事を一目見て実感するものでした。

 気を取られてある意味無心に脱ぎ、上着とスカートを傍に置いて、下着を隠す衣服はワイシャツのみとなりました。

 このシャツのボタンを外せば、彼に私の下着姿を晒すことになります。

 今日の下着は変ではないでしょうか。ここにきて疑念が頭を過りましたが、早朝の私がどんな下着を選んだのか思い出せません。確認しようにも、これから席を外してお手洗いをお借りしてしまうのもどうかと思うので、私が普段買いしている下着のセンスを信じるしかないでしょう。

 

 

「……っ」

 

 

 意を決して、私はボタンを上から順に外していきます。

 羞恥で顔に熱が溜まり、ボタンを一つ外していく毎に大きくなる手の震えに苦戦します。

 でも、一也君はそれを手伝おうとも、急かそうともせず、ただ見守っていました。

 私の意思を尊重してくれるそれが、堪らなく嬉しくて。止まってしまいそうになる手を動かす原動力となってくれる。

 胸元を通り過ぎ、股上にまであるボタンを外し終え、私はワイシャツを開きました。

 

 

「おぉ……」

 

「……あ、あの…………変じゃ、ないでしょうか……?」

 

 

 袖を通して、ワイシャツを脇に置き、問いかける。

 下着は……勝負下着というわけではありませんが(そもそもそういう意図で買った下着を持ち合わせていません)、水色の三角ブラのそれは、私としては及第点だと思います。

 あとは一也君がそれをどう思ってくれるか……。それと、下着だけでなく、私の身体が彼の歓心を買ってくれるか。

 一也君の鍛え上げられた身体と比べるのは性差があるので置いておくとしても、椎名さんのような細身でしなやかな身体と比べてしまうと、私はだらしないと思ってしまいます。

 自分の身体を抱くように両手を這わせる。

 じっと私の身体を見つめる一也君は、やがて言います。

 

 

「変どころか、すっげー男好きする身体ですよ」

 

「ほ……本当、ですか?」

 

「疑いますね……。まぁ、下世話ですけど、この通りですので」

 

 

 見る限りは落ち着いた様子で、一也君はベルトを外し、ズボンを下に下げます。

 

 

「ふぁ……」

 

「っ……!」

 

 

 晒されたのは、大きく膨らんだトランクスのパンツ。

 服としては固いであろうズボンの中で抑えられていた膨らみは、下着を突き破りかねない程にそそり立っていました。

 きっと初めて見るであろう望月さんから、息を呑む気配が伝わります。

 

 

(これ……この下に、あれが……一也君の、男性器が……)

 

 

 けれど私は、あの時見てしまった、その下にあるものを思い出して、頭を熱くさせていました。

 グロテスクなまでの迫力を見せつけた雄の象徴。記憶に焼き付いたその肉の塊は、彼の昂りを示すように大きくなり、完全に解放される時を待っていました。

 

 

「二人とキスしてた辺りから結構固くなってたんですけど、こうなってても信じられませんか?」

 

「…………あ。そ、その……し、信じます。信じますから……」

 

 

 平気そうに見せていますが、彼だって恥ずかしい所を主張するように見せるのに抵抗が無い訳ではないでしょう。

 それでも私が彼の言葉を素直に受け止められるように、羞恥を押してこうして行動してくれた。

 ならば、私が信じないのは嘘でしょう。

 信じるという言葉に満足した彼は、ズボンを完全に脱いでしまいます。

 

 

「……エレナさんは、どうします?」

 

「あ! え、ええと……」

 

 

 パンツ越しに彼の男性器を見て、手が止まっていた望月さん。

 慌てたように脱衣を再開しますが、上着とスカートを外してワイシャツのボタンを半ばまで外した所で、再び手が止まってしまいます。

 

 

「……ご、ごめんねぇ。私、……ここまでが、限界かも」

 

「謝る事は無いですけど。……俺が脱がすのは平気ですか?」

 

「へ、平気……ではないけど。頑張るわぁ……」

 

 

 今までに見たことが無い程に顔を真っ赤にして、胸の谷間を晒した所で、望月さんは彼に主導権を渡します。

 肌面積としては私よりワイシャツ半分くらい狭いですけれど、しおらしい望月さんの様子と相まって逆に扇情的でした。

 それは彼にとっても同じようで、お互いに準備が出来たのを確認すると、私と望月さんを優しく押し倒します。

 枕元にぽすんと頭を置かれ、望月さんと寄り添って並ぶように寝そべる。

 見上げるように顔を上げれば、彼は私達を安心させるように微笑んでくれます。

 

 

「言っておきますけど、俺もそうそう止まれないんで、半端には終わらせませんよ……」

 

 

 

 

 

──────────────────────────────────

 

 

 

 

 宣言をすると、一也くんは私、望月エレナと文緒ちゃんの間に、割り込むように顔を埋める。

 枕に、じゃなくて、私の首元に。

 

 

「あっ、や……!」

 

 

 さ、最初は文緒ちゃんに何かすると思ってたのにぃ……。

 一也くんは顔を摺り寄せて、私の髪と首の匂いを嗅いでるみたいだった。

 前戯と言えるかも分からない行為だけれど、女の子よりも固めの肌をすりすりと擦る刺激と生温かい吐息で、擽ったくて恥ずかしい気持ちが芽生え始める。

 

 

(いつもは私が、文緒ちゃんにやってるようなことだけどぉ……こうやって匂い嗅がれたりするのって、恥ずかしいぃ……。そりゃあ勿論、女の子がするのと、男の子がするのとじゃ、全然違うのは分かってるんだけどぉ……)

 

 

 一也くんの左手が頭を撫でるように抑えてきてるから、身を捩らせることも出来なくて、逃げようにも逃げられない。

 せめてもの抵抗に手足をパタパタと動かしてみるけれど、効果なし。どころか一也くんは、首元にキスをしてくる。

 

 

「やぁあ……ぁう」

 

 

 ちゅっちゅっと断続的に口付けられる刺激は、やっぱり擽ったくて、もどかしかった。

 快感とはまだ言い難いけれど、自分で首元を触るのとは全然違う。それもただ触られるんじゃなくて、唇を押し当てられてるのだから、経験の無い新しい感覚だった。

 どう表現するのが正しいか分からない未知のものだけれど、不思議にも拒否感は全然なかった。

 多分、一也くんがしてくれている事だから、だと思う。

 

 

「次は……」

 

 

 そう言って私から口を離し、一也くんは右にいる文緒ちゃんの頭をぐいっと引き寄せる。

 

 

「っ」

 

 

 文緒ちゃんの真っ赤だった顔が更に赤くなる。

 薄々思ってたけど、文緒ちゃんって強引にされるのが好きよねぇ……。さっきといい、時たま文緒ちゃんの方が強引な時あるけど。

 一也くんの顔は文緒ちゃんの方に向いたけれど、左手で私の首元を撫でられて、擽ったい刺激が続く。

 

 

「ひゃんっ! あ、ぁああ……ふぅあ…………」

 

 

 一也くんの舌が、文緒ちゃんの耳の穴に入り込んだ。

 びっくりした文緒ちゃんの口から可愛くてえっちな声が出たけれど、距離を取ることは彼の手に阻まれて出来ず、結果されるがままになる。

 ぴちゃぴちゃと、卑猥な水音が小さく響く。一也くんの舌が、文緒ちゃんの耳の輪郭をなぞるように這う。唾液をたっぷり含んだ舌で、耳の裏をねっとり舐めて、耳の穴を穿る。

 ビクン、ビクンと、彼の舌の動きに合わせて跳ねる文緒ちゃんの身体。

 

 

「だ、めぇ……。そん、な、ところ…………汚い、です……」

 

「綺麗にしてますし、これくらいで忌避感示されちゃー、先に進めないですよ」

 

 

 いや、忌避感というか、普通に恥ずかしいと思うけどぉ……。

 エッチな事をするのにあれだけ渋っていた一也くんだけれど、始めたら結構ノリノリみたいで。恥ずかしがっている私と文緒ちゃんに意地悪して楽しんでるように見える。私はともかく、文緒ちゃんは可愛いから悪戯したくなるのは分かる。分かるけれど、なんだか悔しい。

 

 

「ふぅ」

 

 

 一通り文緒ちゃんの耳を舐め回した後、一也くんは息を吹き掛ける。それにも身体を震わせていたから、文緒ちゃんの耳は相当敏感にさせられたみたいだった。

 それを見て満足そうに文緒ちゃんの耳から離れて、少しだけ頭を浮かせる一也くん。

 

 

「れー」

 

 

 私達の間で、一也くんが口を大きく開いて、舌を出す。

 その意図に気付いた……訳でもなく、私と文緒ちゃんはほとんど同時に、その口に吸い付いた。

 

 

「ちゅ、ちゅぅう♡ ふむ♡ ……れるっ、れろれろ♡」

 

「はぷっ♡ はぁ♡ んむ、ちゅ♡」

 

 

 唇の端に文緒ちゃんの唇が当たってるのも気にせず、どっちがこんな下品な音を出しているかも分からないぐらい夢中になって、彼の思うがままみたいに口淫を交わす私達。

 舌を必死になって動かして、一也くんの唇を、舌を、口の中を、唾液を味わい尽くす。

 三つの舌が絡み合って、どっちが一也くんの舌でどっちが文緒ちゃんの舌なのかも分からない。いっそ自分の舌の行方も分からなくなるぐらいに。

 

 

(もぉ……♡ 乗せられる私達も、私達だけどぉ……。えっち、始まったばっかりなのにぃ……♡ もうこんな、恥ずかしいこと、しちゃってぇ♡)

 

「んん♡」

 

 

 文緒ちゃんから出る喘ぎ。

 

 

「やぁん♡」

 

 

 私からも。

 原因は、一也くんが右手で文緒ちゃんの左のおっぱい、左手で私の右のおっぱいをブラ越しに揉んだから。

 ブラの上から力を入れられると硬くて痛いのだけれど、一也くんはそこも気遣ってくれる。ワイシャツを肌蹴させても、ブラ部分は手の平で触れるだけ、肌が直接触れる指先だけを動かして、柔らかいタッチで私達のおっぱいを変形させた。

 きゅ、きゅっ、と、反応を確かめながら、指先で押し込みと引っ込みを繰り返す一也くん。

 

 

「あ♡ やっ、んん♡ か、かずやく、んあぁ……♡」

 

「ふ、ぅん♡ きゅぅ……♡」

 

 

 こ、これ...こんな、下着越しの中途半端に触られてるだけでも、こんなに気持ちいいのぉ……?

 恥ずかしい声が出ないよう口をきゅっと結んでも、隙間風が吹くみたいに唇の間から吐息が漏れちゃう。

 性感はちゃんとあるのに、先端の方のアプローチは無いから、焦らされるみたいに思えちゃう。気持ちよくなるのと一緒に、もっと強いのが欲しくなっちゃうの。

 だ、だめよぉこれ……。だってわたし、自分でする時に弄っちゃうから、先っぽは

 

 

「ふぁぁあ♡♡」

 

 

 も、もう直接触ってきたぁ……♡

 潜り込んできた一也くんの手が、下着の下にあるおっぱいをぐにゅうと変形させて、その指がわたしの乳首に触れて、大きな嬌声を上げちゃう。

 

 

(だ、だめ♡ そこ♡ 自分で弄って、感じるようになっちゃってるのぉ♡ 自分でするよりずっと気持ちいいのされたら、だめぇ♡)

 

「あっ♡ はっ♡」

 

 

 そんな抗議を口にする事も出来ず、ブラを肌蹴させられて、露わになったおっぱいをされるがままに弄ばれる。

 下着越しの時とは比べ物にならない力で、遠慮無しにもぎゅもぎゅと、手全体で味わわれるみたいで。一也くんの力からすればまだまだソフトタッチのようなものでも、指が深く深く埋もれるくらいの力。

 なのに痛みを感じるどころか、快感の色が強まって、背中を走るゾクゾクが強くなっていく。意識とは別にわたしの身体が欲しがってた刺激を与えられて、悦んでるみたいだった。

 もう隣の文緒ちゃんの様子も窺えないくらいの快感の中で、わたしはほとんど無意識に自分の下半身に手を伸ばしていた。それに気付いた時にはもうわたしの手はパンツの内側に潜り込んでいて、女の子の一番大切な所に触れて……。

 

 

(う、そぉ♡ なんで、も、こんなに濡れてるのぉ……♡)

 

 

 パンツまでビショビショ、なわけじゃないけど、膣中がぐっしょりと濡れて、受け入れ態勢万全になっているのがすぐに分かっちゃう。それぐらい愛液を滴らせて、自分で触っただけでも背筋にビリって電流が走る。

 こ、こんなの気付かれたら……キスとおっぱいもみもみとエトセトラで前戯が終わる、濡れやすい女って思われちゃうぅ! 実際そうなんだけどぉ! 違うのぉ! 自分でもこうだとは思わなかったのぉ!

 

 

「……じっくりやるつもりでしたけど、準備は早くに出来そうですね」

 

「~~~っ」

 

「バ、バレてるしひぃん♡」

 

 

 ここで一也くん、なんと私と文緒ちゃんの中心で隣合わせのおっぱいの先っぽ、乳首を器用にも二つとも口で咥え始めたのだ。

 歯は当てずに、唇だけで優しく、けど決して逃してくれない甘噛み。

 一也くんの口の中で音が響いて、私の耳には聞こえないけれど、身体を通して頭に伝わってくるみたいだった。それと一緒に、擽られるようなビリビリも。

 乱暴になんてされてないのに、自分でするのよりずっとずっと強い刺激に、背中が仰け反ってしまう。

 

 

(やらぁ♡ これ、恥ずかしいぃ♡ 赤ちゃんみたいにちゅーちゅーしてるの、一也くんの方なのにぃ♡)

 

 

 赤ちゃんだったらこんな、舌先で乳首をコロコロ転がしたりなんか、しないけども。

 もにもにと揉まれるおっぱいと舐め尽くされる乳首への刺激が、頭だけじゃなくてお腹の下にまで響くようになってきて、いよいよ準備が整い始めた事を実感してしまう。それを知ってか知らずか、一也くんは身体を動かして体勢を変えようとーーー

 

 

「ま……待って、ください……」

 

 

 しようとしたところで。

 文緒ちゃんから待ったがかかる。

 

 

「あの、わ、私……したい、です。一也君に、……もう、挿入(いれ)てほしい、です……」

 

 

 

 

 

 

 

 




キスすんのと服を脱がせるので一話とかふざけてんのかオラァン!!
なんて自分でも思いますけど、妥協はしたくなかったのでこうなりました……。こんな年越しギリギリに投稿とか……。

明けましておめでとうございます。
来年もまた、番長共々よろしくお願いします。


 追記
編集してちょっと後書きと矛盾しますが、一応残しておきます
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