「ハスっ!勝負ですよ!」
ある日の昼過ぎ、ハスの元に胸を揺らしながらヒツジグサが訪れ唐突にそのようなことを言い出した。
カキツバタとアヤメは胸を大きく揺らしながら会釈し、互いの主の今後の予定に支障がないか確認し始めた。
「むっ。いいだろう受けて立とう!それで今回はどんな勝負だ?」
ハスが特に胸を揺らすことなく即決で了承する。
背が高いとは言いがたいハスよりもさらに背が低く、それでいて同年代の中では発育の良い胸を揺らしながらヒツジグサが内容を伝える。
「ふふふふ、お題も聞かずにいきなりOKとは蛮勇ですね。今度水上都市にアトラクションが出来るんです。そこに開園前に招待されたので今から行くところなんですよ。そこで勝負です!」
端から聞けば友人を誘って遊びに行くということであろうが、本人たちにとっては真剣そのものである。
あるいは立場ある者同士で競い合うのだから、遊びの範疇に収めて禍根を残さないようにするためというある種のセーフティーかもしれないが、とにかく4人で新設のアトラクションに遊びに行くことになった。
「ほう、水上にこんなものが出来ていたとはな…」
水上都市に上がり馬車に揺られて目的地に着くと、何やら怪しげな建物が目に入ってくる。とは言うものの怪しげに見えるように作られているだけであり、よく見れば敷地内にはゴミ一つ無く、客人を迎え入れるためにキチンと管理を行き届かせているのが分かった。
入り口に馬車を止め建物の中に入ると、なんとそこにいたのは妙にめかし込んだカブトムシ型の虫であった。
「本日はようこそお出でくださいましたヒツジグサ様、ハス様、お付きのお二方!ワイが今日のこのアトラクションの司会進行を勤めるシカイシンコウチュウです!」
「が、害虫っ!?」
「ちゃいますわワイは益虫や!害虫と一緒にせんといてください!」
「そ、そうなんですか?申し訳ありません…というか喋っている?」
ヒツジグサ以外は特に益虫が喋っていることに突っ込むこともせず、シカイシンコウチュウの説明を聞き始める。
「ルールは簡単や!各ポイントで決められた◯◯してはいけないってルールを守って施設内を周ってもらうだけや!ホンマは本家本元と同じ24時間笑ってはいけないってルールがよかったんやけど冗長になるからそこはローカルルールで勘弁な!」
「守らなかったら何かあるんですか?」
「おう!その場で罰ゲームを受けて貰うで!まあ身に付けてる物を壊したり体に跡が残るようなキツいやつは無いから安心してや!」
「では罰ゲームを受けた数が少ない方が勝ちでいいな」
「ええ、罰ゲームを受けすぎて泣いても止めませんからね!」
「ぬぬぬ」
「むむむ」
「何がむむむや早く行きまひょ」
一行が益虫に案内され施設を周って行く。各ステージでルールが違ったが、今のところ皆耐えており誰一人罰ゲームを受けた者はいない。ちなみに今いるステージのルールは『笑ってはいけない』である。
しかし、とうとう最初の罰ゲームを受けるものが出てしまった。
「…クスッ」
デデーン!ヒツジグササマ、アウトー!
「ああっ!」
「よしっ!」
「やってもうたなぁ…ではヒツジグサ様にやってもらう罰ゲームはこちら!」
司会の指示でどこからともなくワゴンが運ばれてくる。その上には、実に美味そうなホールケーキが丸ごと一つ載せられていた。
「ヒツジグサ様にしていただくのはホールケーキ丸々一つの完食!食べきるまでは次のステージには行けません!コーヒーはおかわり自由です」
ヒツジグサの目の前にテーブルが用意され、ケーキが乗せられる。
「なお製作は某国騎士団に勤務している団長補佐ですが、プロ顔負けの腕前なのでご安心ください…なんであのねーちゃん補佐なんてやっとるんやろ?」
「わあ!私大きなケーキを一人で丸ごと食べるのが夢だったんです!こんな罰ゲームなら大歓迎です!」
この中で最年少であり未だ育ち盛りのヒツジグサが大喜びでケーキを切り分け頬張っていく。
その小さな体のどこに入っているのか不思議なほどに次々と口に運び、あっという間に食べきって食後のコーヒーを堪能していた。
「司会!これでは罰ゲームになっていないぞ!」
「まさかあの大きさをあっさり平らげるとはなぁ…若さのエネルギーを舐めとったわ」
本来であればヒツジグサがギブアップしたところで顔面に残りをぶつけ、全員を笑わせ一網打尽で罰ゲームを受けさせる手筈であった。しかしその目論見が外れたためシカイシンコウチュウは隠れてハリセンを持っていた罰ゲーム要員達に合図を送り帰らせた。
「さあ今のところはヒツジグサ様が罰ゲーム1回!でもまだまだ続くから皆油断出来へんでぇ!」
続いて訪れた屋内ステージのルールは『Eカップ未満の発言禁止』であった。
「これはひどい…」
カキツバタ(Fカップ)が呆れて顔をひきつらせる。その胸は揺れていた。
「なんというセクハラルール…」
アヤメ(Fカップ)は若干引いていた。その胸は揺れていた。
「ま、まあここで喋らなければセーフですから…」
ヒツジグサ(Eカップ)はそう言いつつもハスに胸を見せつけていた。その胸は揺れていた。
「…」(ぐぬぬ…)
ハス(Cカップ)は無言であった。その胸は揺れていなかった。
「ええ、喋らなければ問題ないんです。私は喋れるから平気ですが、ルールに引っ掛かるのであれば喋らなければ無事クリアできるんですよ!」
(ぐぬぬぅ…!おのれヒツジグサ、後で覚えているがいい!」
デデーン!ハスサマ、アウトー!
「し、しまった…」
「まんまと挑発に乗りましたねハス!これであなたも同点です!」
「はい、ではハス様にやってもらう罰ゲームはこちら!」
司会がそう言うと扉の向こうからドタドタと何かが走って近づいてくる音がする。やがて扉の前で音が止まると勢いよく開き、そこから既にガチガチに勃起した覆面の全裸男が飛び出してきた。
「彼のチ◯ポを口で慰め、出したものを全て飲んでください!ちなみに溢したらもう一回です!」
「きゃあああああああ!」
「我が主になんて物を見せっ……団長様ですか?」
「曲者ぉ!……んっ?もしかして団長様?」
「だ、団長!?なぜ卿がこんなところに!?」
各自が反応を見せるなか、男はハスの姿を見つけると脇目も降らずにハスの元へと近づいていった。
「みんな何言うとるんや。彼はここの罰ゲーム担当従業員の謎の男、コマンダー君やで」
この状況とそのまますぎる名前に突っ込む気も起きず司会の発言に誰も反応しなかった。
コマンダー君と称された男はハスの肩を掴み地べたに座らせると、凶悪なまでに張りつめた陰茎をハスの唇に押し当てた。
「……はむっ」
ハスは抵抗するどころか自ら男の象徴を己の口内に受け入れ頬張る。そしてその滾らせた熱を堪能するかのように舌で転がし始めた。
「んくっ…んっ、むぅっ、いきなり酷いではないか。じゅるっ…じゅぷっ…ヒツジグサ達が見ている横で、こんなことをさせるなんて…んちゅっ…」
そうは言うもののハスは肉棒を味わい、一度口を離し今度は愛しそうに陰嚢に吸い付き舐めていく。
「れろっ…パンパンになってるぞ。早くここから出してすっきりさせてやらねばな?あんっ♪…こっちを舐めてるのに卿の硬いのがさらに大きくなったな。なら焦らさずこの大きい方を鎮めてやらねば。んあっ…」
ハスは陰嚢からそのまま裏筋を舐め上げ、亀頭に口付けして再び己の口内へと導いた。
男もまた不用意に動き邪魔せぬよう細心の注意を払いながらハスの男性器への奉仕を受け入れていた。
その光景は陵辱はおろかハスによる男への一方的な献身ですらなく、互いが互いの気分を高揚させ『次』への期待を高める前戯と言うに相応しいものであった。
「んぅ…ちゅるっ…じゅっ、こくん。…ちゅー」
相手の好みを知っているかのような舌使いと吸い付きに、男はもっとこの快感を味わっていたいと体を強張らせ射精感に耐える。亀頭の先からは我慢汁が出てくるがハスはそれも全て飲み、亀頭を重点的に舐めながらストロークを続けて肉棒を刺激し続ける。
しばらくそうしていると、ハスの口内で肉棒がビクつき始めた。射精の前兆と察したハスはより強く吸い付き、肉棒の中を通ってくる粘液を受け入れようとした。
その刺激に限界に達した男は我慢を諦め、ハスの口内目掛けて鈴口から勢いよく精液を吐き出した。
「んぐぅっ!…ごくっ、ごくっ。…んん、ごくん。待ってろ、中に残っているものも…ちゅー…こくん。れろっ、じゅるるっ…」
尿道に残っていたもの、口内で陰茎についたもの。その全ての精液をハスは残らず吸い上げ、絡めとり、飲み込んでいく。やがて男が出した粘液全てを胃に落とすと、陰茎を綺麗に舐めとりようやく口を離した。
「はぁ…あんな量をこぼさず飲ませるなんて、罰ゲームとはいえ女王相手にお構い無しだな。ふふっ、気持ちよかったか?」
そう言って男に向けて微笑むハス。男は愛しそうにハスの頬を撫でると、スッキリし頭を垂れている陰茎を振り回しながら再び扉の奥へと走り去っていった。
「………ハッ!?」
目の前で行われていた想像の数十段上の光景を目にし半ば放心していたヒツジグサはようやく正気を取り戻し、走り去っていく団…謎の男の背中を見ていたハスの元へと駆け寄った。
「ハ、ハス…? 大丈夫ですか?その…男性のアレを口に入れられて。それに、せ、せ、精…液も飲まされて…」
「む、心配してくれるのか?なら問題ないぞ。むしろ愛しい男の体は全身どこでも愛しいと思えてくるものだ。それに精液も口で気持ちよくなってくれた証で苦にならないし、何より飲んであげたいと自然と思え下腹部が熱くなってくるんだ」
「流石はハス様!殿方への愛を語る姿もお美しい!」
「へ、へぇ~……い、いやいや!それはきっとハスがマゾなだけですよ!そんなこと私は将来素敵な殿方と出会っても絶対にしませんよ!」
「話は終わりましたか?なら次に行くで~」
当時のロータスレイク水上女王ヒツジグサは後の夫とのまぐわいでは、女王の顔を捨てただの一人の女として積極的に奉仕をしたらしい。特に、慈愛の表情で肉棒を咥え精液を飲む姿はプロポーズを決意させるのに一役買ったという。(ウマグリ書房『ロータスレイクのエッチなウソ?ホント?』より抜粋)
ヒツジグサ「…というかなぜ皆あの男性が団長だと分かったんですか?」
アヤメ「体の動きですね。癖はなかなか取れないものですよ」
カキツバタ「そうですね。特に歩き方は矯正しなければ分かりやすいです」
ハス「…ま、まあ…体つきは、数日で変わるものじゃないからな……」
ヒツジグサ(察し)