※この作品はR-18です。

勇者が斃した魔王を復活させた勇者の息子の物語 18禁版   作:若年寄

1 / 3
18禁if① ミーケVSクシモ

 ここはとある田舎町。

 広大な田畑に囲まれた一件の武家屋敷がある。

 残暑も漸く収まり秋が深まりつつある時期の事だ。

 時刻は草木も眠る丑三つ時、虫の音(ね)が鳴り響いている。

 不意に虫の声が消え、辺りは静寂に包まれた。

 やがてある一室の雨戸が開いて灯りが外に洩れる。

 

「毎度毎度、懲りねぇな!! 出ていきさらせ!!」

 

 何かが飛び出してくる。

 見れば若い女だ。しかも男好きのする艶やかな美しい女である。

 神秘的な銀色の髪をアップに束ね、控え目な寝化粧が持って生まれた美貌に磨きをかけていた。

 胸は自らの頭よりも大きいが張りや弾力があって垂れるどころかツンと上を向いている。

 瞳は紫色に妖しく光り、唇は黒く濡れて禍々しくもあるが、抗いがたい色香があった。

 かつて淫魔へと貶められた地母神クシモである。

 それが豪奢なレースやフリルで彩られたランジェリー姿のまま屋敷から蹴り出されたのだ。

 

「俺にその気(・・・)は無ェって何度云ったら分かるンだ?!」

 

 女を蹴り出したのは男…と云うよりまだ幼い少年であった。

 背丈は一メートルを少し超えた程度か。まだ少年とも呼べないだろう。

 肌は人間味を感じさせないほど白いがキメが細かく生気に満ちている。

 対して唇は鮮血の様に赤く、紅を差しているかのようだが化粧っ気は無い。

 左目は吸い込まれそうな闇色の瞳を持っているが、右目は無くて代わりに金色の鬼火が眼窩に収まっていた。

 漆器を思わせる光沢のある黒髪を腰まで伸ばし、三つ編みにして右肩から前に垂らしている。

 地母神クシモ直属の配下であり、彼女を崇める慈母豊穣会の教皇を務める三池月弥である。

 彼は甚兵衛を羽織っていたが、下半身は下帯すら着けていない。

 そればかりか可愛らしい陰茎はぬらぬらと濡れて月灯りを受けて淫靡に照らされていた。

 

「暫く大人しかったから添い寝を許してたけど、ナニしゃぶってンだコラ。お陰でこちとら巨大な蛞蝓に襲われる夢を見ちまったじゃねえか。目ェ覚ましたらチンチンが生温かいものに包まれてるし何事かと思ったよ」

 

『うむ、そなたの愛らしい命の杖(ファロス)はまだまだ未成熟、セックスをしようにも挿入して僅かでも腰を動かせばすぐ抜けてしまうだろうし、そもそも精液はまだ出ないであろう?』

 

「ブチ殺すぞ。だったら諦めれば良いだろうが」

 

 我が身が矮躯である事も陰茎が小さい事も自分が誰よりも理解している。

 それでも他人に指摘されればやはり腹は立つし、何より傷つくものだ。

 長命種の血を引く自分は成長が遅いのだ。仕方が無い事だと自分を慰める事の惨めさが分かるか。

 むしろエルフやドワーフよりも永い時間を生きてきた不老不死のアンタが察するべきだろう。

 

『聞け。セックスとは『生殖』であり吸精鬼(サッキュバス)にとっては『食事』であるが、もう一つ重要な役割があるのを知らぬのか?』

 

「あ? 快楽を得る事か?」

 

『それもあるが役割ではない。『コミュニケーション』、これも重要である』

 

「コミュニケーションて、別にセックスしなくてもアンタとは十分取れてるだろ。同じ釜の飯を喰ったり話をしたり旅行にも行ってるじゃねぇか」

 

 不快になってきたのか、手拭いで陰茎に纏わり付く唾液を拭いながら云う。

 

『一理あるがやはり余は肌と肌の触れ合いが欲しいのだ』

 

「だから添い寝してやってるじゃねぇか」

 

 ジト目で睨む月弥に対し、クシモは人差し指を立ててメトロノームのように左右に振った。

 

『この身は女だ。しかも横に惚れた男がいて何もせずにいられようか、いや、いられぬ』

 

「反語遣ってまで主張する事か。けど、自分で云って哀しくなるが、俺はご覧の通りチビで短小包茎胤無しだぞ。夜の相手には不足だろうよ」

 

『だから考えたのだ。フェラチオなら存分にそなたの反応を愉しめる。その上、精液は得られずとも、快感によりそなたの体内にて生じた淫らな魔力は精液に匹敵する美味なのだよ』

 

「なのだよて……」

 

『それに胤は出せずとも果てた(・・・)時のそなたの顔、実に淫らで美しかったぞ』

 

 クスリと妖艶に笑うクシモに月弥の顔がかーっと熱を帯びた。

 羞恥は勿論あるが、何より同意も無く下半身を露出し、あまつさえ口に含んで絶頂させられた事に対する怒りの念は凄まじいものだった。

 月弥がクシモのいる庭に手を翳すと彼女の周囲の土が盛り上がって囲うように隆起した。

 

『お、おい、月弥? 何をする気だ?』

 

「月弥じゃねぇ、三池だボケ。ところで俺の大嫌いなシチュエーションって知ってるか? 一つはスカトロ、二つ目が血を見るプレイ、三つ目が厭がる女に巨根をブチ込むシチュだ」

 

『そ、そうか、奇遇であるな。余も無理矢理はいかんと思うぞ』

 

 夜這いをしておいて何を云うか、と月弥のこめかみが別個の生物の如く脈動する。

 

「そうか、同意を得られて嬉しい。だから俺はその真逆(まぎゃく)をやろうと思ってな?」

 

『ま、真逆ゥ?』

 

「巨根に厭がる女をブチ込ンでやるのよ!!」

 

 翳した手を握り締めると土塊はクシモへと殺到して押し潰す。

 やがて土はクシモを巻き込んで練り上げられてついに形を為した。

 ソレは巨人から斬り落としたかのような巨大で禍々しい一本の陰茎であった。

 

「後で釉薬を塗って焼いてやるよ。向こう十年、これを御神体にして祀ってやるから感謝しやがれ」

 

 月弥は気付かぬ内に絶頂させられた気怠さと不覚の念に苛まれる体に鞭を打って布団を確認する。

 幸いにも布団はクシモの唾液や体液に汚れている様子は無い。その辺りは上手いのだろう。

 だが、股間を唾液で汚したまま寝たくはなかったので、着替えを用意すると風呂場へ向かうのだった。

 

 ただこの時、月弥は知らなかった。

 風呂場では両親が石鹸プレイの真っ最中であることに……




 まあ、今回は本命ではないのでエロは控え目(?)です。
 次回はアンケートで一番票が多かった両親との絡みになります。
 流石に親子で本番行為はしませんが、月弥にセックスは決して不潔ではないし怖くもないよ、と教える為に体を張った性教育を施します。

 ちなみに本編ではフェラチオされるどころか、ちょっと不埒な事を考えた時点でクシモの大事な所を掴んで、“何、考えた?”と力を込めて頬笑みかけるので事故は起こりませんw

 さて、本編も大事ですが、やはり少数とはいえ折角答えて下さったアンケートです。
 18禁版も大切に執筆していきたいと思います。

 それではまた次回にお会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。