勇者が斃した魔王を復活させた勇者の息子の物語 18禁版 作:若年寄
月弥は足音を立てないよう注意しながら薄暗い廊下を進んでいく。
目指すは風呂場である。
「早く熱いシャワーを浴びたい……」
クシモの唾液に濡れたまま秋風に当たり過ぎた為か、陰茎が異様に冷たくなっている。
かといって早足で歩けば廊下が軋み、その音で内弟子や住み込みの御手伝いさんを起こしてしまうのも忍びない。
もっと云えば今の情けない姿を見られる事だけは避けたかった。
「けど、今、パンツはいたら気持ち悪いし……ああもう、しばらく添い寝してあげないから」
周囲に誰もいない事を幸いに
ついでにクシモを閉じ込めている魔法も解除しておいた。
かなりキツく固めたが、クシモなら夜が明けるまでには脱出することは出来るだろう。
なんだかんだと云いながら結局は非情になりきれないのが三池月弥なのである。
「“守り神さま”も何で僕が大人になるまで待ってくれないんだろう?」
月弥とて男だ。
愛玩動物の様な扱いは御免こうむりたい。
そこで、はたと気付く。先程、自分があそこまで怒ったのは寝ている間に弄ばれたからではない。
セックスするのはまだ無理だからフェラチオで我慢をしたと云われた事の情けなさに起因していたのだ。
自分の陰茎を手に取ってじっと見る。我ながら小さいと思う。
一メートル程度の身長から算出すれば大きい方だと云われているが、そんな言葉は月弥にとって何の慰めにもなってはいない。未だに稽古後、弟子達と共に入浴するたびに劣等感を覚えるのだ。
包皮も見苦しく余るという訳ではないが、剥く事は出来ていない。
弟子達も包茎の者は少なくないが、その殆どが綺麗に剥いて亀頭を洗っている。
何度か試してみたが、その度に激痛に苛まれて今では怖くて試せないでいる始末だ。
そもそも正直云って自身が性に興味があるのか自分でも解っていない。
若い門下生達が、あの
豊満なクシモやフランメに毎日迫られている身としては、もはや胸の大きさ程度で動じようがないのだ。
況してや魔界に行けば巨乳から貧乳まで取り揃えてあり、両性具有者や男の娘、青年どころかナイスミドルにまで口説かれて気の休まる
最近では、骸骨がドレスを纏っている姿ではあるが人格者で月弥を口説こうとしない『死者の王』とのお茶会が癒やしになっているくらいである。
そのせいか、胸を見ようが尻を見ようが性欲をそそられることはなく、かといって男に興味があるでもない。
ただ以前にビキニアーマーを着た女戦士を見た際に、“良い乳してるな”と思ったのだから女体に興味が無い訳ではないと信じたい。流石に童貞のまま枯れたくはないくらいは思ってるのだ。
などと月弥はごちゃごちゃ考えているが、結局は肉体的にも精神的にも未熟過ぎて性に目覚めていないだけの話なのである。何せ第二次性徴を迎えていなければ人間でいう思春期にも至っていないのだ。
何度も述べているが、長命種の幼体が人間と同じペースで学習していた為に知識だけが先行し過ぎた幼児が誕生してしまった。ただそれだけの事である。
そして人間社会で学習すればする程に自分と周囲との違いに苦しんでいるのだ。
確かにアルウェンが受けたような迫害こそ味わってはいないが、月弥からすればこれほど残酷な仕打ちはあるまい。いくら武を身に着けようと、どれだけ知識を蓄えようと、いかに魔法を極めようと、結局は保護を受けるべき幼い子供に過ぎないのだと思い知らされる事になるからだ。
大学生の頃、月弥は幼馴染みの女の子に、“大学を出て三池流を継いだら結婚して欲しい”と告白した事があるのだが、彼女からの返事は否定だった。小学、中学までは付き合うのは良かったが、流石に二十歳を過ぎても幼いままの月弥と一生添い遂げる事は無理であると判断したのだ。
無情に思えるが、それは決して間違いでは無い。理由を述べるまでもないだろう。
事実、彼女が天寿を全うした今でも月弥は幼い姿のままであり、生殖能力は当然ながら獲得出来ていない。
彼女は就職先で知り合った男性と幸せな結婚をし、三人の子宝に恵まれたが、月弥は幸せそうに赤ん坊を抱く彼女を複雑な心境で見るしかなかったのだ。
誰が悪いのかと問われれば、悪意を持った者は一人もいなかったと答えるよりない。
だが、その結果、月弥の心が酷く傷ついたのは確かである。
せめてもの救いは彼女が笑いながら家族に囲まれて死んでいった事だろう。
気が付けば月弥は風呂場に着いていた。
月弥は裸になると汚れ物を洗濯機に入れ浴室の扉を開ける。
初恋の人を想い出して気がそぞろになっていた月弥は浴室の電気が点いている事に気付いていなかった。
「ああん♪ ノリタ、良いよ♪ もっと突き上げてくれたまえ♪」
「私も気持ち良いですよ♪ 凄い締めつけです♪」
何だこの光景は?
母アルウェンが椅子に腰掛ける父
二人とも石鹸の泡にまみれて絡み合うように密着して互いを求め合っている。
「あっ♪ あっ♪ 子宮に届いてる♪ このリズムが好きぃ♪ 今の調子でお願い♪」
「それは…少々…厳しいですね♪ 膣全体のヒダが…絡みついてきて…今にも出そうです♪」
「良いよ♪ 何度でも出しても良いよ♪ 『避妊』の魔法はまだ効いてるからいっぱい出してぇ♪」
普段は気障な云い回しをしている母が甘えた声を出して父に抱きついている。
父の方も普段の涼しげな風情ではなく顔を紅潮させて必死に母を突き上げていた。
二人が上下に動く度にジュッポジュッポと卑猥な音が鳴り、床に水ではない何かが滴っている。
「クッ…そろそろ限界です…」
「頑張って♪ ボクももうすぐイキそうだから♪ 二人で一緒にぃ♪」
二人の動きが益々速くなり、音も滴りもまた激しくなっていく。
「ノリタぁ♪ キス…キスしてぇ♪」
「はい…アルウェンも舌を…出して下さい♪」
父が荒々しくキスをすると互いの舌を貪るように絡めていく。
「んん~~~~~~~~~~~っ♪」
二人の体が痙攣したように震え、母がズリ落ちそうになるのを父が抱きしめて支える。
その拍子に父親の陰茎が母の尻の下からぶるんと現れて大量の白濁を吐き出した。
その勢いは凄まじく入口で呆然と突っ立っていた月弥にも降りかかってしまう。
月弥が何気なしに下を見ると、自身の陰茎が天に向かって健気に背を伸ばす新芽のように勃起していた。
顔や体にかかった精液はまるで自分が射精したかのようだ。
ドクン
不意に心臓が跳ね上がる。
脳裏に若かりし頃の初恋の君を立派に成長した自分が抱いているイメージが現れた。
かつて何度も想像し、自らを慰めては自己嫌悪に陥る惨めな頃を否応無く思い出してしまう。
しかも、いくら試そうと痛いだけで射精はおろか快感すら得られなかった未熟な自慰をである。
「う……うぐえええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
堪えきれず月弥はその場で嘔吐してしまうのであった。
「「つ、月弥?!」」
驚いた両親に見つかってしまうが構ってはいられない。
漸く理解することが出来たのだ。
自分は性行為に興味が無いのではなかった。
初恋の人が自分以外の男に純潔を捧げた時、否、自分が選ばれなかった時からセックスに対して、子孫を遺す行為に対して嫌悪感と恐怖を抱いていたのだと、やっと気付いたのだ。
心配そうに背中を擦ってくれる両親の声をどこか遠くに感じながら、月弥は消えてしまいたいと願った。
さっさとエッチに持ち込むはずが、想像以上に長く重い話になってしまいました(汗
これ、どうやって両親とのエッチに持っていこう……
男を下げる事になるけど、月弥が両親に八つ当たりをして、それを二人が優しく受け止めて、君は何も恥じる事は無いよ、そしてセックスは怖くないんだよ、と二人なりの性との向き合い方の教育を体当たり形式でするって感じかなぁ?
ちょっとじっくり考えます。
それではまた次回にお会いしましょう。