元気な妹(11)で童貞卒業した日 作:刃波海苔
くどくどと言い含めたあなたは、これに懲りたら
「あ、あれはイタズラじゃなくて……ていうか、どっちも秘密! 友情は裏切れないもん! ……あっ」
あなたは、性格から考えて、恐らくはやった理由よりも言いたくなかったであろう情報を自分でばらして顔を青くしている妹があんまりにも哀れ過ぎたので、追求をやめることにしてあげたのでした。
やった理由にしても、おそらくはそういうことが気になるようになったのだろうと、当たりがつきますから。
ただし、このような悪戯はもう二度と――絶対にしないことは誓わせましたが。
○
その夜、あなたは股間に――もっと言うなら亀頭に、生暖かく、わずかにざらつくような……ヌルつくような感触に快楽を感じて目を覚ましました。
電気をつけて見ると、そこでは妹があなたのそれを口いっぱいに頬ばっています。もうこうしたイタズラはしないと約束した妹が……です。しかも、その姿は彼女がもっと幼い頃にお風呂で見た切りのもの……すなわち、全裸です。
なにも身に着けずに、綺麗な色の乳首も、それが根ざしている最近になってやっと肉がついてきた平たい胸も、大人向けの映像で見るものとは違う股の割れ目も、すべて空気と直接触れ合わせているのです。
どういうことかと問う前に彼女は飴のように転がしていたものを解放して、あなたの目を見て言いました。
「いいよって言ってないのにしたのは、ごめんなさい……でもね、これはイタズラじゃないの」
だったら、なんだと言うのでしょうか。失望しかけているあなたの耳に聞こえた言葉は今日起きたことより、今されていることよりも、ずっと衝撃的な言葉でした。
「お兄ちゃんと結婚するために本気でやってるの!」
あなたの口は、ひらがなの『は』の形に開いてしまいます。あまりにも訳の分からないことを決意に満ちた語調で言われたのですから誰だってそうなるでしょう。
妹はあなたの目を真っ直ぐに見て言いました。
「だって、兄妹って結婚できないし付き合っちゃダメって、お母さんに言われて……でも、セックスしたら彼氏と彼女だし、赤ちゃんが出来たら結婚しなきゃだから、そうすればできるって……! さきちゃんがそう言ってたもん! だ、だからお願い、私とセックスしてください!」
プリントの出所を確信したあなたは、それはさておいて、妹の頬へ恋人と触れ合うようにそっと手を添えます。そして、顔をゆっくりと近づけました。
「え、え? も、もしかしてキス……え、だめだよう、ちんちん舐めてた口だから――いひゃい、いひゃい!」
油断を感じ取ったところで、あなたは妹の頬を引っ張りました。力加減はずっと優しいのですが、ちょうどポテチのようなスナック菓子の袋を開けるような具合に。
デレデレする妹は本当に可愛らしい生き物ですが、それはそれ。あなたは泣きが入るまで――つまりそこそこすぐに手放したということですが――無慈悲に引っ張りました。
「うう、痛かったぁ……」
ヒリヒリするのか自分の頬をさする妹。ですが彼女はめげません。
「えいっ」
さっきまでお仕置きに使われていたあなたの手を掴んだかと思うと、素早く自分の胸に押し当てたのです。
「ど、どお? セックスしたい気持ちになる?」
あなたが初めて触った幼い少女の、それも妹の胸は見た目のイメージよりもずっと柔らかく、女性の胸を触っていると実感させる感触でした。
ドキドキしてしまったあなたは手を離して、恥ずかしくないのかと聞きました。
妹は、もじもじしながら答えました。
「めちゃくちゃはずかしいよ! きゃーって言っちゃいそうなぐらいはずかしい! でも、お兄ちゃんが触るんだと我慢できるし、それになんか…………嬉しい……から」
ひたむきで純粋な好意にドキドキしていると、妹があなたに座ったことで、更にドキドキすることが起きました。
座られた所に、水気を感じるのです。これはまさかと、確信に似た疑念を持ちながら股を見せてもらってもいいかと確認すると、妹はとても恥ずかしそうにしながらも注文通りにくぱあと開いて見せてくれました。
「んっと……お兄ちゃんのこと考えると、おまたのとこが濡れてることがあって……ううぅ、おもらし……かも、ご、ごめんなさい……」
あなたが見たものは、尿道から下に位置する半月状の小さな穴から、透明な汁がじわじわと染み出してくる光景です。あなたが見る限り、愛液と呼ばれるものにしか見えません。さっき濡れた感触も絶対にそうだとあなたは確信しました。
本人は粗相と勘違いしていますが、セックスの準備ができている事実を知った瞬間、さすがにわかってしまいました。
妹の恋愛感情は、本当に本気なのだと……。
思えば、妹は約束を破ることも、悪いことをするのも嫌いな子なのです。そんな子がなりふり構わずに嫌いなことをやってでもというのですから、本当の本当に本気なのです。そう思うと、あなたの胸に性欲が急激に沸き起こってきました。
だって、極上の美少女が本気で自分に恋をして、難しいそれを成就させようと頑張って、その果てに裸になって寝這いをかけてきたのです。しかも、ちゃんと性的な興奮を覚えているのです。
そう考えると、例え妹だとしても、不幸にしてしまうかもしれないと思っても、自分の中のモラルに後ろ指をさされようとも、目の前の世界で一番可愛い女の子への劣情を抑えることができません。
魔がさしているとも言える精神状態のあなたは、これは滅多にわがままを言わない妹の健気なお願いと恋心を叶えるためにすることで、決して自身の欲求でしているわけではないと自分に言い聞かせて、小さな体を押し倒し、正常位を取りました。
「えっと……?」
困惑する妹にあなたは本当にセックスをしてもいいのか、訪ねます。
「え⁉ ほ、本当に?」
うなずき、あなたは勃起したものを露出させ、そのまま彼女の狭い入口に触る程度に当てました。
「……! うわぁ……! あたしにちんちん入れたいんだ……!」
目を輝かせているからないだろうと思いつつも、あなたは拒絶の言葉を待ちます。兄であるという自負が直前で怖がって嫌がるかもしれないと思えるほどの理性を保っているのです。
妹の答えは果たして――
「ふ、フツツカものですが、よろしくお願いします! あ、い゛、いたっ、痛あい!」
たどたどしく言われて妹を愛する兄から、性欲に支配されたケダモノになったあなたは、純潔の証である半月を無理に押し広げ、一気に突き破りました。
あなたは美少女の処女を喪失させ、そして自身も童貞を捨てることができたと密かに喜びました。その時です――
「はあ、あ……あ、おなか、くるしい……う、うう……ぐすっ」
大切な妹の涙が、転んだときに聞いた泣き声が、あなたの耳に聞こえました。
そう、妹です。あなたは妹とセックスしてしまったのです。妹の処女を奪い、妹で童貞を卒業してしまったのです。
涙に劣情の熱を冷やされたあなたは、取り返しのつかないことを望んで、さらにはしてしまったと現状を正しく認識します。正気に戻ったあなたは、せめてと引き抜こうとしました。ですが、それを涙を流している本人が止めたのです。
「う、ごめん……だいじょうぶ、だから……」
そうは言うものの、呼吸も表情も、見るからに痛みにこらえているような具合です。噓をつけとあなたが言って、彼女は首を横に振りました。
「恥ずかしいのとおんなじでだいすきだから我慢できるもん……だから、きもちよくなって?」
言われて、あなたはもう一度ケダモノに戻りました。ぐにょぐにょと入っているものに合わせて形を変える膣内に一心不乱に擦りつけました。
「あっ、あっ、あっ……う、ふうう、うっ、おにい、ちゃ、きもちい……?」
柔らかくて温かい感触に包まれて、それだけでも十分に気持ちいいのに、その上ぬるぬるしていて、それにこすることができるのです。気持ちよくないはずがありません。
「よかったぁ……えへへ、なんだろ、痛苦しいのに、すっごくしあわせ……」
そのひきつった笑顔が愛おしくて、嫌かどうかを聞かなければならないと教えたのに、ついキスをしてしまいました。
「……むふ、いけないんだぁ」
口ではそう言いますが、嫌ではないことは声と、すぐに隠してしまったニヤケた口元でわかっています。
妹の手をどかして、あなたはもう一度キスをします。くちびるとくちびるが触れ合っているだけなのにとても気持ちのいいキスを。
「すき、だいすき……だいすきぃ……!」
あなたは妹と抱きしめ合いながら、子どもの素を、まずくて臭いものをお腹の中に吐き出したのでした。
「あ、あ……手でしたときみたいにびくびく、して、る……」
○
彼女はあなたが射精したあと、ぐっすり眠ってしまいました。普段は夜更かしをあまりしないタイプで、さらにセックスで体力を消耗したせいでしょう。
そのあどけない寝顔を見たあなたの胸の内は、とても複雑なものです。ですがその中でもっとも強く思っているのは、今日のことが心の傷にならず、幸せになってくれればという、祈りでした。
ここまでお読みくださり本当にありがとうございました。
この作品はとりあえず完結とさせていただきます。
日をまたいだ時刻、つまり〆切を破った時刻での投稿になってしまったことは悔しいですし内容も悔いがないと言えば嘘になる出来となってしまいましたが、一応完結と言える状態には持ってこれたかと思います。
なのでとりあえず完結とさせていただきます。
お付き合いいただきありがとうございました。