"オルクス大迷宮"
現在、雅達はオルクス大迷宮前にある広場に集まりメルドが入口にいる受付の女性に自分達のことを説明していた。
広場には数多くの冒険者と露店があり賑やかな雰囲気が広がっていた。
そして説明が終わるといよいよ大迷宮に足を踏み入れる。
生徒達は緊張しながらもメルド達の後に続き中に入っていった。
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迷宮内に入ると外の賑やかさとは無縁だった。
中は意外と明るくメルドに聞くとどうやら迷宮内には光を発する鉱石が多く存在し迷宮内を照らしているらしい。
そして始まる実地訓練。
"ラットマン"と呼ばれる毛むくじゃらで筋肉がムキムキの鼠っぽい魔物が初戦となるが光輝や雫をはじめとした前衛職が切り込み香織達、後衛職が魔法で殲滅する。
今まで教わった通りの陣形で対処ができており生徒達にも自信が付いてきている。
雅も自身が入っているパーティーで弓矢を使い主に援護を目的とし魔物を屠っている。
パーティーには親しい女子で優花がいて、彼女の天職は"投擲師"であり雅と同じく遠距離攻撃が主体である。
2人揃って魔物に攻撃すれば大抵は近づかれることなく片付いていた。
そして"無能"と呼ばれていた南雲も天職である"錬成師"の技能を上手く使い魔物を仕留めている。
こうして目標である20層までは特に問題も起きず順調に進んでいった。
しかし20層に到着し"ロックマウント"と呼ばれる擬態能力を持つゴリラが現れたことにより状況は変わっていく。
ロックマウントが吠え、固有魔法である"威圧の咆哮"を発動させ前衛を怯ませ、後衛に向けて攻撃をしたのだ。
間一髪、メルドが切り捨てることで対処し香織達を叱責していると正義感に溢れる光輝がロックマウントに怒りを感じ狭い迷宮内で大技を使ってしまう。
光輝は香織達を怯えさせた魔物を倒して満足そうにしていたが直後にメルドが拳骨を喰らわせ怒っていた。
そして光輝の大技により崩れた岩の間から光輝く鉱石が姿を現す。
メルドによると"グランツ鉱石"と呼ばれ加工することでアクセサリーなどの装飾品になり求婚などによく使われるらしい。
その説明を聞き、香織をはじめ女子達はウットリとした表情をしており何人かは時折、雅の方チラチラと視線を向けていた。
特に雫と香織の視線は強く、雫は昨日のこともあり顔を真っ赤にしており、香織も雅に対し1度だけじっと視線を投げた(雅の後ろには南雲もいた。)
そんな彼女達の視線を受けた雅は、
(遠回しに欲しいってことなのか。メルドさんの話だと大きさと質も中々の物だって言うけど今は実地訓練中なんだから諦めて欲しいし、どう見たって罠だろ。)
本来なら雅だって採取したいが今は訓練の真っ最中なのだ。それにもっと下の階層ならともかく自分達がいるのは20層なのだ。
そんな中であからさまなトラップに引っ掛かる奴はいないだろうと考えていた。
すると香織の気を引こうとしている檜山がメルドの忠告を無視してグランツ鉱石に触れる。
すると案の定トラップぎ発動しその場にいた全員が光に包まれ強制的に別の場所に転移されてしまう。
転移が終わり生徒達が周囲を確認すると、どうやら巨大な石橋の上にいるらしい。長さは100Mはあり片方の奥には上の階層に昇れるであろう階段が見える。
しかし、そんな甘い考えはすぐに消え去る。
石橋の両端から魔法陣が出現し階段側からは大量の骸骨兵士、そして奥の方からは巨大なトリケラトプスのような魔物が姿を現す。
まさか・・・・ベヒモス、なのか。
騎士の誰かが絶望したように呟き、雅達の戦いが始まった。
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パニック。
生徒達を現す言葉はその一言だった。
20層までの訓練だったので熟練の騎士達は数名しかおらず前には巨大な魔物、後ろには骸骨兵士が大量にいた。
雅は後ろの方にいたのでとりあえず近くの骸骨兵士に短剣で斬りかかっていた。
骸骨兵士は数が多いがそこまで強くはなかったので生徒達が連携すれば突破は可能だろう。
しかし他の生徒達は突然の異常事態に対応できないでいた。
メルド達、騎士はベヒモスと呼ばれる巨大な魔物と対峙しながら光輝と言い争いをしており指揮を取ってもらうことはできない。
どうやら光輝がメルド達を置いて行けない!と我が儘を言っており傍にいた龍太郎と雫の声も聞かず1人だけ足を引っ張っていた。
雅が舌打ちをしていると近くにいた優花が恐怖で転倒し骸骨兵士に襲われようとしていた。
「っ!優花!!」
雅は自身の持つ全ての力を使い優花を突き飛ばした。
「み、雅!?」
そして優花を狙っていた骸骨兵士の持っていた剣が雅を襲い、"足"と"腹"に突き刺さる。
「ぐっうぅぅぅ!」
今までに感じたことのない痛みが全身に走り意識が遠くなっていく。
そして助けた優花が必死に自分の名前を呼ぶのを聞きながら雅は意識を手放した。
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(・・・・・・ん。)
雅は微睡みの中で意識を少し戻した。
そして不意に下半身に感じ暖かい感触に雫達の誰かだろうと思い、身を任せることにした。
腰を振って快感を得ようとすると何故か"知らない膣内の感触"に不思議に思いながらも行為を続ける。
しばらくすると限界が訪れ射精をすると、また意識が遠くなり雅は眠りについた。
「あっ❤️いぃ、やぁ、ダメぇ❤️」
眠る直後に喘ぎ声を聞きながら。
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「・・・・・・・・ん?」
次に雅が目を覚ますとそこは何処かの医務室のような場所でベッドに横になっていた。
そしてベッドの脇には雫が寝ており、どうやらずっと傍にいてくれたようだ。
心配をかけたことを申し訳なく思い彼女の頭を優しく撫でる。
「・・・・・・・・ん、雅?」
「おう、おはよう雫。」
寝起きの雫はトロンとした目で雅を見るとカッと瞳を見開き勢いよく抱きついた。
「雅!!!!」
抱きついた衝撃で全身に痛みが走るがなんとか我慢し雫を受け止める。
「グスッ、良かった、ほ、本当に良かった。ズッ、わ、私、貴方がいないと、ダメなの。」
いつもの凛とした雰囲気は無くそこにいたのは1人の女の子だった。
抱き締めたまま片手で雫の頭を優しく撫でながらもう片方の手で背中を擦る。
「大丈夫、俺はちゃんとここいるから。」
そう言って抱き締める力を強くする雫を雅はずっと寄り添っていた。
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しばらくすると名残惜しそうに離れる雫に自分が気を失った後のことを聞いた。
自分は3日間寝ておりここは城の中の医務室らしい。
どうやら雅が気を失った後に南雲が機転を利かせ光輝を呼んで骸骨兵士を一掃し、その間にベヒモスの足止めも彼1人でやってのけたらしい。
しかし悲劇は起きた。
生徒達や騎士の撤退が完了するとベヒモス目掛けて魔法の一斉攻撃をした際にその一つが逃げる南雲の近くに被弾し石橋が崩壊しベヒモスと共に奈落の底へと落ちてしまったらしい。
そして現在、訓練が終わり城に戻ってきているようだ。
香織は南雲が奈落に落ちる瞬間を目撃しておりショックで今も寝ているらしい。
雅はふと疑問に思っていたことを聞いた。
「・・・それで南雲に魔法で"攻撃"したのは誰なんだ?」
その言葉に雫は歯切れが悪くなるが正直に話した。
「・・・・檜山君だったわ。次の日の朝に皆が集まっている前で光輝に土下座して自白したから。」
「理由は?」
「南雲君が気にいらなかったから、異世界に来て調子に乗っていたから、まさかこんな大事になるとは思わなかったから、らしいわ。」
「光輝は?」
「許したわ。悪いことをしたけど反省しているのなら罪を犯した分頑張って世界を救うために力を振るえばいいって・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・はぁ〜。」
最早、ため息しかでない状況に雅は頭を悩ませた。
もし檜山を野放しにするのであれば自分達はこれから殺人鬼と共に行動しなければならないことになる。
こうして雅達の中で様々なことが起こり初めての実地訓練は終了した。
次の日には恵里と優花が意識を回復した雅の部屋に突撃し抱きつき彼の体に悲鳴が走り、そのまま何故か慰めセックスをすることになってしまった。
次回本編の出番は?
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