太陽と雲一つない青空の下に広がる、コバルトブルーの海を走り抜けながら駆逐艦娘の叢雲は自由気ままな航海を続けていた。
僚艦がいない単独航行は寂しくもあり危険でもあるが、特段、脅威でない海域を散歩がてら回るのは悪くない気分だった。鼻歌の一つや二つを響かせて、風を受けながら誰かに合わせる事なく、好き放題に走り回れるのは、普段とは違う解放感がある。
武装の連装砲を一基外し、
南洋の、小島が密集するこの海域には海軍の小さな施設が何個か存在する。
深海棲艦の監視施設や、通信の中継施設、分遣隊にも満たない小隊以下の艦娘基地と言った、必要最低限の戦力が存在する。戦略上、重要でもないが、空白にはしたくない――そんな軍の思惑から、この手の施設に割かれる艦娘や人員も、最低限に留められている。
叢雲の仕事は、そうした施設での雑務だ。必要があれば出撃や定期哨戒もするし、そこら中にある監視ブイの整備や、補給船から物資を受け取り、施設まで届ける補給も定期的に行う。深海棲艦と出会う事は稀だが、例え出て来ても、群れから逸れた単艦のイ級がせいぜい関の山だ。
人に言わせれば、これらは「負け犬のする仕事」と蔑まれる閑職であったが、それでも叢雲はこの仕事を気に入っていた。
小さな島や環礁を避けて進むと、小高い丘に電波塔が建っている、小さな島が見えた。
叢雲は速度を落とすと、浜へその両足を乗り上げ、上陸した。艤装のエンジンを切ると、ほっと一息ついた。
椰子の木々や、茂みを切り開いた小さな道を、艤装を背負ったまま歩くと、フェンスに囲まれた、プレハブや鉄筋コンクリートの小さな建物と電波塔のある施設へと辿り着いた。
少し頑丈な物置小屋のような、艤装保管庫へ背負った艤装を降ろして入れると、叢雲はコンテナを小脇に抱えてプレハブの戸を開いた。
空調の効いた、冷たい風が身体を包む。プレハブの中には、2人分のデスクや無線機、レーダー設備等が並んでいて、この部屋の主は無線機の前で、机に突っ伏しながら昼寝の真っ最中だった。
はぁ、と叢雲は短い溜息を吐いてから、寝ている彼――海軍の作業着を着た青年――の肩を揺すった。
「……んぁ?」
眠たい目を擦りながら起きた彼の頭を、ぺちんと平手で軽く叩いた。
「……おかえり」
「ただいま――今日も無事に補給完了したわよ」
呆れ気味に、叢雲は帰投を報告した。
彼は、海軍の軍人だ。
叢雲にとっての提督――と言うと響きは良いが、実際にはこの小さな無線中継施設の管理と警備を任されている、出世競争に負けた提督の慣れの果てである。今や、自分の指揮下の艦娘と言えば叢雲ただ一人、彼女と彼以外、ここには誰もいない。
優男の風貌と、それに違わぬ内面を持った彼を見れば、閑職に追いやられるのは無理もない話だった。それでも、叢雲にとっては艦娘としての着任から今日まで、一緒にやってきた上官であり、特別な人物でもあった。
「定時連絡も済ませたから、今日の業務は終了だな」
無線機の前で一息つく彼を前に、叢雲は心の中で一日に一時間も働いてない癖に、と言いかけたが、言ってもキリがないので止めた。たるんでいると言えばそれまでだが、この仕事をして以来、深海棲艦を見たのは数回程度で、仕事は本当にそれぐらいしか無いからだ。
彼も叢雲も、日々の業務はすぐに終わる。残るは延々と続く待機の時間だ。
「で、今日の補給品は?」
「いつものやつよ」
叢雲はそう言うと、部屋にあるデスクの上にコンテナを置いた。彼も席を立ち、一緒に中身の確認に立ち会う。
コンテナを開封すると、缶詰やレトルトと言った保存食や野菜などの生鮮食品、消耗品、主砲用の弾薬、バッテリー等の雑多な物品が姿を現した。彼は手元の書類と照らし合わせながら、机の上に置いて補給品をチェックしていく。
万が一、抜けがあると大変なので欠かせない仕事だ。
「また缶詰肉か、新鮮な肉で焼肉したいな」
「釣った魚で我慢しなさい」
叢雲はいつものように島の小さな桟橋で釣りに興じる彼の姿を思い浮かべた。
日中、暇な時間があれば大体するのはF作業だ。食べれる魚が釣れたら、その日の内に捌いて、味気ない食卓を豪華に彩る事が出来た。
「野菜があるのは嬉しいな、今晩食うか?」
「せっかくだからシチューにしましょう?好きでしょ」
「ああ、大好き」
そう言われて、叢雲は口元を僅かに綻ばせた。
「次の補給時には監視ブイ用のパーツ、補充しないとな。今の内に申請しておくか……」
「魚雷も数発補充しておかなきゃね、二週間前の戦闘で追っ払うのに使って以来、予備が残ってないから」
一通り確認を終えると、彼は机の上に広げた補給物資を眺めた。
任務に必要なもの、生活に必要なものは揃っているが、本当にそれだけの補給だった。娯楽品――ゲームやらDVDに本の類――は、補給担当の艦娘と個人的に知り合いでない限りは手を回して貰えない。退屈を紛らわしたければ自分でどうにかしろ、という事だ。
「……今回もいつもとあんまり変わらない内容だな」
彼は面白くも無さそうに言うが、ふとコンテナの隅に小さな紙袋がある事に気が付いた。リストには入っていない、謎の追加品だ。
「これは……?」
手に取ると、横で見ていた叢雲がそれを奪い取った。
「これは、個人的に頼んで貰った手配品だから」
叢雲はそう言うと、ガサガサと音を立てて紙袋を開ける。
「今週の補給担当の艦娘、私の知り合いだからちょっと頼んで手配して貰ってたの、アレ、切れてたでしょ?」
紙袋から出てきた小さな箱を見て、彼は納得した。
「ああ、確かに」
「……いつまでに使い切るかしら」
叢雲の手の中には、避妊具の箱が収まっていた。
外界から途絶された環境では、娯楽は乏しくなりやすい。
ましてや、南洋の小さな島にある戦争とはほぼ無縁の施設に常駐していれば、否が応でも退屈との戦いを強いられる。そんな中で、年頃の艦娘と男が一緒とくれば、そのうちに〝楽しみ〟を見つけるのは明白だった。
似たような状況にある場所ではこうした風紀の乱れは珍しい事ではない。ただ、立場が複雑なだけに艦娘を妊娠させる所までコトが進むと話は別である。
国内の基地や作戦の期間外なら大事にはならないが、長期作戦期間中の妊娠は、互いに責任問題や処罰も下される。それだけに、前線に近い艦娘と避妊は切っても切れない関係にある。この小さな施設に常駐する2人にも、周囲から暗黙の了解――そうなる事もやむなしだが一線は超えるな、という圧力はあった。
「しばらく本番はお預けだったもんな」
「最近はちょっと物足りなかったのよね……って何言わせてんのよ」
叢雲は呆れ気味にノリツッコミをするが、その顔色には少しの期待が見え隠れしていた。
ここ最近、避妊具も切れたので互いに本番はお預けで、それ以外の方法で紛らわせていたが、欲求不満な日々が続いていた。
それだけに、互いの期待も今日に限っては高まりつつあった。叢雲は急に恥ずかしくなったのかさっさと箱を脇にどけた。それこそ、互いにスイッチが入ってしまえば今この時点で始めかねない状況だと、2人は分かっていた。
「と、とにかく、補給品をしまってからにしましょう?」
「そ、そうだな……」
後は今日の補給品を仕舞うだけだったが、2人の脳裏には「これからのお楽しみ」しかなかった。
どうせ汗をかくならと、叢雲はシャワー室へ彼を誘った。
シャワー室、と言っても数人程度しか泊まれないプレハブの居住施設に付け足した、小さな脱衣所がセットになった個室のシャワー室だ。狭い上に、そう大量の真水も使えない不便な場所だが、身体を清められる設備はこれしか無かった。
さっそく、狭い脱衣所で服を脱ぎ捨てる。互いに、もう我慢が出来ないのは分かり切っていた。
作業着、下着、ワンピース、インナー、パンストと、互いの服が乱雑に脱衣所の床に落ちていく。
たちまち、彼の鍛えた体躯と、叢雲の白い肌となだらかな肢体が露になった。
今さら羞恥をするほどの関係でも無かったが、叢雲は彼の視線がしろじろと、慎ましくも奇麗な曲線を描くその乳房に向いていると気が付いて、顔を少し赤らめた。視線を落とした先には、彼の肉棒が、むくむくと元気に大きくなり始めている所だった。
「さ、汗を流しましょう」
叢雲は彼の手を引いて、シャワー室のドアを開けた。
汗を流すために、2人でひとまず熱いシャワーを浴びる。
備え付けのボディソープを掌に垂らすと、互いの身体に塗りたくり、泡を立てて洗った。
彼の手が叢雲の肢体を、叢雲の手が彼のがっちりとした体躯を這っていく。互いに、啄むようなキスを何回か交わしながら、ウォーミングアップと言わんばかりの互いの身体を、肌で堪能していく。
「もうすっかり、大きくなってる……」
叢雲の手が、彼の陰部へと延びる。
すでに彼の肉棒は、逞しくそそり立っていた。玉と、竿と、先端と、泡でまぶして丁寧に洗い、愛撫する。
彼が気持ちよさそうな声を、微かに喉奥から漏らす。それがたまらなく可愛くて、叢雲は口元に笑みを浮かべる。
「そろそろ、流すか」
彼が、壁に付けたカランを捻る。固定式のシャワーから、温かい湯が降り注ぎ、2人の身体から泡を流した。
孤島の小さな施設だけに、垂れ流しには出来ない。いつもの癖で、十分に流し終えるのを確認してから、湯を止めた。
取っ手にぶら下げて置いた避妊具の束を彼が手に取ろうとした矢先、叢雲がそれを制した。
「待って、〝こっち〟でも洗ってあげるわ」
叢雲はそう言うと、徐にしゃがんで、彼の股間に顔を近付けた。
口を開けると、唇でゆっくりと彼の肉棒の先端を咥え込む。彼が、一瞬だけ情けない声を上げる。
そのまま、叢雲は肉棒を咥え込んだ。舌先で、頬肉で、彼の肉棒を包み込む。
ゆっくりと、頭を前後に動かして愛撫していく。どくどくと脈動し、熱を持ったそれを咥え込んでいくうちに、唾液とも違う、先走り液の味が叢雲の舌先に伝わった。
ちゅぷちゅぷと、控えめな音を立てていたフェラチオは、いつの間にか下品な空気音と水音の混じった、卑猥な音へと変わっていく。
「あっ……くうっ……」
彼が快感に背筋を震わせる中、叢雲は口を離すと、その肉棒の根本とぎゅっと掴んだ。
「ダメ、まだイかないの」
先に達しそうになった彼をけん制すると、叢雲は避妊具を掴んで、袋の封を切った。
ゴムの突起を唇でつまむと、そのままキスをするように亀頭に当てて、フェラチオの要領で避妊具を付けていく。
喉奥に当たるまで、深く肉棒を咥え込んだ叢雲は、そのまま口から肉棒を引き抜き、ちゃんと装着されたのを確認した。
叢雲はシャワー室の壁に両手を突き、両足を大きく開いて、腰を突き出した。長く華麗な銀髪の下にくっきりと浮いた背中のライン、形の良い臀部と、尻の窄まりの、可愛らしくすぼんだ菊穴の下、彼の肉棒を欲さんと、すっかり愛液に濡れた花弁が露になる。両手で、その柔い肉を掴み、ぐい、とひだを押し広げると、雌の匂いに満ち、愛液でとろとろになった膣口がぽっかりと開いた。
「こっちは準備万端だから、早く
彼は、硬くそそり立つ肉棒を入り口にあてがう。ゴム越しでもはっきりと分かる、ねっとりと絡む愛液と肌の熱さを感じながら、彼はごくりと生唾を呑み込んだ。
「早くしなさいよ」
焦らされて、叢雲は不満げな声を上げる。切なげな色を含んだその声を聞きながら、彼はためらう事なく、一気に腰を突き上げた。
ずるり、と肉棒が叢雲の膣内にねじ込まれた。
「ぁあ゛ぅっ!」
膣壁をこじ開け、まるで串刺しにするかのような勢いで挿入され、叢雲は濁った嬌声を上げた。普段の、ガラスのような凛とした声とは比べ物にならない、淫らな声で鳴きながら久しぶりの男のモノを堪能する。
突き上げられ、亀頭の先が叢雲の子宮の入り口をぐい、と追い上げる。びりびりと走る刺激と、深い衝撃で叢雲は意識が飛びそうになる。軽い絶頂に襲われながら、叢雲は久々に繋がった感触に歓喜の吐息を漏らす。
「くぅ……すっげぇ締まる……」
彼もまた、薄い膜を隔てた膣の包み込む感触と、熱さに声を漏らした。
繋がったまま、彼は叢雲の背中に覆い被さる。そのまま、彼女の耳元で囁いた。
「叢雲の中、すっごく気持ち良い」
「ば、ばかぁ……」
羞恥と、興奮で叢雲はその頬を紅潮させるが、返事を待たずして彼の腰が引かれ、ずるり、と膣内に収まった肉棒が動き始める。
「んうっ、ああっ!あんっ!」
カリで、膣内をぞりぞりと擦られて叢雲はまたも無意識に嬌声を上げた。
それが途中で止まったかと思うと、再び腰を打ち付けられる。
突いては、引いてのゆるやかな繰り返しに、叢雲はその刺激的な快感を、受け入れていく。
「やっ、あ゛っ、あ゛あ゛っ、んうっ!」
ぐちゅぐちゅと密壷をかき回される水音と、皮膚が重なり、弾ける音がシャワー室に響き渡る。閉じられた狭い空間に、叢雲の嬌声が響き、跳ね回る。
抽挿のスピードが徐々に上がっていき、突き上げられる間隔も徐々に速さを増していく。
身体の奥底で膨らみ始める、絶頂の予感に叢雲は余裕を失いつつあった。なりふり構わず、肉欲へ任せるがままに突き上げられ、めちゃくちゃに犯されていく快楽に身を放り投げる。
「あっ、あ゛あ゛っ、いっ、イクぅっ、あああああぁ!!!」
絶叫に近い嬌声を上げて、叢雲の身体がぴん、と跳ねた。
それと同時に、彼も絶頂に達し、身体の底からこみ上げる情欲の塊を、思う存分にぶちまけた。
ぎゅう、と叢雲の膣が絶頂と共に彼の肉棒を締め付ける。薄いゴムの膜を隔てて、膣奥に到達できない精液を、吸い込むようにぞりぞりと膣壁が動く。長く続く快楽が引いた瞬間、2人は身体をようやく弛緩させた。
「あんっ、あっ……あ……」
腰を離して肉棒を引き抜くと、互いに乱れた息を吐きながら、叢雲は彼へと向き直った。
「あんた……割と早かったわね」
「叢雲こそ、すぐにイった癖に」
彼が肉棒に手を沿えて、避妊具を外した。先端にはかなりの白濁液――精液が溜まっていて、叢雲なんとなくく「生で出されたら一発で妊娠しそうだ」と思った。
射精を終えて、少し頭を垂れつつある彼の肉棒だったが、まだ余裕は沢山ありそうだった。
鈴口から精液の残滓を垂らしている肉棒を、叢雲は愛おしく撫でながら、彼の身体に密着した。慎ましく膨らんだ乳房と、硬調した乳首を彼の胸板に重ねながら、叢雲は二回戦目をねだった。
「あれだけお預けしてたんだから、これで終わりじゃないでしょう?」
叢雲はそう言うと、彼の唇を奪った。舌を入れて、深い口づけを交わす。
唾液混じりの、粘りを帯びた淫靡な水音を立てながら、名残惜しく唇を離す。唾液のアーチを引きながら、叢雲は片手の平で弄んでいた彼の肉棒が、再び硬さと熱を帯びるのを確かめた。
「二回目、しましょう」
小悪魔な微笑みを前に、彼はなすがままに頷いた。
すっかり硬さを取り戻した肉棒に、新しい避妊具を付けると、彼は叢雲に向き直った。
「俺の首の後ろに、手を回して」
「こう?」
彼に言われるがままに、叢雲は両手を彼の首の後ろに回した。それを確認すると、彼は叢雲のお尻を鷲掴みにすると、ぐいっと持ち上げた。
「ひゃっ!?」
いきなりの事に叢雲が声を上げる。
そのまま、彼の両腕が、叢雲の太ももを掴み上げ、叢雲は彼にぶら下がる形で浮いた。駅弁の姿勢を取ると、彼は叢雲の背をシャワー室の壁へと押し付ける。
「ちょっ、ちょっと」
叢雲が声を上げるのを無視して、彼はその肉棒を容赦なく突き上げた。
ずる、と一気に挿入された瞬間、杭を打ち込むような一突きが叢雲の子宮に触れた。
「あ、あ゛あ゛っ!」
濁音交じりの嬌声を上げて、叢雲の身体が跳ねた。
先ほど絶頂を迎えたばかりの敏感な蜜壷に突き入れられ、叢雲は軽く絶頂してしまう。きゅう、と肉棒を無意識に締めながら、叢雲は強烈な刺激の余韻に顔を蕩けさせた。
そのまま、彼は腰を引かせてから、思い切り打ち付ける。
「んうっ、あっ、ああっ!!」
最初から、ペースを上げた激しい抽挿に叢雲は声を上げて強い刺激と快楽の波に、身をよじらせる。
亀頭が子宮へ乱暴にキスをする度に、脳が爆ぜるような強力な快楽に身を焼かれる。
「ああっ、いやっ、だめぇっ!そこっ、いいのぉっ!」
ボリュームの壊れたスピーカーのように、叢雲の喉奥から痴態を隠そうともしない嬌声が漏れる。
愛液で滑る肉棒が、叢雲の密壷をかき混ぜる度に、溢れた愛液が雫となって、互いの身体に浮いた汗と共に、シャワー室のタイルに滴り落ちる。
激しいピストンが続く中、叢雲の口を塞ぐように、乱暴な口づけが交わされる。唇をこじ開けて、舌先を絡め、唾液を混じり合わせながら濃密な口付けを交わしていく。息苦しさに唇を離した瞬間に、息継ぎする間もない嬌声が漏れ上がる。
「あっ、いっ、ああっ、ああああああ!!!」
叢雲が先に絶頂し、身体を駆け巡る快感のうねりに、思わず目を剥きそうになる。
だが、それでもお構いなしに彼の激しい抽挿は続く。気絶してしまいそうな激しさで一方的に犯される中で、何とか持ちこたえていた彼が、ついに決壊の時を迎える。
ずん、と最後の一突きを突き上げた瞬間、叢雲の膣内で彼が達する。どくどくと脈動しながら肉棒は硬直し、吐き出された精液が、一枚隔てた避妊具の向こうで放たれる。叢雲は、彼の精の熱を、はっきりと感じ取っていた。
愛液に塗れた肉棒が、秘所から引き抜かれる。二度目の射精とは思えない程、たっぷりと放たれた精液を避妊具の先端に蓄えたそれは、今度こそ力なく萎えて頭を垂れた。
ようやく開放され、両足が床についた叢雲だったが、その足は快楽の余韻で震えていた。
互いに、途切れかかる程の荒い呼吸を続けていたが、ようやくそれも収まると、2人は抱き合いながら、深く――今度は優しく強い口づけを交わした。
久々のお楽しみを終える頃には、あたりは暗くなり、夜が訪れていた。結局、夕飯の支度に取り掛かるのも億劫になり、簡単な食事で夕飯を済ます事にして、ご馳走は明日へ持ち越しにされた。
食後の時間をだらだらと過ごしながら、叢雲はふと、窓辺に寄って外を見た。頭上に広がるのは、眩い星空だ。
空気を汚すものも何もない、こんな辺境の地では奇麗な星空が幾らでも堪能できる。星の輝きをぼんやりと見つめながら、考え事をしていた叢雲は溜息を少し漏らした。
「……どうした?」
読みかけの雑誌を脇に起きながら、彼が叢雲を見た。
「ここでの生活も、あと何日、何か月続くかなって思ってたところ」
叢雲は素っ気なく返したが、顔にはどこか憂いの色が浮かんでいた。
2人も薄々気が付いていた。この仕事ももうすぐ終わりが見えていて、新しい艦娘と別の士官が引き継ぐ。それが終われば、そこから先に何が待っているかは想像もつかない。
「来年の今頃は、たぶん内地に戻るだろうな。互いにもう前線にいける雰囲気じゃないしな」
ここにいるって事はキャリアの袋小路だからな、と彼は自虐気味に付け加えた。
「その時は、あんたと一緒?」
「どうだろうな、お上が何と言うか」
立ち上がった彼は、叢雲の傍に立って、同じように空を見上げた。
「もしかしたら、互いに別の部隊に異動かもな」
何の気なしに彼は呟くが、叢雲の顔は不服そうな顔だった。
「……それは、ちょっと……嫌ね」
あんたはどう?と叢雲は話を振るが、彼も同じような顔だった。
「その時はもう辞めるさ、海軍の仕事も十分に堪能したからな」
「思い切りがいいのね」
叢雲は少し呆れた顔を浮かべるが、すぐに口元には微笑みが浮かんだ。
「まぁ、もしそうなったら私もついて行くわ」
そう言うと、叢雲は照れ隠しのように、窓の外を再び向いて空を見上げた。
満点の星空に、ひとまずは平和な時間がこれからも続くますように、と願いながら――
とてもとても長くなりましたが新作です
叢雲と二人っきりの爛れた関係になりてえなあ