感想嬉しくて嬉しくてまた書いちゃったよ
ありがとね
「でよー、こないだプール行ったら……ちゃんがすげーカッコの柔軟体操しててさー」
「動画見たぜ!まんぐりがえしで大股開き、その後もガニ股でブリッジしたりやばかったよな!」
「何処が健康体操だよって話だよなぁ。まぁ健康になっちまったところはその後スッキリさせてもらったけどよ」
「マジで!?めっちゃ羨ましい…俺も噂聞いてプール行ってみたけど居なかったんだよなぁ」
「あー、いい加減知ってる人も多くなってきたからなぁ」
キーンコーンカーンコーン
昼前の弛緩した空気が漂う教室、チャイムがなっても雑談する生徒達の声は止まらない。
「でも……ちゃんも飽きてきちゃったよなぁ」
「じゃあ駅の便所の穴使ってみたら?俺らは中身誰か知ってるから怖がる心配ねぇし、シチュエーション変わると結構変わるぜ?」
「あえてまんこ使わないとかな」
「へー、しゃぶらせるだけ?」
「おう、しゃぶらせてる時に鼻摘んでやるとめっちゃ焦ってすげぇ舌動かしてて笑ったわ」
30人近くの男子生徒が集まった教室は男子高校生のイメージ通りエネルギーに溢れ、ザワザワと方向性のない雑音でざわめいている。
その内容はおよそ外で話す様な内容ではない淫猥な内容ばかり。
ある女が超超マイクロビキニでエロい柔軟体操していた。
ある女がハートのサングラスをつけて体を売っていた。
ある女が男子トイレで便器に跨りご自由にどうぞと看板を下げていた。
ある女が、ある女が、ある女が…
とても信じられない、それどころか口に出せば嘲笑されるような、誰もが鼻で笑う話。しかし生徒達はその妄想の様な話をそれらが疑うところのない真実だと確信しているように話す。
なかにはその話を体験したという生徒までいる。
「おい、見ろよ!またアップされてるぜ!」
何故こんな話が信じられているのか理由は簡単だ。
彼等の学校、箱庭高校のホームページに、『生奴会長活動記録』というサイトに、本当にアップロードされているからだ。
「謝罪動画?」
「あん?」
「またかよ」
「………ちゃん何やったんだ?」
「はぁはぁはぁ」
人吉善吉、という男子生徒がいる。
身長はそこそこ高い方。運動もかなり、勉強はあまり。
よくいる男子生徒だ。
「…ふぅ……ふっ…」
そのよくいる男子生徒、善吉が自身のスマートフォンを握りしめて男子トイレで何をやっているか。
「うっ…!」
ぴゅっ……じわ……
もう片手に握りしめた肉の竿、というより、肉芋虫と言った方がいただろうか、数センチのそれから情けなく漏らした精液が彼の行動の意味を物語っていた。
「……たく、あいつらこんなのに夢中になりやがって」
ある日のことだった。
ある日、匿名掲示板に『すげえ女見つけたwww』なんて頭の悪いタイトルでスレが立ち、『宣伝頼まれたwww一発100円で掃除付き、記念撮影は無料だってさwww』というこれまた草だらけの文言と共に2枚の荒い画像がアップロードされた。
一枚目は女性を正面から撮った画像だ。
なんの変哲もないコンクリートの塀の前、ハートのサングラスをつけた黒髪のとんでもない美人が優しい微笑みを浮かべ婚約指輪が見えるように左手を顔の横に掲げていた。
腰ほどまで伸びた美しい黒髪にぷっくり膨らんだ艶やかな唇。ノースリーブのブラウスは爆乳ではち切れそうなほど膨らみ、膝上までのタイトなスカートもムチムチの尻肉で可哀想なくらいパンパンだ。
買い物帰りなのだろうか、ゴーヤとナス、ニンジン、ズッキーニの入った買い物袋を持っている。
この時点で『成程、すごい人妻だ』と納得できる。人妻っぽさが服を着て歩いていると言っていい。エロゲーに登場する人妻キャラが画面から出てきたようだ。
では『宣伝』とはなんなのか。
それは二枚目の画像で分かった。
一枚目と同じなんの変哲もない塀の前で、一枚目と同じ女性がしゃがみこみ、一枚目にはいなかった男性がその後ろに写っている。おそらく撮影者だろう。顔が映らないよう首の下で画像はトリミングされていた。
激しい運動をした後のように頬を上気させ瞳を潤ませている女性は困ったように眉を八の字にしていた。その割には顔の横でダブルピースしているのだからそこまで困っていないのかもしれない。
美人は得だ。年齢を考えろと言われるかも知れない行為でも可愛らしいと言ってもらえるのだから。
そもそも彼女はとても若く見える。今のように婚約指輪を外していれば10代後半に見えるかも知れない。だから今のようにダブルピースなんてしていても、何事もなければ可愛らしいと言われるだろうし、そのように思われるだろう。
彼女が裸で白濁した液体が顔についていなければ、頬に張り付いたちぢれ毛と頭の上でてらてらと光る男性器がなければ。
彼女の綺麗な黒髪をネトネトとした体液で汚すように頭に置かれた逸物は亀頭が赤く腫れ上がり今まさに使ったばかりといった風情だ。誰に使ったかは決まっている、M字開脚でちんぽ置きにされている彼女だろう。
男が局部だけを露出しているのに対して女性は完全に裸だ。
散々に揉まれて手の跡がついた爆乳が。
コンプレックスだろう大きい乳首に結ばれた使用済みゴムが。
どろどろの精液を垂れ流す女性器が。
『前:正』『後:丁』という落書きが。
尻の穴から半分顔を出しているゴーヤが。
自分を犯した肉棒を乗せた精液塗れの笑顔が。
日中の路上で晒され、今度はネットに晒されている。
圧迫されてはち切れそうだったブラウスも、パンパンだったスカートも、その下のセクシーな黒のランジェリーも、ブラウンのタイツも、全て着ていないし履いていない。
撮影者が指示したのか綺麗に畳んで精液の垂れる肉穴の下に置かれていた。
大事な婚約指輪は無くさないように配慮してくれたのか。皮を剥かれたクリトリスに精液塗れで引っかかっている。落とさないように腰を突き出した結果ゴーヤをぐっぽり咥え込んだ尻の穴が丸見えだ。
ここまでされた代償が、肘で挟まれた爆乳の谷間に挟まる2枚の硬貨。150円、それが彼女に与えられた陵辱と屈辱と敗北の値段なのだ。
その後スレッドは『AVの宣伝だろ』『いつ発売ですか?』『合成乙』なんて書き込みで溢れ返り、スレを立てた人間の書き込みもそれ以降無くなった。
しかし考えてもみて欲しい。
路上で全裸に剥き、好き放題に乱暴に犯し、後ろの穴に野菜を突っ込み、卑猥な落書きを書き、婚約指輪を精液塗れにする。
あまつさえ、そのまま笑顔で記念撮影させる事ができるのだ。
150円でこの美女をここまで好き放題にしても良いなんて、実にそそられる話だ。
合成という可能性もある。しかし、もしかしたら、もしかしたら暇を持て余した痴女が相手を探しているのかもしれない。
性欲を持て余した男が噂を確かめようとするのは当然だ。
こんな美人を犯せるなら、しかもペットボトルのジュースを買うよりも安い値段で屈辱的な行為を強制できるなら、どこにいるかもわからない彼女を探してみる価値はある。
そんなふうに考えた人間が何人か居たのだろう。
「…………これもえっろ…」
一週間後、奇跡的に落ちなかったスレッドにまた画像が投下された。
今度の写真も2枚。
1枚目は同じように、まるで誇るように左手の薬指に光るリングを掲げにっこりと笑った顔。
服装も全く同じで、買い物袋にはゴーヤ、ナス、ズッキーニ。
ここまでくれば誰でもわかる。この女は『人妻』という名札を使っているだけなのだと。おそらく愛する『夫』など存在しないか、或いは『夫』など全く愛していないか。そのどちらかだろう。
そして2枚目もある意味で同様だ。
長く艶やかな黒髪を無造作に掴まれ顔を上げさせられている彼女は無様にも足をガニ股に開いてにっこり笑顔。
からになった買い物袋の中身はどこなのか、それは見ればわかる、彼女の女性器、まんこの中にナスとズッキーニ、ケツアナにはゴーヤが突き立っているのだから。
3枚目
なんのモザイクもされていない、無加工の肉棒を下品に頬を窄ませ吸い付く姿。顔の横にはピースサイン、鼻を摘まれ酸欠で青くなった顔のままににっこりと笑っている。
4枚目
がっしりとした男に背後にまわられ裸締め。
まんこには浅黒い色の男性器が突き刺さる。
5枚目
にっこりと笑った顔は精液塗れ、上も下も左も右も、4本の肉棒に囲まれて搭載し切った様に頬を緩ませている。
「……うっ……ふぅ」
善吉はヘコヘコと情けなく腰を振り自身の右手という最愛の妻に射精する。
写真の女性相手に腰を振っている妄想をしているのだろう。しかしそれにしては何とも情けなく無様な腰ぶりだ。
「っ……たくっこんなビッチの変態女にみんな夢中になって、どうかしてるぜ…」
そしてその女への性行為を妄想して腰を振っていたというのにその口から出るのは世話になった女性への侮蔑と罵倒なのだから救えない。
「まぁ俺には可愛い可愛い彼女、か、の、じょ、の!めだかちゃんがいるしな!」
『箱庭高校男子生徒の諸君』
そう言って善吉はガチャりと音を立ててトイレの個室を後にする。
『その、情けない事だが、』
「はぁ…めだかちゃんごめんな…こんなビッチでぬくなんてどうかしてたぜ」
善吉が彼女であるめだかに謝罪する。
丁度そこに
「んっ?おお、善吉ではないか」
『ごめんなさい!!!』
「め、めだかちゃん!!!??」
件の彼女である黒神めだかが現れた。
「こ、こんなところでどうしたんだよめだかちゃん!!」
「む?いや掲示物を貼りにきただけだが……」
黒神めだかが怪訝な顔で首を傾げる。
「むぅ……くん…ふむ、かなり薄いな…やはり善吉は……か」
「な、何が薄いって??!!お、俺はちょっとトイレに入ってただけだから!!」
くんっと鼻を鳴らし、何かを嗅ぎ取っためだかに対して善吉が焦りに焦った動きでめだかが小脇に抱えた物を指差す。
「と、ところでその掲示物って何なんだよめだかちゃん!俺に教えてくれよ!な!な!」
「う、うむ…これはな」
めだかが善吉の勢いに押される形で自身のもつ掲示物、一枚の紙切れを広げた。
それは29-31の数字を12回繰り返したものありていにいって…
「かれんだー?」
「うむ」
そう、カレンダーだった。
「な、なんだよカレンダーか」
「うむ!カレンダーだ!登下校の時に確認できる様にな、貼り出そうと思っているのだ」
そのカレンダーには奇妙な点が一つある。
全数字が黒なのだ。祝日土日の区別なく、全て黒。
その黒い数字が、等間隔に4日分ほど赤い丸で囲われているのだ。
「私の生理周期がこれでな、この4日間が」
「ま、まぁいいや!それじゃ!めだかちゃん!またデート行こうな!」
「ん?善吉は見なくていいのか?」
「カレンダーだろ?いいよ!じゃ!」
そう言って善吉は立ち去る。
恐らく自慰行為をした後に彼女に会って恥ずかしいとかそんな理由だろう。
彼はそんな理由で、またタイミングを逃した。