朝に電車で読んでも大丈夫なものを目指しました。
「ねみぃ……」
自然とあくびが漏れる。結局昨日は一睡も出来なかった。
デートに誘われてから睡眠不足だ。
「遠足前の小学生かっての。……それにしても遅いな」
何度か電話したが全て留守番。連絡は取れなかった。
今までめだかちゃんが待ち合わせに遅刻した事なんて一度もない。
だが既に待ち合わせの時間から30分は立っている。
もしかしてデートに誘われたこと自体俺の妄想なんじゃ……
いや、でも流石にねぇよな。水着の写真は残ってたし、めちゃくちゃお世話になった。
「……髪の毛変じゃねぇかな……」
一旦トイレで確認するか。そう思って駅に向かって歩き出した時だった。
ザワザワと周りが騒がしくなる。
「善吉! すまない、遅れた!」
「おせーよめ……め……め?」
よかった、俺の妄想じゃなかったみたいだ。めだかちゃんの声に安心して振り返る。
振り返った俺の目にうつった光景は眠気を吹き飛ばすには充分な衝撃だった。
そこに立っていたのは確かに俺の幼馴染み、黒神めだかだった。だが同時に俺の知っている黒神めだかではなかった。
俺の前に現れた推定黒神めだかは隠すべき物だけがギリギリ隠れている、そんな格好をしていた。
チューブトップにミニスカート、ジャケット、ニーソックス、と言った服装なのだが凄いことになっている。
まずチューブトップは乳首程度しか隠していない、しかも少し小さいのかその巨乳に卑猥に食い込み服というよりも男を興奮させるためのアクセサリーのような有様だ。さらに胸の間には丸く穴が空いており谷間が見えるようになっている。本当に乳首以外は全て見せるといった有様だ。
それに比べればミニスカートは良い方かもしれない、ただ短すぎるだけだ。まさにギリギリ、ギリギリショーが見えないというレベル。その短い布が必死に隠しているショーツもスカートから飛び出すように上から紐が見えてしまっている。
その二つを押さえて1番目立つものがある、丸出しになったヘソ、その下にハートマークをアレンジしたようなタトゥーシールが貼られていた。
こ、これはヤバすぎだろう。ていうかあれってたまにエロ漫画で見る淫紋ってやつじゃ。
思わず前屈みになる。
「そ、その格好は何なんだよめだかちゃん!」
「ん? こういう格好が好きなのだろう? 同級生に聞いたぞ?」
思わず頭を抱えて蹲ってしまう。
あ、あいつら! そりゃあちょっと前に聞かれて答えたけどそれはAV女優に着てほしい格好でめだかちゃんに来てほしいわけじゃねぇよ!
「……❤️…………❤️………………はぁ❤️」
チラリと顔を上げて改めて見ると本当に酷い格好だ。
チューブトップは乳首は隠せているが胸に食い込みエロいことになっている。スカートも俺がもうちょっと近づけば中身が見えるだろう。
そこまで考えて隣の男に目が行く。
スーツを着た男がさっきからめだかちゃんの隣にいた。
「いや、でもそれはやりすぎだろ……ていうかそっちの人は?」
「ああ、初めましてかな? 炊き出しの件で話をしててね。そんなに睨まないでくれよ」
そいつはニコニコしながら俺に手を差し出してきた。
見知らぬ男の友好的な態度に戸惑っているとさらに一歩近づいてこちらの手を取る。
「話は聞いてるよ、ぜひ頑張ってくれ! 善吉君!」
「あ、は、はぁ」
その男はニコニコしたままガッチリと握手して手を上下に振るとまためだかちゃんの隣に戻っていった。
「んっ……❤️では善吉、そろそろ行くか」
「おう、えーと3番線で良いんだよな」
「ああ……❤️楽しみだ……❤️」
俺はめだかちゃんに急かされて駅に向かって歩きだす。
しかしめだかちゃんはぼんやりとたったままだ。
「ん? 行かないのか、めだかちゃん?」
「ああ、今行くとも」
そう言ってスタスタと俺を先導するように歩いていってしまうので慌てて追いかけた。
先を行くめだかちゃんを俺が追いかける、なんだかいつも通りで少しおかしくなってしまう。
めだかちゃんの先導で入った車内は椅子が空いておらず、仕方なく二人で扉に寄りかかる。ここから目的地の駅までこちらの扉は開かないので安心して寄り掛かっていれるのだ。
今日は休日にしては人が少ない。椅子は埋まっているが立っている人は自分たち以外にはいない。
「それでデートって言っても何をするんだ?」
「ふふん、着いてからのお楽しみというやつだ」
今日の予定を聞いてみるが案の定はぐらかされる。
事前に聞かされているのは駅の名前だけだ。
「まずはそうだな、手でも繋ぐか?」
「手、手をっ!? そ、そうだよな! デートだしな!」
そう言いながらめだかちゃんは右手を差し出す。
手を繋ぐ……そうだよな、デートだもんな。
差し出された右手を慌てて同じように右手で握った。
「ふふ、それでは握手では無いか?」
「お、おう! すまねぇめだかちゃん!」
完全にテンパってるな。なんて他人事みたいに考えて、すぐに離さないと、でもめだかちゃんの手が柔らかくて離すのがもったいない。そんなふうに堂々巡りの思考を回していた時だった。
寄り掛かっていた扉の反対側が開き大量の人がなだれ込んできた。
手を離す暇もなく俺たち二人は扉に押し付けられた。
「おぇ……だ、大丈夫かめだかちゃっ!? ……ぉぉ!」
「う……む……、大丈夫っ……だっ❤️」
めちゃくちゃに押されたせいで変な格好で押し付けられており身体が痛い。めだかちゃんは大丈夫かとそちらに視線を向けてみれば、俺の視界はあるもので埋め尽くされた。
おっぱいだ
俺の目の前で扉のガラス窓におっぱいがおしつけられグニャグニャと形を変えている。
「……すげぇ……」
もう自分にかかる重量や痛みなんて頭から消える。
電車の音も遠くにいき意識から消えてしまう。
「おっ❤️……ふっ❤️……んぅっ❤️」
「手はこうやって繋ぐんだよ、ほら」
「うむ❤️」
そのおっぱいは電車の揺れに合わせてプルプルと震えてその柔らかさを触らずともわからせてくれる。
「お″ぅっ❤️はやっくぅ❤️ 射精して、くれっ❤️」
「分かってるよ、俺も限界だし」
いま自分の右手にある柔らかさ。これとどちらが柔らかいのだろうか。
その谷間に思い切り顔を埋めてみたい。
「おっ❤️ ぉおぉお″ォ……❤️お″ふっ❤️ んお″っ❤️」
「いやいや、声でけぇよ……バレんだろうが」
カーブに差し掛かりのしかかる重量から解放されたのだろう。
おっぱいが後ろに引かれて、元のロケットのように突き出た状態に戻る。
そして気づいた、おっぱいの先端、チューブトップで隠された先端がぷっくり膨らんでいる。
「あっ❤️……んっふっ❤️んん″っ❤️んぅっ…………❤️」
確信を得る前にまた元の状態に戻る。
だがここで素晴らしいアクシデントが起こった。
チューブトップの布が上にずれたのだ。
「ぷはっ……んっ❤️……んっふっ❤️…………っ❤️」
たのむ! またカーブに入ってくれ!
そんな風に真剣に祈っていた時だった。
祈りが天に通じたのか、またカーブに入りおっぱいが後ろに引かれていく
興奮して血走った目で凝視する俺にはスローモーションに感じるほどだった。
ゆっくりと圧力から解放され元の形に戻っていくおっぱい。
そして完全に戻ったとき、目の前に生のおっぱいが晒された。
ぷっくり膨らんだ乳輪、パフィーニップルというらしい、その上に桜色の乳首が乗っている。少し大きめのソレはガラスの冷たさからか見事に立っていた。
きっとこれを見たのは俺が初めてだろう。確かな満足感と独占欲がむくむく湧いてくる。あれは俺のものだ。写真を撮って飾りたいくらいだ。
いやでもめだかちゃんにそんなことしたら殺されるな。
今は一瞬でも多くみて目に焼き付けよう。
目の前の扉が開き俺とめだかちゃんが電車から吐き出される。
冷たい風が頬をなで茹った頭の中身が急速に冷やされた。そうだ、俺はなんて事をしてしまったんだ! 電車で押されて苦しい思いをしている女の子を放って胸を見るのが男のすることか!
「め、めだかちゃんすまねぇ! 助けられなかった!」
「んっ……❤️ ん? 何のことだ?」
冷静に考えてみればあれくらいのことはめだかちゃんにとってはなんてこと無いのだろう。でも謝らずにいられなかった。
続けて俺の視線を誘導する危険物を指摘する。
「ていうかめだかちゃん! 胸! 胸が見えてるぞ!」
「おっと、これはすまんな。だが目の保養になっただろう?」
全くもってその通りです。本当にありがとうございました。
顔が熱い、恥ずかしくてしょうがない。
ていうか勃起してしまって立ち上がれない。
「さて、次はこっちだ。行くぞ善吉!」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ!」
目に焼き付けたもので立ち上がれない俺にめだかちゃんが手を差し出した。
柔らかそうなスベスベの手が目の前にある。
これで扱いてもらったらめちゃくちゃ気持ちいいんだろうな。
思春期男子特有の性欲で満たされた頭が馬鹿な事を考えだすが頭を振って追い出して差し出された手を取る。
するとなんてことだろう。めだかちゃんのほうから指を絡ませてきたのだ。俗にいう恋人つなぎだ。
これは実質恋人なのでは?
駅から出た俺たちは手をつないだまま並んで歩いていた。
目的地はわからないがめだかちゃんの歩みに迷いはない、任せておけば安心だろう。
「それで、これからどこ行くんだ?」
「なに、ついてくればわかるさ」
目的地を聞いてみたがやはりはぐらかされた。
間を潰す目的で聞いただけで答え自体は期待していない、さりげなく周りを見渡すと男達と目が合う。
彼等は皆ニヤニヤといやらしい笑みでこちらを見ている。
こちら、というかめだかちゃんを見ている。
その中には携帯を構えている男までいた。
駅を出てからすれ違う男たちは皆こんな状態だ。
反対に俺に向けられているのは嫉妬の目線だ。
こんな美人と恋人つなぎなんかしているのだ。特別な関係だと推察されるのも当然だろう。
優越感を感じながら目的地に向かって歩いて行った。
「ここが目的地か?」
「うむ」
そのまま二人で並んで歩いているとめだかちゃんの足が止まる。
そこは俺も知っている大きな公園だった。芝生やら藪やら緑の多い自然公園ってやつだ。
「ここで何すんだ? 芝生で運動って格好じゃねぇだろ?」
「ふふん、見るがいい! 手作り弁当だ!」
得意げな顔でバックを漁り、ピンク色の風呂敷を取り出す。
めだかちゃんの言ってることが正しいならあれは弁当箱なのだろう。
「お、おぉ、これが噂の女子の手作り弁当ってやつか……!」
「ふふふ、崇めても良いんだぞ?」
俺もついに女の子の手作り弁当を食べれるのか! あの伝説の!
「では行くぞ善吉!」
「おうよ!」
めだかちゃんの手料理か……初めて食べるがおいしいんだろうな!
「茂みの近くだから、この辺りだったかな」
「ん? なんだって?」
「いや、何でもないぞ」
めだかちゃんがバックからレジャーシートを取り出して芝生に敷く。結構大きいやつで二人で横になれるほどだ、弁当を食べ終わったら二人でまったりするのもいいかもな。
「じゃあ俺は飲み物買ってくるよ。ちょっと待っててくれ」
「ああ、頼む」
水筒を出さないってことは飲み物は無いんだろう。一声かけてから自販機に向かう、確か来る途中にあったはずだ。
二本のお茶を持って戻ってきた俺を出迎えたのは無人のレジャーシートだった。
「あれ、めだかちゃん……?」
バックも置きっぱなしだし、不用心だな……。
仕方ないので座って待つことにする。ちょっと待てば戻ってくるだろう。
座って携帯でも見てようかと取り出したその時、遠くからめだかちゃんの声が聞こえた。
「お″ぉ❤️お″っ❤️イっくっ❤️イグぅ❤️」
「ん? 何処だ? こっち、か?」
後ろの茂みから聞こえた気がして振り返ると人がぎりぎり通れるような、藪をかき分けてできた道があった。
「……うっぐっ❤️ぉえっ❤️待っ、て❤️イってる❤️イってるっからぁ❤️」
「めだかちゃ──ん」
こっちに行ったのか? 何があるんだろう?
声をかけながら藪をかき分けて茂みを歩く。
「こいつに穴開けてよ……かぶせればっと。……よーし、息できるか?」
「んぐっ……ああ、大丈夫……だ❤」
はっきりとめだかちゃんの声が聞こえた。
同時に男の声も聞こえる、まさかとは思うが何かあったのか?
「めだかちゃ…………っ!?」
茂みをかき分けて、その後に見た光景を俺はもう一生忘れられないと思う。
喉が渇いて、心臓がバクバクと激しく脈打つ。股間は今まで経験したことがないほど、勃起していた。
俺がトイレからレジャーシートに戻ってくるとめだかちゃんは何事もなかったかのように正座して待っていた。
「む、随分かかったな善吉。何かあったのか?」
「あ、あぁ、めだかちゃん」
先程のことなどなかったかのような反応に、もしかして本当に夢でも見ていたんじゃないかと思ってしまう。
でも確かに見たのだ、鮮明に思い出せる。
「えーと、その、めだかちゃんはどっかいってたのか? ちょっと前に一旦戻ったんだけど、いなかったからさ」
「ああ、この公園に住んでいるホームレスの人と会ってな。少し話していた。ここでの炊き出しは必要ないそうだ」
『ホームレス』と会っていた。それだけの言葉で脳裏に焼き付いた光景がフラッシュバックしバクバクと心臓が鳴る。
ごくりと生唾を飲み込み、確信を得たくて質問を投げる。
「その、臍の上のタトゥーなんだけどさ、どこでも売ってるもんなのか?」
「うん? ……うーむ、それはわからんな。同級生からもらったものだし、おそらくは市販品だと思うが……」
そうか、そりゃあアイツ等が気を回してめだかちゃんに吹き込んだんなら市販品だよな…… 。じゃあ決定的な証拠ってわけではないのか。
しゃべりながらめだかちゃんが俯いた俺の顔を覗き込んでくる。綺麗な赤い瞳だ、さっき見たものと同じ宝石みたいな綺麗な瞳。
「善吉、顔色が悪いぞ。大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫……大丈夫だ」
「とても大丈夫そうには見えんぞ。ほら、こっちに来い」
そう言うとめだかちゃんが俺の手を引っ張り無理やり座らせる。そのままの流れで俺の頭をつかみ太ももに乗せた。
「め、めだかちゃん!?」
俺の頭が柔らかい太ももの上に乗る。
立ち上がろうと藻掻いても俺の力がめだかちゃんにかなうわけがない、簡単に抑えられてしまった。
「善吉は昔から無茶をするからな、たまにはゆっくり休むといい」
「…………」
「体調が悪いならデートは中止するか?」
「い、いや、それは……」
「だがせっかく作ったのだ、弁当くらいは食べてくれ」
手を伸ばして弁当を取っているのだろう。
俺の視界が胸でいっぱいになるが不思議と全く興奮しない。
「ほら、口を開けろ。あーんだ、あーん」
「いや、恥ずかしいって」
「ふ、抵抗は無意味だぞ。おとなしく口を開けろ」
さすがにそれは恥ずかしくて抵抗するがぐいぐいとおかずを押し付けられて仕方なく口を開ける。
口に放り込まれたのは卵焼きだった。俺の好きな、ご飯に合う塩気のある卵焼きだ。
「ふふふ、まるで動物にエサをやっているような気分になるな」
「……やっぱり動物は避けられてるのか?」
「駄目だな、近寄ると逃げて行ってしまう。私と結婚する男はペットが飼えないな」
「そんなマイナス、打ち消して余りあるだろうよ」
微笑みながら次のおかずを差し出してくる。今度は抵抗せずにそのまま口に入れてもらう。
俺は何を考えていたんだろう。
めだかちゃんがあんなことをするわけがないだろうに。
くだらない事を考えていた、そう結論を出し起き上がる。
「うむ、だいぶましな顔つきになったな。それでどうする?」
「なにがだ?」
「デートだ、デート。話を聞いていたのか?」
そんなもの、答えは決まってる。
めだかちゃんから弁当をかっさらうとガツガツと一気に掻っ込む。
「続行に……んぐっ……きまってんだろ!」
「うむ、それはよかった」
「ていうかめだかちゃんは飯食わねぇのかよ?」
「ああ、私はもうたくさん飲んだからな。お腹いっぱいだ」
「ふーん」
まぁ、もう食ったんなら別にいいか。
「よっしゃ! うまかったぜめだかちゃん!」
「それは何よりだ。次はカラオケに行く予定だがいいか?」
「おう、早速出発するぜ!」
善は急げだ、ケチがついちまったがこれから挽回すりゃいい。
「はぁ、まずは片付けだろう…… んっ❤ 」
めだかちゃんも立ち上がり小言を漏らす、何かあったのかぼそりとつぶやいた。
「ん? なんかあったのか?」
「なんでもない。ほら、自分のバックは自分で持て…………んっ……ふぅ❤」
「わかってるよ」
言われて自分のバックを肩に担ぐ。
しかしなんつうか、運がいいのか悪いのか、撮影してる公園ってここだったんだな。
ていうか冷静に考えればあんなのめだかちゃんなわけないよな。
めだかちゃんはあんな汚い喘ぎ声ださねぇだろ。生で見てはっきりわかったぜ、ありゃ別人だ。まさにホームレスの肉便器、オナニーホールって感じだ。
AVも捨てちまおうかな。少なくとも新作はいいや。
ああでも、もしあれが、本当に、本当にめだかちゃんだったら、そういう妄想するのは、いいよな。
それを考えるだけで、俺の物は勃起していた。
好きな女の子に膝枕されるなんて羨ましいですね。
本日の23:00にもう1話投稿予定です。
作中時間は同じなのでどちらから読んでも大丈夫かもしれません。