あの日から2ヶ月、俺とめだかちゃんの関係は確かに進んだ。
「行ってきまーす」
両親に一声かけて家を出る。扉を閉めて、鍵をかけて、道路に振り向くとそこには腰に手を当て堂々と立つ彼女がいた。
そう、こうやって毎日一緒に登校できるのだ。今まではめだかちゃんが忙しくてなかなかうまくいかなかったが、最近は時間を作ってくれる。
「おはよう、めだかちゃん」
「…………んっ……❤️ うむ、おはよう善吉!」
めだかちゃんがゴクリと喉を鳴らして口の中の物を飲み干す。
制服に身を包みマスクをつけた俺の彼女は今日も元気だ。
深い胸の谷間が俺の目を楽しませてくれる。残念ながらこれも今日で見納めだ。ここの所準備で会えなかったし、最後に目に焼き付けておこう。
「んっ? めだかちゃん、なんか胸にゴミついてるぜ」
「む、あふれてしまったか」
よく見たらゴミって言うより白い液体みたいだ、牛乳でもこぼしたんだろうか。
そんな事を考えているうちにめだかちゃんがハンカチを取り出し、液体を拭いてしまう。
「お、それ持っててくれてるのか」
「もちろんだとも、善吉からのプレゼントだからな!」
あのデートの後、今度は俺から誘って二回目のデートをさせてもらったのだ。ハンカチはその時のプレゼントだ。
ハンカチとしては結構するが、それでも学生に買える安い物だ。変に高級品を贈るのもらしくないだろう。そう言うのはこれから先にいくらでも楽しめる。
「他には……むぅ、中からたれてきたか……ここの所朝まで使われているからな」
学生のうちは学生らしいお付き合いだ。大学生になればきっちりバイトして、二人で旅行なんていいかもしれない。海で泳いで、旅館でしっぽり、なんてのもありだ。
「よし! 善吉行くぞ!」
「っと、おう、今行くぜ」
俺がトリップしているとめだかちゃんがさっさと歩き出してしまう。
急いで横に並び手を繋ぐ。
「ん? ふふふ、なんだ善吉。積極的じゃないか」
「いやいや、俺だってたまにはガンガン行くぜ」
指を絡ませ、3年間付き合った通学路を行く。
この道をめだかちゃんと一緒に歩く。それは3年間何度も繰り返したルーチンだ。昨日は何をした、今日は何をする、そんな些細な事を話すだけの時間だがそれも今日で最後だと思うとまた違う思いが込み上げる。
だがこれは新しい始まりでもある、残念ながら同じ大学には合格できなかったが、少しの距離はスパイスみたいな物だろう。俺たちは一人暮らしを始めるし、どちらかの家に泊まりに行っても良い。
「お、めだかちゃん! おはよー」
「うむ、おはよう!」
「めだかちゃんおはー」
「おはよう、お前ら俺にも挨拶しろよ」
そんな風に感傷に浸っている時、二人の男子学生が脇道からひょっこり顔を出した。登校ルートが近いのか、最近は良く一緒に登校している。
俺が軽く手を振り上げるジェスチャーをすると二人のうち一人がめだかちゃんの隣に移動し、盾にする。
この野郎……
「あー、善吉、ちょっといいか?」
「ん? なんだよ」
そう言って脇道に残っていた一人がちょいちょいと手招きして俺を呼ぶ。
「あーちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
「なんだよ?」
「めだかちゃん、ちょっと勃っちゃったからパイズリで抜いてよ」
「うむ、それは都合がいいな」
脇道に入って少し歩いたところで同級生が振り返った。
真剣そうな顔に俺も襟を正す。
「あのよ……」
「うっわ、谷間ザーメンでぐちゃぐちゃじゃん……何人くらい抜いたの?」
「10人ほどだ。公園のトイレから帰る途中で指示が来てな。今日は胸にザーメンを溜めて善吉と登校するように、とのことだ」
かなりの溜めを作る、余程大事なのだろう。
「あー……その……」
「……パイズリはやめとくかな、汚いし。手コキでいいや…。最後に胸に出せばいいだろ。…折角だし動画も撮るか。ほら、片手で谷間広げといてよ。…そうそう、あれ言っといて」
「うむ、『私、黒神めだかはこの動画が拡散されても文句は言わない。好きなだけ拡散、共有してズリネタに使ってくれ』」
チラチラと俺の背中側、めだかちゃんの方を見ている。聞かれたくない事なんだろうか。
「あのさー………善吉ってさ……まだ童貞?」
俺はこけた。強かに頭をぶつける。
「あー……めだかちゃんの手めっちゃ気持ちいい……ていうかさっきまで善吉と手繋いでたんだよな……恋人と繋いでた手にちんぽ握らせるのめっちゃテンション上がるわ」
「お、お前な! 公衆の面前で何聞いてんだよ!」
「い、いやー気になってさ」
物理的な意味だけではなく、ニ重に頭が痛い。俺自身も疑問に思っている事だからだ。
一回目のデートの後、状況的にやっちまったのは確定とはいえ、俺には記憶が全くない。それのリベンジ、という意味も込めて2度目のデートで俺の方から誘ってみたのだ。
「やっべ……すぐ出ちまう……まぁ我慢する理由もねぇか……ほら出すぞ…………ふぅ」
「んぅ……ふっ❤️ 射精したてはやはり熱いな❤️」
めだかちゃんは特に拒むこともなくホテルに入り、シャワーを浴びて、いざ実践となった時だ。
「あーめっちゃ出たな…………ちょっと小便でそう……めだかちゃん口開けて」
「うむ…………んぐっおぇ……んっ……ご……………………げふっ❤️」
俺は勃たなかった。
一回目のデートの時は機能していたはずの俺の息子は萎びたまま情けない姿を晒していた。
めだかちゃんは気にする風もなく俺を抱きしめそのまま二人で眠りについた。
「あ、あー、まぁ、一応な。もう非童貞、経験者ってやつだ」
「ほー……それならよかったぜ」
一転して嫌らしくニヤニヤと笑いながらこちらを見てくる。
「んだよ、じゃあお前はどうなんだよ」
「俺? 俺はとっくの昔に経験者よ、残念だったな」
「ありがとなーめだかちゃん、ザーメン出すと小便したくなるんだよ」
「大丈夫だ、トイレが近くにない時は声をかけてくれ。慣れてるからな」
「ちゃんと頬に書いてあるもんな、ていうか今日マスク外せないじゃん」
いやらしい笑みのまま胸を張る、自信満々といった態度だ。正直、少し羨ましい。
「マジかよ! 相手は誰だ?!」
「ひーみーつってやつよ、まぁお前も良く知ってる奴よ」
相手は誰なんだ? 俺の知ってる奴って言われても、周りで女なんてめだかちゃんくらいだが……
「……おまえ、秘密って……それ普通に気持ち悪いぞ」
「うるせぇよ!」
話が終わったのを察したのかめだかちゃん達がこっちにやってきた。
…めだかちゃんの胸の谷間から湯気が出ている。
「めだかちゃんもしかして熱いのか? まだ寒いだろうに」
「うむ? ああ、先ほど胸にザーメ」
「ままま、そろそろ行こうぜご両人。卒業式に遅刻とか最悪だぜ!」
「む、そうだな、走るぞ善吉!」
そう言ってめだかちゃんはこちらに手を差し出す。まぁ別にいいか。
「おう!」
俺はその手をしっかりと掴み一緒に走り出した。
卒業式も終わり、校庭の桜の木の下でボンヤリする。
この学校ともお別れだ。というより、学校というのはもう最後と言ってもいいかもしれない。大学と高校は何処か違う気がする。高校生はまだ子供で、大学生は半分は大人、そんな感じだ。
はっきりと自分の責任を考えさせられるのは大学生からな気がする。遊びは終わりで、これからは現実に向き合う。
「善吉、どうした? そんなところで黄昏て」
「そりゃ黄昏もするだろう、卒業だぜ」
桜の木を眺めているとめだかちゃんから声を掛けられる。
別れを惜しむ在校生にもみくちゃにされたのか、少し制服が乱れていた。
「おっと、すまんな……。そういう感傷はあまりないな、卒業と言ってもただの区切りに過ぎないだろう。私たちの人生は容赦なく続いていく。明日も明後日も、今日やっていた事を続けて、積み上げていくだけだ」
少し溜息が出そうになる、めだかちゃんに感慨というものはないのだろうか。少なくとも俺は……
「……だが善吉、貴様との学校生活の終わり、そう考えると少し寂しいな」
冷たい風が吹いて、桜の花びらと黒い髪が舞う。片手で軽く髪を抑える彼女の姿は。まるで一枚の絵画のようで、息を呑む。
「大学生になれば、私達は別の学校の生徒だ。今までのようにいつでも一緒とはいかないだろう」
「きっとそれは、私にとって大きな変化になるだろうな。私達は、それほどまでにいつも一緒にいた。私が何かをする時はいつも善吉が一緒だった。本当に、大きな変化だ」
「それでも私は、その大きな変化を受け入れて今まで通りに続けるだろう」
「一人で生きていくのは、辛くないし、厳しくもない。私は今まで、困難だと思った課題は無いし、全ての目的を達成してきた。それでも」
「一人で生きていくのは、寂しい。孤独だ。これは、2年前にわかった事だがな」
「今はそうでもないが、少し前までこの世に私一人が生きていると思っていたし、人の温もりなんて感じた事もなかった」
「私はそれを知ってしまった。いまさら、1番近くの温もりを離すことなんて、出来ない」
「だから善吉、私と約束してくれないか? 私と一緒に生きてくれると。私の少しの寂しさを埋めてくれると」
そっと、こちらに手を伸ばす。
赤い瞳が、不安げに揺れている。
ああ、そうだ、めだかちゃんは人間なんだ。超人なんかじゃない。
「たくよ、大袈裟過ぎんだろ。ただ高校卒業したってだけで、ちょっと黄昏てただけだぜ?」
「むぅ、善吉の方から話を振ってきたのではないか?」
「覚えてねぇなぁ、話が長くて忘れちまったよ。それによ、別にそこまで遠くの大学ってわけじゃねぇんだ。お互いに行こうと思えばいけるだろ」
「確かにそうだが、大学に入れば私はかなり忙しくなると思うぞ?」
「はっ、別にいいじゃねぇか。俺も自分磨きってやつをやりてぇしな。少なくとも、好きな女と同じ学校に通えない、なんて情けないことにはならないように」
「善吉……大学で学校は終わりだぞ……?」
「言葉の綾だよ! あ・や!」
「……そうか! 大学院の事か! もうすでにそこまで考えているとは、成長したな……」
「うるっせえよ! ……それでめだかちゃんはやっぱり教師を目指すのか?」
「うむ、皆に勧められてな。何でも、現役女教師、と言う肩書きがいいらしい。体育教師か養護教諭かで一悶着あったらしいが」
「……確かに甲乙つけがてぇな……って誰だよそんなこと言ったの!」
「うん? 学校の男子で投票したとか聞いたぞ?」
「あー、あいつら……全くよう……でもあいつらともお別れだと思うと寂しいな……」
「そうか? 私はまた会う約束をしてるが」
「はぁ!?」
馬鹿な話で大騒ぎして、笑い合う。
こんな関係が、ずっと続けば良いんだけどな。
一人で家に帰ってベッドに転がる。
ちょっと青春っぽい流れでそのままデートに誘ったがすげなく断られてしまった。
なんでも、別の卒業式をやるとかなんとか。別の卒業式ってなんだよ。どっか別の高校に呼ばれてるのかよ。
ボランティア、なんて言ってたがどこに行ったのだろう。
いやいや、そうやって拘束しすぎるのはあまり良い彼氏とは言えない。ここは我慢だ。これからこういう事は多くなる、この程度我慢しなければ。
そもそもめだかちゃんのやる事に俺が口出しし過ぎるのも良くない、彼女も一人の人間なのだ、自由はあって然るべきだろう。
カバンを投げ捨てTwitterでも見ようと思って携帯を取り、アプリを立ち上げる、ここの所卒業式の準備に追われて見れなかったし、良い時間潰しになるだろう。
同級生のツイートを追うとあるリツイートが目に止まった。
♯拡散希望 ♯黒髪おなほ ♯卒業式 ♯最終日
https://......
アドレスにハッシュタグだけのシンプルなツイート。リツイート元の日付は今日だ。
吸い寄せられるようにアドレスをタップするとプラウザが立ち上がり、見覚えのあるページが表示される。
黒髪おなほのホームページだ。
デカデカと表示される画像は彼女が隣に立つスーツの男と恋人繋ぎをしているだけだ。仲の良い恋人のように見えるかもしれない、彼女が全裸で秘所からディルドを生やしていなければ。
ネット通販を始めたのか、購入はこちら、というボタンもついている。彼女もついに全国デビューといったところだろうか。
最近はよく動画も拡散されているらしいし、規模を拡大する気かもしれない。
そのすぐ下に、おそらく拡散したいであろう内容が表示されていた。
公衆肉便器で童貞卒業しても良い優しい人!
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妊娠中のため無責任中出し大歓迎です❤️
場所は ココ! ふるってご参加下さい!
現在の卒業人数:898 ❤
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※現地までダンボールに入れて車で輸送します。運送費はおなほが自腹を切りますのでご安心ください。
ココ! の部分がリンクになっているのは冗談か何かなのか。
タップするとマップアプリが立ち上がり、ある住所が表示される。
俺たちがデートで行った公園だ。
電車から降りて、あの日二人で通った道を一人で走る。
スッキリした顔の男達とすれ違いながら道を急いだ。
たどり着いた公園は木々が夕焼けに紅く照らされ神秘的ですらある。人の列が入り口まで伸びていなければ、もっとよかっただろう。
俺は無言で最後尾に並び携帯を開く。
卒業人数は順調に増えており、910人になっていた。
何故来たのか。
黒髪おなほなんかどうでも良くなったのではないのか。
俺にはめだかちゃんがいるだろう。
でも、なにか嫌な予感する。
ぐるぐると回る思考が決着に至ることはなく、興奮からか喉が渇く。
あたりはすっかり暗くなって、綺麗な夕焼けもすっかり沈んだころ、ついに俺が先頭になった。
その場所はいつかに駆け込んだ男性トイレだった。確か多目的トイレなんて小洒落た物もない、鏡も一枚なくなっているし残った物もヒビが入っている薄汚れたトイレ。
これほどの人数が並んだことなど絶対にないと確信できる、よほど切羽詰まっていなければ使わないだろう場所だ。
携帯を見ると卒業人数は980人と書かれている。
1000人は少し遠い、ホッとしたような、残念なような。そんな時だった。
「あ、卒業人数更新してねぇや。えーと今998人だから、次で999人か」
ボソリと受付の男が呟いた言葉を、聞き取れたのは俺だけだったのか、後ろに並ぶ男達は誰も反応しない。
ちらりと後ろの男を見やり、1日黒髪おなほを好きにする男を見て、驚いた。
眼鏡をかけ腹の出た男だ。期待からか脂ぎった顔は人を不快にさせるにちゃりとした笑みを浮かべている。テカテカと街灯の光を額の脂で反射させていた。これは童貞で当然だろう。
だが驚いたのはそこではない。パツパツのチノパンが、股間に野太い蛇でも飼っているのではないかというほど盛り上がっている。
「次の人どうぞー」
促されトイレの中に入ったが、凄まじい異臭に鼻が曲がりそうになる。まるで違う世界に入り込んでしまったようだ、栗の花の匂い、なんて詩的なものではない。雄の汗と精液、それに少しだけ混ざる雌の甘い香り。
視線を彷徨わせ、来た目的を探す。
三つ並んだ個室のトイレ、その真ん中に『ソレ』は設置されていた。
まず目に入ったのは、尻の穴から生えた掃除用具だ。
たわしの付いた棒が3本、尻の穴から生えている。突き出たタワシはどれも白濁としたものがこびりつき、どこの『穴』を掃除したのか、その『穴』が何に使われたかが窺える。
ではその『穴』はどうなのか。M字に縄で固定された脚の付け根を見れば、ポッカリと口を開けた男を喜ばすための『穴』が見える、訳ではない。
しっかりと勃起したクリトリス、そこにAVでは無かったアクセサリー、リング状のピアスが付けられている。それにパンチ穴を開けられたカードがぶら下がり、まるで暖簾のように卑猥な『穴』を隠していた。
なるほど、卒業したのならそのカードは必要ない。穴を開けようが落書きをしようが、男の劣情を煽るためにどう使っても良いだろう。
お腹には特に変化はない。ただ何かを大量に飲まされたのか、キュッとしまったくびれが見る影もない水腹を晒している。
そのまま視線を上にあげれば胸を絞り出すように縛る縄が目に入る。卑猥に強調されたその先端にも以前まで無かったアクセサリー、リング状のピアスがついていた。
ご丁寧に『引っ張って遊んでね❤️』何て但し書きも書かれている。言葉の通りに遊んでもらったのか、所々に揉まれた赤い跡が残っていた。
胸を飾る縄は頭の後ろで両手を縛り、タンクのパイプにしっかりと括り付けられている。
なるほど、コレなら持ち出すことも不可能だろう。
完全に身動きの取れない、もはやもがく事しかできないその有様は、逃げ出す事など不可能で、夢のまた夢なのだと雄弁に語っていた。
「……ぶ──❤️……ぶー❤️……ぶ──ー❤️」
無様な呼吸音が耳を打ち、心臓が強く脈打つ、もう見えているが認識したくない。股間のカードもそうだが、認めたくない。
目元は黒い革製の目隠しで覆われ、周囲の情報を遮断していた。
なるほど、使う側の人間を彼女に見せない配慮だろう。誰だってこんな物で童貞を捨てたなんて認識は持って欲しくない。
頬には男子トイレのマークと小便器の文字が書き込まれている、ちょうどマスクをしていれば見えないそれは、おそらく口のことを指していた。
だがその小便器は現在使用できる状態ではない、ボールギャグが嵌められ先程から荒い呼吸を繰り返している。
顔のほとんどは覆い隠されている。
だから彼女が誰かは何もわからない、そのはずだ。
顔に貼り付けられた一枚の写真が無ければ。
特徴的な谷間を見せる制服、胸の下で腕を組み持ち上げた不敵な表情の少女は俺のよく知る人物だった。
「嘘だ……」
ぽつりと言葉が漏れる。
ふらふらと彼女に近寄りゆっくりと目隠しに手をかける。
ダメだ、やめた方がいい、このまま何も考えず、彼女を使って立ち去ればいい。
そんなふうに考えながら、それでも止められず目隠しを外した。
黒神めだかは、黒髪おなほだった。
俺は設置されためだかちゃんを助けることもできず、ただぼんやりと突っ立っていた。
めだかちゃんがその気になれば縄なんてあってないような物だ、容易に引きちぎれる。だからこの縄は飾り、卑猥にめだかちゃんの身体を飾っているだけだ。それでも俺にとっては頑丈な縄、どう頑張っても外すことはできないだろう。
いつのまにか下ろしていたズボンから俺の物が露出していた。
めだかちゃんはそれをチラリと一眼見て、興味を失ったように目を逸らした。
「おめでとうございまーす、貴方でちょうど1000人ですよ」
「ええ、本当ですか! やったー! 僕、最初の作品からずっとファンなんですよ。裏ビデオも全部持ってます! 実は北海道から有給使ってきたんですよー、ホームページを見ていても立ってもいられなくて!」
「それはそれは、遠くからありがたいですなぁ。それだけ遠いところからきてくれたんだ、貸出3日に延長しましょう」
「良いんですか!?」
「ええ、ええ、我々も正式に会社を立ち上げようって時期でしてね。古参のファンは大事にしないと」
「うひ、楽しみだなぁ。秋葉原でコスプレ衣装買って帰ろう! スク水とかブルマとか、キャラ物も良いなぁ」
「良いお店知ってますよ、彼女普通の店のだと胸が大き過ぎて入らないんですよね」
「何言ってるんですか、それを無理矢理着せるのが良いんでしょ!」
「確かに!」
外から笑い声とおかしな会話が少しずつ近づいてくる。
洋式の便器に括り付けられた性欲処理用の便女がある空間、おかしいのはどちらなのか。
「善吉君、そろそろ交代の時間なんで出て下さい」
肩を掴まれ揺さぶられる。振り返ると受付の男と太った男が並んでいた。
「善吉って、もしかしてこの人……」
「ですよー」
「だったらそのままで大丈夫ですよ! 彼女の働いてるところを見守ってもらいましょう」
そう言って太った男はニタニタと笑いながら俺を見る。
「ほらほら、タンクの横に、特等席だよ」
俺をグイグイと奥に押し込み、自分は便器の前に陣取る。にちゃりと嫌な笑みを浮かべたままめだかちゃんを見て言葉を続ける。
「ほら、僕のだとこんなに奥まで届くんだよー、短小の彼氏の代わりにたっぷり可愛がってあげるね」
ベチリという音と共に勃起した物をめだかちゃんの腹に乗せる。
それの先端は皮に包まれていたが、サイズは簡単にヘソを通り過ぎ、胸に当たるのではと思わせるほどだった。
「感想を聞かせてよー……ってこれじゃあ言えないよね」
そう言って男はめだかちゃんの口のボールギャグを外す。
「……ぶはっ……ああ、善吉の何倍も大きい、立派なちんぽだな❤️」
そう言ってチラリと俺の方を見て、すぐに視線を戻す。
「だがコレほどの物は初めてだ、入りきるか心配だな」
「大丈夫、三日間あるからね。その間入れっぱなしならそのうちぴったりになるよ」
「それは……ふぅ❤️楽しみ……んっ❤️ だなっ❤️」
弄ぶように、めだかちゃんのマンコをちんぽで叩く。
その度にペチっペチっという湿った音を立てた。
「それにほら、大好きな物もたっぷり貯めてきたよ」
「んっ……❤️……ふっ❤️……はぁ……すごい……臭いだな❤️」
皮を剥き、目の前に突き出された肉棒は、白いカスがこびり付き酷い有様だ。
ただでさえ異臭の漂うトイレ内にツンとした刺激臭が漂う。
「じゃあ早速始めようか。いやー、風俗に行ってもNG出されちゃって。フェラはしてもらえたけどまだ童貞なんだ。本当にありがたいよ」
聞いてもいない自分のことを語りながら、肉穴を隠していた暖簾をあげて自分の物を穴に触れさせる。先端を濡らすように亀頭で入り口の感触を楽しんでいるようだ。くちゅくちゅと水音が鳴る。
「一気に入るだけ入れちゃうからね。ふふふ、どれだけ入るかなぁ」
これからめだかちゃんの秘所は俺とは全く違う野太い物をねじ込まれ、ガバガバに広げられるのだろう。
しかもそれは今日一回の話ではない、3日間、男の言葉が確かなら72時間入れっぱなしだ。あの時のように一時拡張される、何てレベルではない。めだかちゃんの穴は広がった状態がデフォルトの、ゆるゆるでガバガバの穴になってしまう。
当然、俺の物何て入れても入ったかわからないような状態になってしまう。
俺ではもう、めだかちゃんを満足させることは一生ないのだ。
このぶら下がったものは、めだかちゃんと子供を作る、なんて事にはもう使えない。
なら、自分が楽しむために使おう。
男は腰を軽く引き、恥垢塗れの肉棒を一気に突き入れた。男の宣言通り、一度にすべては入らなかったようで5,6㎝は残っている。それでもめだかちゃんの下腹部はポッコリと膨れ、大事な場所が凶器に持ち上げられゴリゴリと圧迫されているようだった。
キョトンと何が起こったかわからないような顔をしているめだかちゃんが印象的だ。あんな顔は今まで見たことがない。
何が起こったのか身体が遅れて理解したのだろう、野太い喘ぎ声を聞きながら俺は自分の物を握り扱き始めた。
「ふっ…ふっ…3日間っ…よろしくねっめだかちゃん❤」
自室のベッドの上で目が覚める。
ひどい悪夢を見た。汗で体が気持ち悪い。
最近よく思い浮かべるズリネタと同じ展開だ、めだかちゃんが黒髪おなほで、俺以外の男達に陵辱の限りを尽かされる。
ああ、それにしても、めだかちゃんが汚されるのはとてもエロかった。
男が子宮に亀頭を叩きつける度、下腹部はポコリと盛り上がり、のけぞりながら汚い喘ぎ声をあげていた。
『1000円のオナホールより締まりが緩い』という嘲笑に喘ぎ声をあげなら謝罪し、眉に皺を寄せながら必死に締めるもそれを無視した野太い巨根でほじくり返される。
『キスハメしようと思っていたけど汚いから代わりに』なんて言って口を開けさせて上から唾液を垂らして飲ませていた。
3日貸出の男が出て行って、次の男にも激しく犯されていた。そのあとも、そのあとも、俺は横でそれをじっと見ていた。
それを見ながら、必死に自分の性器を扱いた。
夢の中でも凄まじい興奮で、出しても出しても目の前のめだかちゃんの痴態にすぐに勃ってしまう。
つまり、そう、いい夢だったんだろう。
思い出して勃ってしまった自分の物を無視して俺は携帯を取る。
そのままめだかちゃんに電話をかけた。
「どうした?」
「ああ、めだかちゃん……突然なんだけど……明後日、いや明日って暇かな? どこか行かないか?」
声は震えなかっただろうか、ちゃんと冷静に言えているだろうか?
「むぅ、すまんが3日ほど北海道に行かなくてはいけなくなってな。土産は期待しても良いぞ!」
ゴクリと唾を飲み込む。
「……土産ってんならさ、自撮り写真をお願いできないかな?」
「写真?」
「ああ、普段着ないような、ブルマとかスク水とか特別な服を着たりした時に、一緒にいる人と……」
「うむ、了解だ。一応泊まり先の人に許可は取るぞ?」
「ああ、かまわねぇよ」
めだかちゃんの競泳水着の写真はお宝だからな。また似たような物がもらえるならありがたい。
「ふふふ、しかし土産は私の写真がいいとは、善吉はさみしがり屋だな。いいだろう、向こうに行ったら夜に電話をかけてやる!これで寂しさもまぎれるな?」
笑い声にめだかちゃんの笑顔が脳裏をかすめ……すぐに舌を突き出しのけぞった顔で上書きされる。
あれは夢だ。
「私はこれからダンボールに入る。空気穴はあるとはいえ窮屈な姿勢を取るからな。すまんが電話には出られなくなる。他にはないか?」
「ああ大丈夫………いや」
「
「うむ!」
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
これで『めだかちゃんで遊ぼう!』は完結です。
無事完結できたのは皆様の応援のおかげです。
感想、お気に入り登録、しおり、評価、全てやる気につながりました。
ちょっとづつ増える数字は怠け者の作者の尻を叩いてくれました。
もしよろしければどこら辺がエロかったよとか、おシコり報告いただけるとマジ嬉しいです。
改めまして、お付き合いいただきありがとうございました。