※この作品はR-18です。

裁きの炎   作:XX(旧山川海のすけ)

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4話 オーヴァード

昼休みになった。

 

周りが弁当やパンを広げる中、俺は口にビスケットを一枚放り込み。

朝の疑問を解消するため、俺はスマホを取り出し、食べながら検索した。

 

キーワードは「オーヴァード」

 

すると、都市伝説系のサイトに行きつき、超人のこと、という説明がなされていることを知る。

どうも、ウイルスに感染してなってしまう超人のことらしい。

 

今度は「オーヴァード 超人 ウイルス」で再度検索をかけてみたら、もうちょっと詳しく書いているところがヒットした。

 

そこにはこうあった。

 

・オーヴァードとは、レネゲイドウイルスに感染して誕生する超人の事。様々な超能力を駆使する人を超えた存在。

 

・世界中で誕生しており、人ではない、動物の感染例も報告されている。

 

・世界各国は実はその存在を認識しているが、公表すると混乱が予想されるため、その存在を秘匿している。

 

・オーヴァードたちは、変身能力を持つ者、電気を操る者、熱を操る者、物質を創造する者、他にも様々なタイプが存在する。それらはシンドロームと呼ばれている。

 

・オーヴァードたちは集まって組織を作っている。それは平和を守るために戦う正義の組織、世界征服を企む悪の組織、欲望を叶えるために犯罪に手を染める犯罪組織と多種に及ぶ。

 

……いやいやいや。これは無いだろ。

書いてることが「漫画かよ。いや、今時漫画でもこれは無いわ」そう思えるくらい荒唐無稽。

さすがにこんな噂、真に受けるのはどうかしてる。

 

ビスケットを飲み込んだ後、思わず「ねぇよ」って呟いてしまった。

 

すると、後ろから「何が?」って声がかけられた。

驚いて振り向くと、そこにはメガネ女子・水無月優子が立っていて。

 

俺を不思議そうに見ていた。

 

「……脅かすなよ。なんか用?」

 

「いや、北條君が昼休みにスマホ弄ってるって珍しいなと思って。いつも寝てるのに」

 

と、俺の言葉にメガネの位置を直しつつ返答する。

 

「今日はちょっと、寝る前に調べたいことがあっただけだよ」

 

言いつつ、用が済んだのでスマホを仕舞い、水無月の言う通り寝ようかと思ったのだが

 

「……なぁ、ひとつ聞いていい?」

 

ふと、思い付きで言ってしまった。

 

「何?」

 

水無月はキョトンとした感じでこっちを見てくる。

 

「水無月さ、俺の過去話聞いてないの?俺、前にタメの男子に怪我させたことあるんだぜ?怖くない?」

 

別に威圧しようだとか、女に力を自慢しようだとか、そういう思いは無かった。けれど……

 

「いやでも、北條君悪い人じゃないでしょ?」

 

平然と、全く予想してなかった言葉が返って来た。

何を根拠にそんなことを言ってるんだ……?

 

「そんなの分かるわけ?」

 

「分かるよ」

 

俺の問いに。

水無月の答え方は確信を持ってるものがあった。

そのまま平然と続ける。

それが問題だった。

 

「本当に悪い人ってのはね、目が濁ってるもんだよ」

 

「でも、北條君はそうじゃないから」

 

……こっちが恥ずかしくなるようなことを、照れもせず言ってくる。

目が濁ってる?そうじゃない?

よくもまぁ、そんなことが平然と言えるな!?正気じゃねぇぞそれ!?

これ、拷問じゃね?

 

「まぁ、いつも怒ってるのはちょっとどうかとは思うけど」

 

……いやもう、やめてくれよ!

耐えられなくなり、俺は机に突っ伏して寝る体制に逃げ込んで、水無月の言葉責めから逃げ出した。

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