──浴衣姿の四人の美女、美少女によるスマブラ大会は壮絶なものだった。
戦いの中で成長し、気付いた自身の弱点を次の試合では補ってゆくるる。
最も賑やかな悲鳴をあげつつも懸命に食らいつくリゼ。
遠慮なく高レートの強キャラを選び、プレイスキルをキャラ性能で押し切ろうとする美玲。
普段の態度とは裏腹の、手堅い立ち回りで勝ちの隙間を狙ってゆく早瀬。
四人対戦モードでの個々人の異なるスタイルがぶつかり合う試合は、観戦しているだけの俺も息を呑む内容だった(俺が景品ということで介入を止められたのだ)。
そして──
「……その、ちょっと聞いていいか?」
二時間の激戦、40連戦を終えたリザルト画面。それを見て俺が漏らした言葉は──困惑だった。
るる 10勝
リゼ 10勝
美玲 10勝
早瀬 10勝
「談合だろこれ!」
「いや、談合ちゃうよ。るるは本気やったもん」
「あぁ~、悔しい~!」
叫ぶ俺に対し早瀬が言う。確かにるるの悔しがり方は本物だ。
だが、確かに途中で試合の流れが変わったのは感じていた。あれは確か、春香さんが布団の用意のために入室してきてゲームが一時中断した時だ。
その時、重い敷布団などは俺が運んで、その最中に彼女らで何かを話しているのは気付いていた。てっきりアレは仕事の事などの雑談だと思っていたが──
「ふぅ……本っ当にるるちゃん、強かったぁー!」
「三人がかりでギリギリやったもんなー」
「って言うか、何であんただけ納得しなかったのよ、るる?」
「だって勝負だよ? 手加減だけはしちゃ駄目!」
つまり「全員の勝利数が並べば共有できますよ」という春香の入れ知恵にるる以外が同意し、そこからは彼女を止めつつ勝利数を調整していたという事だ。
「普通この場合、決定戦とかやるんじゃ……」
「いやー、楽しかったなー! もう満足満足!」
「そうですねー! もう十分楽しみましたからねー!」
俺の弱々しい提案を早瀬とリゼが空々しく大声で封じる。駄目だ、4対1の状況では勝ち目はない。
「……って言うか、兄ちゃん?」
その時、おもむろに早瀬はコントローラーを置くと座っている俺に近づき、俺の浴衣の裾に手を入れてきた。
「ちょ、姐さん!?」
「ほら、やっぱり。
「うっ……!」
下着を着けておらず、既に固く勃起していた肉棒を直に掴まれ俺は呻いた。
「バレんと思っとった? 正直になりいな。男として人生一度、あるかないかの経験やん……るるちゃん、スッキリせんと思うけど、今晩は兄ちゃんを皆で分け合お?」
「……うん、そうだね。独り占めはみんなに悪いし」
手を放さずに早瀬は俺に言い、そのままるるに話を振った。僅かの逡巡はあったものの、彼女も納得してコントローラーを握る手を緩める。
一番の砦が崩れたのを確認したからか美玲とリゼも立ち上がり、伸びをしてゲーム中の緊張をほぐす。
「ん~っ、5Pかぁ……まあ、いい思い出にはなるかな」
「え? 美玲さんって5Pの経験あるんですか!?」
「その時は男三、女二だったけどね。ちょっと、頑張んなさいよ! 男一、女四だとアンタがバテたらレズるしかないんだから」
「……ああ」
確かに誰かとのセックスを想定して精力剤の補給をしたとはいえ、全員相手は俺としても予想外に過ぎる、だが──早瀬が言う通り、こんな経験は人生に二度あるか分からない。ここで尻込みしては男ではないだろう。美玲の言葉に俺は腹を決めて答える。
「よっしゃ、時間も遅いし早速始めよか! ひとり三発としても兄ちゃんには十二発は頑張って貰わんとあかんしな」
「姐さん、言い方……」
直球すぎる彼女の言葉に照れを覚えつつ俺は隣の寝室に入った。襖で仕切られたそちらには窓はなく、五つの敷布団が並べられている。
先に入った俺はとりあえず中央の布団で胡坐をかき、後から入ってくる彼女らを見上げつつ言った。
「えーと……それで、どう始めればいい?」
当然ながら俺もこんなプレイは初めてだ。どう切り出したものかも見当がつかない。
「そうですね……それじゃ、最初はお兄さんを
「へ? わっ!?」
正面に立つるるはそう言うとさっと身体を伏せ、俺の股間に顔を寄せてきた。思わず胡坐を解いた俺の脚の間にるるが入り込む。
「るるちゃん!? ちょ……」
「えへへ……お兄さん、いただきます。あむっ……」
、俺の浴衣を捲り下半身を外気に晒させると、そのままるるは勃起した肉棒に唇を寄せて亀頭を咥え込んだ。
「うわ、るるちゃん速っ!」
「あかん、先越された! リゼちゃん、私らもいくで!」
「え? は、はいっ!」
るるの早速の行動に驚くリゼと早瀬。やはり身を伏せ、それぞれ左右から俺の腰に近づくと顔を寄せ、るるが亀頭を独占しているため竿に舌を這わせ始める。
「うわぁ……兄ちゃん、お昼よりバッキバキやん……れろっ、相当、
「こ、こんな大きいの私、初めてです……ちゅっ、後で、挿いるかな……?」
「お、おあっ!?」
いきなりの三人同時フェラに俺は堪らず背を反らして悶える。
「あーっ! ちょっと、もう私の入るところ無いじゃない!」
後から入ってきた美玲が怒りの声をあげる。
「ンッ、はぷっ、お、おいひい……お兄さんの、おちんちん……!」
既に夢中でるるは俺の肉棒をしゃぶっており、美玲の抗議を聞くつもりは無いようだ。
「んふっ……遅いで、美玲。こっちはもう開始中や」
「早すぎよ。部屋入って10秒で始めるとか」
血管を浮かべて屹立する肉棒に頬ずりしつつ早瀬が美玲を煽る。
「……ハァ、しょうがないわね。ちょっとアンタ、顔、こっち向けなさい」
ため息をつくと美玲は俺の近くまで歩み寄ると腰を落とし、俺に言った。
「ど、どうすんだ、みれ……ンンッ!」
「ンッ……私はこっちで我慢するから、さっさと舌、出して……ん、ちゅっ……」
言われるままに顔を向けた俺に美玲はいきなり唇を押し当て、舌を遠慮なく差し込んできた。彼女の黒髪が頬をくすぐり、熱い吐息が口腔内に流れ込んでくる。
その美玲の行動に、フェラを続けたまま早瀬が意外そうに言った。
「あれ、美玲? あんた確か……『キスNG』やなかったっけ?」
「っ!?」
「っは……え、そうなのか?」
ぎくりと美玲の体が硬直する。俺は思わず彼女に尋ねた。俺が美玲の「サボり」の手伝いをしている時は普通にしてくれていたが──
「う、うるさいわね。今はコレに集中しなさいよ! ンッ、ちゅぅ……」
「んむっ!?」
顔を赤くして美玲は強引に話を切ると再び俺とのキスを再開する。俺も俺で正直、その事を今追及する余裕はない。彼女の舌に自分の舌を絡ませて応えると、美玲は自分の浴衣に手を差し込み、自ら股間や胸を弄り始めた。この後に備えて濡らしているようだ。
「ンッ、ちゅ、あむっ……」
「じゅるっ……凄い、まだ膨らんでる……」
「はは、リゼちゃんは兄ちゃんの本気を見たこと無いんやな。理性飛んだ兄ちゃんは、ちゅ、凶悪やでえ?」
一方で股間の方でも、無心にフェラを行うるる、肉棒の反応に驚くリゼ、そんな彼女をからかいつつ舌を這わす早瀬。三者三葉に俺の肉棒を舐め、吸い、射精を促してくる。
「んっ、はっ、ンンッ……」
「ふうっ、美玲……んぐっ……!」
そう思えば唇を独占している美玲の舌の動きは更に大胆に熱を帯びてくる。上下からの同時攻撃は、精力剤の効果で既に昂っていた俺の射精感を容易に絶頂まで導いた。
「っぱ……お兄さん、もうビクビクしてる……射精しそう? いいよ、お兄さん……鈴原に全部出してください……ちゅっ」
「あ、あの、るるちゃん?
「せやで? 私ら三人にぶっかけて貰わんと」
「ん……そうだね、ごめん。それじゃあお兄さん。私たちの顔にお兄さんの精液、思い切り、かけて……」
「ううっ……!」
リゼと早瀬の言葉を素直に受け入れ、るるは亀頭を口から解放したかと思うと今度は舌先で鈴口を刺激し始めた。同時に早瀬とリゼも舌と唇で肉棒を責める。、
俺の肉棒に群がり射精を求める彼女たちの美しくも淫らな姿。その様子に堪らない支配感を覚えつつ俺は限界に達した。美玲に唇を塞がれたまま、肉棒から精液を迸らせる。
「ンッ、ンン―ッ!」
「あふっ……!」
「ふあ、熱っ……!」
「あぁ、素敵や。兄ちゃんの、ザーメンっ……!」
まるで噴水のように噴き出す精液を三人は避けるどころか嬉々として浴びる。
「ふうっ……ハァ、ハァ……」
ほぼ同時に美玲も身体を震わせ、軽い絶頂に達したようだった。唾液の橋をかけつつ唇を離し、荒い吐息を漏らす。
「はぁ……凄い匂い」
「そんじゃ、兄ちゃんの味見もさせてもらったし……今度は、私らの
顔に精液の残渣を残しつつ、るるがうっとりとした口調で言う。その横の早瀬が立ち上がり俺に言った。
「私たちの……味見?」
「ああ! ほら、あんたら、ちょっと耳貸しい」
怪訝な表情でリゼが尋ねる。早瀬は美玲を含めた三人を呼び寄せ、ぼそぼそと言葉を交わす。何か打ち合わせをしているようだ。興味はあるが、俺も俺で腰が抜けそうな快感の余韻から抜け出せず、腰を落としたままその様子を見ているだけだ。
「ほら、やっぱここは……」
「え、ええっ!? そんなの……」
「ちょっと、それってベタ過ぎない?」
「それがええんよ。兄ちゃんの理性を吹き飛ばすにはな」
「……いいんじゃ、ないかな。凄い事になりそう」
やがて話し合いは終わったようだ。彼女らは俺に向き直った。
「ほら、兄ちゃん、立った立った。ちょっとでええから後ろ向いて、合図するまで待っといて」
「あ、あぁ……」
何をするかは分からないが、俺は早瀬の言葉に従って後ろを向いた。
「順番どうすんの?」
「じゃんけんで決めません?」
「それやとるる、アンタ自分が勝つまでやるやろ?」
「くじびきのデータを今出しますから、それの数字で並ぶってので……」
背後で彼女らが交わす言葉と衣擦れの音が聞こえてくる。
やがて少しの待ち時間の後、ふと背中が静かになった。
「お待たせしました……お兄さん、こっちを向いていいですよ?」
「ああ、えっと……っ!」
次は何を、そう言おうとした俺は眼前の光景に言葉を失った。
捲られた半裸の浴衣。そしてそこに並ぶ、四つの尻と秘唇。
「んっ……お兄さん、好きな処から始めていいけど……私からだと、嬉しいかな」
肉付き良い尻を揺らし、亜麻色の陰毛を濡らして誘うるる。
「お、お兄さん……私、その、処女のままなので……一番、締め付けがいいと思います」
まだ未成熟さを残しつつも、青い陰毛に彩られた淡い色の陰唇をひくつかせるリゼ。
「ほら、ぼーっとしてないで、その固くしたのをさっさと突っ込みなさいよ……私だけキスで我慢してたんだから当然、優先するわよね?」
濃いめの陰毛から覗く朱色の秘唇。口調こそ強気だが、その頬を赤く染める美玲。
「……どうやら、効果覿面みたいやね」
釣鐘のような巨乳を浴衣から零しつつ、張りのある尻を振り愉快そうに笑う早瀬。
彼女の言葉通り、射精したばかりの俺の肉棒は即座に勃起し、臍近くまで反り返った。
「あ、おぁ……」
興奮で上手く言葉が出てこない。無意識にガチガチに勃起した肉棒に手を添え、俺は──
「……るるちゃんっ!」
「あふっ、うれっ、嬉しいぃっ!」
飛び掛かるようにるるの尻を掴み、迷うことなく彼女の女陰に肉棒を突き立てた。
「あー、やっぱりるるちゃん行ったか」
早瀬のからかいが偉く遠く聞こえる。滾る肉棒を待ちわびていたように締め付けてくる、堪らないるるの膣内。俺はその膣圧を堪能しつつ、彼女にも感じて貰おうと覆いかぶさり、張りのある美乳を揉む。
「くうっ! 凄く、熱い! るるちゃんの、おまんこっ……!」
「ふあぁっ! お、お兄さんのおちんちんも、いい、いいよぉっ!」
俺の腰の動きに合わせつつ、るるは嬌声を響かせる。均整のとれた身体は体幹を鍛えているのか俺が多少の体重をかけても潰れることはなく、むしろ俺を支えて激しい抽送を助けてくれるようだ。
「おーい、兄ちゃん! 私らも忘れたらあかんで?」
「そのままるるに射精して終わったら、後で殴るわよ!?」
このまま彼女だけと交わりそうな勢いに早瀬や美玲からヤジが飛んできた。俺は多少の理性を取り戻し、名残惜しいがるるの中から肉棒を引き抜く。
「んあっ! お兄さん、もっと……!」
「ごめんな、るるちゃん。後でまた挿れるから……」
謝りつつ俺は隣のリゼの尻に手を添えた。すべすべとしたきめ細やかな肌の感触が心地よい。
「いくよ、リゼちゃん……よっ!」
「はい、お願い、しまっ……ああっ!」
「うおっ……締まるっ……!」
青く美しい髪を汗で濡らし、華奢なリゼの体が挿入に震える。
俺にとっても彼女の「常に処女の状態の膣内」は色々と別物だ。未踏地を蹂躙するような感覚と彼女の強烈な締め付けは、否応なく俺の中から快感を引き出してくる。
「んっ、ふっ、んんっ……!」
「うあっ! り、リゼ、ちゃんっ!?」
「どう、ですか……あれから、練習して、みたんですけど……あうっ!」
リゼが頤を上げつつ腰に力を籠める。俺は彼女の緩急ある締め付けに思わず呻いた。なるほど、
俺は余り射精感が高まり過ぎないように大きめのストロークでリゼの身体を味わい。少ししてから肉棒を抜く。
「な……ちょ、ちょっと! 何で飛ばすのよ!?」
「挿入してから抜いて姐さんに行ったら、お前また文句言うだろ? 今度は挿れたらそのままイかせるからさ」
自分を飛ばして早瀬に行こうとした俺に美玲が言う。俺はそれを軽く流し、早瀬の大きな尻を掴むと肉棒を添えた。
「嬉しいなあ、兄ちゃん……そろそろ切なくなってきたところやし、早く、ハメて……」
「分かりました、姐さん、くっ……ううっ!」
「んっ、あ、はぁんっ! き、効くぅ……! 兄ちゃんのチンポ、オメコの奥まで届いとるわ……んあぁっ!」
早瀬は俺が動くのを待たず腰を振り始めた。普段は年長者としての余裕ある態度を崩さない彼女だが、それでも彼女なりに興奮していたようだ。俺は彼女のゆさゆさと激しく揺れる豊満な乳房に指を食い込ませつつ、ぱんぱんと激しく腰を打ち付けた。
「くっ、ふうっ、おおっ!」
「くひぃっ! そ、そこ、擦られるの、ええわぁっ! 凄い、ビリって、くるぅっ!」
170㎝近い彼女の身体は引き締まりつつも「厚い」。肉棒を締め付けつつも同時に全体を柔らかく包んでくるようなこの感触は、柔軟性ある筋肉を鍛えている早瀬ならではと言えるだろう。
もはや射精感は限界に近い。俺は早瀬から肉棒を抜き、戻って美玲の膣孔に亀頭をあてた。
「遅い……わよ! ほら、さっさと……」
「分かってる。こう……だよなっ!」
「んぐっ! ひゅ、ひぃっ!」
美玲、彼女は身体を鍛えている訳でもなく、特別具合が良いとは──それを彼女に言えば殴られるだろうが──余り言えない。
「ふうっ……よっ、ちょっと、強くいくぞ……!」
「き、気にしてんじゃ、ない……ひうっ!」
俺が首に腕を回し、力を籠める。ひゅう、と苦し気な息が美玲の喉から漏れる。
しかし彼女が好む首絞めプレイ。これが肉棒に強烈な締め付けを生む。何より強いのは「絞める側が具合を調節できる」という点だ。黒髪を振り乱し、苦悶しつつ喘ぐ彼女は被虐的で、正直そういった性癖を無いと思っていた俺でも加虐心をそそられる程だ。
「ぐっあっああっ! こ、このまま、出すぞ、美玲っ!」
「も、もっと……ここ、きゅって、してっ! それで、イケ、そう、だからっ! ひぎゅっ!」
まるで蛙が潰れたような声を出しつつ美玲は悶絶する。俺は限界に近かった射精感を届かせるために腰の動きを速めた。さほどの間を置かず、腰の奥から強烈な射精感が昇ってくる。
「お、おおっ! で、出るっ!」
「ひうっ、ひ、ひゅうっ!」
どくん、と大きく肉棒が脈動し、美玲の膣内に精液が叩きつけられる。俺は美玲が絶頂したのを確認し、肉棒を抜いた。
温泉で美玲と早瀬の二人を相手した時のように他の三人に射精して回るのは不可能だ。俺は再びるるの尻を掴み、射精しながら彼女の膣孔へ亀頭を押し込んだ。
「ああんっ! お、お兄さんっ、射精、したまま、なんてっ! すご、凄いぃっ!」
「あ、あぁ……るる、ちゃんっ……」
精液を膣内に浴びせかけられ、亜麻色の髪を揺らしるるが悶える。
そのまま俺はるると繋がったまま、射精感が治まるまで彼女の中に出し続けた。
「……兄ちゃん、分かっとると思うけど、これでまだ
こちらの様子を見つつ、日焼けした肌に汗を浮かべた早瀬が言う。
「分かってますよ、姐さん。全員満足するまで、とことん相手しますから」
「んんっ……お兄さん、精液、熱い……素敵……」
俺は彼女に答え、恍惚の表情で呟くるるから勃起したままの肉棒を引き抜いた。
そこから何回ヤったのか、何回イかせたのかは──俺も覚えていない。
鈴虫の声がする。
「……ん?」
俺は重い瞼を開け、周囲を見た。部屋の灯りは消えていて、まだ朝も来ていないのか真っ暗だ。
同時に俺は後頭部に違和感を覚えた。枕や布団を下にしている割には──温かい。
「え? あれ?」
「……こんるる~♪」
顔の上から聞き覚えのある声。
「るる……ちゃん?」
そこで俺は初めて、自分がるるに膝枕されている事に気付いた。
「俺は……?」
「お兄さん、途中で気絶したの……覚えてない? それで私が起きるまで膝枕してたんだけど、その内にみんなも疲れてたのか寝ちゃって……」
「そうか……ダウンとは、情けないな」
「ううん、そんな事ないよ。みんなお兄さんが何回もしてくれたから、満足してた」
彼女にそう言われ、うっすらと思い出してきた。確かに周囲は恐ろしく静かで、寝息すら聞こえない。
俺はふと思った。今なら「例の事」を聞けるだろうか。
「なあ、るるちゃん……ひとつ、聞いていいか?」
「何?」
「何でこの旅行に、俺を誘ってくれたんだ?」
「それは、予定してた子が都合が悪くなって……」
「……」
俺は暗闇の中、じっと彼女を見上げる。
自分の嘘が通用しないと理解したのだろう。るるは小さなため息をつくと俺に言った。
「誤魔化せないなあ、やっぱり」
「何となくだけど、ね」
「……ねえ、お兄さん。私のプロフィールを読んだこと、ありますか?」
「プロフィール?」
彼女の問いかけに俺は記憶を探った。確かに店のロビーには嬢を選ぶ際、その娘がどんな子かを知るためにプロフィール表示機能がある。
「最初の頃にちょっと見た……きり、かな?」
「そっか。それじゃ、私の『好きなタイプ』も分からないよね」
「好きなタイプ?」
「うん、『強い人』」
そう言うとるるは笑った。
「私、どうしても『お仕事』を勝負みたいに受け止めちゃって、お客さんが逃げ出したりする事も結構あって……向いてないのかなって、思った事もあったの。でもお兄さんは私を指名した時は必ず最後まで相手してくれて、疲れていても平気な顔をしてくれて……『強いな、この人』って、初めて思った」
「……!」
「……お兄さん」
彼女の顔が近づく。
「もし……もし、だけど、お兄さんがいいなら、『向こう側』でも、私を……」
「……るるちゃん」
俺は彼女の泣きそうな瞳を見た。
るるの唇が、俺の唇に──
「へきしっ!」
──触れる寸前、突然のくしゃみが暗闇に響いた。
「ちょ、リゼちゃん、あかんて! ほら、くしゃみ我慢して……!」
「痛、痛いっ! それリゼじゃなくて私!」
「え? あ、ご、ごめんなさい!」
にわかに周囲が騒がしくなる。
「きゃ……え、嘘!?」
「……さては」
慌てて顔を上げて驚くるる。俺は跳ね起きると灯りの紐を引いた。
『……あ』
俺たちからやや離れた距離、まるで偵察兵のような「伏せ」の姿勢でリゼ、早瀬、美玲が並んでいる。
「え、えーと……」
「あー、私らには気にせんでええから、続きやってええよ?」
「はーっ! 何この甘酸っぱいの!? 何か逆に腹立ってくるんだけど!」
焦り、受け流し、逆切れ、それぞれの反応に俺は怒る前に苦笑する。どうやら、まだまだ「お客」と「嬢」のまま、俺たちの関係は続きそうだ。
「……いいですよ。疲れも取れたし、続きやりましょう」
そう言いつつ俺は、改めて肉棒を反り返らせた。
ここまで拙作をお読みいただき、誠にありがとうございます。
本作「電燈二次三次」、ひとまずここで「シーズン1」終了となります。少しのインターバルをいただきますが、シーズン2はさほどお待たせせずに始める予定です。
現在集票させていただいているアンケートにつきましては10/24・~23:59で締め、シーズン2に反映してゆきますのでご安心ください。
原作・にじさんじの作品が一般含めて多くなく、参考に出来る作品も少ない状態で始めた本作ですが皆さんの応援や評価、感想のおかげでUA4万、評価1000超えまで来ることができました。まだまだライバーで言うなら新衣装すら貰えていない段階ですが、引き続き精進致します。
あとこの場を借りて、誰からもツッコまれなかったので自分から懺悔したい事があります。
本作のキャラの内の美玲──いわゆる群道先生ですが、彼女だけ胸を盛っています(公式では貧乳)。
公式との解釈不一致になりますが、これは「黒タイツ女教師にはおっぱいがあって欲しい」という作者の譲れなかった拘りです。お許しください。
それではこれにて。最後はVTuberものらしく
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の言葉で締めさせていただきます。重ねてありがとうございました。