「あの……」
「っ!?」
いつものロビー、背後からの女性の声に俺は思わず飛び下がった。
「わっ……ど、どうしました?」
「あ? ああ……『クレア』さんか。すまない、ちょっとトラウマが蘇って」
どうも以前のギバラや尊の一件以来、ロビーで話しかけられると警戒してしまう。俺は謝罪しつつ、眼前の
「えっと、俺に何か?」
「すみません、ちょっとご相談したい事があって……」
「俺に、ですか?」
おずおずと言ってくる彼女に俺は意外に思いつつ聞いた。
嬢が客に相談を持ち掛ける。大体の場合はそんな時は金の貸し借りについての内容が多い。これで相手がギバラだったなら俺はスルーして今日の予約を始めただろう。
しかし──この場合、相談を持ち掛けてきたのが
「はい、貴方でないと難しいお願いなんです。『お客さん』相手に本当は駄目だと思うんですけど……」
「……分かりました。この場で話せる内容ですか?」
「ちょっと……難しいかな。少し、手を出してもらっていいですか?」
「え?」
言われるままに手を出すと、クレアはその手を柔らかく握った。小さく何かを呟く。
「ん……」
「おっ……!?」
次の瞬間、俺とクレアは教会の礼拝室に居た。正面の段には牧師が立つ壇が据えられ、ステンドグラスの窓からは陽光が注ぎ簡素な椅子と机を照らしている。
「ここは?」
「個室の休憩所みたいなもの、って言うか……ログアウトせずに心を休める為の場所です。うちの店プライベートはしっかり守ってるので、ここなら誰かに聞かれたりしません」
「なるほど……」
俺は彼女に促され、椅子のひとつに腰掛けた。その向かいに彼女が座る。
「それで……その、俺に相談ってのは? 言っちゃ何ですけど、俺とクレアさんはそこまで『お得意様』って関係でもないと思うんだけど……」
それは素直な疑問だった。
「クレア」──VTuber、シスタークレアに酷似した彼女はこの店の中でも「優等生」な存在だ。安定した出勤率に高いリピーター率、その穏やかな雰囲気と可愛らしい態度、真面目で献身的なプレイは人気も高く、予約も速攻で埋まるのでなかなかお相手が出来ない程である。この店の「安牌」は誰かと聞かれれば、俺は真っ先に彼女を挙げるだろう。
だからこそ、彼女がこうして俺個人を指名して相談を持ち掛けてきている事に強い違和感を覚えていた。
「そう……ですね、でも、私の方は貴方の色々な噂を伺っています。フレンさんも『いいお客さんが居て~』って言いふらしてました」
「ははっ……そりゃ、どうも」
元気なテンションでそう話すフレンの様子が容易に想像でき、俺は苦笑する。
それに合わせて微笑むクレアだったが、ふと表情を真剣なものにすると俺に言った。
「で、相談の事なんですけど……その、私、これまで他人と比較した事とかが無くて自覚が無かったんですが……」
「はあ……?」
「……が、強いみたいなんです」
顔を赤らめつつ小声で言う彼女の言葉。肝心なところが聞き取れず、俺は尋ねた。
「えっと……すみません、クレアさん。大事なところが聞き取れなくて」
「ご、ごめんなさい! あの……私、性欲が、他の人より強かったみたいで……」
「……性欲?」
「はい……それでその、貴方に、えと、その発散の相手をお願いできればなって……」
そう言うと彼女は恥ずかしそうに口を閉じ、俺の反応を待った。
彼女の言葉の意味が咄嗟に理解できず──数秒後、ようやく理解した俺は動揺を隠せずに言った。
「ちょ、ちょっと待った! クレアさん、それ色々とマズくないですか!?」
「マズいので、ここに来てもらいました……」
俺の言葉にクレアは素直に答える。
要は彼女は「ここでセックスしてくれ」と言ってるのだ。相談内容にしても唐突に過ぎる。
そして何よりこの店の嬢であるクレアが自分から、無料でヤってくれと言う事にも問題があった。彼女らはこの店の「商品」である。その商品相手に店内で、無料で事を為すというのは万引きに近いルール違反なのだ(VR旅行はプライベートの範疇)。
とりあえず状況を整理したく、俺は彼女に言った。
「そもそも『性欲が強かった』って、どういう事なんです?」
「この仕事を始める前は私、自分の中の肉欲というか……そういう衝動が普通の人と同じだと思っていたんです。他の人がどんなセックスしているとか、オ、オナニーを何回やってるとか、分かりもしませんでしたし……」
まあ、それはそうだろう。俺にしても、例え仕事を同じくする同僚であっても、それが嫁さんとどんなセックスしているのか等までは分かるものではない。
「それが、その……お客さんの相手をするようになってから、思った以上にその、皆さん『あっさり』していたと言うか……それで、終わってお客さんが帰った後でも、疼いたままで……」
「うぅん……でもそれなら、お客さんとの回数を増やす事で補えばいいんじゃないですか? わざわざ俺と隠れてやるって選択肢を取らなくても、クレアさん程の人気なら黙っていても予約が殺到してる訳ですし」
俺は素直にそう思った。今の話を聞く限り、真面目なクレアがルール違反をする必要まであるとは思えない。
そんな俺の質問に、彼女はびくりと身体を竦ませると小声で言った。
「えと、今日は……なんです」
「はい?」
「もう今日、二度『お仕事』を片付けてるんです。ただ……それでも全然足りてなくて……」
「……そう、ですか。二人相手に」
「いえ、三人です。前のお客さんが3P希望だったので……」
「!?」
前後から責められるクレアの姿が浮かび、俺は思わず喉を鳴らした。
なるほど。確かにそうなると彼女自身が困惑するのも分かる。これは──
俺の驚きを当然と思っているのだろう。クレアは話を続ける。
「退勤までにあとお仕事一回分くらいしか今日は時間が無くて、もしその人があっさり目の人だったら……『戻って』から、オナニーで片付けるしかないんですけど、それが、自分でも恥ずかしいやら情けないやらで、困っちゃって。えへ……」
最後は少し照れ笑いのようにして誤魔化しているが、彼女の抱えている悩みは真剣なものだろう。
「つまり……まだ自由な時間がある内に、俺を相手に発散したい?」
「はい……」
「まあ、話は分かりました。でも何故俺を? さっきも言いましたが、俺は貴女の常連って訳じゃありません」
「貴方の噂を色々と聞いていたので……
「俺ならクレアさんのを……その、受け止め切れると見込んだって事ですか」
「はい。と言って、私の都合に巻き込むだけの事でお金を貰う訳にもいきませんから……」
何とも真面目なクレアらしい考えだ。「私を遠慮なくハメ倒してください」などと彼女から言われれば、財布から金を出さない客は居ないだろうに。
とはいえ、状況が切羽詰まっているのも分かってきた。このまま俺が悩んでいれば、それだけ時間が削られる。俺は椅子から立ち上がり、彼女に歩み寄った。そこまで俺を買ってくれている女性にこの場で「無理っす」と言っては男失格であろう。
「……分かりました。俺で良ければ」
「あ、ありがとうございます……」
クレアも立ち上がり、俺と彼女は壇の前で抱きしめ合う格好になった。
「今も、キツい感じですか?」
「実を言えば……その」
もじもじと脚を擦り合わせているのが感触で分かる。俺は彼女の耳に口を寄せ囁いた。
「スカート、上げてください」
「……はい」
ぴくりと身体を震わせつつ、クレアは自分から修道衣の膝あたりを摘まみ、それを持ち上げた。黒いスカートの中から彼女の白い脚が露わになってゆく。
ある程度まで上がった所で彼女の手が止まり、俺は裾から彼女の股間へと手を伸ばした。指先に感じる滑らかな肌、そしてガーターの感触を経てショーツへと到達する。
「ンッ……!」
「……うわ」
俺は思わず驚きの声を漏らした。指に感じる「にちゃり」としか形容できない粘りと熱さ。
既に汗と愛液でじっとりと濡れているクレアの股間のクロッチ周辺を指で擦りつつ、俺は言った。
「これ……たった今、なった訳じゃないですよね?」
「はっ、はいっ……
「……期待してたんだ」
「ッ!」
俺は彼女への囁きを続けつつ下着の中へと指を差し込んだ。濡れた陰毛と、肌と異なる柔らかくぬるりとした感触。クレアは身体を震わせつつ、俺に身体を預けてくる。
「きた……期待して、ましたっ……んんっ! こ、ここで、してもらうのを、想像、してっ……!」
「えっちだな、クレアさんは」
彼女の重みを感じつつ、秘所を弄り同時に囁きを続ける。
クレアは瞳を潤ませ、俺に言った。
「はっ……はい、えっち……です。ですから……もっと、えっちな事をして、ください……あぅ……!」
「……っ!」
「嬢」である事すら信じられないような清楚な容姿と性格を兼ね備えたクレア。そんな彼女が自分から行為を求める姿に俺は堪らなくなり、淡い色の唇にキスをした。彼女の熱い吐息が口腔内に流れ込み、興奮を俺に直接伝えてくる。
「んっ、クレア、さんっ、はぁっ……!」
「ちゅ、ンッ、あふっ……」
俺のキスにクレアは積極的に応えてくる。既にスラックスの中の肉棒は激しく勃起し、苦しそうにビクビクと滾る。
その膨らみが彼女の腰を擦り、クレアはぴくりと反応を見せた。
「あ……ごめんなさい、気付かなくて……貴方もこんな、苦しそうに……」
「くっ……!」
勃起に気付いたクレアが身体を俺に預けたまま手をスラックスの前まで伸ばし、膨らみを上から撫でる。それだけで俺の腰は軽く跳ね、先走りが滲む。
彼女は手探りでスラックスのジッパーを下げる。俺はキスを繰り返しながらベルトを外し、留め具を解く。
「んはっ……ちょっと、失礼しますね」
唇を離し、俺と彼女の間に唾液の橋がかかる。
クレアは少しだけ身体を引き、俺の前に跪くと緩んでいたスラックスを、そして下着を下ろした。
「あぁ……やっぱり、貴方にお願いして良かった……素敵ぃ……」
むわっとした、男臭い匂いが立ち昇る。
クレアとのキスだけで十分に勃起した怒張を見て、彼女は安堵と恍惚が入り混じった吐息を漏らす。そのまま彼女は大きく口を開け、肉棒を呑み込んでゆく。
「あぁ……んっ……んふっ……」
「おぉ、い、いいです、クレアさん……!」
赤黒い亀頭が、血管を浮かび上がらせた竿が、彼女の小さな口に入ってゆく。温かく滑らかな口腔内の感触に俺は声を漏らす。
そんな俺の反応が嬉しかったのだろう。クレアは目を細め、頭を前後させてフェラチオを始めた。
「ンッ、ンンッ、じゅるっ……!」
「お、おぅ、おおっ!?」
予想していた以上の速い動き。
口の端から涎を垂らしつつクレアはじゅぽじゅぽと水音を立たせ、全身を使って肉棒を舐めてゆく。
被っていたフードが激しい動きで外れ、彼女の艶やかな金髪が露わになる。俺はクレアの頭に手を添え、触り心地の良い髪の感触を覚えつつ口淫の快感に身を任せた。
「んぷっ、ちゅ、ちゅうぅ!」
「ぐ、そ、それ、いい、ですっ!」
頭を動かしつつクレアは頬をすぼめ、鈴口を強く吸った。びくんと大きく俺の腰が震える。そろそろ射精感が強くなってきた。俺は彼女の頭に手を置いたままそれを訴える。
「ク、クレアさん、そろ、そろっ……!」
「んぱ……お、お好きに出して、いいですよ……? 顔でも、口でも……」
「じゃあ、そ、その……口に、出したいです」
「えへ、分かりました……ちゅ、んぶっ……ん、ンンッ!」
俺の要望をクレアは嫌な顔ひとつせず、むしろそれを望んでいたかのように微笑むと再び根元まで肉棒を咥えた。昂る射精感を更に強めようと健気に頭を振り、舌を絡め、吸い上げてくる。
これに無駄に我慢をするのは失礼ですらある。俺は堪えることなく射精感が限界に達すると同時に精液を放った。
「で、出ます、クレアさっ……うあ、ああっ!」
「んむぅっ! ンッ……こくっ……ンッ……」
口腔内に迸る精液にクレアは身体を強張らせた。しかし拒否感を示すことなく俺の精液をそのまま嚥下してゆく。
数度の腰の脈動を経て、俺は射精を終えた。脱力感で今にも腰が抜けそうだ。
「あ~……よ、良かったです、クレアさん……」
「んむぅ……ンンッ!」
「うおっ!?」
俺が感想を言い終えるのも待たず、肉棒を咥えたままのクレアは再び舌を亀頭に絡めつつ頭を動かし始めた。精液の粘りと臭いで相当に息苦しい筈だが、それでも貪欲に彼女は肉棒を求め、尿道に残った精液までも舐め啜る。
このまま二発目も口淫で搾り取ろうとするクレアに俺は思わず頭を押さえて肉棒を抜いた。射精直後に再度勃起させられた肉棒は精液と唾液に塗れ、ステンドグラスの光をテラテラと照り返す。
「ちょ、ちょっと待った!」
「あっ……やっ、も、もっと、おちんちん……!」
急に口の中の肉棒を喪失したクレアはまるで食事中に餌の「おあずけ」を食らった犬のように舌を出し、荒い吐息で眼前の肉棒を舐めようとする。そのいやらしさに俺は唾を飲み込み言った。
「クレアさん、その、俺……もう、クレアさんの
「あ……そ、そうですね、急が……ないと」
そこでクレアは、この交わりに時間制限があったのをようやく思い出したようだった。頬を火照らせつつゆらりと立ち上がり、中央の壇に手を置いて腰をこちらに突き出す。
「お、お願いします……貴方の逞しいおちんちんで、私のここ、埋めてくださいっ……!」
そう言う間もクレアは腰のくねりを止められないようだ。全身をビクビクと震わせながら腰を振り、肉棒の挿入をねだる。
「まったく、思った以上ですよ。どんだけエロいんですか、クレアさん……!」
「ご、ごめんなさい……ふあっ!?」
俺は彼女のスカートを大きく捲り下半身を剥き出しにした。黒のガーターが付けられた太腿の間、彼女の秘所はもはや「ずぶ濡れ」と言っていい状態で、愛液を吸い切れなくなったショーツの隙間から垂れている程だ。
「うわ、凄い事になってますよ?」
「はっ、はいぃ……貴方のを舐めてる最中も、ずっと、濡れっ放しで……!」
「これなら……濡らす必要は無さそうですね」
恥じらいを浮かべつつもクレアは腰の動きを止められないでいる。
彼女の腰に手をあてて動きを抑え、ショーツをずり下げる。濡れた金髪の陰毛の奥、薄桃色の陰唇をひくつかせて愛液を溢れさせるクレアの孔。それを見ただけで俺は危うく射精しそうになった。臍に貼りつく程に反り返った怒張の角度を下げ、亀頭を孔に宛がう。それだけでクレアは身を捩らせ嬌声をあげた。
「んあぁっ! は、早く、ください……おちんちん、奥、早くっ!」
「ええ、今……くうっ!」
「あぁ、ああんっ! 広がっ……ああっ!」
正直こちらも限界だ。修道衣を捲られた格好で挿入を懇願するクレアの姿は今まで味わった事が無い程に俺の興奮を昂らせていた。ぬぷりと亀頭を埋め込み、一気に彼女の奥まで突く。
挿入を待ち望んでいたクレアの襞は肉棒を更に奥へと導こうとする。俺は堪らない快感を覚えつつ彼女の腰を掴み、抽送を始めた。
「んあっひっ、あぅんっ! 凄っ、これ、太いぃっ!」
「ク、クレアさん、のもっ! 堪らない、ですっ! 俺の、凄い締め付けて、くるっ!」
陽光注ぐ教会の礼拝室にぱんぱんと互いの肉を打ち付け合う音が響く。汗を浮かべた白い尻を快感に震わせ、クレア自身も俺の動きに合わせて腰を動かす。結合部からは愛液と先走りの飛沫が散り、床に淫らな染みを作ってゆく。
「あうっ! あ、あひっ! んっ、あっああんっ!」
「うぅっ! はあっ、ああっ!」
更に深く結合したいという衝動のまま俺は腰の手を彼女の胴に巻き付かせ強く抱きしめ、杭打ちのように彼女の孔に肉棒を打ち込む。クレアは嬉々としてそれを受け止め、更に快感を肉棒から得ようと膣内全体をうねらせ、搾り取る動きで竿を締め付けてくる。
人間、本当に興奮が上限に達した時は言葉を発する余裕も無くなるらしい。俺とクレアは獣のような吐息と喘ぎだけを発し、ひたすらに互いを貪る。
「あふっ! ひっ、ひあっ! あぁっ!」
「うぐっ! が、うおぉっ!」
ギシギシとクレアを支える壇が苦しそうに軋む。
彼女の中の動きがキュッキュと小刻みに強く俺のを締め付ける動きに変ってゆく。クレアも細かな絶頂に達し始めているのだ。
俺も俺で再度の射精が迫っていた。彼女を後ろから強く抱きしめ、汗を吸う修道衣の上から柔らかな膨らみを揉みしだく。
「あ、あ、あああぁっ!」
「ぐ、あぁっ!」
腰を止める事すら惜しかった。俺は抽送を止めないままクレアの奥に精液を吐き出す。彼女の身体が一際大きく震え、肉棒を強烈に締め付ける。
「え!? んあっ! そ、そんな、ふあっ! 射精した、ままっ! ああっ!」
だが、俺の肉棒は固さを維持したままクレアの中を更に擦る。戸惑いの声はすぐに快感のそれへと変わり、再び彼女は快感を貪る獣に戻る。
「あぁんっ! 嘘っ! こ、こんなっ、あ、熱い、の、出されっ、てぇっ!」
「こ、このままもう一発、イきますっ!」
「おねっ、お願い、しますっ! もっと、おちんちん、もっと、くだ、くださいぃっ!」
射精しながらの抽送に結合部から精液がボタボタと溢れる。生臭い匂いが俺の理性を更に蕩けさせてゆく。
汗に濡れる金髪を頬に貼りつかせ、淫猥な言葉を発し快感に溺れるクレアの姿は淫らで、いやらしく──同時に溜まらなく可愛らしかった。
「もっと、もっといやらしくなって下さい、クレア、さんっ!」
「んっあぁっ! だ、ダメ、ですっ! これ以上、されたら、セックス以外、考えられなく、なり、ますぅっ!」
「なって、くださいっ! チンポの事しか考えられない、クレアさんに、なって、くだ、さいっ!」
「あひっ! あ、はぁんっ! チ、チンポ、いいっ! チンポいいぃっ!」
もはや半狂乱と言ってよい程にクレアは乱れ、俺はその淫らさに更に激しく腰を振る。気持ち良すぎて快楽物質が出過ぎているのだろう。余りの快感に吐き気がする程だ。俺はとどめとばかりに速度を上げた。
「あっあっあっああんっ! チンポ、チンポぉっ!」
「くうっ、はっ、おおっ!」
これが現実であれば、彼女の声は教会の外に余裕で届いていただろう。それ程の声でクレアは喘ぐ。
早くも次の射精感がこみ上げてきた。俺は衝動のままに二度目の膣内射精をクレアに注ぐ。
「あ……は、あぁ……!」
「うぉ……絞られるっ……!」
がくりと壇に身体を預けるクレア。俺は彼女に抱き着いたまま射精の余韻に耐える。びゅーびゅーと彼女の奥に注がれる度に膣圧が上がり、更なる精液を求めて根本から絞ってくる。
たっぷり数十秒の射精を終え、俺は大きく息をついた。
「ハアッ……ハアッ……どうですか、クレアさん?」
「ア……あぁ……?」
まだ意識が桃源郷から戻ってきていないようだ。だが──
「うお……!」
──まだ彼女の身体は満足していないらしい。意識が戻っていないというのにクレアの尻は俺の肉棒を締め付けたまま緩やかにくねり、更なる快感を求め締め付けてくる。
「まだまだ、みたいですね……ならっ!」
「ふぇ? ひっ! あ、あふっ! ま、また、チンポ、奥っ! あはぁっ!」
俺は微笑み、再び腰の動きを再開する。刺激で意識を取り戻したクレアはそれを受け、拒むことなく嬌声をあげた。
よく時計を見る余裕があったものだと、我ながら思う。
彼女の言っていた退勤の時間ギリギリまで俺とクレアは休憩も無く繋がり続けた。昔の童話で虎が高速で回ってバターになる話があったが、本当に彼女と溶け合うのではと錯覚した程だ。
「ありがとうございました……お陰で、今晩はすっきり眠れそうです」
事を終えたクレアの顔は確かに最初と比べて陰が取れたようにさっぱりしており、最中の猥語をまき散らしていたのが嘘のような、いつもの彼女に戻っていた。
「いや、礼を言われる事じゃないですよ。俺の方が気持ちよくさせてもらったようなモンですから」
「そんな……あ、でも、その……」
笑って答える俺に、彼女は少し迷いつつ言った。
「あの……貴方が良ければですが、また……『こうなった』時は、お願いしても、いいですか?」
おずおずと聞いてくるクレア。それに対して俺がどう答えたかは──まあ、言うまでもないだろう。
ちなみにこれから暫く後、俺とクレアのこの関係をるるが知り、色々と揉めた挙句に俺は二人から同時に搾られる事になるのだが──それはまた、別のお話だ。