──その「勝負」はプロレスに近かった。
「ちゅ、んぱっ、んぐっ……!」
「ンンッ……おおかみちゃん、上手上手~♪」
例えばこれが総合格闘技であれば、相手の攻撃を許さずに叩きのめす事が許される。
しかしプロレスでは相手の全てを引き出した上での勝利が求められる。相手の全ての技を受け切り、相手の全力を受け止めた上でそれを超えてねじ伏せる。そうする事で初めて相手に「勝った」と言えるのだ。
「うぐっ! ん、ちゅうぅ……」
「あぁんっ! い、いいよ、もっと童田のおっぱい、吸って……」
なのでこうして──童田のむっちりとした太腿を枕に授乳手コキを受けているのも彼女の技を受け切る一貫なのだ。決して彼女に屈服している訳ではない。本当にだ。
「んぱっ、ちゅ、れろっ……う、うぅっ!」
「んあっ……おおかみちゃんのおちんちん、んっ、バッキバキだね……おっぱい、そんなに美味しい?」
彼女の大きめの乳首を甘噛みして滲む乳を舐めつつ、小さな手が屹立する肉棒を擦る快感に堪える。バーチャル空間ゆえに味を調整しているのだろう。口に広がる味は蕩けるように甘い。
同時に俺は眼前で揺れる童田の爆乳に手を添え、柔らかく揉む。
「ンッ……!」
ぴくりと彼女が反応を見せる。
仮に声が演技だとしても、体の反応まで完全に感じた
「くうぅ……あ、うぅっ!」
「ふふっ、おちんちん、ビクビクしてきてる~……ほら、しこしこ、しこしこ……」
囁くような言葉と共に童田の手の動きが加速する。既に幾度もの射精を許し精液塗れになっている竿を上下に、絶妙な力加減で扱いてくる。
彼女の言う通り、腰の奥から強い射精感がこみ上げてきていた。俺は唇で乳首を挟み、更に乳を舐め取りつつ豊満な乳房を揉む。
「はむっ、じゅるっ、う、うぐっ……」
「あうっ……い、いいっ、おおかみちゃんのお口、いいっ……!」
童田は喘ぎつつも手の動きを緩めない。やがて射精感が限界を迎え、俺は噴き出すように精液を放った。
「ぐ、あ、ああぁっ!」
「ンンッ……! えらい、えらい……んあっ、い、一滴残さず、出してね……」
薄くなる気配のない、ドロドロの精液が彼女の指に降りかかる。童田はそれでも手を止めず、完全に射精が終わるまで上下に動かし続けた。
ここまでの展開としては正直なところ俺の方がかなり不利な状況だ。俺から責める場面も幾つかあったが、結局こちらが先にイかされ主導権を奪えずにいる。
童田が堪えるのが上手いのか、俺が単に下手なのか──それを認めるのは実質負けと同じだが──あるいは、他の理由があるのか。
「ふぅ……はぁっ……ああ、ご馳走様だ」
「……まだ頑張るね~、そんなに意地を張らなくても、童田にぜんぶ甘えていいんだよ?」
突起したままの乳首から口を離し、俺は彼女の膝枕から身を起こして言った。彼女からすれば減らず口に聞こえるだろう。俺は今にも脱力しそうな身体に喝を入れて奮い立たせる。
おそらくそれは──童田が与えてくれる快楽に完全に身を任せるのは、確かに気持ち良く、一切の重圧を感じる事もない極楽の境地だろう。だが、それは彼女に隷従する事とイコールだ。
「それはこっちの台詞さ。そろそろ、あんたもキツくなってきたんじゃないか?」
「童田は全然元気だよ? おおかみちゃんみたいに『しゃかいのストレス』とか溜めてないからね~」
体に汗を浮かべつつも童田はそう答える。既に彼女の姿は頭巾を残して全裸となっていて、体のあちこちに俺の精液の残渣を貼りつかせている。俺の方も既に獣めいた手袋を脱ぎ、全裸の状態だ。
「そうか……なら、今度は俺が責める番でもいいか?」
「……いいよ。童田もおおかみちゃんのおちんちん、そろそろ中に欲しかったから」
俺の挑発混じりの申し出に童田は微笑んで答える。すっかり汗を吸ったベッドの上で、今度は彼女が下、俺が上に体勢が入れ替わる。
数度の射精を経て消耗こそ激しいが、同時に射精に至るまでの時間も持つようになってきた。童田の小柄な体を組み敷くように俺は彼女に覆いかぶさり、秘所へ右手を伸ばした。
「ふぁ……!」
童田の秘所はほぼ無毛で、控え目な桜色の秘唇がはっきりと見えている。俺はそのまま彼女の陰唇に指を添え、そこを弄り始める。
「(おっ……おお?)」
指を包む童田の膣内の感触に、俺は戸惑いを覚えた。ただ締め付けてくるだけではない、これは──
「んはっ……お、おおかみ、ちゃん……!」
その時、童田が俺に喘ぎと共に呼び掛けてきた。俺は顔を上げ彼女を見下ろす。
「何だ?」
「お願い……ちゅー、して……」
瞳を潤ませつつ彼女は俺の肩に手を回し、キスをせがんできた。
ここに来て何とも健気な態度を見せてきたものだ。彼女の変化に注意しつつ、俺は秘所を弄る指を止めないまま童田の柔らかな唇にキスをした。大きな乳房も、太腿も、唇も──彼女はあらゆる箇所が柔らかい。ここで屈する訳にはいかないが、この柔肉に溺れて隷従する男の気持ちには正直、共感できる。
「ちゅ、はっ、あふっ……」
「おおかみちゃ……ちゅ、んんっ……」
やはり彼女は体温が高い。口腔内に流れ込んでくる彼女の吐息は焼けそうな程に熱く、「レッドブル」の風味の混じった空気が俺の中に流れ込んでくる。
俺は童田とのキスを重ねつつ、更に彼女の秘所を弄る。指先に次第に熱い粘液が絡み始め、ニチャニチャと鈍い水音が鳴る。
「んっ、ちゅ、はぅ……」
「ふうっ、くっ……!」
童田の小さな手が俺の肉棒に触れ、血管を浮かべた竿を扱く。赤黒い亀頭はビクビクと震え、挿入の快感にに期待するように彼女の手の中で跳ねる。
目覚めた時には爽やかな木の香りが漂っていたログハウスの中は、既に互いの汗と液による咽るような淫臭に満ちていた。その匂いが俺の理性を溶かしてゆくのが分かる。
十分に童田の秘所が潤ったのを確かめ、俺は指を抜いた。
「(まずいかもな……これ)」
「ん、あぁ……おおかみちゃん、挿れる、の?」
「……ああ」
指先に残る独特な痺れ。俺は内心の不安を払拭するように顔を上げ、問いかけてくる童田に答え脚を抱えた。愛液に濡れる彼女の秘所が広がり、桜色の陰唇の奥の孔が見える。片手を肉棒に添え、亀頭を押し当てる。
「くっ……!」
「んあぁっ! お、おおかみちゃんのっ、入って、くるっ……!」
俺はそのまま腰を突き出した。挿入に合わせ、巨大なプリンのように童田の乳房が揺れる。小柄な体にも関わらず童田の膣内は俺の肉棒をずぶずぶと呑み込み、やがて彼女の最奥まで亀頭は到達した。ここから何とか主導権を──
「ぐっ!? あ、おぁっ!?」
そう思った瞬間、肉棒を襲った全く異なる二つの快感に俺は思わず叫んだ。まるで引き千切られるのではないかと錯覚する程の入り口付近の強烈な締め付けと、竿全体を柔らかく包み込むような肉厚の膣内の感触。
「あっ……がっ……」
「あふっ……ど、どう、童田の中、気持ち、いい……?」
問いかけてくる童田に答える余裕もない。いや、おそらく彼女は俺の状態を把握した上であえて聞いてきている。俺は言葉を返す事も出来ず腰を振り始めた。
指を少し挿入した際に感じていた不安が的中し、俺は快感に震えると共に絶望感を覚えた。これは──
「(畜生! 何でもありか、こいつは!?)」
『バナナ切り』もしくは『バナナ締め』。文字通り、膣内に挿入したバナナを輪切りに出来る程の締め付けで精液を搾り取る名器のひとつ。
てっきり童田の武器は柔らかな爆乳だけかと思っていたがとんでもない。むしろ彼女の主武器は
「おっ、おおっ! うおぉっ!」
「あふっ、ンッ! お、おおかみちゃん、激しい、よぉっ!」
まるで猿のように腰を振り、童田が与えてくれる快楽を本能のままに求める。こつこつと時折、亀頭が彼女の最奥に当たる。しかし童田は痛がる素振りも見せず、ゆさゆさと乳房を揺らしつつ悶える。
もはや主導権を奪うどころでなく。俺は童田の身体に溺れつつあった。両の脚を掴み、半ば持ち上げるようにして肉棒を打ち込む。
「あぐ、ああっ! くそっ、くそぉっ!」
「お、おおかみちゃん、必死に、腰、振ってるぅ! ね、ねえっ、童田の、おまんこっ、気持ち、いいっ!? おちんちん、気持ちいいっ!?」
耐えられない程の悔しさと蕩けるような快感が俺の中で混ざり合っていた。肉棒の動きに合わせて身体を震わせる童田が、潤んだ瞳で俺を見上げる。
「全然気持ち良くない」と言ってやりたかった。先に彼女を絶頂させ、ここで逆転したかった。だが──
「ああっ、くそっ! いいよ、凄く、いいっ! 最高だ、お前の、中っ!」
「うれっ、嬉しいっ! いいよ、もっと、もっとおおかみちゃんのおちんちんで、童田の中、突いてっ!」
「ふうっ……んっ、ちゅっ……」
「あふっ、ん、ちゅ……」
肉棒を中心に自分を貫く快感に、俺は嘘をつけなかった。体を倒し、彼女の唇に自分のそれを重ねる。吐息を交換しつつ、俺は更に腰を使う。
その間もキュッキュと強く締めつけられ、それを越えた先で無数の舌に舐められるような童田の膣内の良さは変わらない。むしろ更に昂る身体で熱さを増したそこは一層の刺激を俺に与えてくる。腰の奥からこみ上げる射精感が次第に強まり、腰の震えとなって近づく絶頂を教えてくる。
「あうっ! お、おおかみちゃんの、ビクッでしてきたっ……! ね、ねえ、おおかみちゃんっ……!」
「ぐうっ! な、何だっ!?」
童田の声に問いを返す。
すると彼女は俺の背中に手を回し、囁き声で言った。
「あふっ、わ、童田、この前、『初めて』が来たばかりだけど……ママにして、いいよ?」
「っ!」
バーチャル空間でのセックスに妊娠はあり得ない。童田が本当に初潮を迎えたばかりの11才の訳も無い。
そんなことは考えるまでもなく俺の頭には
「くっ……ああっ! し、してやるっ! ママに、してやるよっ! ママっ、ママぁっ!」
「んっああんっ! おおかみ、ちゃんっ! いいよっ! パパに、ンッ、な、なって! おおかみパパ、がんばれっ、がんばれっ!」
11歳の童女の応援を受けつつ「ママ」と叫びながら夢中で腰を振る。傍から見ればこれ以上情けない光景は無いだろう。
だが、もはや俺にはそんな事を顧みる余地も無かった。ただ童田、彼女の中に出したい、妊娠させたい。その衝動だけが残っていた。
たぷたぷと激しく揺れる豊満な胸も、滾る肉棒を受け止める秘所も、肉付き良い身体も11才の少女が持つには余りに不似合いで、それでいて可愛らしく喘ぐ顔は11才の少女のそれで──その倒錯的な童田の全てが、俺の興奮を煽る材料となっていた。
「あぁ……ママ、おっぱい……おっぱいぃ……あう、ちゅ、ちゅばっ!」
「あふんっ!? そんな、パパ、強く吸っちゃっ!」
腰の動きが激しくなるのに合わせて「ゆさゆさ」どころでなく「たぷんたぷん」と音が鳴りそうな程に揺れる童田の爆乳。先端の大きめの桜色の乳首は固く突起し、滲む母乳が窓からの陽光を照り返す。
俺は眼前で上下する膨らみに我慢できなくなり食らいつくように童田の乳房に顔を埋めた。強く乳首に吸い付くと、甘く溢れる母乳が口に流れ込んでくる。俺は夢中でそれを啜る。
「んぶっ、じゅるっ! はうっ、ちゅうぅ……!」
「あうっ! だ、ダメだよ、パパっ! 赤ちゃんの吸う分、無くなっちゃ……んうっ!」
「んぱっ、あ、うあっ! ママ、あむっ、ママっ……!」
喘ぐ童田の言葉を無視し、際限なく溢れる乳を舐め取り、乳首を舐めしゃぶる。頭が痺れ、脳が焼け、眩暈がする程の快楽。脳内麻薬が出過ぎて吐き気がする程だ。
「ああぁっ! ママっ、出る、出るぅっ!」
「いっ、いいよっ! ママに、してっ! 童田の、ことっ、ママにっ!」
間もなくあっさりと限界に達し俺は射精を訴える。今の自分はおそらく泣きそうな、それでいて嬉しそうな、酷く情けない顔をしているだろう。
しかし童田はそんな俺を蔑むでもなく射精を懇願する。その言葉が最後のひと押しになり、俺は彼女の膣内に精液を迸らせた。
「ああっ! が、おあぁぁっ!」
「ふあぁっ! 出てるっ、おおかみパパの、一杯っ……!」
乳首から口を離し、獣のような叫びと共に俺は更に彼女の奥へと精液を注ぎ込む。数度の射精をしたとは思えない程の量が迸り、結合部から溢れ出す。
だが童田の膣孔はそれでも足りないとでも云うように強く締めつけ、根元から搾るように精液を貪る動きを止めない。
童田は俺を見上げつつ言った。
「ンンッ……これで、パパになっちゃったね、おおかみちゃん……」
「お、おぉ……」
「……ここからは、『ママ』にさせて」
童田はとん、と軽く俺を押した。精液塗れの肉棒が抜け落ち、俺は尻もちをつくようにベッドに腰を落とす。
彼女は笑っていた。それは勝者の余裕でも、敗者を嗤う笑みでもない、無邪気な童女の笑顔。おそらくはこの笑顔に幾人もの男性が堕とされていったのだろう。
更に童田は俺の肩を弱く押した。抵抗せず俺は仰向けになる。全身を心地よい脱力感が包んでいたが、肉棒だけは更なる快感を求めて屹立していた。精液を作る速度も限界にきたのか、睾丸が少し痛む。
「マ……ママ……」
「おおかみパパのおちんちん、ママ、大好きだよ? だから……全部、食べさせて」
再び童田は立膝で俺に跨った。小さな孔から溢れた精液が亀頭にボタボタと降りかかる。
このまま俺は最後の一滴まで彼女に搾り取られるのだろう。そして、その後は俺は童田から離れられなくなる。それは辛うじて分かった。
だが、それで良いと思った。これほどの快感を与えてくれた眼前の童女が、今の俺には聖女にも見えた。
そもそも俺は客として、気持ち良くなるために来ているのではないか。だったら気持ち良くしてくれる相手に出会えて何故悔しがる? 何故抵抗しようと考える? 副支配人が何を考えていようと、今後は童田だけを見て、彼女を予約し、柔肉に溺れればそれで充分じゃないか。俺は蕩ける頭で──
『……ホンマにそれでええんか、兄ちゃん?』
「ッ!?」
ぼやけていた視界が急速に鮮明になってゆく。完全に溶けていた理性が僅かに形を取り戻す。天国に見えていた景色が、再び元のログハウスへと戻る。
それは、俺の日常のルーティンが生み出した幻聴。
俺は仕事でヘコんだ時、辛い時、早瀬の姐さんを予約して酒を交わし励ましを得る。早瀬は俺の話を聞き、その上で時に笑い飛ばし、時に励まし、時に厳しい言葉を投げかける。
そんな早瀬の言葉は俺にとって強い支えとなり、リアルで心折れそうな時、仕事で踏ん張らねばならぬ時、それらを思い起こしては自身の力としてきた。それが今、心折れる瞬間に呼応して呼び覚まされたのだ。
『……ホンマにそれでええんか、兄ちゃん? 今の話やと、譲れんトコロもあったんちゃうの?』
『まあ……そうですけど』
『それやったら、その芯だけは曲げんとき! そんで、その芯以外はどんどん譲ったり! 「弾力」っちゅーのは芯があってこそ弾力を生むんよ。柔らかいだけなんてのは、只のナヨナヨしとる奴と同じやで、しっかりしいや!』
俺が仕事で相手に折れた時の事を話した時、早瀬は俺にそう言って激を飛ばしてくれた。
今の俺は──どうだ?
「(すまない、姐さん。助かった!)」
目の焦点が合った。俺に跨る童田が肉棒を呑み込んでゆく。無くなりかけていた『芯』が辛うじて持ちこたえたのを感じる。俺は早瀬に感謝し、頭を一気に働かせる。
ギリギリの所で理性が戻ってくれた。だが、状況が俺に圧倒的に不利なのは変わりない。再び彼女の名器に搾られれば瞬く間に俺は獣に戻り、容易に屈服させられるだろう。
どうすればいい!? 挿入を経てなお、童田には余裕があった。まだ俺は彼女の弱点を見つけられていない。
「ぐ、ぐうっ!」
「んっ、あぁんっ!」
肉棒を完全に呑み込み、童田は腰を使い始めた。
考えろ! 今まで彼女を相手にした男性の全てが無抵抗だったとは思えない。少なからずの人数が主導権を得ようと足掻いたはずだ。では
懸命にヒントを探る俺の脳裏に浮かんだのは、やはり早瀬との会話だった。あれは確か、プレゼンで頑なに否定的な相手について話をしていた時の事だったか。
『あっはっは! そういうお客さん、何処にでも居るもんやなあ!』
『姐さんも、そういうお客を相手にした事があるんですか?』
『おるね、おる! 「何でここに来たん?」って聞きたくなるような態度のお客さん。まあ……そういうお客さんこそ、相手のし甲斐があるってモンやけどね』
『その……姐さんは、どんな風に相手を?』
『
軽く握った手を上下させて笑う早瀬の姿が思い起こされる。俺は高速でここに来てからの自分と童田の動き、会話、流れを振り返る。
やがてその記憶は、あるひとつの可能性を叩き出した。
「(……まさか!?)」
腹筋の力で上体を起こす。俺の腹に手を置いて身体を上下させる童田の揺れる乳房が、ミルクを滲ませる突起した乳首が眼前に来る。
「い、いいよ、おおかみパパっ! ママのおっぱい、飲んでも……!」
「………」
再び母乳を求めてきたと思ったのだろう。艶やかな声で童田が誘う。それは確かに魅力的な誘惑であった。
だが、俺は無言で彼女の乳房に手を添えるとそれを持ち上げ、
「ひゃうっ!?」
初めて童田から発せられる、余裕を無くした声。
「れろっ……成程な、気付かねえ訳だ」
「ちょ、お、おおかみちゃん!? そこっ……んひゃぁっ!」
俺は彼女の無毛の脇に顔を埋め、汗を滲ませる窪みに舌を這わせた。胸や秘所を弄っていた時以上のビクビクとした反応が、其処が彼女の性感帯である事を如実に物語っている。
思えば、初手のパイズリから童田は俺の意識を脇から逸らしていた。これだけの見事な爆乳である。ほとんどの相手はそちらに目が行き、その乳房に隠された脇までは意識はいかない。
また途中のペッティングの際にキスを急にねだってきたのも彼女の作戦だ。キスを求められれば、相手はそれに応えざるを得ない。そうなれば視界は彼女の顔周辺に絞られ、手探りで責められる箇所は乳房と秘所、尻穴程度に限られる事になる。これだけの名器を磨いてきた彼女だ。おそらく尻穴も弱点ではなかったろう。
「大したもんだよ、アンタ……11歳を三周してるって話も案外、本当なのかもなっ……!」
「ちょ、それはライン超えっ、ンッ! あ、ふぁ、ひぅっ!」
外見とは裏腹の熟練の手管に俺は敬意めいた感情を覚える。そして──敬意を抱いた程の相手ゆえに、俺は容赦なく責める。
俺は身体を起こして体位を対面座位に変え、軽い彼女の身体を抱えるようにして腕を上げさせ、脇を舐め続ける。童田の身体の甘い香りと汗が混じった匂いを舌先に感じる。同時に下から腰を突き上げて肉棒を打ち込んでゆく。
「んはっ! ひ、ひあっ! わ、脇っ! やめ、おおかみ、ちゃ……んあぁっ!」
「ちゅ、じゅるっ、ちゅうぅ……」
「ふあぁっ! そんな、汗、吸っちゃ、やぁっ!」
それまでとは全く異なる、余裕を失った童田の反応。体に力が入らないのか、孔の締め付けも先ほどよりは弱まっている。これならば──
「悪いけど、俺も余裕が無いんでな……ちょっと、荒くなるぞ」
「ふぇ? あ、ひっ、あぁっ!」
脇に顔を埋めたまま、彼女の身体全体を激しく上下させる。童田の頭巾がずり落ち、汗に濡れた三つ編みが俺の頬をくすぐる。
「んぎっ、ぐ、ひぃぃっ!」
「どうした、ママ!? 雑魚チンポじゃなかったのかよ!?」
「んあっ、あ、ふぁあっ!」
俺の言葉に返す余裕も無いようだ。おそらくは長らく責められなかったが故に脆くなっていたのだろう。
悲鳴めいた喘ぎと共に童田の身体がビクンと跳ねた。絶頂に達したようだ。俺は構わず行為を続行する。もう一度、童田の身体が跳ねる。
「ひぁっ! ま、待って……んひっ!」
もう一度、
「あふ、あ、ああぁっ!」
もう一度、
「あぅ……ん、ふぁ……!」
もう一度。
「あっ……ひっ……あぁ……!」
やがて俺の射精感が昂ってきた頃には童田は嬌声すらあげなくなっていた。壊れた人形のようにぐったりと俺の手の動きだけで体を動かし、喘ぎともつかない声を漏らすだけだ。
「だ、出すぞ、全部、受け止めろよっ! ちゅ、んむっ……!」
「ひぅっ……!」
脇に口づけして強く吸い、同時に彼女の膣内に精を放つ。
弱々しい呼吸と共に童田は俺の精を受け止め、ぐったりと俺の身体にもたれかかった。
「ふむ……まあ、75点といったところかの」
俺がロビーに戻った時、案の定ギバラは姿を消しており──何故かボロ布を纏った尊が立っていた。
「その恰好は?」
「『はろうぃん』じゃからな、悪さをする小鬼のコスプレじゃ。似合うじゃろ?」
そう言いつつ尊は俺の周りをぐるぐると回った。二周ほどしてから再び眼前で止まる。
「弱点に気付くまでに随分と絞られたようじゃのう。そんなでは、妾の相手はまだまだ先になるぞ?」
「……別に俺は、アンタと一戦交えたいとかそういうのは無いんだが」
「ふふん、そう来ると思って、今日はお主に『ぷれぜんと』じゃ」
そう言うと尊は自分の胸元に手を差し込み、小さなチップを取り出した。大容量のSDカードだ。
「これは?」
「妾のぷれいの中でも選りすぐりを録画した秘蔵映像集じゃ。せいぜいオカズに使うが良いぞ?」
「………」
「いらねえよ」と言って返すかどうか僅かに迷っていた間に、尊は姿を消す。
「……一応、貰っとくか」
全身を酷い疲労感が包んでいる。
この映像を見るのは、ひと眠りしてからにしよう。そんな事を思いつつ、俺はロビーを後にした。