「こんりりっスー!」
「うおっ!?」
ドアを蹴破る勢いで──まあ、実際はバーチャル空間だから壊れはしないのだが──突然に研修用ルームに入ってきた少女に俺は思わず驚きの声をあげた。
「どーもー、『リリス』ですー! トレーナーのお兄さん……おじさん? ですよね! よろしくー!」
「顔を見て言い直すな!」
しげしげとこっちの顔を見て呼び方を「お兄さん」から「おじさん」に変えた彼女、リリス──Vtuber、夢乃リリスに酷似した彼女に俺は早くも頭痛を覚えた。これはこっちも容赦なくいかないとダメなようだ。
「(しっかし、話には聞いていたが……凄ぇな、この娘)」
入室するなりの勢いを含めて、何とも色々な意味で強烈な少女であった。
揺れる金髪は腰回りまで届くほどに長く、その一部を蝙蝠めいた髪留めで飾っている。釣り目がちな瞳の色もやはり金色で、髪と合わさって本物の小悪魔というか淫魔めいた印象を見る者に与える。
そしてそれ以上に鮮烈なのは彼女のプロポーションとその服装だった。ぱっと見ただけならば何処かの女学校の制服にも見えるシャツとブレザー姿なのだが、まずシャツは首と臍の上の二ヵ所しか留められておらず、「爆乳」と言ってよいサイズの乳房を両側から締め付けて谷間を作る以外の意味を為していない。更にその谷間の見え具合からしてノーブラなのは明白だ。
そこから下に視線をやると、臍上のボタンから下もやはり丸出しだ。星川の鼠径部ギリギリまで攻めたローライズも大概だったが、こちらはスカートを浅めに履いているのに加えて正面の留め具を外している事もあり鼠径部の一部まで覗いている。それに加えて下腹部には何やら魔法陣めいた紋様。
「あー、これ? 『ママ』が書いてくれた淫紋。可愛いっしょ?」
「淫紋? ママ?」
「うん、あーしのお母さん。絵が上手くって、麻雀が凄く強いのー」
下腹部に向けられた俺の視線に気付いたのだろう。リリスはむしろ見せつけるようにスカートの端を摘み、その紋様を強調する。
一応腰回りを隠してはいるので「スカート」と表現はしたが、果たしてこれはスカートと呼んで良いものだろうか。淫紋から腰回りに視線を移しつつ俺はそんな事を思った。紺の布地はむっちりとした腰回りと太腿の付け根を覆う程度の長さしかなく、そこから張りと肉付きの良さを両立させた太腿の大部分が覗いている。ちょっと何かを拾おうと腰を曲げただけで「ムチムチ」としか表現できない尻が丸出しになるだろう。前の見え具合からして、あるいはこの格好でノーパンかもしれない。そんな恐ろしい考えが頭に浮かぶ。
とはいえ見た目だけで圧倒されてはいられない。俺は切り替えるように言った。
「さて、と。なんかもう『よろしく』って感じじゃなくなっちまったが……まあ、よろしく頼む。今日の話は聞いてるか?」
「んー、色々言われたけど、まあ、アレでしょ? 要はあーしのまんこやおっぱいでおじさんのチンポからせーえき搾り取って、ヒイヒイ言わせればいいんだよね?」
「………」
何かもう帰りたくなってきた。
そんな気持ちを抑えつつ、俺は彼女に改めて向き直った。
「お疲れ様で……あれ?」
「お、噂をすれば……」
「ああ、彼がその……」
その日、俺が事務室にログインした時、ソファに座っていた二人の少女がこちらを見た。ひとりは副支配人の尊、もうひとりは見慣れない、青い髪のチャイナドレス姿の少女──いや、これは──
「男の……子?」
「あ、いいね、その新鮮な反応」
顔立ちは女性的だし着ているのも女性用のチャイナドレスだが、その体格は華奢ながらもしっかりした少年のそれだ。戸惑い交じりの俺の反応に彼は嬉しそうに答える。彼の前に座っていた尊が俺に言った。
「おはよう、教育係殿。こちら、ご同業の『佃煮屋』で支配人をされておる『犬山』殿じゃ」
「どーも、犬山です!」
「佃煮屋……って、
俺は軽い驚きと共に彼を見た。
「佃煮屋」。バーチャル風俗店は当然ながら「電燈二次三次」以外にも数多く存在している訳だが、その中でも近年急激に勢いを増してきている新進気鋭の店だ。規模こそ「二次三次」に譲るものの、嬢たちの高レベルなアバター造形と、オタクのツボを心得た種々のサービスが人気で情報誌や口コミなどでの評価も高い。
「今後、佃煮屋の嬢達ともより積極的にコラボレーションを進めてゆこうと考えておっての、それで色々と打ち合わせをしておったんじゃよ」
「そうなんですか……っと、俺は……」
「ああ、今さっき尊様から聞きました。お兄さんですよね? 笹木とか椎名とか、ここの問題児を次々に
「………」
ちらりと尊を見るが、彼女はいつもの愉快そうな微笑みで視線を受け流す。どうやら尊は先ほどまで俺について話をしていて、更にそれは幾らか盛られた内容だったようだ。
言葉を失う俺に犬山がおもむろに言った。
「本当にちんこ二本に増やせるんですか?」
「ま、まあ出来るけど……って初対面の相手に割と容赦ねえな、あんた」
「ハハッ、こうでないと支配人は務まりませんよ。マジで」
なるほど、なかなか腹の据わった支配人だ。俺は尊の横に座った。
ふと犬山は笑顔から真顔に戻り、俺と視線を合わせる。
「で、会って早々なんですけど……相談事、いいですかね?」
「相談事?」
「ええ。ウチの店、最近になって二期生って言うか。新メンバーを何人か入店させたんですけどね、その中でお客さんを逃げ帰らせちゃう娘が居まして……」
「……それは、なかなかですね」
基本的にクオリティの高い店ほど全体的な料金も高くなる。データ作成費やサーバーの維持費、現実におけるVRスーツや股間パーツの管理費など、バーチャルだからと言って決して安上がりという訳ではないのだ。
そしてそんな高いサービス料を払って利用しようとするのは少なからずVR風俗のヘビーユーザーだ。そんな客が逃げ帰るとなると相当に大変な嬢と言える。
「あの、それはサービスが酷いとか、そういう理由で?」
「いやぁ、それが逆で……時間を使い切る前にお客さんが全部搾られちゃうんですよ。まあサキュバスがモチーフの娘なんで方向性としては間違ってないんだけど、それでお客さんが男のプライドまでへし折られてお店に来なくなっちゃったりって事になると、流石に……ね」
そう言って犬山は苦笑する。
「それで……俺に?」
「ええ。尊様も認めてるお兄さんにひとつ、ウチの娘の『指導』をお願いできないかなって」
なるほど、話としては理解できた。確かにトップの人間が上から叱るには難しい案件だ。場合によっては当人のやる気を削ぐ事にもなりかねない。
とはいえ疑問に思う点もある。俺は犬山に聞いた。
「その、支配人さんからその子に直接の『指導』とかはしないんですか?」
「あー、こやつはガチの
「………」
「そりゃそうでしょうよ! 何で僕からわざわざ処女を
横からの尊の補足に思わず絶句する。当の犬山は感情も露わに俺たちに主張する。
何ともはや、また偉く拗らせた風俗店の支配人も居たものだ。
「あ……コホン」
こちらのやや引き気味の反応で自分が熱くなっていたのに気づいたのだろう。犬山は咳払いをひとつするとチャイナドレスのスリットに指を添え、流し目で俺に言った。おそらくは色仕掛けのつもりなのだろう。
「どう……でしょう? もちろん『お仕事』として頼む以上は、ちゃんと報酬は用意します」
「……分かりました、お受けします」
少しだけ考え、俺は頷いて言った。
別に彼の色仕掛けに──実際、男とは思えない艶っぽさだったが──乗った訳ではない。今後「二次三次」と「佃煮屋」が仲良くなってゆく上で、こういった「持ちつ持たれつ」という関係を築くのは重要だ。それに俺が役立てるなら頑張らせて貰おう。そう思った。
「で、どんな娘なんですか? その新人の娘ってのは」
「はい、『リリス』って娘なんですけど……」
「(そう思った……ん、だけどなあ)」
「んっ……このくらいで、いいかなっ……ほい、お待たせ~。リリス特製ローションパイズリ孔、出来上がりだよ~♡」
早くもペースを握られている事を感じつつ、俺はリリスの合図に応えて肉棒に手を添えた。つい先ほどまで自身の胸の谷間に振りかけていたローションを近くに置き、彼女は俺の前で膝立ちになっている。服は着たままで濡れたシャツは肌色を透かせてべっとりと貼りつき、リリスの形良い爆乳の形をくっきりと浮かび上がらせている。
「ほら、おじさん。ここ……下から突っ込んで、腰をへこへこ動かして、いっぱい
「……口が減らねえな、アンタ」
煽り気味に俺を誘うリリスだったが、その誘惑を振り切れない自分が居るのも事実だった。胸元にローション溜まりが出来る程に注がれた彼女の谷間はテラテラと照り光り、瑞々しい乳房をより淫らに見せている。あそこに肉棒を突っ込んだ時の乳圧はどれほどのものだろう、そう想像するだけで竿が跳ねる程だ。
「ほれほれ、早くしないとローションが乾いちゃうよ~?」
そしてそれはリリスにもお見通しなのだろう。余裕の微笑みを浮かべつつ自ら乳房の左右に手を添え、元々深かった谷間をより密着させる。
無意識に喉が鳴るのを覚えつつ、俺は亀頭を彼女の谷間の下側に添えて腰を突き出した。
「ぬ、お、おおぉっ!?」
「ンンッ! おじさんの、思ってたより、おっきぃ、ね……熱っ……!」
「パイズリは絵面が良いだけでさほど気持ちよくない」という通説がある。まあ確かに膣内のように襞がある訳でなく、フェラチオのような口腔内の滑りがある訳ではない。それこそ二の腕に挟むのとさほどの違いは無いのだ。
だがこのリリスのおそらくは90㎝を裕に超え、アンダーとの差を考えればIカップ、もしくはHカップはあろう爆乳にたっぷりのローション、更に着衣による締め付けが加わったパイズリともなれば話は全く異なる。張りのある乳房はむっちりと肉棒全体を包み、締め付け、同時にローションによる滑らかさも残す。瑞々しい弾力と心地よい温もりが刺激となって股間を直撃し、俺の腰はリリスの感想も待たずに勝手に動き始めた。
「ふっ、くっ、あ、うぐっ!」
「ふあぁ♡ おじさん、凄くだらしない顔してる~」
リリスの熱い吐息が亀頭にかかる。俺は大きく腰を引き、再び突き出す。にちゃにちゃと粘りある水音が部屋に響き、それが更に劣情を駆り立てる。彼女のペースに乗せられているのは頭では理解できたが、身体は快感を求めて衝動のままに動く。この谷間に思いきり射精して、思いきり気持ちよくなりたい。それは耐え難い欲求だった。
「ほ~ら、お、じ、さ、ん♡ どぴゅどぴゅって射精したいんだよね、がーんばれ♡ がーんばれ♡」
それに加えて彼女の声の甘さ。耳に届くだけで腰が痺れるような刺激を覚える。
何と言うか──「二次三次」の嬢たちの声が甘くないという訳ではないのだが、リリスの声は「質」が違う。男性を射精させるために特化されたような声、それがパイズリの快感を更に増幅させる。俺はまるでオナホールを初めて使う少年のように夢中で腰を振り、彼女の乳圧が与えてくれる悦びを享受する。激しい腰の動きにローションが泡立ち、リリスの胸元に気泡が立つほどだ。
それは永遠に感じていたい程の堪らないものであったが、やがて強い射精感が腰の奥から昇ってきた。
「ぐ、うっ、ううっ!」
「あはっ、おじさんちんぽ、ビクビクしてきたね~♡ いいよ、おじさんの精液であーしのおっぱい、どろどろにして……ほらっ、ラストスパート! がーんばれっ♡ がーんばれっ♡」
乳房を寄せつつ上目遣いでそう言ってくるリリス。もはや俺の腰の動きは彼女の乳房に叩きつけるような激しさになっていたが、豊かな谷間はそれすら弾力で受け止め、ぐにぐにと両側に添えられた手が絶妙な加減を肉棒に加えてくる。俺は遂に限界に達し、亀頭を谷間から露出させるところまで深く腰を突き出すと一気に我慢を解いた。
「うおっ、お、おおぉっ!」
「あふっ!? わ、すご、噴水、みたい……!」
リリスの言葉通り、噴水めいて放たれた精液は彼女の顔にかかる程に高く飛んだ。我慢しただけに射精は一度では収まらず、幾度も腰の震えと共に白濁駅が溢れ、リリスの小生意気な顔を、美しい金髪を、極上の乳房を汚してゆく。
「お、がっ、おぁ……」
「んふふ~♡ 射精できて、えらいね~♡ ほーら、もっと射精しよ? ここをぎゅーってすると……」
「ぐおっ!」
獣めいた呻きが漏れる。リリスの手が乳房を下から上へ動かすと、それに合わせて尿道に残っていた精液が搾りだされてゆく。
こちらの射精感が治まっても暫くは肉棒は解放されず、完全に出なくなってからようやくリリスは乳圧を緩めた。腰が抜けそうな程の余韻に、俺は半ば倒れるようにベッドに腰を落とす。
「ん、ちゅ……美味しいよ、おじさんの、精液……ね、あーしのおっぱい、気持ちよかった?」
舌先で唇についた精液を舐めとり、蠱惑的にリリスが微笑む。
なるほど。確かに胸だけでこれ程のモノを持っていれば、並みの客ならそれだけでノックダウンされるだろう。俺は素直に答えた。
「……ああ、最高だった」
「良かったー……どうする、おじさん? ちょっと休む?」
俺の感想にリリスは心から嬉しそうに笑う。
かつて似たような状況として、童田の餅めいた爆乳に搾られたことがあった。あの時の童田の笑みはこちらを搾り取り屈服させるための笑みだったが、今のリリスの笑顔は純粋に「自分の身体とテクニックが相手を悦ばせている」ことに対しての喜びの笑顔だ。俺の反応を面白がっている節もあるが、ちゃんと客を悦ばせようとする姿勢は真摯なものだと感じ取れた。
では──何故彼女の相手をした客は逃げ帰ったのか?
「いや、大丈夫だ……ふっ!」
意識を集中し、下腹に力を籠める。精液とローションに塗れた肉棒はむくむくと復活し、膝立ちのままのリリスの眼前で屹立した。
「うっわぁ……♡」
鈴口から粘液を滲ませる亀頭にリリスが瞳を潤ませる。
「まだアンタの
「……いいね、
そう言うとリリスはぴょんとベッドに飛び乗り、ころんと横になった。
「そんだけ濡れてれば、もう突っ込んで大丈夫だと思う……いーよ、お兄さんのちんぽ、今度はあーしのおまんこで気持ちよくしたげる……♡」
「そりゃ、どーも」
脱力感の残る身体を叱咤して、精力を全身に巡らせる。俺は身体を起こして彼女の脚を抱え、肩に乗せた。正常位の体勢で肉棒に手を添え、金髪に彩られたリリスの秘所に亀頭を宛がう。
「ん、くっ……!」
「ふぁ……!」
ズブズブと肉棒がリリスの膣内に呑み込まれてゆく。乳房と同様にむっちりとした肉厚の襞が竿を包み、温もりと共に締め付けてくる。おれは彼女の反応を見つつ、ゆっくりと腰を使い始めた。
「おっ、おうっ!?」
違和感に声が漏れる。根本と亀頭、二ヵ所で強く締め付けられる感覚。独特な締め付けは新鮮な刺激となって腰を貫き、俺の中から更なる滾りを湧きあがらせる。
「あふ、んっ……ど、どーしたの?」
「いや、アンタの締め付けが、気持ち、良くてっ……!」
「そうなんだ、嬉しい、なっ……『俵締め』って、言うんだって、あーしの、まんこっ……♡」
俺の反応が面白いのか、リリスは微笑みながら言う。
俵締め、名前は聞いた事があった。いわゆる「名器」と呼ばれるものの一つだ。多段的な締め付けを与える事で肉棒を刺激する、先天的なもの。
それが与えてくれる快感は俺の予想以上だった。一度の射精を経て我慢し易くはなっている筈だが、それでも気を許すと射精してしまいそうだ。
「……?」
──だが、その快感の中で俺はひとつの違和感を覚えていた。手に意識を集中し、注送に合わせて揺れるリリスの乳房を揉む。
「はぁ、んっ……」
彼女の口元から漏れる喘ぎ。しかし──それが妙に弱い。「快感の共有」で俺がいま感じている刺激が伝わっているならば、もっと反応が見えて良い筈なのだが。
「……あ」
俺はある推測に至り、快感を求める腰の衝動を何とか抑えて動きを止めた。
動きの変化にリリスが俺を見上げる。
「……ん? どーしたの、お兄さん?」
「リリス、ちょっと聞きたいんだが……バーチャルセックスはこの仕事が初めてか?」
「え? あ、うん、そーだよ?」
俺の突然の問いかけにリリスは戸惑いつつも答える。
「支配人の犬山さんとバーチャル含めてセックスした事は?」
「無いよ? お父さ……支配人さん、そーゆーの嫌がるから」
「入店前の座学は?」
「あった……けど、あんまり覚えてないかな、ごめん」
「そっか。とすると……」
自分の推測がほぼ当たっている事を確信に、俺はリリスの首筋に手を回すと
「……ここ、かな?」
「ンッ!?」
指先に感じる僅かな違和感を探り当て、俺はそこをダブルタップした。
「へっ? 何これ、何これ!?」
俺とリリスの顔の間に突如出現したホログラフモニターに、彼女が驚きの声をあげる。
「……やっぱり、
様々な数字が並ぶ中、「30%」と表示された肉体へのフィードバック値を確かめて俺は呟いた。指を置き、その数値を変更する。
まだよく状況を理解できていないリリスに俺は言った。
「リリス、今まで割と欲求不満気味だったんじゃないか?」
「ふぇ!? う、ううん、そんな事は無いよ!? あーしはちゃんと……」
「………」
「……うん、まあ、ちょっと、物足りなかったかも」
最初はこちらの言葉を否定しようとしたリリスだったが、俺にじっと見つめられて嘘が通じないと察したのだろう。おずおずと彼女は答える。
こちらが気を悪くすると思ったのだろう。何だかんだで、彼女は良い娘だ。俺は安心させるように言った。
「こっからは大丈夫だ。逆にちょっと驚くかもしれないが……よっ!」
「んあっ! え!? あぅ、あぁっ!」
再度「快感の共有」を行いながら、止まっていた注送を再開する。先ほどまでとは比べ物にならない締め付けと共に、リリスの身体が大きく跳ねた。困惑と快感の入り混じった喘ぎ。
「あんたは今まで、
「ふぁ、あ、あぁんっ!」
一転して激しく悶え始めたリリスに言いつつ、俺は更に肉棒を突き入れた。
──バーチャル体験をする為に必要なVRスーツ。これの肉体へのフィードバック値は初期設定では低めに設定されている。
これは決して設計ミスではなく、あまり高い値にすると体験によっては危険だからだ。例えば格闘戦のバーチャル体験をフィードバック100%で行った場合、殴られた感触などが(リミッターの範囲内ではあるが)肉体に反映し、打撲痕などが残ってしまう場合がある。購入者が何をスーツでするか分からない以上、メーカーとしては安全値を設定せざるを得ないのだ。
おそらく犬山自身がリリスとのセックスを経験していれば、彼女の問題──初期設定の変更忘れに気付けていただろう。彼の処女厨とリリスのうっかりが悪い形でかみ合ってしまった格好だ。
そしてこれが今までの彼女の客が心折れた原因だろう。相手を感じさせられないまま一方的に射精してしまっては、男のプライドもあったものではない。
「(逆に言えば……この娘、これから伸びるんじゃねえかな……)ぐ、うぅっ!」
「あっ、ふあっ! おに、お兄さんっ♡ すごっ、ああんっ! 悦んでるっ! あーしの、まんこっ、悦んでるよぉっ!」
長い金髪を振り乱し、俺の下でリリスが悶える。肉棒の動きに合わせて腰を振り、亀頭と根本の両方を激しく締め付ける。俺は彼女の欲情に応えるように乳房を強く揉みながら、限界まで勃起した肉棒を杭のように突き込んでゆく。
「あぁ、ンッ! だっ、ダメっ! あーし、イクっ! イクぅっ!」
「い、いいぞっ! 俺も、出るっ……!」
「出してっ♡ お兄さんの熱々のせーえきっ♡ あーしの中、どくどくっ、射精、してっ♡」
昂るリリスの射精を促す声。同時にとどめとばかりの強い締め付け。
俺は彼女の一番奥に突き入れ、そこから精液を迸らせた。
「おっ、おあっ、ああぁっ!」
「あひっ! せーし、来たっ、来たぁっ!」
深く繋がったまま、熱い精液がリリスの子宮へと注がれる。
「あ、あぁ……お兄さんの、せーし、素敵ぃ……あーしのおなか、たぷたぷ、だよぉ……♡」
幾度もの射精で、結合部から白濁駅が溢れる。
汗と涙で顔を濡らしつつ、リリスは恍惚の表情で絶頂に達した。
数日後の「二次三次」事務室。
「いやー、すいませんでした! ちゃんと座学で教えてたんですけどねー……これ、お約束のものです」
「いや、まあ……俺としても、いい思いはさせて貰いましたから」
俺の話を聞き終えた犬山はそう言って頭を下げ、テーブルに「中身」入りの封筒を置いた。バーチャル空間内での取っ払いというのも変な感じである。
「でもまあ、お兄さんにお願いして正解でした! これからは僕も、
「……主義を変える気は無いんですね」
何とも図太いことである。呆れる俺に犬山は膝を正し──くはせず、チャイナドレスのスリットを広げ、流し目で言った。
「ところで……また別で相談したい娘が居るんですが」
「………」
ひょっとすると俺はこのまま、二店舗掛け持ちの教育係になるのだろうか。
そんな不安を覚えつつ、俺は手元のVR緑茶を飲んだ。