※この作品はR-18です。

バーチャル風俗「電燈二次三次」   作:ターキーX

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第二十七話 大型コラボ企画「三周年と六の部屋」・ルール説明~壱の間

「どーも、支配人の『ジョー』でございます。まずは本日この日を、当店をご愛顧いただいている皆様と共に迎えられた事を深く感謝致します。え~、ゼロからのスタートで私を含めて素人揃い、しかも顧客を広げにくい紹介会員制の店として始まった当店でしたが、皆様のお陰でこうしてオープンから三周年を迎える事ができました。これも全て、良質なお客様の『輪』を作っていたたいた皆様のお陰でございます」

 

 『電燈二次三次・三周年感謝祭』と描かれた横断幕。数百人を収容するに足りる豪奢なホールには幾つものテーブルが置かれ、様々な料理や飲み物が山積みになっている。

 そんなホールを賑わしているのは百人を超す、煌びやかなドレスや洒落たスーツに身を包んだ男女たち。天井を見上げてみれば宝石のように飾り立てられたシャンデリアが幾つも釣り下がっている。

 

「有難い事に現在、当店はこのバーチャル風俗という界隈を牽引する店と評価されております。とはいえまだまだこの『バーチャル風俗』という業界自体が作られて数年足らずの、世間からの理解度も高いとはいえない未成熟なものです。そんな業界をちょっとでも成熟したものにしたい。俺たち、あ、いけねぇや。私たちはその気持ちを忘れず。今後も努めてゆきますので何卒、何卒変わらぬご愛顧をお願い致します。えー、では続きまして、今年度、優秀な働きを見せてくれた『彼女』たちの表彰を行いたいと思います。尊様、どーぞ」

「うむ……可愛い可愛い人の子らよ、元気しておるかの? 副支配人の尊じゃ。この三年に渡るご愛顧、ジョーと共に深く感謝させていただくぞ。それでは表彰の発表じゃ。まず特別賞から……」

 

 ホールの正面に設置されたステージ上、何時もより派手なスーツに身を包んだジョーとやはり普段より豪華な金糸で織られた和服姿の尊が立ち、聴衆へ語り掛けている。式次第は既に終盤。嬢達の歌や踊り、ゲーム大会やビンゴゲーム等で賑わったこの記念イベントもこの表彰と閉会の辞で終了だ。

 

「やっぱああいう場所だと、モグッ、ふぁふぇるひょね、あのふふぁり」

「ですね……」

 

 ホールの片隅で骨付きチキンを頬張るフォーマルスーツ姿の「シャア」の言葉に、横でシャンパンを傾けつつ俺は返す。

 高級ホテルのホールを思わせるこの会場も、こうやって飲み食いしている料理の数々も当然全てバーチャルだ。だが、その臨場感は現実のそれと殆ど変わりない。料理の匂いや歯ごたえ、シャンパンの豊潤な香り。それらまで忠実に再現されている。

 俺は改めて場内を見回した。場内の男女比率は7:3といったところか。多くはこの店の常連客だが、嬢ではない中高年の女性客なども居る。

 

「あの婦人とかもお客さん……なんですかね」

「んふぁ? んっ、ゴクン。ああ、アレは女性向けVRスーツのメーカーさん。ウチと契約できれば大口だから、最近は割と向こうから案件を持ってきてくれたり、ああして営業をかけてきてるの」

「はあ~……」

 

 それだけこの店がブランド化しているということか。

 感心の声を漏らす俺にシャアは言った。

 

「いやいや兄さん。他人事みたいな声出してるけど、兄さんのお陰でもあるって自覚してる?」

「俺が?」

「ほら、これ」

 

 そう言うとシャアは手にしていた骨付きチキンをノイズと共に雑誌に変形させ、それを広げた。

 

『今月のイチ押し娘・星川(電燈二次三次)

 今回紹介するのは有名店・二次三次から入店一ヶ月の「星川」ちゃん! 新人とは思えないテクニックと、155㎝の小柄な体ながら溢れんばかりの生意気サイズのおっぱい。それでいて締まるところはしっかり締まっている急上昇の娘です! 熟練の本誌スタッフがあっさり昇天させられた彼女を、予約がまだ取れる今のウチに一度は経験してみてほしい! 「二次三次」は会員制の店ながら、最近はその会員数も増えているので案外身近に利用者がいるかも──』

「……!」

 

 VR風俗情報ウェブマガジンの新人紹介記事。1ページの大きな尺を割かれて星川が紹介されている。通常はこういう本では顔を隠しているケースが多いが、アバターを利用するバーチャル風俗だけに写真の彼女は元気な笑顔で横ピースをカメラに向けている。

 

「彼女だけじゃないよ? ういはちゃんも椎名も夜見も、みんなお店でベテランの嬢に負けないくらいお客さんを呼べる程の娘になっているし、そんな新人に負けまいと元から居た娘たちも頑張ってる。その起爆剤になってるのが兄さんなんだから、もっと胸張って」

「はは……みんな、元が良かったんですよ。俺はそれを、ちょっと後押ししただけって言うか……どんな会社でもそうでしょ? どんだけトレーナーが頑張っても、新人に素質ややる気が無ければどうにもなりません」

「謙虚だねえ、どうにも……今日はこの後、尊様から呼ばれてるんだっけ?」

「ええ。何だか時間のかかりそうな頼み事らしくて……初めて『向こう側』で有給を取れないか相談されました」

 

 最初の契約時にジョーが話した通り、研修役としての勤務はかなり俺の現実での勤務に合わせてくれている。こちらの事情を優先して嬢の都合を調整してくれる程だ。

 だがこの日──イベント当日と、その翌日については一か月以上前から尊から相談されていた。

 

『誠にすまんのじゃが……教育係殿、この日だけは都合がつかぬかの?』

 

 幸いにして有給の残りはあったし、申請も実家の法事って名目であっさりと通す事が出来た。ホワイト企業万歳。

 ただ──肝心の「何をするのか」については尊も内容をはぐらかし、具体的な事は何も分かっていない。誰かの研修を行うならば、ちゃんと教えてくれるはずなのだが。

 そんな事を思っている内に壇上での表彰式も終わり、マイクは再びジョーに戻っていた。

 

「え~……それでは以上を持ちまして、閉会の挨拶とさせていただきます。この後ですが、皆様にお配りした()()()()()()の利用と返却についてご説明させていただきます。まず……」

 

 場内にどこかそわそわした雰囲気が漂い始める。ある意味、ここからが今日のイベントの()()だ。

 

「……いいねェ、肉食系って感じで」

 

 同じように空気の変化を察したのだろう。横のシャアが呟く。

 まがりなりにも風俗店の記念イベントが歌って踊って終わりとはいかない。今回、顧客には個々人が設定したルームキーが渡されている。それで嬢を「お持ち帰り」して貰い、記念の日に夜通しお相手してもらうというのがこの後の裏イベントの趣旨だ。

 更にこのイベント、複数名の「持ち帰り」もOK。中には二人三人の嬢を連れてホールを出て行く剛の者も居る。嬢を連れる事ができた「勝者」は引き続きお気に入りでいられるよう努め、躱された「敗者」は次こそはと闘志を秘める。拳こそ使わないが、これも男の戦いと言えるかもしれない。

 

「んじゃ、私もお仕事の時間だね。この出入りのタイミングで不審者も来やすいから」

「お疲れ様です……あの、ところで……」

 

 ──だが、どうにも俺はある違和感を覚えていた。

 

「ん、何?」

「るるちゃん、見ませんでした?」

「いや、見てないけど?」

 

 そう、るるやリゼ、早瀬や環などの見慣れた面々の姿がこの、店として重要なイベントにおいて見当たらないのだ。

 店としては本日は休業しており、嬢は全員がフリーな筈である。環あたりなら無断欠席もあり得るだろうが、真面目なるるやリゼまで欠席するものだろうか。俺はそんな事を思いつつシャアを見送り、自分も動こうと──

 

「待たせたの。教育係殿」

「うおっ!?」

 

 ──とした瞬間、眼前にいきなり尊が現れた。思わず驚いて一歩引く俺の反応にクスクスと笑いつつ彼女は俺を見上げた。

 

「何を驚いておる? 仮想空間なのじゃから、座標を飛ばして移動しただけじゃ」

「簡単に出来るもんじゃねえだろ、それ……」

 

 実際、ちゃんと訓練した上でなければアバターだけがすっ飛んで意識とズレが起きかねない技だ。以前は何とか勝てたが、やはりこの空間の扱い方は彼女が勝る。

 

「ほれ、急ぐぞ。妾目当ての連中が来ると面倒になる」

「あ、ああ……」

 

 俺の感心を待たずに尊はこちらをホールの外へと促した。人ごみをすいすいと進んでゆく彼女の後を慌てて追う。

 部屋を出て、尊はたまに俺がちゃんと付いて来ているかを確かめつつ廊下を歩く。ここはデータ的には「大ホール」というオープンワールドの一部で、ここから各部屋へと分岐してゆく。彼女が目指しているのもそんな部屋のひとつか、あるいは「二次三次」の事務室あたりの筈なのだが。

 やがて周囲を歩いていた人は減ってゆき、気付けば俺と尊だけが廊下を歩いていた。

 

「すまんのう、本来ならばお主の本業に差し支える頼みはしたくなかったのじゃが、今回ばかりはそうもいかなくての」

「その辺りは気にしなくていいですよ。ただ……そろそろ俺が呼ばれた要件が何なのか、教えてくれれば、嬉しいですかね」

「……着いたら教えよう」

 

 人気が無くなったのを確かめ、ようやく尊が歩調を緩める。振り向いて言ってくる彼女に俺は軽く尋ねた。僅かな沈黙を経て、尊は答えをはぐらかす。

 その歩みがようやく止まったのは廊下の最奥、ここまでの壁に配置されていたドアとは明らかに異なる豪華な装飾が施された赤い扉の前に着いた時だった。

 

「さて……ここじゃ」

 

 尊が着物の袖から鍵を取り出し、扉に差し込む。重そうな扉を彼女が軽く押すと、それは音もなく奥へと開かれた。そのまま先に行く尊に続き、部屋に入る。

 

「……え?」

 

 それは、部屋と呼ぶには極めて簡素な空間だった。

 学校の教室ほどの広さのその部屋には机も椅子もベッドも無く、後ろの赤い扉以外は壁も天井も真っ白で光源は不明だが上から柔らかな光が注いでいる。

 出入口は背後の扉と、正面にもう一つ。

 

 

 

 

 と筆文字で書かれた、観音開きの扉が設置されている。

 

「さて……ここなら誰にも聞かれずに話が出来る。廊下では会話ログが残るからのう」

 

 そう言うと尊は肩の力を抜くように大きく息を吐いた。つまりここはより機密性を増したチャットルームのような場所ということか。

 

「何と言うか……偉く勿体つけますね」

()()()()()()。もしこの話を他の客に聞かれれば、お主はあの場で殺されても文句は言えん」

「いや、それは流石に……」

 

 ないだろう。苦笑気味に俺はそう言おうとしたが尊は大真面目なようだ。彼女は俺に言った。

 

「今日の『お持ち帰り』、逆指名が可能なのは知っておるか?」

「ええ、まあ」

 

 嬢からお気に入りの客を誘う。そんなパターンも実際許されている。客の側からすれば男冥利に尽きると言えるシチュエーションだろう。

 そんな事を思いつつ返した俺の言葉に、尊は神妙な顔で言葉を続ける。

 

「お主は……『自分が逆指名されている』と思うか?」

「は? あ、いや、そりゃまあ、『されていたらいいな』程度は男として思いますがね、俺はキーも持ってませんから」

 

 今日の俺はあくまで店のスタッフとして参加している。当然ながら専用のルームキー等は渡されていない。

 

「そりゃそうじゃろう。妾がお主のキーは持っておったからな。ほれ」

「おっ……ととっ?」

 

 急に飛んできた何かを受け止める。土蔵の鍵めいた、古びた鍵。客に渡されていたホテルのルームキー風の鍵とは明らかに違う。

 

「……お主への逆指名じゃがな、先月から『事前予約』が入っておった」

「ちょ……ほ、本当ですか!?」

「本当じゃよ。それも一人や二人ではない」

「ひとっ……!?」

 

 淡々と語る尊の言葉を俺は咄嗟に信じることができなかった。確かにこの一か月ほどは研修役として店に行きこそすれ、客として利用する頻度は減っていたが──

 

「な……何人、居たんですか?」

「軽く十数人」

「……!?」

 

 完全に俺は絶句する。その反応に尊は苦笑を浮かべた。

 

「じゃからと言って、お主も十数人に一斉に飛び掛かられては敵わんじゃろう? 故に、妾が仲介役としてこの場を用意したという訳じゃ」

「この場……って」

 

 改めて眼前の「壱」と書かれた扉を見る。

 ようやく俺が状況を理解できたと察したのだろう。尊は胸元から扇子を出してそれを振った。扉の前にホログラフモニターが出現し、そこには「壱→弐→参→肆→伍→陸」と書かれた六つの豆腐めいた箱が描かれている。

 

「では『ルール』を説明しよう。この『壱』の部屋をスタートとして、お主には六つの部屋を用意しておる。部屋ごとに何人かの嬢が居り、彼女らが満足すれば次の鍵を渡してくれるようになっておる。ひと部屋ごとの制限時間は休憩含めて二時間! 十二時間以内に全部屋を突破してゴールにたどり着けばお主の勝ちじゃ」

「……マジですか」

 

 何やらアダルトチャンネルのバラエティ企画みたいな話になってきた。

 とはいえ、確かに尊の言うことは事実である。幾ら俺でも分身でもしない限りはその──未だに半信半疑だが──俺を逆指名してきた十数人の嬢を同時に相手取るのは不可能だ。

 ただ、今の尊の説明には色々と抜けている。俺は彼女に聞いた。

 

「その……例えば途中で俺が根を上げたり、制限時間以内に嬢を満足させられなかったら?」

「その時はそこでゲーム終了じゃな。特にペナルティは無いが……失敗した部屋の先で待っていた嬢らはそのまま帰ってもらうことになる」

「……酷いペナルティだ」

 

 つまり目に見えて受けるペナルティは無いが『女を満足させられなかった男』として、負けた場合は俺は男としての誇りを失うという事だ。

 

「そう腐るでない。負けて失うものがある以上、それに足りる勝者への報酬も用意しておる」

「報酬?」

「おーい、繋がっとるかの!?」

 

 急に尊は天井を見上げ、声をあげた。僅かなノイズと共に聞き慣れた声が降ってくる。

 

「はーい、聞こえてます! 尊様、お兄さん、こんるる~♪」

「るるちゃん!?」

 

 突如として響くるるの声。驚く俺に尊が言う。

 

「今回、『るる』には六つの部屋を超えた先のゴール部屋で待機して貰っておる。ああ、待たせる事を気にする必要は無いぞ。クリアに10時間はかかる高難度ゲーを与えておる」

「はい、本当はもっと先でお兄さんと会いたかったんだけど、じゃんけんで負けちゃって……えっと、その、その代わり、『新衣装』を用意してもらいました。これを着てお兄さんを待つけど……あの」

「るるちゃん?」

「無理は……しないでね。お兄さんが身体を壊すのが、一番辛いから」

「………」

 

 なるほど、今の状況を配信タイトル風に言うならば──「全部屋制覇するまで『るる』の新衣装のお披露目できません!」といったところか。

 

「分かりました。そんじゃ早速、行ってきます」

 

 これは本当に負けられなくなってきた。ぱん、と腿を叩き扉に足を向ける。

 

「……気をつけての」

 

 尊は俺の背中にそう言い残し、部屋を退出した。るるも通信を切ったようだ。

 無人となった部屋にひとり、俺は深呼吸をすると手にした鍵を眼前の扉に差し込んだ。軋む音と共に扉が開く。

 

「お、おぉ……?」

 

 扉の先に見える広いベッドと、そこに腰掛ける二人の全裸の女性。俺はそれが誰なのかを理解し──

 

「おわっ!?」

 

 ──思わず扉を閉めかけた。

 

「ちょ、何で締めんのよ!?」

「わわっ、ひ、引かないでください、お兄さん!」

「いや、だってだな、おい……!」

 

 扉の隙間から二人の声が届く。俺は気を取り直して、息を呑んで部屋に入る。

 

「お前ら二人って事は、つまり……()()()()()なんだよな!?」

 

 眼前の「美玲」と「フレン」に俺は言った。

 取り乱す俺に全裸に眼鏡だけ着けた美玲が涼しい顔で答える。

 

「後半のバテバテになってから首絞めプレイはキツいでしょ? 尊様が気を遣ってくれて最初に回してくれたのよ」

「お久しぶりです、お兄さん! あれから私、他人から絞められてもちゃんとイケるようになりましたから大丈夫です!」

「……いや、何も大丈夫じゃないんだが」

 

 このやり取りも久しぶりだ。元気に挨拶してくるフレンに俺は額に手を当てて言った。

 

「って言うか、流石に俺も二人同時首絞めプレイってのはした事ねえぞ。どうするんだ?」

「それだけど……フレン、あんたのが体格いいから下になって」

「分かりました、先輩!」

 

 美玲の雑な指示をフレンは素直に受け止め、ベッドにうつ伏せになって腰を持ち上げる。美玲はそれに覆いかぶさるように体を重ね、フレンの頸に腕を回す。

 

「……うん、いい感じ。これでアンタが私の頸を締めながら、私とフレンのまんこに交互に突っ込むの。それでイケると思う」

「風情も何もねえな……」

「こっちはずっとウズウズしてたのにアンタと尊様の話が長くて溜まってんのよ。そこのローション使って、早くお願い」

 

 久しぶりだというのに何とも率直な、美玲らしい言い方だ。

 

「私、頑丈ですから体重が乗っかっても平気ですんで! 遠慮なくやってください!」

 

 そして美玲の下で元気な声を出すフレン。こちらもこちらで何とも彼女らしいと感じる。

 

「分かったよ。ちょっと待っててくれ……ん、くっ……」

「……前よりちょっと大きくなった?」

「ですね、私が相手してもらった時より太くなってます」

 

 俺は自分のスーツを消して彼女らと同様の全裸になると、ベッドの傍らに置かれていたローションの容器を手に取り中身を股間に振りかけた。黒い陰毛に彩られた美玲の秘所と亜麻色の陰毛が揺れるフレンの秘所。鏡餅めいて重なった二人の尻から覗くそれを見ながら肉棒を扱くと、忽ちに血流が集まり下腹部に当たる勢いで反り返った。

 

「……よし、こっちも準備OKだ。いくぜ」

「いいから、早く……最近は新規のお客さんも増えたけど、こっちが絞めろって言ってもドン引きするからご無沙汰なのっ、ひゅ、ひゅうっ!」

「おぉ……いきなり容赦なし。流石お兄さんっ……ぎっ、ふぅっ……!」

 

 亀頭を美玲の秘唇に宛がい、彼女の整った背中に身体を密着させる。腰を前に突き出すのと同時に腕を首に回し、気道でなく静脈を絞める感じで力を籠める。果たして美玲の膣内は俺が首を絞めるのに合わせて強く肉棒を締め付けてきた。一方、苦し気な呼吸をしつつ美玲は美玲で下のフレンの頸を絞める。踏みつけられたカエルのような声を出すフレンだが、とりあえずは大丈夫のようだ。

 

「くうっ……ど、どうだ、この位、かっ……うぅっ!」

「ひゅ、はぁっ……も、もう少し、強くても、んんっ! い、いいかもっ……き、んはっ、ひゅぅっ!」

「あうっ! ぎ、い、ひぃっ……お、お兄さん、私にもっ……!」

「ああ、フレン。ちょっと待ってて、くれっ……よっ……」

 

 挿入をねだるフレンに応え、美玲の頸に片腕を残して腰を引き、愛液に塗れた肉棒に手を添えて今度はフレンの秘所に亀頭を添え、一気に奥まで挿入する。

 

「んあぁっ! き、来てます、お兄さんの、いっぱいっ……ひゅうっ!? せ、先輩、ちょっと、強いっ……」

「大丈夫よ、リミッターがかかってんだから死にはしない……」

「ぐ、お、おぉっ……い、いや、ちょっと待った! フレン、ちゃんとリミッターは設定してる、よなっ……!?」

「わ、忘れてた、かも、ですっ……ひぐっ!」

 

 美玲よりも肉厚なフレンの秘所、その締め付けは美玲の加減で不規則な、しかしそれが予想外の刺激を与えてくれる。しかしその快感の中で発せられたフレンの発言は無視できないものだった。

 

「ちょ、ど、どうすんの、よっ! ひうっ、い、今更っ、仕切り直しは、出来、ないって!」

「仕方ねえ……美玲、先にフレンをイかせるから、お前は上手い事、ぐっ……か、加減して、くれっ……!」

「すっ、すみませっ、せんぱいっ、おにい、さんっ! あ、ひぐっ、うぅっ!」

 

 フレンに挿入した肉棒の動きを速めつつ、俺は美玲の首を軽く絞めて言う。こっちもこっちで一度は射精しないと治まらない。肝は冷えるが身体は熱く滾ったままだ。

 

「ふぁ、ひ、あ、ああっ! ごめっ、ふぁ、い、イキ、ますっ! ぐえっ! 首、息、あはぁっ!」

 

 フレンの全身がびくびくと震え、同時に強烈な締め付けが肉棒を襲う。

 

「(こんな感じで……あと五部屋かよ!)」

 

 果たして俺の身体と心は持ちこたえてくれるだろうか。

 そんな事を思いつつ、俺はフレンの膣内に精液を迸らせた。

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