海を望むホテルのスイートクラスを模したプレイルーム、只のデータとは思えない美しい夜景が窓の外には広がっている。
部屋の中央に置かれたダブルベッドの上に横たわる青い髪の少女と亜麻色の髪の少女、そして俺。
「……優しくして、ください」
「いい子だ」
潤んだ瞳で言うリゼに俺はそう答え、彼女の脚を抱えた。
「リゼちゃん……服、消してもらっていいか?」
「え? あ……はい」
るるの時は雰囲気を出すためにあえて着衣のまま緒戦は交わったりしたが、今のリゼでは俺が脱がそうとするのにも抵抗があるだろう──決して、彼女の異国風のドレスの脱がせ方が分からなかった訳ではない。
傍らで見守る下着姿のるるに少し視線を向け、リゼは頷くと目を閉じた。解けるように彼女のドレスが消失し、生まれたままの姿となる。
「……綺麗だ」
「あ……ありがとう、ございます……」
素直な俺の感想に、恥ずかしいのか頬を染めつつ顔を逸らす。
しなやかな身体であった。豊かな胸と尻を備えたるると比べて全体の凹凸は穏やかで、乳房も掌に収まる程の大きさだ。腰回りも細く、ほっそりとした脚へと続いている。
しかしそれが彼女の染みひとつ無い白い肌、そして透き通るような青い髪と実に噛み合っていた。ここまで大騒ぎがあったとはいえ、こうしてベッドの上で挿入を待つ姿は年相応の美しい少女に思えた。
俺はリゼの股間に視線を向けた。髪と同じ青い陰毛は薄く、彼女の淡い色の秘唇がくっきりと見える。るるが下準備を済ませておいてくれたお陰で、そこは既に濡れている。俺は肉棒に手を添え、狙いを定める。
「いいかい? どうしても多少の圧迫感は感じると思うけど、それで君の処女膜が破られる事はない。変に力を入れると、逆に痛みが来る。健康診断の採血の時みたいに大きく息を吐いて、リラックスして……」
「一緒にやろ、リゼちゃん。すうぅ……」
「は、はあぁ……」
るるの言葉に合わせてリゼが深呼吸する。気休め程度だが、今の彼女にはその気休めが重要だ。大きく息を吐いて脱力したタイミングを見定め、俺は腰を突き出した。
「ひゃっ……!」
「ととっ?」
その瞬間、リゼの身体がずり上がった。慌ててそれを追う。
「も、もう、挿いりまし、た?」
「いや、まだだ。今から……」
改めて挿入を試みる。
「んっ……!」
「……?」
やはり上にずり上がる。更にもう一度。
「うあっ……痛-っ!」
「だ、大丈夫、リゼちゃん!?」
三度のずり上がりでリゼの頭がベッドの端に激突する。頭を抱えて悶絶するリゼに、るるが心配の声をかける。
俺はひとまず彼女の脚から手を放し、リゼに尋ねた。
「リゼちゃん、今の身体がずり上がったの、自分で抑えられる?」
「いたた……ご、ごめんなさい。体が勝手に上がってく感じで……」
彼女の言葉に俺は考えた。
おそらくリゼの言葉に嘘はない。意識的には我慢しようとしているのに異物を警戒する身体が勝手に拒否反応を示しているのだ。だとすると、このまま緩い拘束で正常位で交わるのは難しいかもしれない。
だったら──
「ごめん、ちょっと恥ずかしいかもしれないけど……」
「え? わあっ!?」
俺は彼女の腰に手を回し、軽い身体をころんと転がした。仰向けからうつ伏せに姿勢が変わり、咄嗟にリゼが体を支えようと膝を立てた事で尻を突き出す格好になる。
「ちょ、ちょっと待って!? こんな格好っ……」
「るるちゃん、ちょっと手、握ってあげてくれ」
羞恥的な格好に声を荒げるリゼにあえて構わず、俺はるるに頼む。るるは頷くと、じたばたするリゼの手を握った。
「大丈夫、大丈夫だよリゼちゃん。お兄さん、リゼちゃんが最後まで出来るように姿勢を変えてるだけだから」
「そ、そうは言っても……」
語調こそ恥じらいが残るが、それでも先ほどよりは抵抗がかなり弱まる。二人の関係がどのようなものかは俺は推し量るしかできないが、リゼのるるへの信頼が強いものであることは十分に理解できた。
「(まあ、確かに……)」
実際、俺の眼前にリゼの全てがあった。青い陰毛に彩られた濡れる陰唇も、その上にある淡い色の窄まりまで丸見えだ。
「え!? んっ、ひあっ!? え、嘘!」
俺は衝動的にリゼの秘唇に舌を伸ばした。びくんと彼女の身体が跳ねるが、るるが手を握っていることもあり逃げ出せなくなっている。思った以上にるるはしっかりと握っているようだ。
「甘い匂いがする、リゼちゃんの、ここ……」
「そっ、そんなこと、言わないで、くださいっ……あうっ!」
頬を恥じらいで染めつつも、俺の舌の動きにリゼは敏感に反応して喘ぐ。
俺は彼女のクリトリス付近を丁寧に舌でなぞる。こんな所を他者に見られるのも、弄られるのも今日が初めてだろう。そんな未踏地を自分が初めて責めている事に堪らない支配感を覚えつつ、更に行為を継続する。リゼ自身の甘い香りと愛液と汗の匂いが入り混じった淫臭が鼻孔から流れ込み、俺の理性を痺れさせてゆく。
「ふぁ、あ、ああっ! こん、なっ!」
未知の刺激にリゼは敏感に反応を見せる。感じやすい身体なのかもしれない。俺は今度は舌を尖らせ、彼女の閉じられた孔にゆっくりと挿入させてみた。
「うっ、うあっ!? 嘘、舌、入ってっ……んんっ!」
「リゼちゃん、可愛い……んっ」
「っ!? るる、ちゃん……ちゅ、はぁっ……!」
戸惑いつつも喘ぐリゼの様子にるるはうっとりと呟き、顔を寄せ彼女の唇を塞ぐ。突然のキスにリゼは驚いたようだったが拒否することなくそれを受け入れ、自分からもるるにキスを返してゆく。
俺からは音だけが聞こえるが、想像とは逆に興奮を煽るものだ。肉棒に血が集まり滾ってゆくのが分かる。
「はあっ……や、ヤバッ、何、これっ!?」
「ちゅ……イキそうなの? リゼちゃん?」
「わっ、分かん、ないっ……ふわって、身体が、浮きそうな、感じっ……!」
「それが『イク』っていうんだよ、リゼちゃん……お兄さん、そのままリゼちゃんをイカせてあげて」
リゼの身体の震えが小刻みになってきた。るるは彼女の絶頂が近いことを察し、声をかけてくる。俺は舌の動きを気持ち強め、リゼの入り口周りを蹂躙する。
「あっ、あ、んあぁぁっ!」
リゼの身体が大きく震え、舌を締め付ける力が強まり、緩む。
白い肌に玉の汗を浮かべつつ、リゼは上体をくたりと崩して犬の「伏せ」のような姿勢で脱力した。嬉しそうにるるが言う。
「……初めてイケたね、リゼちゃん」
「ハアッ……あぁ……?」
まだ絶頂の余韻から戻っていないのだろう。声にもならない吐息でリゼは反応を返す。
彼女の秘唇から舌を引き抜き、俺は身体を起こすと肉棒に手を添えた。力が入らない今なら逃げられることも無いだろう。
「それじゃ……ここからが本番だ。るるちゃん、そのままで頼む」
「はい、お兄さん」
「ふぇ……?」
肉棒に手を添えたまま、片手でリゼの細い腰を掴む。彼女の膣孔に亀頭を押し当て、滲む愛液で湿らせる。
「んっ……くうっ!」
「え? ンッ!? あふっ、あっ、んっ、ひぅっ!」
俺は躊躇せずリゼの膣内に肉棒を突き入れた。突然の圧迫感にひゅうと彼女が息を吸う。しかし──
「……えっ!? ええっ!? あうっ! すごっ、凄いっ、これっ! あうっ、あぁんっ!」
彼女の口から漏れたのは、痛みでなく快感の喘ぎだった。処女のまま肉棒を受け入れているという初めての感覚に、感情では混乱しているものの身体は如実に快感を受け入れている。
女性用の股間VRパーツには男性器を模したバイブレーターが装備されたものと、直接の挿入をせずにローターで膣口周辺を刺激し、圧迫感で挿入を再現するタイプがある。処女であるリゼが装着しているのはおそらくローター型のはずだ。それが俺の挿入に合わせて、彼女の身体に快感を与えている。
「うあっ!? んあぁっ! わっ、私っ! 挿れられて、ない、のにっ! 入ってるっ! 奥っ、入ってるっ!」
「ああ、気持ちいいよ、リゼちゃんの、ここっ……!」
快感が戸惑いを上回り始めた。青い髪を振り乱し悶えるリゼの姿に安心を覚えつつ俺は大きく腰を引き、再度奥まで突き入れる。
一方で俺が感じているのはリゼの状態から送られてくる確かな処女の膣内の感触だ。男を知らない秘所が初めての肉棒を受け入れ、強烈な締め付けを肉棒全体に与えてくる。それでいて出血などに気を遣う必要はない。
正直、ここまで「お預け」を食らっていた俺も相当に溜まっていた。リゼの反応を伺いつつも、勝手に動きを速める腰を止める自制することが出来ない。
「あっ、あっ、ああんっ! 凄いっ! おっ、男の人のっ、凄いぃっ!」
「リゼちゃん、そういう時は『おちんちん』とか『チンポ』って言ってあげて。お兄さん、そうすればもっとリゼちゃんの事を気持ちよくしてくれるから……」
「あうっ、チ、チンポっ! チンポ、私の、なかっ! 暴れてっ……熱い、のっ!」
亜麻色の髪の令嬢めいた少女と、王族めいた青い髪の少女。そんな二人が肌を紅潮させて淫猥な言葉を口にする姿は確かに俺の興奮を更に高めさせた。血管を浮かび上がらせた肉棒が痛々しい程にリゼの孔を押し広げ、腰が揺れる程の荒々しい抽送を行う。しかしそれでもリゼは快感の嬌声を止めない。
「ふあっ、あ、あ、はぁっ!」
「うおっ……リゼちゃんも、凄いよっ……俺のをもっと、締め付けて、くるっ!」
「うわぁ、二人とも……まるで、犬の交尾みたい……」
るるが恍惚とした吐息と共に言う。実際、上体を伏せているリゼを組み敷くように後背位で肉棒を打ち込む俺の姿は犬の交尾のそれに近いだろう。
次第に射精感が強まってきた。俺はリゼがより快感を味わえるように彼女の浅いところで細かく、速いピストンに切り替える。
「ぐっ……そろそろ、射精るっ! リゼちゃん、膣内に、出す、からっ!」
「ンンッ! えっ!? だ、『出す』って、ああんっ!」
「お兄さんの精液がリゼちゃんのおまんこに出るって事……全部、受け止めてあげて……ンッ」
「るるちゃ……ンッ! ンン―ッ!」
再びるるはリゼにキスをした。くぐもった声でリゼが応える。俺はギリギリまで堪えた射精感を一気に開放した。
「あっ、ぐっ、ああぁっ!」
「ンッ、ンンッ! ン―ッ!」
「……!」
腰の奥から怒涛の勢いで精液が放たれ、リゼの膣内へと流れ込んでゆく。
同時にリゼは二度目の絶頂に達したようだった。唇をるるに塞がれたまま、身体をびくんと大きく震わせる。
「あぁ……凄い、出るっ……!」
自分でも驚く程の量の白濁液が流れ込み、溢れたそれが結合部から零れ落ちる。
幾度もの射精を経て肉棒が膣圧に押し出され、ようやく俺は結合を解いてベッドに腰を落とした。
「……ぷはっ」
るるのキスから解放されたリゼは四つん這いのまま息を吐いた。まだぱくぱくと開閉する孔は愛液と精液に濡れ、更にベッドのシーツに白濁液の染みをつくる。
「んっ……お疲れ様。これで初出勤、大成功だね♪」
嬉しそうにるるは言い、汗に濡れるリゼの頬を拭う。俺は射精の余韻を払いつつ彼女に顔を向けた。
「ふぅ……ありがとう、るるちゃん。本当に助かった」
「いえいえ。これは全部お兄さんが頑張ってくれたお陰……私はリゼちゃんが不安がらないように横に居ただけだから」
そう答えながら、るるは俺に寄ってきた。
「でも、もしお兄さんが感謝してくれるなら……私にも、して欲しいかな」
「るるちゃん?」
「二人のを見てたら……熱く、なってきたって言うか」
言葉と共にるるの下着が消失する。見てみれば豊満な乳房の先端では薄桃色の乳首が既に固く突起し、股間は股間で陰毛が愛液で照り光っているのが分かる。
「ああ、しよう……リゼちゃんはどう?」
「んっ……え……?」
俺は微笑み、リゼに声をかけた。絶頂の余韻から覚めた彼女が体を起こし、こちらを見る。
「あっ……!」
今になってリゼは自分の先ほどまでの痴態を自覚したようだった。顔を真っ赤にして、シーツで胸元を隠す。
そんな彼女の様子におかしさを感じつつ、俺は言った。
「どうだった? 初めての感想は」
「どう、って……」
リゼはどう答えるか迷った後、顔を伏せながらも素直に答えた。
「……すごく、良かった。その、何ていうか……独りで
「うん! リゼちゃん、本当に気持ちよさそうだった! お兄さんのを挿れられて『チンポっ、チンポぉっ!』って大声で……」
「わああぁっ! 言わないで、言わないでっ!」
るるの言葉にシーツに顔を埋めてリゼは恥ずかしがる。俺は苦笑しつつ言った。
「まあそれはそれとして、リゼちゃん。まだこのルームの時間はもうちょっとある。本来なら俺が君を好きにしていい時間だ」
「あ……!」
そう言われ、リゼは自分がまだ「勤務中」だった事を初めて思い出したようだった。俺は言葉を続ける。
「ただ、るるちゃんが俺と君のを見ていて興奮したので俺と
「………」
「当然、それに混じってもいい」
「!」
るるがリゼに視線を送った。今までの気遣いの籠った視線でない、蠱惑的な瞳。
俺はあえて平坦な口調でリゼに言った。
「初めてで疲れたとかもあるだろうし、俺は強要はしない。リゼちゃんに任せるよ」
「うぅ……」
リゼの視線が泳いでいる。俺とるるは何も言わず、彼女の答えを待つ。
たっぷり数十秒の待ち時間の後、リゼは微かな小声で言った。
「……します」
「リゼちゃん、もっと大きな声で言わないと」
るるがリゼに言う。どうも彼女は困ったり焦ったりしている時のリゼの反応が好きなようだ。
「お願い……します」
今度は俺にも聞き取れる大きさで言うと、リゼは自分からシーツを放し、裸体を俺に晒した。
「あの……私も一緒に、るるちゃんと一緒にやらせてください」
「……分かった。じゃあ、身体を重ねて。るるちゃんは下、リゼちゃんは上で」
「は、はい! えと、どういう感じで……」
「こうだよ、リゼちゃん。私の上に乗っかる感じで、足はこうして……」
やり方が分からないリゼをるるが誘導する。二人は足を絡め、秘所を押し付け合う形で肉体のサンドイッチを作る。愛液に濡れたるるの秘唇と、精液と愛液に塗れたリゼの秘所が重なり、肉棒の挿入をねだるように陰唇を震わせる。
「よし、準備完了! お兄さん、おちんちん、ください」
「わ、私にも……お願いします。さっきの気持ちいいの、もう一度、ください……」
るるは朗らかに挿入を求め、リゼは恥じらいつつ快感を求める。
俺は勃起を取り戻した肉棒に血管を浮かべ、二人の間に自らを挿入した。
──結局、俺とリゼがダウンするまで、るるは自腹で6時間延長した。
それから数週間後。
俺がいつものようにロビーで出勤中の嬢のチェックをしていた時、彼女は丁度良く出勤してきた。
「おっ……」
青い髪のドレス姿の少女。そこには「初出勤」の文字はなく、高い評価レートと彼女をお気に入りにしている人数が表示されている。
「……こりゃまた、人気になったなあ」
自分がたまたま初めての客になっただけ、別に彼女を育てた訳ではない。
それでも何処か嬉しさを覚えつつ、俺は彼女に予約を入れた。