※この作品はR-18です。

バーチャル風俗「電燈二次三次」   作:ターキーX

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第三十九話「アンジュ」

「これ、いい加減におとなしくせい」

「あーもー! 全く往生際が悪いったら……!」

「いや、ほんと大丈夫! 大丈夫だって! ほんと放しても逃げないから!」

「……前もそう言って全力でログアウトしましたよね」

 

 左右と背中、そこをがっちりと三人──尊、美玲、そして詩子──に包囲されて、赤毛の女性が抵抗しつつも俺の前に引き出される。

 「アンジュ」、VTuber、アンジュ・カトリーナに酷似した彼女の右腕を押さえている尊が俺に言った。

 

「ほれ、妾らが押さえておくからさっさとぶち込めい!」

「えー、あー、その……これ、どういう状況?」

 

 今日の相手を知らされぬまま研修用ルームに呼ばれた俺は、眼前の状況に額を手で押さえた。今までも奇妙な状況に放り込まれた事は幾度もあったが、その中でも今回のは完全に理解を超えている。

 

「というか、本人が嫌がっているんだから無理に来させなくても」

「まあ本来ならば……な」

「この子、自分から『私もお仕事やるわ!』って言っておいて、もうバックレ三回目なのよ!」

「なので、流石に私たちも無視できなくなって、こうして……」

 

 左を押さえる美玲、背中から押している詩子が言い淀む尊に変わって説明する。尊はともかく基本自分以外は他人事の美玲や、俺をショタ奴隷にしようと事あるごとに企む詩子までこの態度というのは珍しい。

 俺は顎に手をあて、改めて眼前のアンジュを見た。身長はやや高めで160㎝ほど、白のミニスカートに赤いジャケット、その上からダボっとしたボア付きのコートを雑に羽織っている。赤のショートカットに似合っている紫の瞳は今は焦りで満ちており、怯えに近い表情で俺を見ている。

 

「あー、その、アンジュさん……で、いいか?」

「ふぇ!? あ、は、はい、どーも……お待たせ、待った?」

「いや、待つも何もお主が逃げとるんじゃろうが」

 

 俺の言葉に一瞬硬直したものの彼女は少し調子を取り戻し、中性的な顔立ちを引き締めるとキメ顔で答えた。横から尊がツッコミを入れる。

 とりあえず話をしなければ始まらない。俺は尊に言った。

 

「尊様、ちょっとルーム設定を変えていいか?」

「ん? ああ、別に構わんが」

「それじゃ……ルーム拡大、ベッドをキングサイズに変更、設定は『古びた木造』で、照明をランタン……っと」

 

 ホログラム表示された設定画面に細かく打ち込み、エンターキーを押す。僅かなノイズと共に、まるでモーフィングのように周囲が歪み、変わってゆく。

 

「わっ……あれ、これって……?」

「……ほう」

 

 驚くアンジュと、目を細める尊。

 果たしてホテルのスイートルームめいた室内は、木板を雑に打ち込まれた壁に囲まれた、森の奥に住まう錬金術師の研究室めいたそれに変わっていた。壁の棚には怪しげな壺やフラスコ、実験道具などが並び、天井から吊られたランタンが暖かな光で部屋を照らしている。

 

「この部屋の方が慣れてるだろ? とりあえずベッドにみんな乗って、落ち着いて話をしようか」

「は、はい……」

 

 5人が乗って余裕がある程の広さまで拡大させたベッドに促すと、アンジュはまだ緊張しながらも頷いた。尊たちに目配せを贈ると、彼女らもそっとアンジュを解放する。

 軋む音すら立てずベッドは俺たちを受け止め、5人で車座に座ったところで俺は腕を組んで考えた。

 

「うーん……」

 

 尊達の話では本人から「仕事をやってみたい」と申し出たとの事だが、それにしては部屋に入ってから緊張しっ放しだ。単純に人見知りが激しいだけかもしれないが、それとは別の()()()()()に俺は思い至っていた。

 

「なあ、アンジュさん。まずひとつ確認したいんだが」

「えーっと、はい、何でしょう?」

「あんた、処女か?」

「ッ!?」

 

 俺の問いかけにアンジュは一気に顔を赤くし、数秒の絶句の後に叫ぶように答えた。

 

「しょしょ、処女じゃねーし!? ええ、えーと、学生のとき、大学生の先輩にクリスマスの夜に横浜のホテルで……!」

「おや、妾が聞いたのは『高校生の時に同級生と夏の花火大会の帰りに』だったがのう?」

「え? 『中学の時に家庭教師のお兄さんと』って言ってなかった?」

「私が聞いたのは『女子の後輩と百合ックスしている最中におっさんが乱入してきて』でしたが」

 

 アンジュのしどろもどろの説明に尊、美玲、詩子がそれぞれ発言を返す。

 

「……やっぱりか」

 

 過去に俺が初めての相手を務めたリゼの事を思い出す。彼女も処女ながら仕事をしようとして、本番の際となって腰が引けてしまいトラブルとなったのだ。俺が教育係を頼まれる以前は新人は座学だったとの事だが、もし当時と同じシステムを採用していたならアンジュもかつてのリゼと同様の騒動を起こしていただろう。

 

「とりあえず、処女って事でいいんだな?」

「いや、だから、その……はい」

「まあ、処女でも出来るのがVR風俗だ。それ自体に問題はねえよ。ただ……なんで、それでもこの仕事をしたいと思ったのか、それを教えてくれないか?」

 

 そう、そこが重要な点だった。単に「何となく思いつきで」「話の流れで」という単純な動機なら、俺としても無理に事を進める訳にはいかない。

 俺の質問にアンジュは伏し目がちに答えた。

 

「その……『リゼ』って、分かります?」

「リゼちゃん? ああ、もちろん」

「私、リゼとは古い付き合いで、結構その『あっち側』でも話をするんやけど……最近は割と出るんですよ、この店の話題」

 

 ところどころに関西のイントネーションを交えつつアンジュは語る。西の方の出身なのだろうか。

 

「ここの店のコンセプト、お兄さんなら知ってますよね?」

「VR風俗の発展によって生まれた、本物のVTuberへの偏見と風評被害……それを払拭できる程の風格を備えた高級VR風俗店を目指す、だったな」

「はい。リゼもそれに貢献できてるのが凄い嬉しそうで……それを聞いてるだけじゃなく、私も力になりたいって思ったんです」

「じゃが、ここぞという場面で腰を引いてしまうのがアンジュ(こやつ)でのう」

 

 膝に手を置いて話すアンジュの横、尊が呆れた風に言う。副支配人としては協力者が増えるのは良い、しかしそれが直前バックレを繰り返されては困る。そんな所だろう。

 とはいえ決して彼女の動機はいい加減でも不純でもない。となれば、()()()()を踏み出す事が出来れば勤務は難しくない筈だ。俺は顔を上げたアンジュと視線を合わせつつ尋ねた。

 

「なるほど。やっぱり土壇場で『やっぱり止めよう』って思ってしまうのは……突っ込む話になるが、その、処女だから?」

「えと、まあ、それも……ですけど私、人見知りが酷くて。初対面のお客さんを相手にするって思うと何を話していいか分かんないって言うか……」

「そんなもん適当に聞いて、さっさとまんこにちんこ入れさせてイカせりゃ良いのよ。どーせ向こうだって気持ちよくイキたいだけなんだから」

 

 自信なさげなアンジュに今度は美玲の声が飛ぶ。芯が強い──図太いと言うべきか──彼女らしい意見ではあるが、同じような姿勢をアンジュに求めるのは難しそうだ。

 だが、そこで今まで黙っていた詩子が言葉を挟んだ。

 

「アンジュの場合……それより大きい問題があると思うんですよね。主に性癖的な意味で」

「せ、性癖?」

「はい。私が言うのも何ですが」

 

 ホントだよ、と言いかけたのを辛うじて呑み込む。一方のアンジュは思い当たるところがあるのか、焦りも露わに詩子を制しようとする。

 

「いや、詩子! それ言ったら引かれっ……!」

「別にいいでしょう。性癖を隠せずにできる仕事じゃないんですから……その、彼女は()()()()()でして」

「……純愛アンチ?」

 

 また聞き慣れない言葉が出てきた。オウム返しに問いかける俺に詩子は言った。

 

「はい……例えば『告白しようと思っていた幼馴染が夏休みの間にチャラ男に開発されていた』とか『生意気なショタガキに屈服』とか『彼氏がいるのにおっさんのねちっこいテクニックに心は抵抗してても身体は逆らえない』とかが大好きで、普通の純愛にアレルギーが出るというか……」

「……そうなのか?」

「えっと、まあ……恋人らしいイチャラブとか想像できなくて、その、理解の外なんですよ」

「………」

 

 言い淀みながらもアンジュは反論せず、はっきりと自身の性癖を肯定する。なるほど、これは()()()()だ。

 そうなると──ちょっと彼女には普通のやり方でなく変化球で責めた方が良いかもしれない。

 

「尊様、ちょっと耳、いいですか?」

「何じゃ?」

 

 尊を手招きして耳に口を寄せる。

 

「……なので……って貰っていいですか?」

「ふむ……仕事中かもしれん。少し待っておれ」

 

 俺の「お願い」に尊は頷き、ひとり部屋から姿を消す。俺はアンジュに改めて向き合った。

 

「さて、アンジュさん……すまないが、呼び捨てでいいか?」

「へ? あ、はい……あの、尊様はどこに」

「それは後で分かると思う。とりあえず、あんたの状況はよく分かった。アンジュ、多分あんたにはアブノーマルプレイのが似合うと思う」

「アブノーマル?」

 

 問い返すアンジュに俺は頷いた。軽い口調で彼女に手を差し出す。

 

「ほい、手を出して」

「えっ?」

 

 反射的に俺の手に触れたアンジュを、そのまま一気に引っ張る。

 

「よっ……」

「わ! ちょ、何!?」

 

 思った以上に軽かった彼女を身体を引っ張り、胡坐をかいていた俺の上にストンと乗せる。混乱するアンジュを後ろから抱きかかえ、彼女の服を消失させてゆく。

 

「おー、早速ヤる気?」

「おやおや……」

 

 俺の行為を興味深そうに眺める美玲と、事もなげに視線を送る詩子。どうやら二人とも俺の狙いを既に読んでおり、同時にアンジュを助けるつもりも無さそうだ。

 実際助かる。俺はアンジュの服を剥きつつ耳元に口を寄せた。

 

「アンジュ。まあとりあえず……『本命じゃない男に、友達の前で無理矢理開発される』プレイでもやってみるか」

「いや、『やってみるか』って……ふぃっ!」

 

 首筋に舌を這わされ、アンジュの身体がびくんと反応を見せる。まだ身体は固く、弱々しいながらも抵抗を見せている。大丈夫、()()()()()

 コートを消し、スカートを消し、ジャケットを消す。あえて下着は消さない。髪の色と同じ鮮やかな赤いブラとショーツが露わになり、しっとりと汗ばむアンジュの肌とよく似あっている。

 細身の、しなやかな身体であった。胸はリゼよりも更に薄く、手のひらを置いてもやや余る程度の膨らみ。しかし決して男性的という訳ではなく腰のくびれからのラインは美しい女性のそれで、太腿に触れてみれば心地よい吸い付くような触感だ。

 俺はブラのホックを外してから手を隙間に差し入れ、慎ましい膨らみを揉んだ。やや乱暴に、決して恋人らしくならないように。

 

「ンンッ! うそ、そんっ、いき、なりっ……!?」

 

 アンジュの抵抗はまだ弱い。それは「俺を拒否していない」と言うよりも「混乱からまだ抜け出ていない」からだろう。我に返ればもっと抵抗を見せる筈だ。それまでにどこまでアンジュを感じさせられるか。それが俺にとっての勝負どころだ。

 

「(それにしても……)」

「ん、あぁっ……!」

 

 続いてショーツの中に手を差し入れつつ、俺は彼女の反応に久々の初々しさを覚えていた。このところはマタタビで発情したキツネやらイキ狂い希望の名探偵やら、何ともひと癖ある相手が多かった。処女の、こういった行為に免疫を持たない相手となると暫くぶりだ。

 彼女に教え込む意味でも、また俺自身が勘を取り戻す意味でもこの交わりは大事になるかもしれない。そんな事を思いつつ、俺はアンジュの秘所に指を到達させた。まだ汗を滲ませている程度で濡れてはいない。

 

「いいか? もう聞いてると思うが、バージン用の股間パーツは圧迫感と電気信号でアンタに挿入感を与える。イメージだけで『痛い』と思うと本当に痛みがフィードバックされるから、気持ちよくなる事だけ考えるんだ」

「ンンッ……ま、待ってって! せめて、その、二人だけでっ……!」

「随分と水臭い事を言いますねえ。一緒にAV鑑賞会もした仲じゃないですか」

「そーそー、一度ヤっちゃえば『こんなもんか』で済むから、ちゃっちゃとイっちゃって」

 

 こちらをガン見している詩子や美玲の視線を避けるように首を振るアンジュに、二人はいつもと変わらない口調で無慈悲に答える。俺も大概だが、彼女らも何ともいい性格をしている。

 ギャラリーからより見やすいように位置を調節しつつ、俺はアンジュを更に責める。先日体験したASMRを参考に、彼女の耳元で声を殺して囁く。

 

「……結構濃いんだな、あんた」

「ッ!?」

「ビラビラも処女の割にはしっかりしてる……割と、オナニーはやってるな?」

「ふぁ、あ、あぁ……!」

 

 アンジュの顔が一気に紅潮し、目元に涙が溜まる。どうやら図星だったようだ。

 しかしその辱めが彼女の身体をより鋭敏なものにしたようだ。先ほどよりも俺の愛撫に対して敏感な反応を見せ、ビクビクと身体を震わせる。俺は孔周りの陰唇をある程度撫でてから、孔へと指を差し込んだ。

 

「あぅんっ! え、これ、中、入って……っ!」

「んっ……いい、締めつけだな……もうちょい、奥に……」

「ひぁぁっ!」

 

 指を搾るように締め付けてくるアンジュの膣圧を感じる。俺は丁寧に具合を確認しつつ広げ、指を二本にしてみた。両の指でくちくちと中を弄ると、じっとりと中の湿度が上がってくる。それに合わせ薄い胸の先端で震える乳首が突起してきたのも分かる。そろそろか。俺は頃合いと見てアンジュの下着を消失させた。

 

「ふぇ……?」

「詩子、美玲、どうだ? アンジュのここ、どうなってる?」

「……ふーむ、前のお泊りの時より手入れが雑になってますね」

「ッ!? 待って、ほんと待って! んひっ、見たらアカン、アカンってぇ!」

 

 顎に指をあてて詩子がしげしげと感想を述べる。もはや顔を真っ赤にしてアンジュは叫ぶように言うが、言葉とは裏腹に身体の熱は増し、指を挿入している膣内からは滑りある液体が溢れてくる。アンジュの感度が上がっている。好きなシチュエーションの話からしても、やはり彼女はM寄りだったようだ。

 そろそろ尊も戻ってくる頃だろうか。俺はアンジュの胸を揉んでいた手を一旦離して、そこに一つのアイテムを現出させる。

 

「まあまあ、そんなに見られるのが嫌ならコレでも着けておきな……よっ」

「え!? 何、これ、んっ、見えっ……!?」

 

 横長の黒い布が彼女の目元を覆い、耳にゴムで固定される。アイマスクで突然に視界を塞がれたアンジュが喘ぎつつも不安そうに首を振る。これには三つの意味がある。一つは視界を塞ぐ事でより触れられている感覚を鋭敏にすること、一つはそろそろ抵抗が強くなってきていたアンジュの動きを鈍くすること。もう一つは──

 

「さて、俺もそろそろ準備しないとな」

「あ、あふっ、準備って……ん、あぁっ!」

 

 俺は自分の服を下着ごと消失させ、アンジュと裸で密着した状態へと変えた。興奮と動揺で激しく脈打つアンジュの動悸をよりはっきりと感じる。俺は肉棒を彼女の形良い尻に当て、そのまま腰を揺らせて擦らせ始める。アンジュも自身に当てられたモノが何であるかは気付いているようだが、目隠しのために激しくは動けていない。

 一方、彼女の秘所を弄る指は既に結構な愛液で濡れてきていた。より滑らかになった膣内を、肉棒の挿入を受け止められるよう更に愛撫する。熱い吐息が胸に戻った俺の手に吹きかけられ、背を反らして悶える様は今にも壊れそうな繊細さを覚えさせた。

 

「おー、アンジュも乗ってきたじゃない、腰、動いてるわよ?」

「ふふ、こういったシチュエーションも良いものですね……」

「やっ、やぁ……あぁんっ!」

 

 美玲と詩子の言葉に弱々しく首を振るが、それも秘所からの刺激で遮られる。

 一方で俺の肉棒も、アンジュの尻肉の感触を堪能しつつ充血してきていた。すべすべとした彼女の尻の谷間。そこでムクムクと竿は太さを増し、より強く彼女の身体に擦り付けられる。

 その時、ベッド上にノイズが走ると尊が出現した。どうやら俺の頼みは実行できたようで、()()()も一緒だ。

 

「待たせたのう……おうおう、どうやら丁度良いところか」

「ああ、ナイスタイミング……ってな。それじゃアンジュ。挿れさせてもらうぜ?」

「挿れっ……!? ちょ、そんな、せめてこれ、外してっ……!」

「安心しな、すぐに外してやるさ」

 

 アンジュの秘所から指を抜き、彼女の両足を抱えて軽く持ち上げる。勃起しきった肉棒を濡れた孔に定め、亀頭を滑らずにねじ込めるよう片手を竿に回す。

 

「せぇ……のっ、くうっ……!」

「んくっ、あっ、え、あぁっ!?」

 

 ズブズブと挿入されてゆく肉棒に、目隠しされたアンジュが快感と戸惑いの喘ぎを漏らす。今の彼女は現実では処女であるにも関わらず、破瓜の痛み無しにまるで本当に挿入されているような圧迫感と快感を受けている筈だ。覚悟していた痛みもなくただ気持ち良い今の状態に混乱しているのだろう。

 

「ふぅ……いい感じだぜ、アンジュの、中っ……動く、からな」

「あうっ! 何、これっ!? 知らな、いぃっ!」

 

 アンジュの返事を待たずに再び彼女の脚を両手で抱えて持ち上げ、落とす。いわゆる背面座位の体位だ。先ほどまでの愛撫で十分に潤っていたアンジュの膣内だが、それでも肉棒を受け入れ慣れていない彼女の中は狭い。異物の侵入を押し返そうとする襞の動きを制するように肉棒で強引に膣内を擦り上げると、アンジュは背を反らして断続的な声をあげる。

 

「おうおう、初手から随分と激しく責めるでないか」

「そう? 私の時は初手から首絞めだったけど」

「それは美玲に合わせてくれたんじゃないですか?」

 

 まるでスポーツの試合を観戦しているかのように銘々に感想を漏らす尊、美玲、詩子。その合間もアンジュへの責めは止まらない。どうやら入口周辺が彼女の弱点のようだ。回転を加えて孔周りを擦るようにすると、ひと際アンジュは反応を見せてくれる。

 

「く、ふぅっ……尊様、そこ、()()()を前に置いてくれ」

「うむ……これで、どうじゃ?」

「ふぇ、え!? 何、何!?」

 

 俺と尊の会話に不穏なものを感じ、視界を塞がれたアンジュが不安そうに言う。俺は彼女の怯えを削ぎ落すように肉棒で膣内を突き上げた。

 

「くひィッ!」

「安心しな、アンジュ……イク時には、分かるっ、からっ!」

「んあっ、あ、あひぃ!」

 

 アンジュの反応もかなり昂ったものになってきた。ビクビクと身体の震えが断続的になり、肉棒への締め付けからも彼女の絶頂が近いのが伝わってくる。

 

「そろそろ……だな。お望み通り、外してやるよ」

「んあっ……」

 

 大きくアンジュの脚を広げさせて俺の上に乗せる。その状態で片腕で身体を抱きかかえ、もう片方でアイマスクのゴムに手をかける。俺はそのまま目隠しを外し、床に落とした。

 

「……え?」

「ど、どうも、アンジュ……」

 

 俺とアンジュの結合部を顔を寄せて凝視する()()()──尊が連れてきた「リゼ」を、視界が晴れたアンジュは茫然と見た。やがてその表情は驚きから羞恥へと変わってゆく。

 

「嘘、うそっ!? リゼ、ダメ、見ないで、見ないでってぇっ!」

「ううん、綺麗だよ、アンジュの……お兄さんのおちんちん、挿入されて、凄い気持ちよさそう……」

「んぎッ! ま、待って、止めっ! あ、ああんっ!」

「うぐっ……急に、締まってっ……!」

 

 今までの詩子や美玲に見られていた時以上の強烈な締め付けが肉棒を襲った。危うく一気に射精しそうになるのを何とか堪え、俺は抽送にスパートをかけた。

 

「うわ、すごっ……!」

 

 透明感のある青い髪をかき上げ、潤んだ瞳でリゼはぐちゅぐちゅと音を立てる結合部を更に見つめる。

 

「くひッ! ひッ! いいッ!」

 

 その視線を受け、親友にセックスを見られる状況にアンジュは今までにない混乱と、同時に興奮を覚えているようだった。いい加減俺も限界だ。とどめとばかりにアンジュの最奥へと肉棒を突き入れ、俺はそこで抑えていた射精感を一気に解放した。

 

「ぐ、うぅっ! 出すぞ、出すぞ、アンジュッ!」

「アンジュ、いいよ、イって……イクところ、私にも、見せてっ……」

「ふぇ、あっ、あ、ああぁぁっ!」

 

 リゼの声がトリガーになったか、アンジュは絶叫にも似た嬌声と共に絶頂に達する。同時に俺は彼女の中に精液を迸らせた。狭いアンジュの膣内はすぐに満杯になり、結合部から溢れた精液が零れ落ちる。同時にアンジュの中がひくつくように収縮し、ピュッと跳ねた潮がリゼの顔にかかった。

 

「あ、あふ、あぁ……!」

「……お疲れ様、アンジュ」

 

 ぐったりと俺の身体の上で脱力するアンジュ。リゼは顔を濡らしたまま起き上がり、彼女の頭を優しく撫でた。

 

 

 

 「親友の前での強制開発プレイ」──純愛が苦手という彼女に合わせたプレイを即興で組んでみたが、結果としては成功だったようだ。あれから彼女はちゃんと嬢として(更に数度の研修は必要だったが)入店を済ませ、早くも上位勢を脅かす人気を得つつある程だ。

 まあ、ひとつ問題があるとすれば──

 

「すみませーん! お兄さん、ちょっと手伝えません?」

「アンジュ……また『彼女が目の前で知らない男とセックスしてるのを見せつけられる彼氏役』か?」

「頼んますよぉ。ちゃんと協力してくれた分は出しますんで」

 

 ──ニッチなプレイに協力させられるようになった事だろうか。

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