※この作品はR-18です。

バーチャル風俗「電燈二次三次」   作:ターキーX

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第四十話「ノエル」(前編)

 「二次三次」事務所内。ソファに深刻な表情で腰かける俺と、俺を気遣うように横に座る早瀬。テーブルを挟んだ向かいには尊が困惑を浮かべて俺を見ている。

 

「つまり、教育係殿……こういう事か? この店の嬢の()()()()()()()()()()()()と?」

「……ええ」

「正しくは、イクのにえらい時間がかかるようになった……って感じやね」

 

 力なく頷く俺の言葉に早瀬が補足する。

 

「ふぅむ……それは、単にプレイがマンネリ化しているとかでなく?」

「相手問わず、ですね。早瀬の姐さんやニュイや星川……最後は童田にも相談して試して貰いましたが、今までよりも全然で」

 

 別に巨乳・爆乳に嫌悪感を持つようになった訳でも、また決して気持ちよいと思えなくなった訳でもない。ただ──

 俺の中にある「それ」が何であるのか、尊にも分かっているのだろう。扇子を広げ、静かな視線を俺に向ける。

 

「やはり、先日の()()の相手をしたのが原因か?」

「………」

「図星……みたいやな」

 

 俺の沈黙に代わって早瀬が言う。

 そう、数日前に俺が研修を務めた彼女──「ノエル」、VTuber・白銀ノエルに酷似した彼女の相手をしてから、この症状は続いている。

 

「教育係殿らしくもない……()()()()か?」

「ええ、()()()()でした。分かっちゃいるんですが、どうしてもアレと比べてしまう……正直、悪いんですがこの仕事を続けるのすら難しいと感じてます」

「ちょ、兄ちゃん! なに言うとるん!?」

 

 早瀬の怒り混じりの驚きの声。だが、俺も適当な気持ちで言っている訳ではない。

 風俗においてパイズリは巨乳を売りとする嬢にとっては必修科目であると同時に最大の武器だ。それの相手が十分に出来ないとあっては、研修役としては片手落ちと言わざるを得ない。

 それだけノエルの胸──本人は大胸筋と言っていたが──は圧倒的であったし、何より──

 

「……負けました。完敗です」

 

 どうしようもない敗北感。それが俺の心に重く伸し掛かっていた。

 

 

 

 

 俺がその日、俺が事務所に入って見たのは──

 

「あびゃびゃびゃびゃ……んーっ! すみませーん、もう一杯ー!」

 

 机に壁ができる程に積まれたVR牛丼の器──この場合、データチップを処理した際に出た残渣──の山だった。

 

「あびゃびゃびゃびゃびゃ……ぷはーっ!」

 

 不思議な音を立てつつ、そして新たな牛丼を豪快な勢いでかき込む銀髪の少女。

 まるで中世ファンタジーの世界からそのまま来たようなデザインの肩当、手甲、胸当て等を装備したまま彼女は箸を動かし、無駄のない速度で七味をかけ、紅ショウガを混ぜ込み、VR卵を割り、かき混ぜ、口いっぱいに頬張って美味しそうに牛丼を食べている。

 

「えーと……」

 

 この店では見ない顔だ。支配人デスクで少女の食いっぷりを面白そうに眺めていたジョーに俺は尋ねようとした。

 

「おーい、『ノエル』ちゃん! 教育係さんが来たよー」

 

 しかし俺が口を開く前にジョーが彼女に声をかけた。ちょうど手にしていた丼を空にした少女はそれを置き、手元の茶を飲んでから箸を揃え、手を合わせる。

 

「んぐっ!? ンッ、ンッ……ふぅ、ご馳走様でしたー。いやー、VR牛丼って腹が膨れんから邪道じゃと思っちょったけど、美味しかったです、支配人さん!」

「いやいや、俺も良い食べっぷりを見せて貰いましたよ」

 

 「二次三次」には様々なプレイに対応するため各種VRグッズも備品として備えている。おそらくはこのVR牛丼もそのひとつだろう。

 

「えーと、これは消せるんじゃよね、ほっ……わ、ホントに消えた! 便利だねー……」

 

 触れただけで消えてゆく丼の山。それが全て無くなったタイミングでジョーが俺に言った。

 

「おはようございます~。驚かせちゃいましたかね?」

「いえ、まあ……この娘が今日の研修相手ですか?」

「こんばんまっする~! 『ホロラバーズ』から出向で来た『ノエル』です、よろしくお願いします~」

「ああ、こっちこそよろしっ……!?」

 

 先ほどまでの豪快な食べっぷりとは裏腹のおっとりした口調での挨拶。俺は彼女に向き直り──言葉を無くした。

 

「え? あ、あ~……やっぱり、気になるよね? 団長、大胸筋が他人(ひと)より()()()()でっけぇから、初めての人だと大抵びっくりして顔より先におっぱいの方に注目されるんで」

「……()()()()?」

 

 これを「ちょっと」で済ませた場合、笹木やアンジュの胸はもはや「バスト」と表現するのが許されなくなるのではなかろうか。そんな考えが脳裏に浮かぶ。

 ここまで彼女が座った状態で、且つ丼の遮蔽物もあったため全身をはっきりとは確認できていなかったが──立ち上がってこちらに挨拶するノエル、彼女の胸当てと白い布に包まれた乳房は──「ちょっと」では済まないレベルで一般的な女性と比べて、否、「二次三次」の巨乳勢と比べても圧倒的な存在感を放っていた。

 決して全体がぽっちゃり系という訳ではない。腰のくびれは細く、銀髪に翠色の瞳が似合う顔立ちは頬から顎、そこから首筋へのラインもすっきりと美しい。

 

「(いや、それにしたってコレは……デカいな!)」

 

 しかし、その腰回りと頭の間に壁のように立ちはだかる胸部。そこだけがまるで「成人漫画の過度にデフォルメされた巨乳」が可愛く見える程にデカい。俺が「二次三次」の嬢で把握している最大級はニュイのHカップだが、それより少なくとも二回りは上回る大きさだ。

 

「そ、その、教育係さん……あんまり、じっと見られとると恥ずかしいよ……」

「えっ!? あ、す、すまない……」

 

 流石にずっと凝視されて恥ずかしくなってきたのかノエルが赤面しつつ言った。我に返り、慌てて視線を胸から外す。

 

「えっと、ところで『団長』って?」

「あぁ、あだ名みたいなモンなんじゃけど、気にいって今じゃ自分の事も『団長』って呼んどるんよ。教育係さん……お兄さん、でええんかな? 団長でもノエルでも、言い易い方で呼んでくれればええから」

 

 独特のイントネーションを交えてノエルが言う。その言葉から俺は以前に相手をした、やはり「ホロラバーズ」からの出向組だったフブキの話を思い出した。

 

「(って事は、この娘が『団長』……フブキが『自分じゃ相手にならない』と言ってた嬢か)」

 

 なるほど、確かにプロポーションだけでも格が違う。まだ触れてもいないのに気圧(けお)されているのが自分でも分かる。

 そんな俺たちの空気を和らげるように横からジョーが言った。

 

「ちょっと彼女、早めに来ましてね。ただ待たせるのも何ですから、牛丼が好きだってんで食べて待ってもらってたんですよ」

「そ、そうでしたか……じゃあ改めてよろしくだ。団長」

「えへへ、お兄さん、よろしくお願いします~」

 

 礼儀正しくぺこりと頭を下げるノエル。それだけで胸が重そうにゆさりと揺れ、視線が自然とそちらに引っ張られてしまう。何とかその誘引を堪えつつ、俺はノエルに言った。

 

「それじゃ、行こうか。ルーム指定は何かある?」

「いいえ、普通のルームで大丈夫なんで」

「兄さん、ノエルちゃん、よろしくお願いします~」

 

 見送るジョーの声に手を振り、俺は光のサークルを出現させるとそこにノエルと共に脚を踏み入れる。光の粒が視界を包み、それが晴れた時に俺たちはいつもの研修用のルームに来ていた。

 

「ふわぁ……結構広いんじゃねぇ」

「設定を変えればもっと大きくも出来る。多人数プレイ希望のお客さんとかも居るからな」

 

 確認するように周囲を見回すノエル。やはり「ホロラバーズ」で勤めているだけあり、新人の娘のような緊張はない。

 

「さて、と。団長、とりあえず今から研修を始める訳だけど……普通の新人さんみたいな、お客さんが来てからのイチからの流れとかは大丈夫だよな?」

「そですねー。設備も大体同じみたいですし……あ」

 

 頷くノエルだったが、ふと何かを思い出したのか言葉を途切れさせた。

 

「ごめんなさい、お兄さん。団長、ちょっとNGがあってな……キスNGって、この店は大丈夫かな?」

「それはプロフィールにあらかじめ記載しておけば大丈夫。この店、他にもキスNGの嬢はいるから問題ないよ」

「良かったぁ。どーしても唾液だけはバーチャルでも『う~っ』ってなるんで」

 

 バーチャル風俗で勤めながらも特定の行為がダメな嬢というのは実際いる。それがノエルの場合はキス──特に唾液交換への嫌悪感が強いようだ。俺も気をつけねばなるまい。

 

「ほかに問題は無いか?」

「だいじょーぶです。そんじゃあ……その、()()()()()?」

 

 口調こそ変わらないノエルの言葉。

 しかし、無邪気ささえ感じていた彼女の雰囲気が明らかに変わったのが俺にも分かった。俺は頷き、ノエルに問い返す。

 

「……そうだな、俺はいつでも」

「じゃあ、ちょっと待ってな。鎧を外すから……」

 

 金属が擦れる音と共にまず両手の手甲、次いでブーツ、肩当てを外し、最後に片胸だけを隠すタイプの胸甲を床に置く。まだ皮のベルトと布で隠されているが、それだけでもノエルの爆乳は存在感を更に増したように見える。

 

「………」

 

 ──無意識にごくりと喉が鳴った。

 俺も当然、巨乳の嬢に不慣れという事はない。むしろプロポーションに自信ある嬢の多い「二次三次」において結構な人数の「おっぱい」を味わってきたと言い切れる。

 しかしノエルの乳房の巨大さはそんな俺にとっても未知のそれであり、まだ露出すらしていないというのに少なからずの期待感を俺に湧き上がらせていた。

 

「その……やっぱり、パイズリとかが得意なのか?」

「ん~、()()()()ではないんじゃけど……まあ、団長のおっぱいが好きなお客さんは多いし、団長もそれで悦んでくれるの、好きだよ?」

「分かった。それじゃあ、俺はどうすればいい?」

「そんなら団長、先に仰向けになるから……」

 

 そう言いつつノエルはベルトを解き、上衣を脱ぐとそのままベッドにごろりと横になった。

 

()()に……お兄さんのおちんちん突っ込んで、好きに動いてみて、くれんかな?」

「……ッ!」

 

 眼前の後継は興奮より驚きが勝るもので──俺は、思わず拝みたくなった。

 引き締まった身体であった。おそらく日々のシェイプアップを怠らず行っているのだろう。腰回りはきゅっと引き締まり、腹筋も鍛えられているのか臍周りは贅肉を感じさせない瑞々しい張りを見せている。

 それでいて、そこから視線を上に向ければ巨大な双丘が視界を埋める。白い肌にうっすらと血管を浮かべる乳房は小さく見積もってもJカップかKカップ、あるいはLカップまで有るかもしれない。

 

「んっ……どうしたん、お兄さん?」

「いや、あ、その……悪い、あんまり見事で声が出なかった」

「ふふっ、そう言われると悪い気はせんね……」

 

 おそらく俺の声は上ずっていただろう。柔らかな笑みを浮かべるノエルに自分が呑まれつつある。それを自覚しながらも身体の熱を抑えきれない。自身の服を脱ぎ、ベッドに上がる。

 普通の巨乳であれば、ここまでのサイズでなくとも仰向けになれば少ならず形が崩れる筈である。にも関わらず、驚くべきことにノエルの乳房は仰向けになっても形を崩さず、まるで二つのバケツプリンを綺麗に乗せたかのようにふるふると震えながら張りを維持していた。その先端では桜色の乳首が、まるでミルクプリンの上に置かれたチェリーのように揺れている。

 

「うわぁ……お兄さんの、おっきい……」

「そりゃ、どうも……よっ……と」

 

 愛撫もされていない肉棒は、この後の快感への期待から既に激しく勃起していた。ノエルの腰を跨ぐように馬乗りになり、かつ彼女に体重がかからないよう膝立ちで肉棒に手を添える。

 

「一回挟んだら、多分、抜けないと思うから……団長の横に手ぇ置いて、思いきり、遠慮なく腰をつかってええからね」

「分かった。それじゃ賞味させて、もらっ……!?」

「ンッ、熱っ……!」

 

 両腕を寄せてより強調された乳房の谷間。そこに俺は女陰に挿入するかのような気持ちで腰を突き出した。肉棒の熱にノエルがぴくんと反応する。

 

「なっ……何だ、こりゃっ……!?」

 

 だが、俺の方は俺の方でノエルの反応を伺う余裕は無かった。

 今までもパイズリは幾度も経験してきた。ローションを使っていない、少し汗ばんだ程度の谷間である。それで得られる快感がどんなものかも予測はしていた。

 

「お、く、おぉっ……!」

 

 しかしノエルのKカップの乳房が与えてきた刺激は、俺の予想を容易に吹き飛ばした。

 ずっしりとした重量感。亀頭から竿の根本に至るまで締め付ける圧倒的な乳圧。それでいて全体を柔らかく包み込む心地よい弾力。絹のように触り心地の良い、瑞々しい肌。そして彼女の身体の奥から伝わってくる堪らない温もり。あり得ない程の高い水準でバランスの取れた、文字通り極上の乳房だった。

 それは、ただアバターの性能に任せた模造品(イミテーション)ではない。VRスーツの装着者の肉体からかけ離れたアバターは絶対にどこかに()()が出る。実際に磨き上げた身体でなければ成しえない、本物の肉体でなければ生み出せない快感であった。

 

「ん、ふっ……お、お兄さん、ごめん……一つ、聞き忘れちょったんだけど……()()()()()()()?」

「みっ……ミルク?」

「団長、お口や唾液は使えんから……んんっ!」

 

 ノエルの声と共に桜色の乳首が尖り、先端からとろりとした乳白色の液体が滲み始めた。

 

「こ、こんな風にミルク、出るように、しちょるんじゃけど……あ、んっ!」

 

 そう言う合間もトロトロとノエルの乳は溢れ、乳房を濡らしてゆく。

 俺は喉が鳴るのを隠せもせず、彼女を見下ろしながら言った。

 

「……頼む。使ってくれ」

「はぁっ……ええよ、お兄さん。思いきり、動いて、団長のおっぱい、犯して……んあっ、あ、ああんっ!」

 

 ノエルの甘い声が終わるのを待たず、俺は彼女の両脇に手を置き、肉食獣が獲物を組み敷くような姿勢で腰を動かし始めた。溢れたノエルの母乳は谷間に垂れ落ち、温かな滑りを肉棒に加えてくる。

 

「ん、あぁ……暴れん坊、さん、じゃねっ……お兄さんの、おちん、ちんっ……!」

「ぐっ、かっ、ああっ!」

 

 もっとゆっくりと、ノエルの反応や具合も見ながら行為をすべきだと分かっている。だが、身体がまるで歯止めが利かなくなったように止まらない。手に余るどころか両手を使って一方の乳房だけでも掴み切れないような巨大な丘陵。その谷間に腰を引き、前に突き出すだけで堪らない快感が腰を突く。腰が下乳に叩きつけられる度にゆさりと重そうに乳房は揺れ、先端からは更なるミルクが溢れてくる。甘い匂いが立ち昇り、俺の理性を更に蕩けさせてくる。

 

「んふっ、お、お兄、さん、いまっ、凄い、可愛い顔、しちょる、ねっ……あ、ん、ンンッ!」

「うお、おっ、あ、ぐうぅっ!」

 

 俺を見上げながら微笑むノエル。対して俺は彼女に返す言葉も出てこないまま、本能任せで肉棒に加えられる乳圧に腰を震わせる。

 すぐに腰の震えが小刻みになってきた。射精感が急激に強まってきているのが分かる。そして、それはノエルにもお見通しだったのだろう。乳房をより一層寄せ、ミルクに濡れた乳房を強調させながら彼女は言った。

 

「も、もうっ、出そう、なんっ? ええよ、その、ままっ! んくっ、だ、団長の胸に、びゅーっ、びゅーって、射精してもっ!」

「くうぅっ! わ、悪いっ、団長っ! もう、出るっ……!」

「ンッ……!」

 

 思いきり腰を引き、音が鳴る程に腰を打ち付ける。それでもノエルの肉の渓谷からは亀頭すら覗かない。

 心地よい圧力と柔らかさに包まれつつ、俺は堪える事無く精液を迸らせた。腰が跳ねる度にどくんと白濁液が吐き出されてゆく。ノエルはむっちりと乳房を寄せたまま、肉棒の脈動に喘ぎを漏らす。

 

「うっ、はぁっ、おぁ……!」

「うわ……凄い量、出とるよ……お兄さんの、精液っ……」

 

 射精が止まらない。溢れた精液が隙間から零れ、ノエルの母乳と混ざり合う。獣めいた唸り声と共に、俺は快感に身を震わせる。

 永遠に続くかと錯覚する程の射精は、それから更に暫くしてようやく治まった。

 

「ふうっ、ハァッ……!」

 

 荒い呼吸がまだ治まらない。腕に力を籠めて腰を引こうとするが、肉棒はまだノエルの谷間に呑み込まれたままだ。

 確かに彼女は力を緩めていない。だが──腰が動かない理由がそれ以外にある事に、俺は既に気付いていた。

 

「あぁ……ちょ、ちょっと待ってくれ、今……」

「ふふっ……分かっとるよ、お兄さん。もっっっと団長のおっぱいに、せーえき出したいんじゃろ?」

「ッ!」

 

 内心を見透かされた言葉に、俺はノエルを見た。

 

「大丈夫。団長、お兄さんのおちんちん、全部受け止めるよ……んっ、団長のおっぱい、妊娠するくらい、何発でも……射精して、どろどろにして、いいから……」

 

 男性の欲望を全て受け入れてくれる、優しくも淫蕩な微笑み。同時に下乳辺りの圧迫が強まり、肉棒を逃がすまいと締め付けてくる。乳肉に包まれた肉棒に再び血流が集まり、ノエルの胸の中で勃起を取り戻してゆく肉棒の固さが、そしてその肉棒に与えられる堪らない快感が蘇ってくる。

 

「ぐ、あ、あぉ、あぁぁっ!」

「ふぁぁっ! えっ、ええよっ! もっと、もっと、おちん、ちんっ! 団長のおっぱい、にっ、もっとぉ!」

 

 桜色の乳首から更なる母乳を溢れさせつつノエルが肉棒を望む。

 俺はまるで言葉を忘れた猿のように、彼女の胸の谷間に再び腰を打ち付け始めた。

 

 

 

 

「……で、そのまま更に枯れるまでノエルの胸に出し、精魂尽き果てたと」

「………」

 

 話を聞き終えた尊の言葉に、俺は無言で頷いた。

 母乳プレイを兼ねた巨乳パイズリ。それ自体は俺も経験があった。かつて童田が仕掛けてきたプレイがそれだ。

 だが大きな違いとして、ノエルとのプレイで感じたのは──彼女の圧倒的な包容力だ。こちらの欲望や欲求を全て柔らかく受け止め、決して攻撃的でなく受動的に快感を与え。それを鍛えた体で何度でも受け入れる。器が違う。そう感じた。

 

「気にせんでええよ、お兄さん。団長もちょっと研修とか抜きでノッてしまったし……」

 

 事を終え、頭を下げる俺にノエルは照れ笑いを浮かべてそう答えた。そこには全くマウント感も失望感もない笑顔があり、それが余計に堪えた。

 

「ふぅむ……困ったものじゃのう」

「来週、ノエルとは改めて再研修を行う予定です。ですが……今の俺では多分、同じことの繰り返しになります」

 

 それは俺の恥というだけでなく、俺を雇う「二次三次」の恥にもなる。だが、どうすれば良いのかも分からない。ここ数日は、その堂々巡りが頭の中で続いていた。

 やはりこのまま教育係を務めるのは難しいか。そう思い、俺が口を開こうとした時──ふと尊の表情が驚きに変わり、俺の背後を見た。

 

「なっ……おい、何のつもりじゃ!?」

「え?」

「……青年よ、話は聞かせてもらった」

 

 突然、聞き慣れない男性の声が俺の背中に投げかけられた。力なく其方の方を見る。

 

「……は?」

「これが尊様が見込んだ教育係とは嗤わせる! 青年よ、お前の心のちんちんはそんな物か!?」

 

 白黒のツートンカラーに虹があしらわれた、口元だけ開けられたレスラーマスク。筋骨隆々の肉体を包むタンクトップには「rainbow」の文字が七色に書かれている。

 どこをどう見てもマスクマンレスラー。余りに場違いな存在の突然の出現に茫然とする俺に、そのレスラーは白い歯を見せて言った。

 

「初めまして、だな。俺の名は『マスク・ド・エニーカラー』……『電燈二次三次』顧問にして、プロレスラーだ」

 

 

 

【「ノエル」(中編)につづく】

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