※この作品はR-18です。

バーチャル風俗「電燈二次三次」   作:ターキーX

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第四十七話「冬雪」

【laboratory】

 

 「二次三次」事務所の壁に新たに作られたドアには、そんな文字が書かれた金属プレートが掛けられている。

 

「何ですか、あれ?」

「ああ、そういえば前の出勤の時にはありませんでしたね」

 

 その日の研修を終え、報告を済ませた俺は出勤時から気になっていたそれについて支配人に尋ねた。合点がいったように頷くジョー。

 

「ほら、お兄さんが仕掛けられたって催眠アプリもですけど、最近は気軽に持ち込める危険なツールが増えてるじゃないですか~。用心棒も置いて市販のセキュリティも設置してますけど、それだけじゃ不安だってんでね。ウチの『その辺り』が強いメンバーを募って研究室を作ったんですよ」

「研究室……って事は、本当に中でそういうツールの開発とかを?」

「その通りですねェー!」

「うおっ!?」

 

 俺とジョーの間に突如割り込んできた大声に、思わず驚く。

 

「全く素晴らしい研究設備! ここは正にVR風俗に影を落とす脱法電子ツールに対抗する最前線と言えますねェー!」

 

 距離感を無視した大声の方を見てみれば、そこには見慣れない白衣の男が立っていた。青いボサボサ髪に加えて指紋跡の残ったフチ無し眼鏡が色々な意味での無頓着さを初対面ながら俺に教えてくる。

 

「おお、噂は聞いていますよ教育係殿! (わたくし)はこの研究室の主任研究員『レオス』! あるいは『主任』とお呼び下さって結構です!」

「は、はあ……」

「あのー、レオス君。お兄さんちょい引いてるから声量落として」

「おっと、これは失礼!」

 

 ジョーの指摘でようやく声をやや抑えるレオス。しかしそれでも声の張りはかなり強い。やや押され気味ながら俺は彼に聞いた。

 

「その……VR空間なのに、エンジニア的な研究じゃないんですね」

「良い質問ですねェ! 確かにベースとなる物品はプログラムを可視化したものですが、それをVR空間で実際に使用するとなると実地によるトライ&エラーが必要となります~。故に私のような()()()研究者が必要となるわけですねェ。また、この実験結果は加賀美インダストリアルの更なるVR研究にフィードバックされ……!」

 

 「優れた」の部分を強調しつつ滔々と語るレオス。何とも見た目通りのエキセントリックな研究者のようだ。その様子を見つつジョーが苦笑する。

 

「ハハッ、まあ彼ですが基本的に褒めてあげてください。一度ヘコむと際限なくヘコむ子なんで」

「ちょ、支配人!? それは言わない約束です!」

 

 語りを中断し、あからさまに焦りを浮かべてレオスはジョーに言った。なるほど、強気な態度は脆さの裏返しという事か。

 

「ンッ、コホン……まあそんな訳ですので、今後ともよろしくお願いします」

「ああ、こっちこそ……あの、中をちょっと見せて貰ってもいいですか?」

「いいですとも! 私はそろそろ本業があるのでログアウトしますが、関係者の方はいつでもウェルカムです! では支配人、教育係殿、私はこれにて!」

 

 再び自信ありげな態度に戻り、レオスは胸を張って事務所を退出してゆく。嵐が過ぎたような空気に俺は思わず息をついた。

 

「はぁ……なんか、凄い人ですね」

「ああ見えて真面目で良い子ですよ。他にも研究に協力してるメンバーも居るので、よろしくやって下さい」

 

 そう言いつつジョーは頭を下げる。俺はそれに挨拶を返し、改めて研究室のドアに歩み寄るとそれを開けた。

 

「失礼します……って、おお!?」

 

 てっきり事務所と同様の、どこか古びた空気のある研究室をイメージしていた俺は中の様子に驚いた。

 強い光を避けるためか室内は薄暗く、そのスペースは事務所より遙かに広い。壁に並ぶスチール棚には様々な液体や粉薬が詰まった瓶が詰まっており、幾つか設置された大きな机にはフラスコやビーカー、試験管などが雑然と置かれている。奥の方に目をやると、まるでSF映画に出てくるような巨大なコンピュータがチカチカと怪しげな光を発しつつ駆動音をあげていた。

 

「雰囲気あるなァ、こりゃ……」

 

 あちこちを見回しつつ俺は奥へと歩を進めた。コンピュータを冷やすためか空気はやや肌寒く、乾燥している。

 

「あれ?」

 

 器材の陰になっていて入室時は気付かなかったが、どうやら奥で作業をしている人が居るようだ。俺はそちらに行ってみた。

 実験の途中だったのか、ビーカー内の液体をかき混ぜていたその少女は俺に気付くとこちらを見た。

 

「あ、お兄さん。どーもー」

「ああ、どうも……って、『冬雪(ふゆき)』ちゃん? 何でここに?」

 

 どこかの学校の制服と思わしき黒のブレザーの上から白衣を雑に羽織った彼女、「冬雪」はのんびりとした口調で軽い挨拶をした。それに返しつつ、やや意外な先客に俺は問いかける。

 ビーカーを混ぜていた手を止め、赤い瞳の片目をつむり液体の具合を確かめつつ彼女は答えた。

 

「いやー、人手が欲しいってレオス君……じゃなかった、『主任』に頼まれて」

 

 「冬雪」、Vtuber・葉加瀬冬雪に酷似した彼女は俺が教育係になる前からこの店に勤務している嬢だ。

 名前の通りの雪のように白く艶やかな髪、そして150㎝ちょっとの小柄な身体には不釣り合いな程の豊満なプロポーションを売りとする人気嬢のひとりで、胸のサイズは流石に童田に譲るものの全体のバランスでは冬雪が勝るだろう。実際、薄暗い中でも制服の布地を張りつめさせる乳房と、白衣の上からでも形が分かる豊かな尻は強い存在感を放っている。

 

「ちょっと意外だな。こういう研究も出来るんだ」

「まあ私の場合は研究ってよりは『実験』自体が好きだから、その辺りのデータから答えを出すのは主任や『社長』の仕事ってね。ンッ……ふぅ」

 

 かき混ぜていたビーカーを置き、今度は傍らの湯気を立てるVRホットミルクを口にする。「社長」というのはこの店のスポンサーとして資金面、及び技術面で多大な提供を行っている人物だ。まだ若いながらも優れた経営手腕と熱い決闘者(デュエリスト)の魂を持つ男と聞く。

 俺は机に並ぶ様々な色の液体に目をやりつつ彼女に歩み寄った。かつてアメリアが持っていた電子コカインに似た、不自然にカラフルなケミカル色のそれらは自ら発光しているようにも見える。

 

「これが電子ドラッグ?」

「正確には『電子ドラッグの素』って言えばいいかなー? ほら、風邪薬って頭痛・発熱・せきとか其々に効くように幾つも成分が配合されてるでしょ? アレと同じ感じで、興奮させる効果や逆に落ち着かせる効果、眠くなる効果に覚醒効果。流通してるドラッグはそんなのが混ざったカクテルみたいなものなんだって。まあ受け売りだけど」

 

 そう言いつつ冬雪は再びビーカーを手に取り、試験管の緑色の怪しげな液体を少量注ぐとまたかき混ぜる。

 

「逆の効果を混ぜ合わせて?」

「そうする事でどっちの作用に関わる脳内物質も分泌されて、()()()()にトリップできる……らしいよ? ンッ……」

 

 ビーカーを置き、再びミルクを口にする冬雪。バーチャルとはいえ乾いた空気のイメージが飲料を求めるのかもしれない。

 

「って言うか、お兄さんの方がその辺りは詳しいんじゃないの? 研修とかで使ったりは?」

「してねえよ。確かに座学で危険性とかを教えたりはするけど、勧められても絶対に断るように言ってある」

「そっか、そりゃまあ、そうだよね……よっと」

 

 再びビーカーを手に取り、明らかに怪しい紫色の液体を注いで混ぜる。

 

「実際どうなんだ? お客さんでそういうのを持ってきてる人、やっぱり居るのか?」

「いるね~。しょっちゅうじゃないけど、『どう、使わない?』みたいな感じで言ってくる人が偶に」

「会員紹介制でも、そういうのは防げない……か」

「結構お客さんの全体数も増えてきたからね。だから私とかもこうして手伝ってる訳だけど。ンッ」

 

 そう言うと冬雪は手にしたビーカーを傾け、七色に光る液体を飲んだ。

 

「え?」

「えっ?」

 

 俺の驚きの声に飲み終えた冬雪が戸惑いの声を返す。そこで彼女は初めて、自分が持っているのがマグカップでなくビーカーなのに気付いたようだった。自分の手元を見て、机のマグカップを見て、そして俺を見る。

 

「え、ちょ、ヤバッ……!」

「お、おい、だいじょ」

「……はうっ」

 

 手から零れたビーカーが床に転がり、次いで重く倒れる音が室内に響く。

 

「おい、冬雪! しっかりしろ、おい!」

 

 突然に倒れ込んだ冬雪に俺は慌てて駆け寄った。VR空間ゆえに頭を強く打つ心配が無いのは幸いだが、同時にこの空間での薬品的なツールは見た目とは裏腹に全て即効性だ。

 

「ふぁあっ……あ、あぅ……ハァ、ハァ……!」

 

 仰向けに倒れた冬雪は意識を失っていたが顔は蒼白どころか熱そうに紅潮しており、呼吸は荒く速い。

 落ち着け、落ち着け俺。自分に懸命に言い聞かせつつ、俺はこの場合の──電子ドラッグによるオーバードーズ時の──緊急治療の仕方を思い起こす。電子ドラッグはまずアバターを侵食し、次にVRスーツ着用者の脳内物質の分泌を過剰促進させ、それが最終的に肉体に過度の負担を与える事になる。そしてその進行は非常に速い。俺がこの部屋を出て、「ホワイトハッカー」や「健屋」さんを呼び、戻ってくる時間で手遅れになりかねない程に。

 

「チィ……悪い、冬雪ちゃん」

 

 まずは肉体に致命的転帰を起こさせない程度に彼女の中のドラッグ濃度を薄め、それから助けを呼ぶ必要がある。俺は彼女の傍らに腰を落とし、顔を寄せた。

 

「ンッ、すうぅ……」

「んむっ、ふっ、ンンッ……」

 

 そのまま唇を重ね、彼女の中の熱い空気を吸う。形状こそ液体だったが実際は嚥下された訳ではなく、冬雪の身体に電子ドラッグは分散しつつある。肝心なのはそれを「吸い上げる」というイメージだ。高い集中力があれば手を翳して解毒する心霊治療めいた芸当も可能だそうだが、あいにくと今の焦っている俺にはそこまでの集中は無理だ。予想通り、ただの熱い空気だった筈のそれは俺の口腔内で刺激臭を感じる液体に変わる。唇を離し、それを吐き出す。

 

「ペッ……ぐっ、ケホッ! ゲホッ!?」

 

 瞬間、頭を内部から殴られたような衝撃に俺は思わず呻き、口腔内に残る焼けるような感覚に強くむせた。

 飲んだ液体の全てを吐き出せないように、当然ながら吸い出した電子ドラッグの幾らかの残渣は俺に残る事になる。しかしその残渣だけでここまで強力だとは。

 

「くそ、もう一回っ……ふぅ、スウゥ……!」

「ふぁ、ん、んふっ……」

 

 とはいえ、これで終わりにはできない。逆に言えばそれだけ危険で強力なドラッグを冬雪は誤飲したという事だ。もっと薄めなくては。

 俺は再び冬雪の薄い唇に口を合わせ、強く体内のドラッグを吸引する。もう一度、もう一度。

 

「ぐ、ふうっ……ぺっ、冬雪……んっ」

「んあ、はっ、ンンッ……」

 

 まるで火を直接吸い込んでいるかのように身体の熱が増してくる。そしてそれは吐き出した後でも全く治まらない。この非常事態にも関わらず、スラックスの中の肉棒が勃起し始めているのが分かる。

 

「ん、すぅぅ……っぱぁ」

「あ、あぁ……はあっ……」

 

 多少の鎮まりを見せてきた冬雪の吐息。しかし今度はその声に甘いものが混ざってきたように思える。それはドラッグの影響を受け始めた俺にそう聞こえているだけなのか、それとも現実なのか。

 俺は更に吸引と吐瀉を何度も繰り返した。ようやく終わったと感じたのは、吸っても口の中に液体が残らなくなってからだ。

 

「はあぁ……うぅ……あぁ……」

 

 大きく息を吐いたが、全く身体がリラックスを覚えない。

 頭どころか全身が熱い。視界が何だか赤みがかっている。眩暈もするし、チンポはもうバキバキで、射精したくて仕方がないと股間から訴えかけてきている。

 

「すぅ……ん、ふぅ……」

 

 仰向けで寝たままの冬雪は体に熱こそ残ってはいるが、直後よりは落ち着いた寝息を立てていた。吐息と共に彼女の胸が緩やかに上下している。

 

「……冬雪」

 

 制服の厚手の布地を限界まで押し上げている彼女の胸。

 それが視界に入り、俺は無造作にそれを掴んだ。

 

「ン、ンンッ……」

 

 乳房を掴まれ、冬雪は喘ぎめいた反応を見せる。

 おい、何をしている? そんな声が頭の奥から小さく聞こえた。何を言っている? 今の俺はチンポが痛いくらい勃起していて、目の前に無抵抗なデカいおっぱいがある。だから触っている。()()()()()()()()()()

 

「んあ、ん、はあっ……」

 

 冬雪の吐息が耳をくすぐる。俺は自分の服を消失させると、彼女の小柄な体に馬乗りになった。ビキビキに血管を浮かべたチンポは俺の臍に当たる程まで勃起しており、ケミカルな匂いが漂っていた室内に牡の臭いを拡散させる。そのまま組み伏せるような体勢で俺は冬雪の巨大な胸を両手で揉む。

 

「あふ、あ、あぁ……!」

 

 制服越しからでも彼女の乳房が熱と張りを増してゆくのが手のひらに伝わってくる。

 しかし、それでも冬雪は意識を戻さない。俺は堪らなくなりブレザーのボタンを千切るように前を開放させ、続けて純白のシャツを半ば破るように広げる。

 露わになる、白い肌を包むレース付きの黒のブラ。汗を浮かべた肌はしっとりと濡れ、俺の手に吸い付くようだ。

 

「冬雪……冬雪っ……」

 

 うわ言のように勝手に言葉が漏れる。

 同時にまた頭の奥から聞こえる「止めろ」という声。じゃあどうしろと? 意識の無い、こんなドスケベな身体を見せつけてくる少女を見るだけのオカズにしてシコって我慢しろってのか? 冗談じゃない。俺はブラのホックを外し、冬雪のおっぱいを窮屈な布地から解放する。

 

「うおぉ……!」

「はぁっ、あぅ、あぁ……」

 

 先端に桃のジャムが小さく乗せられた巨大なミルクプリン。それが剥き出しになった冬雪の乳房の印象だった。しかもそれが二つ。驚くべきことに仰向けでブラも無くなったというのに彼女の乳房はさほど形を崩す事もなく、まさに実の詰まったプリンが型抜きから外れても形を崩さないように俺にその存在を見せつけてくる。

 俺は馬乗りの位置をやや前にして冬雪の胸の谷間にチンポを押し当て、左右から乳房を強く寄せた。

 

「うおぉ……い、いいぞ、冬雪っ……!」

 

 汗ばみ熱を帯びた乳房にすっぽりと肉棒は挟まれ、その心地よさに俺は腰を震わせた。そのまま乳圧を維持しつつ、俺は細かく腰を前後させて彼女の胸を犯し始める。

 

「んんっ、あっあんっ、ふぁ……!」

「くうぅっ! いい、いいぜ、冬雪のおっぱい、最高だっ……!」

 

 すぐに止めろ。そんな声が相変わらず煩い。馬鹿なことを言う。どこの世界にパイズリの真っ最中にチンポを抜いて中断できる男が居るというのか。ましてやそれが冬雪のような極上の巨乳であったなら、中断するのは逆に失礼って話だ。

 俺は更に腰を振り、冬雪の乳圧と揺れる乳房を堪能する。チンポからは先走りが滲み始め、よりパイズリの動きを滑らかにしてくれる。

 

「うぉ! お、おうっ、冬雪、冬雪ぃ!」

 

 まるで膣内をピストンしているかのような締め付けと気持ち良さを与えてくれる冬雪の乳マンコ。性を覚えたての中学生のように遠慮なく、俺はパンパンと腰を乳房に打ち付ける。もともと限界まで勃起していた俺のチンポは早くも射精の兆候を見せ始めた。勝手に腰が震え、タマで精液がガンガン作られてるのが分かる。

 

「うおぉっ! 出す、出すぞ、冬雪っ! 全部っ! 顔と、おっぱいで、受けろ、よっ!」 

「うあ、あ、ああっ!」

「ぐうっ! うご、あ、ああぁっ!」

 

 ビュルビュルと精液が竿を駆け上がり、一気に冬雪へと放たれた。その勢いは乳房の谷間だけでは抑えきれず、水鉄砲のように彼女の整った顔を容赦なく汚してゆく。

 

「おぅ……うわ、止まんね……!」

 

 全身が蕩けるような射精感を覚えつつ、俺はようやく冬雪の乳房を解放すると竿に手を添え、中に残さないよう一滴残らず彼女の胸と顔へ白濁液を注ぐ。

 

「あ、あぁ……」

 

 鼻先へと零れ落ちる生臭い汁。それを与えた赤黒い亀頭を、冬雪は赤い瞳で見ていた。

 

「おう、起きてたのか」

 

 まだ全然勃起が治まらない。俺は竿に手を添えたまま冬雪に声をかけ、亀頭で頬をつつく。

 

「………」

「ああ、何があったか分かんないのか? アンタのおっぱいがあんまりエロかったから、気絶してる間にパイズリしてた」

 

 呆けたような冬雪の顔を見下ろしつつ言う。彼女の頬と俺の亀頭の間に、精液と先走りによる粘液の橋が出来る。

 まだボンヤリとした表情のまま、冬雪はぱくぱくと唇を動かした。

 

「……っと」

「あぁ?」

 

 どうもよく聞こえない。少し身体を引いて顔を寄せると、彼女は俺の耳元に言った。

 

「……お願い、もっと、して」

 

 弱々しくもはっきりとした言葉。精液塗れになった乳房の先端では桃色の乳首が固く突起し、全身の熱は更に増している。意識を失っている最中も冬雪の身体は感じていたのだ。

 

「ははっ。なんだ冬雪……お前って結構、変態だったんだな」

「もっと、もっと欲しいの……白いの、もっと、頂戴っ……!」

「だったら……よっと」

 

 俺は笑いながら体を180度回転させ、彼女の顔の上に尻を置くような体勢に変えた。そのまま身を伏せ、冬雪を押さえ込むような形でシックスナインの状態に移る。スカートを捲り上げてショーツを消失させると、果たして露わになった彼女のまんこはムワッとした湿気と熱気を帯びていた。

 

「ほら、お望みのチンポだ。パイズリ()()()()()んだから、お礼をするのは当然だろ?」

「う、うん……そうだよね、ちんぽ、舐める……ン、あむっ……」

 

 眼前に垂れ下がった精液塗れのチンポを冬雪は位置を調節し、躊躇せずにそれを咥えこんだ。それを合図に俺も冬雪のまんこへと舌を這わす。粘りの強い愛液は彼女が本気で感じている証拠だ。

 

「おい、舌の動きが弱えぞ? もっとこう、ちゃんと、よっ!」

「ングッ!? ん、んむぅっ!?」

 

 軽く腰を揺すり、上から突き入れるように肉棒で冬雪の口腔内を犯す。息苦しそうな彼女の悲鳴が腰あたりから聞こえるが、それでもチンポを吐き出そうとはせず懸命に舌を絡めてくるあたり本当に精液が欲しくて仕方ないのだろう。

 

「おいおい、パイパンだったのかよお前……汁、だだ洩れだぜ?」

「ンッ! ンンーッ!」

「何言ってんのか分かんねーよ、ちゅ、れろっ……」

 

 クリトリスを中心に陰唇を舐め回す俺の舌に、冬雪はチンポを咥えたままくぐもった喘ぎを漏らす。

 そのまま暫く俺と冬雪は互いの身体を貪り合った。半ばイマラチオに近い口腔内で暴れるチンポを彼女は受け入れ、ひたすらに舐め回してくる。この被虐的な状況にも彼女は興奮しているのか、陰唇のひくつきと中から更に溢れてくる愛液の滲みの要因は俺のクンニだけに依るものではなさそうだ。

 頭の奥でしつこく聞こえていた小さな声は気付けば消えていた。ようやく何を言っても無駄だと分かってくれたようだ。

 

「っぱぁ……そろそろ、出そうだ。このまま口の中に欲しいか? まんこに出すか?」

「んふ、ふっ、ぷはっ……まんこ、まんこに、欲しい……ちんぽ、ちんぽぉ……!」

「ハハッ……ったく、恥じらいってモンが無えのかよ、お前は」

 

 うわ言のように答える冬雪。俺はバカにしたような笑いと共に身を起こして再び身体を反転させ、彼女の脚を掴んだ。

 

「まあいいや、俺もそろそろチンポの限界だからな……挿れられたら、ちゃんと『ありがとうございます』って言えよ?」

「う、うん、言うから、早く、せーえき……んっあぁっ!」

 

 乱暴に足を上げ、勢いのままにチンポを冬雪のまんこの最奥まで突き入れる。白く美しい髪を振り乱し、豊かな乳房をゆさゆさと揺らしてひと際大きな声で彼女は悶えた。

 

「おら、どうした、よっ! 良い事されたら、『ありがとうございます』だろっ!」

「んひっ! ひゃ、ひゃいっ! ありがと、ござっ、んあぁっ! 固くて、太いっちんぽっ! 挿れてくれて、ありがとうござ、いま、すぅっ!」

 

 冬雪のまんこは奥まで既にトロトロになっていた。堪らなく熱い締め付けを楽しみつつ、俺はズボズボとチンポの抽送を開始する。相手の反応とか快感とかは全く考えない。その身勝手なピストンで冬雪(この女)は十分に感じると分かっているからだ。

 

「足りねえ、全然っ、足りて、ねえぞっ! もっとチンポ様に感謝、しろっての!」

「はひぃっ! ありがとうございますっ! あちがと、ごあ、いま、しゅ! ちんぽ美味しい、ちんぽ美味しいって、まんこ、悦んで、ますっ!」

「よく出来ました、ってか!? お前のまんこも良いぞ、冬雪っ! くうっ、冬雪、冬雪ぃっ!」

 

 壊れてもいい。壊したところで彼女が望んでいるのだから俺には責任は無い。汚れない初雪を泥靴で踏みにじるような無責任な蹂躙。その支配感は更に俺の快感を昂らせる。

 

「おうっ! ひゅ、ほ、おおぅっ!」

「んっひぃっ! ひっあっああぁっ!」

 

 俺と冬雪は人間かも怪しい獣めいた叫びと共に激しく腰を打ち付け合う。俺の下で動きにくそうな体勢にも関わらず冬雪は淫らに腰をくねらせ、チンポから更なる快感を求めようとするのを欠かさない。

 

「どうだ、いいかっ!? 俺のちんぽ、いいかっ!?」

「さっ、最高っ! 最高、かもっ! こんな気持ちいいの、知らないっ! 知らない、のぉっ!」

「だったら、ぐうっ! お前のマンコ、俺専用で、いいよなっ! これから俺以外のちんぽ、挿れさせるんじゃ、ねえぞっ!」

「うっうんっ! なる、お兄さんの専用に、なるっ! こんなに気持ちいいなら、私のおっぱいも、おまんこもっ! お兄さん、専用っ! 専用に、なる、よぉっ!」

 

 汗と涙で顔をぐしょぐしょにしつつ冬雪は恍惚の嬌声を上げる。俺はとどめとばかりにピストンを速め、一気に射精感を上げてゆく。

 

「良く言えた、なっ! そんじゃあ俺専用の証に、お、おうっ! ザーメン、たっぷり出して、染み込ませる、からなっ! 零すんじゃねえぞっ!」

「わっ、分かり、ましたっ! ザーメン、くださいっ! 零さず、呑み、ますっ! あう、あ、ああぁっ!」

「ぐ、お、おおぉっ!」

 

 冬雪の身体がビクンと大きく跳ねる。それに合わせ、俺は彼女の膣内に大量の精液を注ぎ込む。

 

『ああ畜生。これの後始末、俺がするのかよ……』

「……うるせえ」

「あぁ、熱い、精液っ、いいっ……ど、どうした、の?」

「ん? ああ、何でもねえよ。それより……まだ足りてねえだろ、そらっ!」

「んあぁっ!」

 

 頭の中の小さな声が絶望的な響きを込めてぼやく。

 俺はその声を無視して冬雪の大きな尻を抱え、挿れたまま再度のピストンを開始した。

 

 

 

「……結論から先に申しますと、教育係殿の行動はその場で取り得るベストのものだったと断言できますねェ」

 

 「二次三次」事務所内。

 まるで校則違反をした生徒のように萎縮して座る俺と冬雪の横、立ったままのレオスは正面に座るジョーにそう言った。

 

「あの時に冬雪せんぱ……もとい、冬雪研究員に指示していたのはVRラット用に調合していた極めて危険性の高い配合の電子ドラッグでした。助けを求めていた場合、その僅かな時間で致命的転帰を迎えていた可能性は高いですねェ。結果的にお互いが理性を失い暴走した形にはなりましたが、逆に()()()()()()()()()()のは僥倖と言えるでしょう」

「……いや、そうは言っても彼女を無茶苦茶にしたのは事実ですし」

「あ、あの! それなら私がもともと飲み間違えたのが悪かったんで……!」

 

 レオスの弁護を受けても申し訳なさは消えず、俺は顔を上げて言った。それを聞いた冬雪がより大きな声でジョーに訴える。

 

「いや、まあ……お二人が悪気があって行為に及んだ訳ではないのは分かりましたし、確かに研究室内がえらい事になってたのは驚きましたが……そういう事情ならペナルティは無しでいきましょう。ただし冬雪ちゃん、これからは実験中はVRでも飲み物は離れたところに置くように、いいね?」

「は……はい、支配人さん。すみませんでした!」

「俺との話で気が逸れたってのもありました。本当にすみません」

 

 柔らかな微笑みと共にジョーは俺たちに言った。揃って頭を下げる俺と冬雪。

 何とも気持ち良くも恐ろしい経験をしたものだ。残渣とはいえ、通常の利用と同等以上の濃度のドラッグの影響を受けた俺は、そして直接摂取した冬雪は容易に理性を失い──気絶するまで研究室内でセックスを続けていたのだ。戻ってきたレオスに発見して貰わなければ、本当に脱水症状を起こしていたかもしれない。

 

「ハァ……いや、もう『ごめん』で済む事じゃないが、悪かった。冬雪ちゃん」

「いいえ、何度も言いますけど悪かったのは私ですから……」

 

 事務所を揃って出て、フロントで俺と冬雪は言葉を交わす。このやり取りも既に何回も繰り返している。

 まったく、『俺』もまた無茶苦茶な事を言ったものだ。嬢を専用にしようとか、間違っても言ってよい事ではない。

 

「な、なあ、冬雪ちゃん、最中の時に俺が何か言ってたとは思うが、アレは……」

「分かってます。お兄さんがそういう人でないの知ってますし」

 

 気まずそうな俺を冬雪は優しく許してくれる。ちょっと肩を寄せ、耳元に薄い唇を寄せて彼女は言った。

 

「でも、いいですよ? 私、()()()()()()()()()()()()()

「なっ……!?」

「ふふん、冗談です」

 

 ぴょんと身体を離して笑う冬雪。

 

「……ははっ」

 

 それが本当に冗談なのか、あるいは──

 俺はそれ以上は考えるのを止め、苦笑で誤魔化す事にした。

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