「ん……」
遠くで掛け声が聞こえる。規則正しいランニングの合図だ。
「(何だ、これ……?)」
全身が怠い。視界が真っ暗なのは自分が目を閉じているからだとはすぐ分かったが、瞼がやけに重い。
脳の覚醒に合わせ、全身の感覚が戻ってくるのを感じる。どうやら今の俺は着衣のまま横になっているようだ。ただ、着ていた筈の
「うぅ……」
正直このまま寝ていたかったが、覚醒した意識は二度寝よりも状況の確認を望んでいる。仕方なく俺は重い瞼を開けた。
最初に目に入ったのは天井に吊るされた蛍光灯。そこから首を横に向けると、簡素な白いベッドが幾つか並べられている。
知らない場所──ではなかった。
「保健……室?」
「あら、起きたのね」
足元の辺りから優し気な女性の声が聞こえ。続けて椅子から立ち上がる音がした。
「うん……顔色は戻ってるわね」
「ッ!?」
顔にかかる影。その影を作っているのが谷間も露わな巨大な乳房であることに気付き、残っていた眠気は一瞬で吹き飛んだ。
そしてその乳房の向こう側から俺を覗き込む、艶やかな瞳の金髪の女性の顔。
「覚えてる? 君、真っ青な顔でここに運び込まれたの」
「えと……何となく、ですけど」
彼女にそう言われ、おぼろげながら記憶を取り戻す。確かあれはそう──1限目の体育の授業中、間の悪いことに寝坊して朝食抜きで来ていた俺は貧血を起こして気を失ったのだ。
だが、まだ記憶のどこかに靄がかかっている。俺は──
「はい、これ」
「ひゃあっ!?」
突然に頬に冷たい物を当てられ、俺は思わず声をあげた。何かと思えば冷えたゼリー飲料が押し当てられている。
「お腹空いてると思うけど……先生の持ち合わせ、これしか無くって。食べ盛りには物足りないかしら?」
「あ、いえ! そんなこと、ないです……いただきます」
俺は身を起こし、彼女──この学校の保険医である「癒月ちょこ」先生の差し出してくれたそれを受け取った。パキリと口を開け、冷えたゼリーを摂取する。
「もうちょっと横になってなさい。午前中の授業は休ませるって担任の先生には言っておいたから」
「ありがとうございます……えと、癒月先生」
「ふふっ、『ちょこ先生』でいいわ。みんなそう呼んでるから、苗字だと逆にくすぐったくて」
クスクスと笑う先生の動きに合わせて、長い金髪の間からにょきっと突き出た歪曲した二本の角が揺れている。
「(それにしても……)」
何とか意識から逸らそうとしても、どうしても視線が
いつもながら彼女の格好は物凄い。その外見を端的に言うだけなら「ピンクの上着に黒のスカート、その上から白衣を羽織った金髪翠眼の女性」で済むところだが、そのパーツのひとつひとつが思春期の学生には余りに煽情的で、官能的で──いわゆる「股間に悪い」保険医なのだ。
「どうしたの? まだ気分悪い?」
「え!? あ。いえ! 大丈夫です!」
前傾姿勢になったことで先生のHカップを誇る爆乳──彼女のスリーサイズは男子生徒の間では公然の秘密だ──が眼前で大きく揺れた。「ゆさっ」という音が聞こえてきそうだ。右の乳房に描かれた蝙蝠のシールタトゥーが乳房の動きに合わせて羽ばたいたようにも見える。
まずピンクの上着についてだが、ほとんど「上着」としての機能を務めていない。普通ならば襟元で締められているべきボタンは胸元どころか臍上あたりまで開放されており、巨大な乳房を半分も隠していない。しかも下乳まで露出された谷間にはブラが存在せず、ノーブラなのは明らかだ。
更にその豊満な胸から目を逸らしたとしても、下半身は下半身で刺激的に過ぎる。太腿の付け根を辛うじて隠す程の短さしかないスカートからは黒のストッキングを留めるガーターも丸見えで、おそらく何かを拾おうと屈んだだけで下着が覗くだろう。
「ダメよ? 『自分の身体は自分が一番知ってる』なんて言うけど、あれはウソ。ちょっと先生に見せてみて……」
「あ、あぁ……!」
スッと身を寄せてきたちょこ先生の身体から漂う香りに頭が貧血とは別の意味でくらくらする。今まで嗅いだことの無い濃厚な高級感ある香りは、素人の俺でも高級な香水であろう程度は理解できた。
もちろん、ちょこ先生はただ「エロい恰好をしているだけの女」ではない。保険医としての仕事に責任を持ち、日々生徒たちの健康管理に努め、それでいて生真面目という訳でもなく、どんな相手でも心を開いてしまうような包容力と優しさを兼ね備えている素晴らしい女性だ。その人気は男子生徒に限らず、女子生徒からも様々な相談事を持ちかけられる程と聞く。そして、それだけでなく──
「(もしかしたら、俺……いや、無いよな?)」
もう一つ、男子生徒間でのみ囁かれる異名が彼女にはある。人呼んで、「
「ちょこ先生で童貞卒業した」──最初に聞いた時はどうせ見栄っ張りの誰かが流した噂話だと思っていたが、それが一人や二人でない事実だと知ったのは暫くしてからだ。
その話によると先生は気に入った生徒を保健室に誘い、鍵をかけるとそこで筆おろしを行ってくれるのだと言う。
難しいのは相手はあくまで「ちょこ先生が気に入った生徒」で、頼めばヤらせてくれるという訳ではない点だ。そのため、ちょこ先生と初体験したい男子生徒間では「香水が普段と違っていればOKの合図」だとか「爪が長いとダメ」とか怪しげな情報が飛び交っている。
──まあかくいう俺も、先生との初めてのセックスを想像してオナニーのオカズにする程度には興味を持っていた訳だが。
「う~ん……これは寝汗を拭いた方がいいわね。待ってて」
そんな俺の妄想や淡い期待とは裏腹に、ちょこ先生は俺の額や首筋に指をあて、状態を確かめると手早く洗面器やタオルを用意し始めた。
香水の匂いが離れてゆくのと同時に俺はちくりと罪悪感を覚える。先生は俺の体調を気遣ってくれているというのに、俺は「ここで初体験できるのでは」というエロ妄想を抑えきれずにいる。我ながら、何とも浅ましい事だ。
「……はい、お待たせ」
そんな事を考えている間に先生は洗面器に湯を張り、そこにタオルを入れて戻ってきた。ベッドの傍らの机にそれを置くと自身も腰かけ、少し熱そうにタオルを絞る。
「あ、それじゃあ俺、自分で拭きますからタオルを……」
「あつつ……ダメよ。先生が拭くから君はゆっくりしてて」
「ええっ!?」
てっきりタオルを渡されるものと思っていた俺は焦りと同時に戸惑った。確かに風邪をひいて家で寝ている時などは家族に拭いて貰ったりはしていたが、家族とちょこ先生では色々と訳が違う。
「はい、パジャマ脱いでー。新しいのを用意するから、そのまま床に落としていいわ」
「……わ、分かりました」
だが、既に先生は湯気を立てるタオルを手にして俺に脱衣を促している。ここから断るのは無理そうだ。俺は気恥ずかしさを覚えつつもパジャマのボタンを幾つか外し、そのまま上に捲って脱いだ。汗を吸ったそれを言われた通りに床に落とす。
上半身裸になった俺に先生は手を伸ばし、まず背中から拭き始めた。汗が冷えてきた身体に熱々のタオルが心地よい。
「ねえ君、ちょっと腕を上げて? 脇も拭かないと」
「よっ……と、んっ!? んくっ……!」
「くすぐったい? すぐ終わるから我慢してね……」
耳元で囁くように言ってくるちょこ先生の声。脇以上に耳がこそばゆく、抑えようとしても声が出てしまう。同時に感じるのは先生の体温と甘い香り。
「(ヤ、ヤバッ……!)」
下着の中で肉棒がむくりを身を起こしたのを感じる。慌てて意識を逸らそうとしてみたが、一度充血を始めた股間は簡単には治まってくれない。むしろ逆に意識してしまった事で更に固くなったようだ。
俺のそんな内心の焦りとは関係なく先生は俺の脇や腹を拭き終え、一度タオルを離すと洗面器に入れて絞り直した。
「それじゃ、次は下も拭くわね」
「へ!? あ、ちょ……!」
止める間もなく先生の手が布団にかかり、それを捲り上げる。
「……あら」
「うぅ……」
自分の顔が赤くなってゆくのが分かる。
果たして立派に勃起した俺の肉棒は垂直に屹立し、パジャマの上からでもそれがはっきり分かる程にテントを作っていた。
眼前のそれを見たちょこ先生は少し驚き──やがて微笑みを浮かべると俺のパジャマに触れた。
「ふふっ、大丈夫よ。男の子なんだから……割と珍しくないわ」
「そ、そうなんですか?」
「ええ。中には勢いで『先生! ヤらせてください!』なんて本気で言ってくるコも居たりね」
大げさな物まねを交えつつ、先生は俺のズボンを脱がしてゆく。動揺や怒りなどを全く感じない、落ち着いた動きで。
何とも自分だけが勝手に焦ったようになり、俺は別の恥ずかしさで赤面した。あくまで先生は「保険医としての業務」でやってくれているのだ。それに比べて、噂話から勝手に勃起している俺の何と惨めなことか。
そんな事を思っている間に先生は俺のパジャマを脱がし終えた。愚息といえば無責任なもので、女性に腿を触られているからか更に勃起を強めボクサーパンツの中でビクビクと脈動している。
「あらあら、ホント元気ね……」
「す、すみません、うぅっ!」
先生はそんな肉棒に時折視線を向けつつも体を拭いてくれる。どう答えたものか分からず、俺は曖昧な返事をするしかない。
やがて先生の手が太腿の付け根あたりに伸びてきた。自然と彼女の顔が俺の股間に近付く体勢になり、肉棒は更に強く反応してしまう。
「それにしても……君、立派なのを持ってるわね。先生、こんな逞しいの初めて見たかも」
その時、ふと先生が俺を見上げて言った。予想外の言葉に戸惑いつつ答える。
「そ、そうですか?」
「ええ。これだけ立派なテントを作れるおちんちんなんて、あんまり無いわ。貴方の彼女が羨ましいくらい」
「(ううっ!)」
先生の口から初めて聞く「おちんちん」という言葉。それだけで俺の腰はビクンと跳ねた。今の声だけで今晩のオナニーに使えそうだ。
だが、先生の言葉にはひとつ誤解があった。自分の呼吸が荒くなっているのを覚えつつ、俺は言った。
「その……すみません、先生。俺、彼女とか居なくて」
「えっ、そうなの? 君ってクラスの女子とかからも、割と頼まれ事とかされてるんでしょ?」
「あれは、その、便利に使われてるだけって言うか」
確かに、クラス決めの際に押しつけられたクラス委員という立場上で女子と話す機会は多いが、それでモテていると言うかといえば話が違う。彼女居ない歴と年齢は見事にイコールだ。
俺の言葉にちょこ先生は軽く驚き、タオルで拭う手を止めて言った。
「そうだったんだ、ごめんなさい……ねえ、それじゃあコレを女の子に使ったことも?」
「……無いです、一度も」
気のせいか、先生の声に艶が増してきたように感じる。股間に今までと異なる、直接的な刺激が飛んできたのはその直後だ。
「あうっ! せ、先生っ!?」
何が起こったかと視線を向けてみればボクサーパンツのテントの頂点、そこをちょこ先生の細い指が撫で回していた。手のひらで亀頭をくすぐりつつ彼女が問いかけてくる。
「そっか。それじゃ君……童貞だったのね」
「く、ううっ! は、はい、童貞……です」
「今までこのチンポを『セックスしたい』って思いながら、シコシコしてただけだったのね……可哀想。こんな立派なのに……」
間違いない、もはや隠すふりも見せず先生は俺を興奮させようとしている。動悸の高まりを、抑えられない昂ぶりを感じる。
今にも理性が蕩けそうな俺の耳元に先生は口を寄せ、囁くように言った。
「ねえ……それなら君の童貞、先生が貰ってもいい?」
憧れのグラマラスな保険医に童貞を求められる。そんなシチュエーションで拒否できる男が居るだろうか?
俺は今にも射精してしまいそうな先生の指の動きに堪えつつ、それでもはっきりと答えた。
「お、お願い、しますっ……!」
「ふふっ、いい返事ね。じゃあまずは味見から……」
そう言うと先生は自分もベッドに上がり、俺の下着を脱がせ始めた。すこしの引っかかり後、跳ねるように肉棒が露出する。既に亀頭は剥き出しで、血管を浮かべた竿はビクビクと震えている。
「ああ、やっぱり思ってた通りの立派なチンポ……先生、嬉しくなってきちゃった」
「そ、それは、どうも……う、ああっ!?」
何とか返事しようとした俺だったが、肉棒を包んだ熱い潤みにそれは遮られた。ちょこ先生が肉棒を一気に根元まで咥え込んだのだ、
「んちゅ、ンッ、じゅるっ……」
「あうっ! せっ、先生っ!」
綺麗な金髪をかき上げつつ、先生は咥えたまま肉棒に舌を這わせ始めた。「味見」と言った通りのまるで形状や味を舌の上で確かめるかのような丁寧な、そして貪欲な動き。
俺は先生のフェラチオに抵抗も我慢も出来ず、ただその行為に身を任せるしかない。せめて少しでもこの快感を長く味わいたいと、尻に力を入れて射精を堪えるのが精一杯だ。
「じゅるっ、ちゅ、ちゅうぅ」
「んあっ! 先生、それ、吸っちゃっ!」
強烈な吸引に思わず女子めいた声が出た。俺のそんな反応に先生は目を細め、更に責めを強めてくる。
「んぱっ、ちゅっ、ンンッ、じゅぷ……」
「うあぁっ! ダメ、です、先生っ! 俺、もうっ!」
腰の奥から強まってくる射精感、それが臨界点に近付いてきている。俺は先生に口を離すよう訴えた。
「ンッ、んぱっ……いいわよ、君の精液、先生のお口に出して」
「え、ええっ!?」
「『味見』って言ったでしょ? 君がフェラチオで出す初めての精液、先生に全部飲ませて……ん、あむっ……」
「く、ううっ! 先生ぃっ!」
再び彼女の口腔内に呑み込まれる肉棒、今度は唇を窄めて竿を締め付けつつ頭を前後させ、より積極的に射精を求めてくる。
いつも柔らかな笑顔で接してくれていたちょこ先生が、まるで顔を「ひょっとこ」の面のように歪ませて貪欲に肉棒と精液を求めている。
まるで夢の中のような状況は、童貞卒業の悦びと同時に俺に抑えようのない支配感を覚えさせた。
「あっあぁっ! 出ます、先生っ、出ま、すぅっ!」
「んぶっ!? ンッ、ンンーッ!」
「あぐっ! あ、ああぁっ!」
そして俺の射精感も限界に達した。目眩がするような快感の中、思い切り彼女の口腔内に精液を放つ。普段のオナニーとは比べものにならない量が先生の口の中に流れ込んでゆくのが、やけに鮮明に分かる。
「んぶっ……ン、ごくっ、ごくっ……!」
しかし、喉に詰まりそうな程に濃厚なそれを先生は躊躇わずに嚥下してゆく。ゴクゴクと喉が動き、それが唇へと伝わってくる。
「おあ、あ、あぁ……!」
「ゴクッ、ン、れろっ……」
「うぁっ!? せっ、先生っ!」
射精を終えた後も先生は口を離さず、肉棒に残った精液を舐め取ってゆく。
ようやく先生が俺を解放してくれたのは、尿道に残っていた精液まで全て吸われ──肉棒が再勃起したのを確認されてからだった。
「……ふぅ、ご馳走様。君の精液、すごく美味しかったわ」
「せ、先生も凄かった、です……想像してたより、全然……」
「ふふっ、そう言って貰えると先生も嬉しいわ。でも……本番はこれから」
俺の感想が可笑しかったのか先生は口の端に精液を残したまま微笑み、ベッドから立ち上がった。俺に見せつけるように身をくねらせつつ白衣を、上着を、スカートを、そしてショーツを脱いでゆく。
「あぁ……せ、先生っ……!」
「自分でシコシコしちゃダメよ? これからもっと気持ちいいコトをするんだから……」
露わになってゆくちょこ先生の鮮烈な裸体に、思わず肉棒を扱きたくなる。そんな俺の内心を見透かすかのように先生は俺に流し目を送りつつ嗜める。
やがて先生はストッキングにガーターだけの姿になり、再びベッドに上がってきた。
「ふふっ、どうかしら? プロポーションには
「そんなこと、無いです! 綺麗で、凄くいやらしくて……」
確かにエロ動画とか、雑誌のグラビアアイドルで抜いた事もある。たが、眼前のちょこ先生の重く揺れる乳房は、きゅっとくびれた腰は、豊満な尻は、そして金色の陰毛を覗かせる秘所はそれらと比べようが無いほどに淫猥で──今まで、
「……嬉しい」
そう先生は嬉しそうに微笑むと、そのまま俺の上に跨がってきた。
「それじゃ始めましょうか。君の童貞おちんぽ、先生のおまんこで、食べさせてっ……」
「は、はいっ……うあ、熱っ……!」
膝立ちの状態で先生は位置を定め、自身の秘所に亀頭を擦りつける。既にその桃色の秘唇は濡れており、くちくちと小さな水音を立てていた。
「ンッ……先生、君のを咥えている間に濡れちゃってたから、このまま挿いると思うわ。そのまま寝ていて、全部先生に任せて……」
もはや言葉も発せずに俺は頷いた。期待感と興奮が入り混じり、もう感情がグチャグチャだ。
「ふふっ、良い子ね……ン、あ、ああっ!」
そんな俺をちょこ先生は優しく見下ろし、そして腰を落としてきた。
「うわ、あ、ああっ! せんせ、いぃっ!」
「ンンッ! ど、童貞卒業、おめでとうっ……やっ、やっぱり素敵だわ、君の、チンポっ…先生の中、広がっちゃ……ああっ!」
口腔内以上に熱い滑り、そして肉棒を包む未体験の締め付け。危うく挿入しただけで射精しそうになり、俺は思わず腰を跳ねさせた。
「んはっ……ど、どう? 先生の、おまんこ……?」
「すごっ、凄い、ですっ! 熱くって、ヌルヌル、でっ! うあっ!」
喘ぎ混じりの先生の言葉に辛うじて答える。腰に感じるムッチリとした尻の重量感も心地よく、快感に全身が支配された気分だ。
俺の反応が先生は嬉しいのか笑みを浮かべ、肉棒を咥え込んだまま腰に回転を加えつつ上下を始めた。無数の襞が竿に絡みつき、その全てが射精を促すように蠢く。既に一度は出したというのに高まってくる射精感から懸命に意識を逸らしつつ、俺は衝動のままに下から突き上げる。
「ああんっ! も、もうっ! 暴れん坊、なんだ、からっ! ふあぁっ、いい、童貞チンポ、いいっ!」
「ぐ、ううっ! 先生っ! 先生」
テクニックなど何もない。過去にイメトレをした事はあったが、そんなものは頭から吹き飛んでいる。俺の上で淫らに踊るちょこ先生を少しでも気持ちよくさせたい。その気持ちだけで俺は更に腰を振る。
「……え?」
その時、突然にガタンと保健室のドアが鳴った。鍵がかかっているのか暫くガチャガチャとドアは揺れていたが、一瞬だけ静まり、今度はカチャンと鍵が開く音が鳴る。
直後にドアが開き、そこから飛び込んできた少女にちょこ先生は挿入されたまま顔を向けた。
「あら……」
「あーッ! 先生、やっぱり始めてた!」
金髪のショートカットに蝙蝠の髪飾りをつけたその少女は、俺と先生が交わっている姿を見て驚きはせず──強い不満を打ち出した。
着ているものこそ前に見た衣装と異なるブレザー姿だが、その少女に俺は見覚えがあった。確か「ホロラバーズ」の嬢のひとりで──
「おっと、危ない危ない……」
「え? せ、先生?」
突然、ちょこ先生は俺が何か言おうとするのを防ぐようにその身体を伏せ、豊満な乳房を押し付けてきた。心地よい弾力が胸板に伝わってくる。
同時に先生は俺の耳元に口を寄せ、甘い声で囁いてきた。
「どうしたの?
「あ……そ、そうでした」
「……って、何でメルさんがここに!?」
「キミが保健室に連れていかれたって聞いたから、先生に童貞を奪われてないか心配で来たの! 先生、キミみたいな子がどストライクなんだから!」
「え? え!?」
「先生! 『どれだけ好みでも、この子の童貞は取らない』ってメルと約束したよね!?」
俺の混乱を他所にメルはちょこ先生に抗議する。一方の先生は誤魔化し笑いだろうか、肉棒を咥えたまま彼女に笑顔で答えた。
「ごめんなさいね、メルちゃん。約束を守ろうと思ったんだけど、この子のチンポがあんまり立派だから先生、我慢できなくなっちゃって」
「『なっちゃって』じゃないよ、もう。彼の童貞はメルが欲しかったのに」
「え? メルさ、え?」
更に混乱が加速する。確かに俺とメルはクラス委員として一緒に行動することが多いが、決して彼氏彼女の関係ではなかったからだ。
腰を揺すりつつ、先生はそんなメルに言った。
「ンッ……そ、その代わりと言っては何だけど、彼のファーストキスは残してるわ。それで許してくれないかしら?」
「うーん……先生にそう言われたらしょーがないかな。それじゃ……よっ」
どうやらメルはそれで納得したらしい。俺と先生が交わっているベッドに近づくと、俺の頭の位置で腰を落として顔を寄せてきた。
まだ状況が理解できない俺は、先生の太腿を掴んだままメルに尋ねる。
「な、なあ、メルさん。これって……ンッ!?」
「ん、ちゅ、んふっ……」
だが、その問いかけは彼女の柔らかな唇で塞がれた。暫くの吐息の交換を経て、メルが唇を離して言う。
「んはっ……メルって、呼んで」
「メル……?」
「えっと、その……なんだか順番が逆になっちゃったけど、メル、キミに今度告白しようと思ってたの。その時に、メルの全部もあげようって。ンンッ……」
「あらあら、甘酸っぱいわね。ん、あ、ああっ!」
別の女性と初めてのセックスをしている中での告白とキス。その一方でちょこ先生の腰の動きも次第に激しくなってゆく。
「っぱ……ねえ、このまま、メルにもして。キミのおちんちん、メルも、欲しい……」
「くうっ、メル、わかっ、ぐ、うあっ!」
強烈な射精感が押し寄せ、メルへの言葉が途中で途切れる。
憧れの先生との初体験中に、クラスの憧れの女子から告白とセックスの懇願を受ける。まさに夢のような状態。
──夢の、ような?
「ンンッ! イク、先生も、イクわっ! 出してっ、君の童貞ザーメン、先生に、全部、出してぇっ!」
「ああぁっ! 先生、先生ぃっ!」
何か、何かおかしい。
そんな違和感が快楽で押し流されてゆくのを感じつつ、俺はちょこ先生の熱々の膣内に大量の精液を迸らせた。
【「ちょこ先生の保険医日誌2、もしくは第四十八話『メルティーキッス』(後編)」に続く】