※この作品はR-18です。

バーチャル風俗「電燈二次三次」   作:ターキーX

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第四十九話「童田、もしくはひとつの別れと侵略者」

はたしじょう

 

 その日、新人研修を終えた俺にそう書かれた書状を渡してきたのは支配人のジョーだった。

 

「……何です、これ?」

 

 まさかジョーが俺にいきなりの決闘を申し込むとは思えない。訝しむ俺にジョーは神妙な表情で──ピエロメイクでそんな顔をされているから、あまり神妙さは出ていなかったが──言った。

 

「いや、まあ、お兄さんが戻ってきたら渡すように頼まれましてね」

「誰からです?」

「それ以上は俺からは……ただまあ、渡してくれたのはうちの娘ですよ。そこは安心して貰って結構です」

 

 かつてクレアに扮して俺を襲ってきた「船長」ことマリンのような事態にはならないという事か。そこについては保証してくれたが、物事を割とはっきりと言うジョーにしては妙に歯切れが悪い。

 

「分かりました、ここで広げていいですか?」

「別に構いませんよ、どーぞ」

 

 彼に一応の許可を求めてから俺は書状を広げる。和紙に筆文字で、そこにはこう書かれていた。

 

 

さいしゅーけっせんをのぞむ。プレイルーム111にくるように

 

 

 なんともシンプルな内容だ。

 とはいえ、この時点で俺にはこの果たし状の送り主の正体が大凡だが分かり始めていた。「電燈二次三次」において、このたどたどしい平仮名で書いてくる相手がいるとすれば。

 

「成程……じゃあちょっと、行ってきます」

「……よろしくお願いします」

 

 俺の言葉に、ジョーは何故か深々と頭を下げた。

 自分の眼前にホログラフモニターを出現させ、書かれていたルームナンバーを入力する。ルームは使用可能で既に利用者あり。ネームは伏せられている。

 

『ルーム設定は既に行われています。オプションを追加されますか?』

「いや、大丈夫だ。このまま入室する」

 

 オペレーターの問いかけに俺はそう答え、足元に浮かぶ光のサークルへと足を踏み入れた。

 

 

 

「……よく来てくれたね、おおかみちゃん」

 

 ログハウスを思わせる丸太を積まれた屋根が特徴的な木製の小屋の中。ベッドの上でぺたんと座る赤ずきんめいた少女は、幼い顔つきとは裏腹の不敵な笑みを浮かべて俺を出迎えた。

 

「やっぱりアンタだったか、『童田』さん」

「予想は出来てたの?」

「この店で平仮名の果たし状を書いて来そうなのはアンタかりりむ、後は葉山くらいだろうからな」

 

 かつて副支配人の尊が俺の実力を測るために送り込んできた刺客のひとり「童田」。11歳を称するあどけない顔つきと小柄な身体、そしてその身体とは不釣り合いな程の豊かな乳房と柔らかく大きな尻を併せ持った「二次三次」の人気嬢の一人だ。彼女に篭絡されて安いとは言えない指名料をつぎ込む「おおかみちゃん(ヘビーユーザー)」の数は多い。

 彼女とのセックス──否、あれは「勝負」と言った方が適切だろう。童田のテクニックと甘やかせに俺は屈服寸前まで追い込まれ、窮地で彼女の脇が性感帯である事に気付き逆転できた。とはいえ本当にギリギリの勝負で、正直なところを言えば再戦を望む彼女からは俺の方が逃げていたと言ってもいい。

 では何故今回、俺が逃げなかったとかと言えば──

 

「ふぅん……それじゃ、分かってて来てくれたんだ」

「ちょっと、書かれ方が気になったんでな」

 

 ベッドに腰かけつつ、俺は手にしていた果たし状を広げる。

 

「この『最終決戦』ってのは、どういう意味だ?」

 

 そう、そこが俺と彼女の──かつては客と嬢、今では外部とはいえ教育係の俺と嬢である彼女との──関係にはそぐわない書かれ方で、俺はそれに引っ掛かりを覚えていた。

 

「どういう意味って?」

「いや、まあ、俺がアンタから逃げてたのは否定しねえよ」

 

 ベッドの上で四つん這いになって俺に近づく彼女に更に言う。

 

「でも『最終』ってのは変じゃねえか? 俺もアンタも、別にこの店を辞める訳じゃない。わざわざ『最後の勝負』って銘打つ事は無いだろう」

「………」

 

 ふと、童田の顔から笑みが消えた。

 急な態度の変化に違和感を覚え、自分の言葉を思い返し、そしてある発想に行きつく。

 

「……おい、童田さん? アンタ、まさか」

「うん……童田ね、このお店、辞めるの」

「な!?」

 

 俺の傍で座り直した童田は、頭巾をやや深めに被ると顔を伏せた。

 何とも寝耳に水の話だ。とはいえ、かつて俺は同様の話で肩透かしを食らった事もある。俺は童田に聞いた。

 

「あー、それってアレか? ベテランになって新規客が減ってきたから、新人として再デビューするって奴。ほら、環が前にやってた」

「あは……アレは環先輩にしか出来ないよ。ほんとのほんとに辞めるの、退職……『卒業』って言うのかな? それ」

「……マジかよ」

 

 どうやら冗談でもないらしい。俺は何と言ったものか分からず頭を掻いた。

 

「言いたくなけりゃ言わなくていいけどよ……何でまた、一体?」

「ほら、童田が最近はお休みがちなのはおおかみちゃんも知ってるでしょ? ちょっと最近、調子が戻らなくって……急なお休みを支配人さんにお願いする日もあって」

 

 その童田の言葉に、この頃の彼女の状況を思い出す。確かに──このところの童田の出勤ペースは大幅に落ちていた。俺がこうやって彼女と会ったのも以前の「メル」の研修前に話をして以来だ。

 

「それじゃあ、体調不良で一時休職って感じにすれば……」

「それでいつ本調子になるか分かんないもの。変に『きたいかん』を持たせても、逆に悪いし」

「………」

 

 そう答える童田の声に迷いはない。当たり前だが彼女自身も相当に悩んだ末に出した結論なのだろう。

 だが気になるところはある。俺は更に童田に聞いた。

 

「お前の可愛い『おおかみちゃん』達はどうすんだ? 辞めるってなったら黙ってないだろ」

「まあ、ね。だから童田が出勤した時に会えたおおかみちゃんには直接言ってる。それでも全員には言い切れないかもだけど……童田が居なくなったら、おおかみちゃん達も元に戻るよ。今のお店には童田と同じくらい、ううん、もっと気持ちよくさせてくれる娘も居るから」

 

 そう言うと童田は少し寂し気な笑みを浮かべた。日頃からマイペースで奔放な彼女の姿だけを見ていただけに、何とも痛々しい。

 

「あはは……だから、おおかみちゃんとはこれが『さいしゅーけっせん』なの。あの時の負けが、童田にとって最後の心残りだから」

「……成程な」

 

 そこまで心を定められては、俺としても逃げる訳にも先延ばしにする訳にもいかない。俺はベルトを緩め、シャツのボタンを上から外しつつ言った。

 

「分かった。そういう事なら言葉ではもう止めねえよ。その代わり……アンタが店を辞めたくなくなるまでイかせてやる」

「あは、おおかみちゃんも言うじゃない……そう来ないとね」

 

 身を寄せてきた彼女を軽く抱き寄せ、柔らかく厚い唇にキスをする。

 

「ンッ……おおかみちゃんからキスしてくれたのも、初めてだね」

「そう、だったか? あン時は俺も一杯一杯だったからな……ん、ふぅっ……」

「ちゅ、はっ、はぅ……」

 

 童田の言葉に返しつつ再度のキス。熱を帯びた、少し「レッドブル」の匂いを残した彼女の吐息が流れ込んでくる。

 彼女の身体には「固い」と表現できる部分が存在しない。せいぜい突起した際の乳首くらいだろうか。俺の胸板に押し付けられる豊かな乳房は弾力を残しながらも「むにゅん」とでも擬音を付けたくなるような柔らかさと温もりを俺に伝えてくる。幼さを残した顔立ちとは真逆の、溺れたくなるような豊穣な肉体で甘やかせてくれる童女。俺自身も危うかったが、彼女に溺れる「おおかみちゃん」が多くいるのも納得できるというものだ。

 

「(……忘れないようにしねえとな)」

 

 そしてそれを味わえる時間はもう左程も残されていない。おそらく俺が童田を抱けるのもこれが最後だろう。俺は童田の白いブラウスのボタンを外し、深い谷間を作る胸へと手を伸ばした。ブラは着けておらず、手に収まり切らない彼女の乳房を直に感じる。

 

「ふぁ、あっ、おおかみちゃんの手、いやらしい、よぉ……わ、童田も、負けないからねっ」

 

 そう言いつつ、童田はお返しとばかりに俺のスラックスへと指を這わすと留め具を外し、小さな手をその中に差し込んできた。既に半勃起していた肉棒に11歳の指が絡みつく。そのまま童田は竿を包むように柔らかく握り、肉棒を扱き始めた。

 

「うわぁ……おおかみちゃんのおちんちん、前より大きくなった?」

「くっ、あんたの胸もな……ちゅ、ふぅっ……」

「ンンッ……ん、ぱっ……」

 

 互いが互いを弄る手を止めないまま、俺たちはまたキスをした。間近で見る翡翠色の瞳は潤み始めている。刺客として相手をした時には随分と挑発的な光を宿していたものだが、何とも素直なものだ。

 とはいえ今回の交わりも「最終決戦」と彼女が言った通り、緩い気持ちで相手できるものではない。去りゆく童田に失望を与えてお別れはあんまりだ。俺は彼女のブラウスを更に広げ、両の乳房を外気に晒した。中身の詰まった水風船のように重く揺れる乳房の先端では、童田のやや大きめの乳首が突起していた。

 

「ぐっ……」

「あはっ、おちんちん、ビクッってなってるよ……?」

 

 一方で童田も負けてはいない。下着をずり下げて肉棒を引き出し、より大胆な動きで竿を擦る。ロリコンの気は無いと自分では思っているのだが「おてて」と言いたくなるような子供サイズの手で肉棒を扱かれると倒錯的な快感が湧き上がってくるのは否定できない。

 

「そろそろ、こっちも……」

「んっふぁあっ! お、おおかみちゃん、いき、なりっ……!」

 

 右手は乳房に添えたまま左手を童田の下半身に移す。鮮やかな赤のフリル付きのスカートの裾を持ち上げて彼女のショーツに触れると、湿気を帯びた熱を指先に感じる。俺はそのままショーツの裾から手を差し込み、薄い陰毛の感触を経て童田の秘所に触れた。

 

「あぅ、あっ、ああっ! お、おおかみ、ちゃんっ……!」

 

 しっとりと濡れ始めている陰唇に指を這わし、やがてその奥の孔へと指先を進める。11歳の控えめな陰唇と小さな孔。しかし侵入してきた指先を包む膣内の熱さと緩急をつけた締め付けは成熟した女性のそれだ。以前ここに挿入した時の戦慄を覚えるほどの快感を思い出し、それだけで肉棒がビクンと跳ねる。俺の方も童田の手淫でかなり昂ってきている。このまま彼女の手で一度達するのも悪くはないが──

 

「な、なあ、胸でしてもらって、いいか?」

「んはっ……い、いいよ、おおかみちゃん。じゃあ横になって……」

「いや。その、なんだ……今も調子戻ってないんだろ? 今日は俺が上で動くから、アンタの方が横になってくれ」

 

 最初の元気の無さ、それは決して気持ちだけが理由ではあるまい。最新のVR機器は「向こう側」の相手の体調まで忠実にフィードバックしてくれる。おそらくだが、童田は多少なりとも無理して今日この場に来ている筈だ。

 

「わかった……優しいね、おおかみちゃん。ん、しょっと」

 

 果たして童田は俺の申し出を意地を張ることもなく受け入れ、ブラウスとスカートを脱ぐところりとベッドの上に横たわった。トレードマークの赤い頭巾だけは外さないあたりが彼女らしい。俺は脚を広げると童田の胴を跨ぐように膝立ちになり、出来るだけ彼女に体重がかからないよう気をつけながら肉棒の位置を調節した。柔らかく熱い童田の乳房は仰向けになった事で左右に広がり巨大なプリンのように揺れている。卵をしっかり使った焼きプリンでなく、ゼラチンを使った子供向けのプリン。その先端でチェリーめいて揺れる朱色の乳首が何とも淫猥だ。

 

「よっ……と、重くねえか?」

「んっ、だいじょぶ。おおかみちゃん、遠慮しなくていいからおちんちん、童田のおっぱいで思いきりシコシコしてね……」

 

 気遣う俺の言葉に童田は見上げながら甘く答える。彼女は二の腕で自身の乳房を寄せると深い谷間を作り、中央に置かれていた肉棒を強く挟み込んだ。竿だけでなく肉棒全体を包み込む乳肉の温もりと圧力は、まだ腰を動かしてもいないのに堪らない快感を俺に与えてくれる。

 彼女が「遠慮するな」と言ってくれるならば、それに応えなければ男とは言えない。俺は乳圧の加減は童田に任せ腰を動かし始めた。彼女の左右に手を置き、まずはゆっくりと腰を引き、そして前に突き出す。あまり強く叩きつければ彼女の鳩尾を突きかねない。それだけは注意しつつ動きを継続する。

 

「うっ、く……やっぱ、見事なモンだな、この胸はっ……!」

「うふっ、まだまだこれから、だよ……ん、あ、あふっ……」

 

 喘ぎと共に童田は腕の動きで肉棒を挟む強さに緩急をつけてくる。やがて彼女の乳首の先端からとろりとした乳白色の液体が滲んできた。それを乳房の傾きで谷間に寄せ、パイズリの動きをより滑らかにしてくれる。

 

「うお、こ、こりゃ、またっ……」

「ンンッ……おおかみちゃんのおちんちん、童田の乳肉(なか)でビクビクってしてる……ンッ! き、気持ち、いいんだ?」

「そ、そりゃまあ、なっ……くうっ!」

 

 次第に腰の動きを速めてゆく。肉を打ち付け合う音と共、童田のミルクと俺の先走りが生み出す水音、彼女の喘ぎ、それらが混ざり合って耳の中から身体をくすぐってくるのが分かる。「二次三次」の嬢の中でもトップクラスのサイズを誇る巨乳がゆさゆさと揺れる様も圧巻だ。

 

「ぐ、うっ、ううっ!」

「んあっ! お、おおかみちゃんっ、おサルさんみたいに、腰、振ってるぅ……!」

 

 あどけない童女を組み敷き、蹂躙しているような背徳感。それが股間から伝わる快感を更に増幅してくれている。腰が意思に反してビクビクと跳ねる。絶頂が近い。俺は腰を大きくグラインドさせ、童田の乳房の谷間で肉棒を更に強く擦り上げた。

 

「あぐ、お、あぁっ! もう、出るっ……!」

「い、いいよっ、おおかみちゃん。出して、童田のおっぱいにおおかみちゃんのせーえき、たっぷ、りっ……!」

「くうぅっ! お、あ、ああぁっ!」

 

 絶頂を訴える俺に微笑み、童田はとどめとばかりに強く胸を寄せると肉棒を締め付けた。腰を逃がさないように根本から搾るような乳圧に肉棒は限界に達し、彼女の谷間に思いきり精液を吐き出した。

 

「あ、熱っ! おおかみ、ちゃん、凄いっ……!」

「おっ、お、おおっ……うわ、止まら、ねえっ……!」

 

 自分でも驚く程の量の迸りが童田の乳房を汚してゆく。谷間に収まり切らなくなった精液が、まるで膣内から溢れたかのように逆流して汗に濡れる童田の腹部にまで垂れてゆく。一方で童田は俺の反応を楽しむように乳圧を緩めることなく、ぎゅっと肉棒を締め続ける。

 永遠にも思える射精が治まると童田はようやく二の腕を下ろして肉棒を解放した。同時に乳房が左右に開き、たっぷりと溜まっていた精液が糸をひく様が露わになる。

 

「あぅ……ほんと、いっぱい出たね。童田のおっぱい、ドロドロ……」

「……!」

 

 自ら乳房に精液を塗り広げ、頬を紅潮させて童田が淫らな視線を俺に向ける。この蠱惑的な態度とあどけなさが両立しているのはこの店でも童田だけだろう。

 

「……やっぱいい女だな、アンタ」

 

 そんな童田に俺は興奮と同時に敬意と──()()()()を覚える。

 

「さてと、今度は俺がアンタを悦ばせる番だな」

「だいじょーぶなの、おおかみちゃん? 射精したばっかりなのに」

「まあ、この位ならな……フッ!」

 

 余韻混じりの脱力感を振り払い、俺は体に力を籠めた。精液と童田のミルクに濡れたままの肉棒は半勃起から再び力を取り戻し、ムクムクと童田の眼前で屹立する。

 

「……流石だね、おおかみちゃん。でも童田も負けてないよ? あれから脇を責められてもへーきなよう、鍛えてきたからね」

「そりゃあ、楽しみだ」

 

 唇を湿らせ、俺は位置を下げると寝たままの童田の脚を抱えた。パイズリで彼女も興奮していたのだろうか、栗色の薄い陰毛に彩られた童田の秘所はテラテラと濡れ光っていた。これならば前戯は不要だろう。

 

「い、いいよ、来て、おおかみちゃんっ……」

「ああ、久々にアンタの名器、味あわせて貰う……ぜっ!」

「ああんっ!」

 

 亀頭を孔に定めてそのまま腰を突き出す。ズブズブと熱い膣内が俺の肉棒を迎え入れ、より奥へと引き込もうと襞を蠢かせる。精液塗れの乳房を大きく揺らして童田は悶え、挿入を受け入れてゆく。

 

「く、ぐ、おあっ!」

「あふ、あ、ああっ! おおかみちゃんの、おちんちんっ! 大きい、よぉっ!」

 

 挿入に喘ぐ童田だが、ただ感じているだけでなく同時に肉棒を強烈に締めあげてきた。しかもただ全体を締めてくるだけではない。根本からは絞り上げるように、それでいて亀頭周りは優しく包み込むように、竿は無数の舌で舐め回すように、それぞれが別の動きで肉棒を刺激してくる。前回も彼女の名器には驚かされたが、確かにそこから更に上手くなっている。

 

「ぐうっ、相変わらずっ……!」

「ど、どう? 童田のおまんこ、気持ち、いい?」

「ああ、最高、だっ!」

「んっあぁっ! おちんちん、奥、来たぁっ!」

 

 先ほど射精したばかりだというのに、肉棒から伝わる快感は早くも腰の奥からの射精感を引き出してきた。全く大したものだと内心で舌を巻きつつも、俺は大きく息を吸うと意識を集中させた、彼女の快感を余すところなく受け止められるように、そして、もっと彼女を愛おしく思えるように。

 

「な、なあ、童田さんっ……俺も、アレから()()()()()()()を覚えてよ……」

「んあっ……お、おおかみ、ちゃん?」

「ちょっとの間だけ……()()()()()()()()()()()()()()()()

「え、え? あっ……ンッ」

 

 戸惑いを浮かべる童田を安心させるように俺は身を伏せ、挿入したまま彼女にキスをした。同時に俺の中の感情を直接に注ぎ込む。

 

「ふあ、あ、あ、ああぁっ!」

 

 童田の身体が大きく震え、吐息がひと際に熱くなる。

 精神に受けた刺激が現実の肉体に反映されるVRセックスの応用として、自身の「愛おしい」という感情をそのまま相手と共有し、客と嬢の関係を超えた恋人同士のセックス級まで快感を増幅する「究極のライン超え」。ガチ恋まで相手を想う必要がある大技で、俺にとってもこの技を本気で行うのは尊とのセックス以来だ。

 

「な、なに、これっ!? すご、凄い、よおっ!」

「くうっ、締まるっ!」

 

 そして快感を増幅されているのは童田だけではない。俺自身も更に強い快感に晒され、熱を増した彼女の膣内の気持ち良さに危うくトビそうになる。俺は歯を食いしばって射精を堪え、再び童田の脚を抱えると激しく腰を使い始めた。

 

「あぁっ! おおかみちゃんっ! おおかみ、ちゃんっ! わらっ、童田っ、おか、おかしくなる、よおっ!」

「ああ、なって、くれっ! お前の最高にイク姿、俺に、見せてくれっ!」

 

 遠慮なく俺は童田の小さな体に肉棒を叩き込む。しかし彼女の臍下まで届くのではと思う程の深い挿入にも膣内は喜々として応え、受け止め、締め付けてくる。

 その締め付けを、揺れる乳房を、幼くも淫らな顔を、俺は脳裏に焼き付ける。彼女を決して忘れないように。

 

「お、あ、あ、あああっ!」

「く、ひぃっ! イクッ! わらべ、だ、イクぅぅっ!」

 

 二度目とは思えない程の精液が彼女の中に注がれてゆく。

 ビクンと大きく跳ねた童田の腰を強く抱え、最後の一滴まで俺は彼女の膣内に奔流を吐き出した。

 

 

 

「……お疲れ様でした」

 

 それから更に何回かの行為を重ね、俺と童田はようやく別れた。事務所に戻ってきた俺に労いを投げかけてくれたのはジョー。彼に軽く頭を下げ、言葉を返す。

 

「たぶん……満足できたと思います。俺も、童田も」

「そうですか……彼女にはお店の立ち上げの頃からお世話になりましたからね。寂しいモンですよ、まったく」

 

 机の上で指を組み、ジョーは少し寂しそうに笑った。

 おれは軽く息をつき、ジョーから視線を外し──()()に気付く。

 

「……ん?」

「ほう、貴様が噂に聞く『教育係』とやらか」

 

 接客用のソファに座るその人物は、一見すると「ハロウィンの仮装をした子供」だった。黒を基調とした裾や襟の広い呪術的な衣装に首には鉄輪めいた首輪。頭の左右からは黒と紫のストライプで彩られた二本の角がニュッと突き出しており、紫メッシュ混じりの銀髪とコントラストを作り上げている。

 その子供──らしき人物は挑発的な笑みを浮かべ、値踏みするように俺を見上げた。

 

「えっと……支配人、この子は?」

 

 新しい嬢にしては態度が傲岸不遜に過ぎる。小首を傾げて尋ねる俺に、ジョーは言葉を選びつつ答えた。

 

「あー、その子なんだけど、んーと……どう言ったら良いかなあ? 一応は出向って事になるんだけど……」

「良い、支配人。吾輩から自己紹介させていただこう」

 

 彼の言葉を遮り、少女はぴょんとソファから降りた。直立しても彼女の頭は角を含めても俺の胸にも届かず、本当に大人と子供の身長差だ。

 そんな差を気にする風もなく、彼女は俺に顔を向けて言った。

 

「吾輩の名は『ラプラス』。この店を侵略する者だ」

「……侵略?」

 

 風俗店には余りに不似合いな言葉。

 しかしラプラスの金色の眼に、冗談の気配は欠片も無かった。




ここまで拙作をお読みいただき、誠にありがとうございます。
まずは大変にお待たせしました。転職等の様々な理由が重なり筆が大幅に重くなっておりましたが、何とか更新できました。今後もピーク時の頃の更新速度は難しいですが、継続的に書いてゆきますのでお待ちいただければと思います。
また、継続して残しておりましたアンケートの結果を合わせて発表させていただきます。

1位・甘め(イチャラブ系) 205票
2位・辛目(凌辱系)     88票
3位・逆レイプ系       48票
4位・多人数プレイ系     43票
5位・ネタ系         17票

ここ十数話のUAの伸び的に好評だったのがキメセクの葉加瀬回だったので伺ってみたアンケートでしたが、思った以上にイチャラブを望む方が多いのに驚かされました。
複数人プレイもさほど伸びなかったあたり、1対1でのイチャラブが望まれているのでしょうか。
もちろん、2位以下の内容の作品を書かないという事はありませんのでご安心ください。
それでは重ねて、ここまでおお読みいただきありがとうございました。
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