「……侵略者?」
「うむ、『ホロラバーズ』の諸先輩方は『同じバーチャル風俗の有名店として仲良くしてゆきましょう』というスタンスを取っているが、吾輩はそれは違うと思うのだ。互いの常連客を奪い合う激しい競合があってこそ、本当の発展と成長があるとな」
40㎝近い身長差ゆえに見下ろしつつ尋ねざるを得ない俺に首を精一杯上に傾けてVtuber、ラプラス・ダークネスに酷似した彼女「ラプラス」は言った。
確かに一理ある内容ではあるが、それがテレビの特撮の悪役然とした格好の少女──身長的にも体格的にも「童女」と呼ぶべきかもしれない──が平坦な胸を張って誇らしげに言うのは、何とも背伸びした子供感が強くて威圧感より可愛げを感じてしまう。
ただまあ、今の彼女の発言からとりあえずの出自は判明した。俺はラプラスに尋ねる。
「えーと、って事はアンタは『ホロラバーズ』からの出向の嬢って事でいいんだな?」
「うむ、厳密にはそうなるが……吾輩
あくまで彼女とその仲間が「侵略」と言っているだけで、他のホロラバーズの嬢たちは無関係という事か。なるほど、子供めいた外見と態度で軽めに見ていたが、その辺りの責任と管理はしっかりしているようだ。これは俺も襟を正して相対しなければならないか。
「分かってる。そんな意地の悪い事はしねえよ」
「わっはっは、話の分かる奴だ。それとも吾輩の大人の魅力で素直になったか?」
──やはり子供なのだろうか。
「それで、俺を待っていたようだけど何かあるのか?」
「ああ、それなんですけど……」
そこで口を開いたのは支配人デスクで俺達の様子を見ていたジョーだ。ラプラスの態度に戸惑いを見せつつも、どこか楽しそうでもある。
「今言っていたように、そこのラプラスちゃんを含めた五人の娘が『チームLoversX』として纏めて期間限定で
「競争……ですか。て言うか、五人とは大規模ですね?」
「それが吾輩たちに許された裁量という事よ」
俺の感想に対してラプラスが自慢げに割り込む。
ホロラバーズと二次三次は互いに「コラボ」と称して嬢が出向する事があるが、それでも一度に行き来するのは多くて二、三人だ。五人の嬢が一度に来るというのは俺も初めて聞く。
「って事は、その五人の入店研修を俺に?」
「お願いしたいと思っています。まあ人数も人数ですし、『ホロラバーズ』の娘なら基礎研修は済んでるようなモンですから、都合が悪いようなら……」
「いや、それは困る」
「……困る?」
俺を気遣うジョーにラプラスはキッパリと言った。違和感のある物言いに俺は聞き返す。
電脳風俗界隈でも二次三次と並ぶトップクラスの高級店であるホロラバーズは新人の嬢になる事すら簡単ではない。そこらの店の人気嬢ですら落とされる程だ。そんな店でチームでの自由行動を許されるような面々なら俺の研修抜きでも十分に働ける筈だが──
「ああ、何せウチのメンバーには一人まだ……あ、いや、これはまあ良いだろう。この店を侵略するにあたり教育係、吾輩はお前がキーパーソンだと思っているのだ」
「キーパーソンって……随分と買われたモンだな。俺は副業で、ちょっと店の手助けをさせて貰ってるだけだぜ?」
何か言おうとしたラプラスは途中で話を切り替え、俺を小さな手で指さした。肩をすくめる俺に、更にラプラスは不敵な笑みを浮かべて言う。
「お前こそ自分が勤める店の評判の変化をしっかり分析する事だな。支配人から聞いたお前が勤務を始めた時期と、吾輩が『二次三次』の評判の変化を確認した時期とはぴったりと一致している。
「そりゃ……どうも」
評価されるのは有り難いが、こうも堂々と賞賛されるのは言われる側のが恥ずかしいものだ。俺は上手い返し方も思いつかず、頭を掻きつつ緩い返事で茶を濁した。
「まあ、つまり全員の相手を俺がすればいいんだな?」
「そういう事だ。出来るならば吾輩については今からでも相手を頼みたいな」
こっちが童田との一戦を終えてきたばかりというのは分かってるだろうに彼女は挑発的な態度で俺に言った。ここで「さっきまで別の相手をしてたばかりだから、日を改めて」と言っても文句は言われないだろうが──
「分かったよ。そんじゃ、ルーム行くか」
「……ほう」
二つ返事で答えた俺にラプラスが目を細める。
──どうも彼女からは笹木や環に通じる「調子に乗らせたらヤバい奴」の気配を感じる。ここで彼女の挑発から逃げては、より調子づかせるだけだ。
「ちょ、大丈夫?」
「大丈夫です。少し水分補給させて貰えればまだイケますよ」
「うーん……まあ、そう言うなら俺からは何も言えないけど、無理はしないで下さいね」
流石にこの展開は予想外だったのか、少し驚いて俺を気遣うジョーに頷き返す。
「ならば吾輩は先にルームで待っているとしよう。場所のログは共有しておくから、待たせるなよ?」
一方のラプラスは気遣う気配すら見せずに身を翻し、指を鳴らすと足元に光のサークルを出現させた。何ともマイペースと言うか主導権を握ろうとする少女だ。
さっさと行ってしまった彼女を見送り、俺は俺でログアウト処理を開始する。フロアがワイヤーフレーム化し、そして現実へと感覚が戻ってゆく。
「あー、あー……うお、こりゃ思った以上に……」
バイザーを上げ、喉の具合を確かめるために声を出す。童田とのセックスで確かに消耗は感じていたが想像以上に渇きを身体は覚えていたようだ。スーツを着たまま股間パーツだけ洗浄し、冷蔵庫にあった精力剤を二本ほど一気に飲む。再び股間パーツを付け直した俺は体を解しつつ椅子に腰かけ、ラプラスの向かったルームへ直接アクセスする。
「しっかし……」
再び視界が光に包まれてゆく中、俺は考える。LoversXと名乗る五人の嬢。リーダーであるラプラスからしてあの傍若無人さだ、まだ顔を合わせていない四人も尋常なメンバーではあるまい。気になるのは──そんな問題児めいた連中をホロラバーズ支配人の「そら」が受け入れ、更に二次三次に乗り込むのを許した事だ。やり手の彼女の事だ。何の思惑も無いということはあるまい。
そしてその思惑は──
「……全員攻略したら、判明するのかね」
そう俺は呟き、ルームへと降り立った。
「うおっ……!?」
おどろおどろしい気配の内装に俺は思わず声をあげた。
何とも「特撮ヒーロー物の悪の首領の部屋」を思わせるルームであった。黒と紫を基調とした左右の壁の模様は生きているように波打ち、正面のやはり黒い階段へと誘うように蠢いている。
「遅かったな。待ちくたびれたぞ」
その壇上から届く声。見上げてみれば翼を広げた猛禽類か、あるいは手を広げた悪魔めいたデザインの紋様が正面にでかでかと刻まれており、そこから視線を下げると黒シーツの掛けられた大型ベッドが鎮座している。
「ほれ、どうした? 吾輩の
「お、おぉ……」
そして、そのベッドを背に一糸纏わぬ姿で腰に手をあて堂々と立つラプラス。さほどの段数も無い階段だけに、それでようやく俺と視線の高さが合う程度だ。その姿に確かに俺は言葉を失った。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
思わず額を抑え、暫く考えた後──顔を上げて俺は言った。
「なあ、その、あんた……本当に
健康ランドなどの大型銭湯で、父親に連れられて入ってきた女児などを見た事は無いだろうか? ひとりで女湯に行かせるのが不安なくらいの小学校低学年や、未就学児くらいの年の子供だ。
俺の前に仁王立ちしているラプラスはまさしくそれだった。驚く程に身体に凹凸は無く隠す気配もない股間は全くの無毛。そこから覗く一本線は「女陰」とも「秘所」とも呼べる代物ではなく「スジ」としか表現できないものだ。そしてそこからツルンとした腹部を経てアバラがうっすらと浮かぶ胸部、肌色とほぼ変わらない乳首、真っ白な首筋へと続く。
「何を言っている? 当たり前だ。吾輩は既にホロラバーズで幾人も客を迎えているぞ」
「そ、そうか……」
まあ本人がそう言うのを無理に否定する訳にもいかない。ひとまず俺は自分を納得させ、壇上へと足を踏み出した。ワイシャツの胸元を緩めるが、まだ服は脱がない。どうも
一方のラプラスはこちらの動揺を気にする風もなく、そのままの姿勢で俺を迎え撃つ。やがて俺と彼女は至近距離で相対した。首を上に向けて不敵な笑みを浮かべつつラプラスが言う。
「さて、どうする教育係。吾輩をお前はどう料理してくれる?」
「そうだな……俺が座るから、まずはその上に座ってくれ」
俺はそう答えると先にベッドに腰かけ、足を広げるとラプラスを促した。こちらの誘導に彼女は素直に従い、ぴょんと俺の上に乗る。
「……うむ、なかなかの座り心地だな」
俺の身体にすっぽりと納まったラプラスは背もたれのように頭を傾けて俺の胸板に身体を預ける。伸びた角が顎の辺りを擦り、少し怖い。
驚くほど軽い彼女の体重を感じつつ俺は右手をラプラスの細い太腿に、左手を胸に添えた。軽く腿を撫でてみる。
「ん、くくっ……」
くすぐったそうにラプラスが含み笑いを漏らす。俺は太腿への愛撫を続けたまま、気持ち程度の膨らみしかない彼女の胸に触れた。乳首に直接は触れず、周囲をなぞるように指を動かす。
「ンッ、ふふっ、お、おい、くすぐったいぞ?」
俺が指を動かす度にラプラスは擽られた子供のような反応を見せる。俺は太腿を撫でていた手を付け根へと移動させ、鼠径部に触れた。
「んふっ、くっ、はははっ!」
ラプラスが身を捩らせて笑う。その声に演技は無さそうで、俺は自分の予感が当たっていた事をほぼ確信しながら彼女に尋ねた。
「なあラプラス、ひょっとしてアンタ」
「くくっ、な、何だ?」
「客相手にイケたこと、無いんじゃねえか?」
「!?」
ぴくりとラプラスが反応を示す。首を俺の方に向け、彼女は感心したように言った。
「……なるほど、流石は噂に聞いた教育係だ。この程度でそこまで分かるか」
「まあ……な。で、そうなんだな?」
「ああ。吾輩の客の引きが悪いのか、何とも物足りないというか、こちらを気持ちよくさせる事も出来ん輩ばかりでな」
ああ畜生、やっぱりか。ラプラスの言葉を受けて俺は内心で頭を抱える。
「(マズい──こいつ、性感が
人間の身体は成長に伴い様々な変化を生じる。それは単純に骨格が変わり身長体重が増えるというだけの話ではない。視力や聴覚、また味覚や触覚も変わってゆく。性感もそのひとつだ。
いわゆる性徴期、女性であれば初潮が来たくらいから身体が女として成熟してゆくし、男性なら性に興奮し精通する頃から「少年」ではない「男」の身体へと変わってゆく。その中で身体も快感をちゃんと快感と認識するようになるのだ。
だが稀にその辺りの性徴が遅れてくるケースがある。
「おい……どうした? もう終わりか?」
俺の動きが止まったことでラプラスが怪訝に尋ねてくる。
そしてこの未発達の状態が何故厄介かというと、平均的な嬢に比べて「痒み」「快感」「痛み」の刺激のラインが極端に狭い事だ。二次三次でラプラスに匹敵する幼児体型となると「りりむ」辺りが該当するが、彼女は体こそ幼かったが反応は成熟した女性のそれだった。だからこそリゼのフォローもあって対応できたのだが──今回はそうもいかなさそうだ。
「スウゥゥ……」
とはいえ、ここで俺が下手くそ扱いされる訳にはいかない。俺だけが恥をかくなら良いが、今の俺は「二次三次の教育係」としてラプラスと相対している。支配人のジョーや副支配人の尊の選評眼まで軽く見られてしまうのは避けたかった。大きく息を吸い、手をやや離し、指先に意識を集中する。
「ンッ……」
ぴくんとラプラスの身体が反応を見せる。俺は指先だけを彼女の肌に触れさせ、爪でなく指の腹でゆっくりと撫でてゆく。
「お、おい、何をするつもり……んくっ!?」
「……ちょっと、な」
戸惑い混じりのラプラスの声。俺は曖昧な返事をしつつ更に丁寧に白い肌に指を添わせる。繊細な弦楽器を奏でるように、極めて薄い陶器を磨くように、脆弱な小動物を愛でるように。
そしてその指の動きがラプラスにどのような刺激を与えているか、それを観察する。こそばゆさと性感、性感と痛み、その狭い境界線を焦らずに探る。
「んひっ!?」
「スゥ……ハァ……」
肋骨の下あたりを柔らかく擦られ、ラプラスの身体が小さく跳ねた。大人の女性ならば「10」くらいの判定の幅がある快感と他との境界は「3」ほどの狭さしかない。俺は静かな呼吸を繰り返して努めて平静を保ちつつ、更にラプラスの身体を探り、弄る。
「お、おいっ……そろそろ吾輩にも責めさせろ。んっ、一方的では、不公平だろうが」
「ああ……そうだな。よっと」
「おぉっ……!?」
首筋に汗を滲ませつつもラプラスが不満そうに言う。俺は頷き、彼女の脇に両手を差し込むとひょいと身体を持ち上げた。驚くほどに軽いラプラスの身体をより深くこちらの腰に乗せるようにして、同時に俺は自身のスラックスを下着ごと消失させる。
「それじゃ、頼むぜ」
「わ、分かっておる……ん、ふっ……」
俺が促すとラプラスは両手を下げ、露出した肉棒を細い指で包んだ。そのまま半勃起のそれを扱き始める。体温が高いのか彼女の手は暖かい。
「んっ、ふあっ……なるほど、これはなか、良いものを持っておる、なっ……んあぁっ!?」
「く、うっ……スゥ、ハァ……」
流石はホロラバーズの嬢と言うべきか。上から目線の態度は崩さないもののラプラスの手淫の動きは献身的で、肉棒を跨ぐ形で丁寧に肉棒を擦ってくる。
一方、俺は俺で股間からこみ上げる快感を覚えつつもラプラスをじっくりと責める。彼女の身体の快感へ繋がる孔はまだ狭い。それをゆっくりとこじ開けてゆく。
「(そろそろ……かな)」
ラプラスの身体の熱が増し、指先に汗の滲みを感じる。頃合いと見て俺は左手を彼女の胸に添えたまま右手を鼠径部へと向けた。
「あうっ! そ、そこっ、はっ……!」
次第に甘さが混じってきた喘ぎ。俺は彼女の無毛のスジに指を這わせ、小さく顔を出しているクリトリスにそっと触れた。
「ひぅっ!」
快感を快感と認識し始めている今のラプラスの身体は非常に敏感だ。あまり強く弄れば刺激はすぐに痛みに変わってしまうだろう。指の腹で柔らかく擦るとビクンとラプラスは反応を見せ、スジからは粘りある汁が滲んでくる。
だがラプラスも責められてばかりではない。肉棒を扱く両手の動きを速め、俺から興奮を引き出そうとしてくる。先走りと汗で濡れる彼女の小さな手が滑らかに竿を擦る。むくむくと肉棒は固さを大きさを増し、童女──否、幼女と見紛うラプラスの指の中でビクビクと脈動する。
「く、うぅっ……こりゃ、なかなかっ……!」
「あたっ、当たり前、だっ! 吾輩を誰だ、と……んあぁっ!」
ラプラスの方も徐々にだが本気で感じてきているようだ。指を濡らす愛液は次第にその量を増してきている。俺は唇を彼女の首筋に押し当て、体温とは裏腹にひんやりと冷たい角を撫でる。
「んひっ! ちょ、な、何だ、これっ!?」
「(おっ……?)」
ひと際大きくラプラスが身体を震わせる。予想外の反応に俺はもしやと思い、試しに角を軽く扱いてみた。
「ああっ! い、ひ、いいっ!?」
戸惑い混じりの嬌声。どういうアバター設定か分からないが、彼女は角にまで感覚が通っていたようだ。ぴたりと閉じていたスジもビクビクと反応を見せ、より柔らかくなってゆく。
全身をガクガクと揺らすラプラスは未知の感覚に気をやる寸前まで昂っている。それでも肉棒を握る手を緩めることが無いのは流石だ。
こっちもぼちぼち我慢できなくなってきた。俺は耳元でラプラスに囁く。
「……
「ハァ、ハァ……好きに、せよ」
頬を紅潮させながらも残ったプライドがそうさせるのか、プイと顔を逸らしてラプラスが答える。肉棒を握っていた手を離し、俺の腿に手を置くと彼女は自分から腰を上げた。それに合わせて俺は肉棒に手を添え位置を調節する。
「ラプラス……悪いがアンタの感覚をちょっと強引に
「な、何をっ……ンッンンッ!」
赤黒い亀頭で彼女の小さな孔を擦る。俺は片手をラプラスの肩に置き、ゆっくりと身体を下げながら肉棒を挿入してゆく。
「ぐうっ……!」
「あぎ、あ、ああぁっ!」
まるで処女を破瓜しているような強い抵抗を亀頭に感じる。ラプラスを気遣いたくなる気持ちを俺はあえて抑え、そのまま容赦なく肉棒を奥まで差し込んでゆく。
「もうちょっとの、我慢だ……」
「あ、く、あうぅっ……!」
彼女の受けているであろう強い圧迫感を和らげるため、俺はラプラスの角を優しく撫でながら更に挿入を進める。やがて肉棒の2/3ほどが収まったところで亀頭がこつんと別の感触に到達した。ラプラスの膣内の締め付けは強力で、油断すると押し出されそうになる。
「はっ、あ、はぁっ……こんな、大きい、のっ……!」
「まだ全部は入ってないんだがな……それに、ここからが本番だぜ? そらっ!」
「ふあぁっ!?」
位置を定めるために肉棒に添えていた手を離し、ラプラスの胴を抱えるように包む。同時に俺は彼女の角を握る手に意識を集中させた。自身の快感を相手に送り込む「感覚の共有」を使う為に。
電流が流されたようにラプラスの小柄な体が大きく跳ねた。体の緊張が緩んだタイミングを逃さず、俺は腰を突き上げる。
「あっああっああんっ! こんな、こんなのっ、吾輩、知らなっ……!?」
「これが本当の『セックスの快感』って奴さ。まあ、ちょっと
「ふひっ! い、ひぃっ!」
「うおっ、し、締まるっ……!」
肉棒を全部呑み込む事もできない性徴途上の孔をズボズボと蹂躙する。本当に子供を犯しているかのような倒錯感と罪悪感、それが興奮をより増してくる。
「んっ、あっ、あぁんっ! い、いいっ! いいっ!」
「ぐ、ううっ!」
そしてそんな乱暴なセックスをラプラスは早くも受け入れ始めていた。あるいは普段の強気の裏返しとしてMの気があったのかもしれない。これならば
「え? ふぇ……ひぐっ!」
「おぉっ……いいぜ、ラプラス。あんたの、中っ……!」
「ま、待ひぇ! こんな、吾輩を、道具みたいにっ……ふぎッ!」
まるで大型のオナホールのように雑にラプラスの身体に肉棒を突き入れ、そして持ち上げる。最初は具合を確かめるように、やがて次第に速く。
「あ、あ、ああぁっ!」
ミチミチに広がった結合部から水音が聞こえる。ラプラスは大きな声で悶えると股間から水流をまき散らした。快感の余り失禁したか。
こちらもそろそろ限界が近くなってきた。小さな体を上下に揺さぶり、一気に射精感を高めてゆく。
「ふぁ、あ、あ、ひっ、いいっ!」
「出る、出るぞっ! 全部、受け止めろ……よっ!」
「ひぇ? わかっ、分から、ないっ! 何も、分からな、いいっ! 熱、熱い、よおっ!」
「が、あ、ああぁっ!」
臨界点を超えた射精感を抑える事無くそのまま放出する。腰の奥から迸った精液はあっという間にラプラスの膣内を一杯にして、溢れた白濁液が逆流してゆくのが分かる。
「お、おお、おおぉっ……!」
理性を感じない獣のような呻きと共にラプラスがグッタリともたれかかってきた。狭い孔からごぽりと精液が溢れ、彼女の漏らした尿と混ざり合う。強い膣圧に押し出された肉棒が精液の残渣を垂らしつつ抜け落ち、俺も大きく息を吐いた。
「ハァ、ハァ……ど、どうだラプラス? 俺は『合格』か?」
「あ、あぁ……?」
どうもまだ意識がトんだままらしい。俺は彼女の身体を持ち上げるとベッドに横たえさせ、自分は立ち上がった。流石にこれで意識が戻ってから「不合格」とは言われないだろう。
そう思い彼女を残してログアウトしようとした俺の背中に、弱々しいながらもはっきりとした声が投げかけられた。
「ぜぇ……ぜぇ。見事、だ。成程、流石は二次三次の誇る教育係か」
「……そりゃどうも」
振り向いてみると、まだ起き上がる気力は戻ってないのか寝たままでラプラスがこちらに顔を向けていた。さっきまでの乱れ様にも関わらず、その表情には平時の強気さが戻っている。
「これならば……わ、吾輩の部下たちを送り込んでも良さそうだ」
「部下……あとの四人の事か?」
「ああ、予言しておくぞ……貴様は次のLoversXの相手をした時に『マジか』と言うだろう……うぅ」
そこまで言うと、ラプラスは脱力感に負けたのかまたベッドに顔を伏せる。
「……『マジか』ねえ?」
何とも奇妙な予告である。彼女の根性に感心して良いやら呆れて良いやら分からぬまま、俺は改めてログアウト処理を行った。
──その予言が的中するとは、思っていなかったのだが。