「良い子のみんな! こ~んに~ちは~♪」
「いや、『こんにちは』じゃなくて!」
無機質な手術室めいた部屋。その中央に設置された、やはり手術台めいた白いシーツが被せられた寝台。その上で俺は拘束されていた。おそらくはアバターの動作を抑制するプログラムの一種だろう。鉄輪めいたものが両手首と足首に巻かれている。強制ログアウトも出来なくなっている。
「くっ……やっぱり、あいさつ程度では誤魔化せないわね」
最初の挨拶の朗らかさから一変した低い声で彼女、VTuber・鈴鹿詩子に酷似した──正直、彼女に酷似した人間が居るとは思えないのだが──「詩子」は俺を見下ろしつつ言った。外見こそ黒髪清楚なお姉さん感がある彼女だが、その内面は何と言うか、「腐女子」という言葉を濃縮して具現化したような、そんな女性だ。
混乱する頭でここまでの状況を思い出す。仕事を終え、今日も二次三次で愉しもうと思ってログインしたと思ったら、何故か突然ここに転送されたのだ。
「あー、その、詩子……さん? ひとまず聞いていいか?」
「何か?」
「こう言っちゃ何だが、俺はあんたの
そう、分からない事だらけの中で最も不可解な点は──彼女と俺が、性癖的な意味で全く重ならないという事だ。
詩子、彼女は出勤率の低い嬢たちの中では珍しくほぼ毎日出勤している一人だ。しかしその割には彼女の利用者は極端に少ない。月に一度しか出勤しない「小夜」の方が多いくらいで、その理由は彼女の掲示している条件にある。
『15歳以下限定』──紹介者限定の会員制の店でそれがどれだけ厳しい条件なのかは、言うまでもないだろう。
確かに皆無ではない。富裕層の客が「自分の息子(孫)の現実での筆おろしの予行練習に」とバーチャル風俗に連れてくるケースは実際ある。だがそういった少年は詩子の『邪気』を察知するのか彼女を避け、ジャンプ漫画トークで盛り上がれるお姉さん「フレン」や清楚系の「クレア」などに行ってしまう。彼女の取り分は極めて少ないのだ。無論、そんな年でもない俺も彼女を利用した事は無かった。
「それは……この歴史的実験に貴方が相応しい相手だから、と言えば分かりますよね?」
「いや、全然分かんねえよ!」
赤いエプロンドレス姿の彼女は指を立てて諭すように言う。俺は堪らずツッコミを入れた。何故理解している前提なのか。
「私は、この店がオープンした時、本当に心が躍りました……『これでショタが遠慮なく喰える!』と。リアルでは少年を襲えば強姦罪だけど、バーチャルでは許されるもの」
「(おっかねえなぁ)」
恐ろしい事を夢見る少女のように語る詩子に俺は戦慄する。彼女は更に話を続けた。
「でも、現実は厳しかった……実際には少年のお客さんは全然来ないし、たまに来ても他の人に行ってしまう。何故!? 私はこんなにもショタを愛しているのに……!」
心底からの悲しそうな叫び。「それは愛でなく只の性欲では」という言葉を俺は何とか呑み込む。
「だから私は考えて、考えて、考えて……ひとつの結論に達しました。『無ければ作ればいい』と」
「作るって……アバター改変か? そりゃできない事もないだろうが、この店でそれを了承する客が居るとは……」
不敵な笑みを浮かべる詩子に冷水をかけるようなテンションの低さで俺は言った。
実際、ネットワークの世界として見ればアバターを変える事は幾らでも可能だ。この店にも耳を尖らせたエルフや角を生やした鬼娘、尻尾を生やした女ドラゴン等も居る。
だが──快感を得るためには、可能な限り『本体』から大幅に乖離していないアバターにする。これはバーチャル風俗の不文律だ。例えば俺が身長を3mまで伸ばし、体格もそれに合わせて肥大化させたとする。これで相手が「アバターの俺」の胸に触れた場合、VRスーツには「実際の俺」の胸の位置とはズレた位置にその感触が来る。この「接触のズレ」は風俗では致命的だ。故にほとんどの客はリアルの容姿のまま、まあ肌のハリとか頭髪とかを多少弄る程度で店を利用している。
「そこが鍵です」
そう言うと詩子はポケットから一本のアンプルを出した。何やら不穏な物が出てきた事で自然と表情が引き締まる。
「……それは?」
「何故ズレが起きるのか? それはアバターを完全に『自身』だと思い込めていないため、認識に齟齬が生まれるからです。つまり『自分は完全にショタだ』あるいは『ショタになった』と完全に思い込む事が出来れば、ズレは生まれず、完璧な合法ショタが誕生する……あはぁぁあぁ!」
感極まったのか、聞いたことがないような声をあげて詩子は身を捩らせる。
「ふぅ……つまりコレは、そんな認識のズレを直すmodの一種という訳です」
「ちなみにソレの出どころは?」
「海外の非合法サイトでそれなりの値段で」
「絶対ヤバい奴じゃねーか!」
俺は全力で叫んだ。
とはいえ、その一方で俺は落ち着きを覚えていた。強引にルームに連れ込んで怪しいmodを客に投与するなど完全にルール違反。支配人のジョーが気付けば流石に乗り込んでくる筈だ。
「……無駄ですよ、それ」
「何?」
そんな態度から思惑を悟ったのか、詩子は悠然とアンプルを揺らしつつ言った。俺の背中に悪寒が走る。
「今、支配人は男性ライバー大型コラボ……もとい、所用のためこの店には暫く戻らない事が確定しています。そして現在、支配人代行を務めているのは私と志を同じくする『
「な……!? い、いや、ちょっと待て! そうは言っても、戻ってきたら即バレだろ!?」
「まあ、確かにそうですね……でもそれは、貴方が言わなければバレません。つまり、この場でショタ化した貴方を搾り取って、私の虜にすれば良いだけのこと!」
駄目だ、話が通じない。
交渉や駆け引きでこの場を逃れる事が不可能である事を理解し、俺は絶望感を覚える。
一方の詩子は嬉しそうにアンプルの首を折ると、そこに注射器を差した。いつの間にやらその姿は、華の眼帯を着けたピンク色のナース服を着た看護師へと変わっている。彼女なりの雰囲気づくりなのだろう。
「さて、それでは始めましょう。痛くないですからね~……」
「ま、待てっ……!」
俺は懸命にもがき、拘束から逃れようと試みる。しかし思った以上に拘束用のプログラムは固く、簡単に解ける気配はない。
「ダメですよ~、じっとしないと……ふふっ、フフフっ!」
この後の期待からか、アンプルから吸い切った詩子は鼻息荒く注射器を構える。
事ここに至っては覚悟をするしかないか。そんな諦めが頭をよぎったが、俺はそれでも彼女に問いかけた。
「ちょ、ちょっと、本当に待て! まだ肝心な事を聞いてないぞ!? 話はまあ分かった。だが何故俺なんだ!?」
そう言われ、詩子はぴたりと動きを止めて口を開いた。
「あぁ、そういえばその説明が抜けていましたね……私はショタを相手できるなら、徹底的に搾り取りたい! 『もうやめて、お姉さん! 白いおしっこ、もう出ないよぉ……!』と、涙声で言わせたい! だがそれには、普通の男の子ではダメなんです。回数をこなせる、それこそ水たまりが出来る程の射精が出来る絶倫ショタ! その夢を叶えたいと思った時、貴方に白羽の矢が立ちました」
「あー……すまない、今の説明でもさっぱり分からん」
「当店随一のフィジカルモンスター『るる』さんを相手に貴方は既に数回、彼女を満足させています。その精力と……そして貴方のその『ショタ化したら生意気系になりそう』感のある出で立ち。そこから選ばせて貰いました」
「……光栄だね」
もはや俺にはそう言うしか出来なかった。抵抗を止め、手術台の上で彼女を待つ。
これは別にヤケになった訳ではない。今避けるべきは“注射器の針が折れた”状態──俺が抵抗して自身のデータを激しく変動させた結果、modに不可逆的なバグが発生するのを避けることだ。
「どうやら理解していただけたようですね。感謝します」
俺の反応を「自分の言葉に感銘を受けた」と解釈したのだろう。詩子は嬉しそうに頭を下げた。ここまで彼女は俺に敵意を一切向けておらず、それが余計に恐ろしい。
「さて、では今度こそ……大丈夫ですよ~、ちょっとチクッとするだけですからね~……」
高音で張りのある「歌のお姉さんモード」の声で彼女は俺に近づき、腕に触れると肘裏辺りに注射を刺した。中の液体を模したデータが俺に流れ込んでくる。
「ぐっ……お、おぉ……!?」
これが本物の薬なら回るまで数十分かかるところだが、0と1のデータの世界はそんな
「あ、がっ、ぐっ! あ、ああぁぁっ!?」
まるで自分が骨格ごと大男に変形させられているかのような痛み。視界が赤く染まり──そして、急速に元に戻る。
「ふぅっ、はっ、あぁ……!」
手術台の上で俺は大きく息を吐き、痛みで突っ張っていた体を弛緩させた。
「あ……あぁ……!」
詩子が絶句しているのが気配で分かる。俺は靄がかかったような視界を戻そうと首を振りつつ言った。
「くうっ、一体どうなって……って、ん? あ、あれ!?」
自分の声がやけに高く聞こえる。恍惚の表情で横に立つ詩子がさっきより大きく見える。俺は自分の身体を見た。
「なっ……何じゃあこりゃあっ!」
「あっ、はあぁぁぁああぁぁっ!」
俺の驚きの叫びと詩子の歓喜の叫びがシンクロする。
細くなった手足、ぶかぶかになった服、変声期前の声帯──俺の身体は15歳どころか13歳、いや、小学校高学年くらいまで戻されていた。この感じでは顔や髪形も少年の頃の俺に戻っているのだろう。
「はっ、はっ、はふっ……ヤバ、これ、ヤバい……思った以上にヤバいっ……!」
歓喜の余り過呼吸を起こした詩子は、立っていられなくなったのか台に手を置き息も荒く呟く。
一方で俺は激しく混乱していた。体が少年化するのは予測していた。しかし
「……思い、出せない!?」
「今の姿が俺の本体だ」、そんな認識が頭の奥に居座っている。こうして俺が洗脳状態になく「戻ろう」という意識がある以上、完全に頭を書き換えらえた訳ではなさそうだが──
「素っ……晴らしいっ!」
とはいえ、それ以上の事を考える余裕は無さそうだった。ゆらりと詩子が起き上がり、頬を紅潮させて俺を見下ろしている。
「やっぱり予想通りの『負けん気の強そうな活発系生意気ショタ』ッ! 成功っ……まさに大成功っ……!」
「ちょ、待て、落ち着け……」
「あはあぁぁぁっ! そしてその『大人ぶるけど幼さを隠しきれない少年声』っ!」
駄目だ、俺が何を言っても声質で彼女を悦ばせるだけだ。
だが、そこで詩子はぴたりと動きを止め、急に恐ろしい程静かな目で俺を見つめた。
「な、何だ?」
「………」
ぱん、と澄んだ音がルームに響く。
歓喜の上限を突破した事で逆に冷静さを取り戻したのだろう、詩子は両手を合わせ、神に祈るかのように合掌しつつ言った。
「いただきます」
「(あ、これ喰われるわ俺)」
絶対的な捕食者と遭遇した場合、“餌”は恐怖も絶望もなく、ただ喰われるのを待つだけなのだと、俺はこの時知った。
「さ、さあ……怖がらなくていいですよ。おお、お姉さんが君の中の悪いもの、全部絞り出してあげますからねぇ……」
やや言葉に詰まりつつ、彼女は俺の下半身の方へと回り込んだ。既に下着共にぶかぶかのスラックスのベルトを解き、ずり下げる。
「なっ……」
「あ、ふ、ふあぁあぁあぁぁっ!」
毛の生えていない剥き出しの股間。皮を被った「おちんちん」としか形容できない肉棒に詩子は再び恍惚の声を漏らす。
「あぁ……何て綺麗なおちんちん。まさに芸術品の、満点ショタちんぽっ……!」
「お、おい、まさか本当に……」
「んっ……ぱっ……あぁ……んむぅ」
「うおっ!?」
本当に食う気なのでは、そんな不安を覚えた俺を半ば無視して彼女は口を閉じ、唾液を口腔内に溜めたかと思うとそのまま勃起していない肉棒に手を添え、それを根元まで呑み込んだ。まるで作り立てのあんかけの
「ンッ……ちゅ……じゅるぅ……」
「うあっ! は、あうっ!?」
詩子の口淫らに俺は背を反らし、堪らず悶えた。
ナース服のままの彼女は愛おしそうに唇で竿を締め付けつつ、丁寧に肉棒全体を舐め回す。そのテクニックは──悔しいが、俺が経験したこの店の嬢の中でも上位に入るものだった。
「っぱぁ……驚いていますね? 確かにここでの人数は皆無に近いですが、この日のために何万回イメトレをしてきたか……んっ、ふぅっ……」
彼女の口から解放されたとき、既に肉棒はすっかり勃起させられていた。半ば剥き出しになった未熟な亀頭に詩子は熱い吐息を吹きかける。実践の少なさを情熱とイメージトレーニングで補いここまで修練した詩子の執念は認めざるを得ない。彼女は彼女なりに本気なのだ。
「んはっ……あむっ、んっんっ……!」
「ふぉっ、お、おぅっ!」
再び詩子は肉棒を咥えたかと思うと、今度は頭を上下し始めた。俺の反応を上目遣いで確かめつつ早く、しかし同時に丁寧さを忘れずに唇で献身的に扱く様は──
「なっ、うあっ!?」
俺のその思考は、尻からの突然の刺激で中断させられた。俺の太腿に添えられていた彼女の右手が、気が付けば俺の尻に移動して指が挿入されている。
「あ、あ、あひっ!」
「ふぅっ……ほ~らボク、お尻のここ、前立腺って言うんだけど、ここを弄るとすっごく気持ちいいんだよぉ?」
前言撤回、やはり彼女の執念や情熱を俺は受け入れる訳にはいかないようだ。
詩子の中では俺は完全に「性知識を何も知らない少年」になっているらしい。尻に挿入した指先で前立腺を刺激しつつ、欲情した瞳で囁いてくる。
「あ、ぐっ、あぁっ!」
「そろそろ出そうかな? いいよ、お姉さんのお口の中、ボクの青臭くて白いおしっこ、たっぷり出して……ンンッ!」
更にフェラチオの再開。何とか我慢しようとしたが、俺の射精感は限界にきていた。
「あぐっ、で、出るぅっ!」
「ンンッ! んふっ……んっ、こくっ……」
怒涛の勢いで精液が上へ噴出し、詩子の口腔内へと放たれてゆく。それを彼女は迷うことなく嚥下してゆく。
「くぅっ……と、止まら、ないっ……!」
「んぐっ、ごくっ……ごくっ……ちゅうぅぅ」
「うあぁっ!」
喉を鳴らし、詩子は俺の腰の震えが治まるまで呑み続け、更に尿道に残った分まで吸い上げ──そこでようやく俺を開放した。
「あぁ……ショタの初物精液、何たる甘露……!」
「は、初物じゃ、ねえだろっ……!」
生臭い吐息と共に言う詩子に、俺は荒い呼吸のまま言葉を投げる。
「私にとってはショタの精液はいつでも初物です……さ、出なくなるまでお姉さんと続けましょう? 出なくなったら……そこからは、
「なっ……!?」
こいつ、自分にまで「生やす」つもりか!?
まずい事になった。出なくなったら肉棒を生やした彼女から掘られ、といって射精できる内はあの巧みな口淫が続くことになる。どうすれば──
「ほら、ボクのおちんちんも『お姉さんともっとしたいよう』って、こんなに元気になってる……」
必死にここからの挽回策を練る間にも、既に俺の肉棒は勃起を取り戻していた。こんな状況だというのに精力は旺盛ときている。我が息子ながら気楽なもんだ。
「……ん?」
俺は違和感を覚え、目を閉じた。心を平静にし、自分の体のコンディションを確認する。これは──
「なるほど、そういう事か……おらぁ!」
「え?」
次の瞬間、俺の手足を拘束していた鉄輪が弾け飛んだ。台の上で俺はそのまま跳躍し、くるくると回ってから着地する。
「なっ……ど、どうして!?」
「詩子さん、あんた、勘違いしてこのmodを買ったな? こりゃ『認識をショタに書き換える』ものじゃない。認識を『ショタという器に押し込む』modだったんだよ」
それは似て異なるものだ。詩子の思惑通りに「書き換える」代物だったなら俺は精神までショタ化し、彼女に抵抗しようとも思えなかっただろう。
しかしこれは「既定の器に認識を押し込む」もの、つまり元の器に入っていた色々をショタという器に密度を上げて、一時的に押し込むものだった訳だ。結果、俺の体は大人のアバター時より強靭になり、それまで破壊できなかった拘束も壊すことが出来た。
「嘘、そんな!?」
「随分と好き勝手やってくれたな、
既に拘束からは解放され、このルームから強制ログアウトは出来る。
だが、それで俺が支配人にチクり、彼女が叱られて終わり──には、決してならないだろう。彼女の溢れんばかりのショタへの妄想と情熱がある限り、新たな被害者は出るはずだ。俺は後ずさりする詩子に飛び掛かると床に押し倒した。
「あぁっ! な、何を……!?」
「決まってんだろ? もうあんたがショタに幻想を持たないよう『わからせる』。悪いが俺も頭にきてる。遠慮なくいくぜ?」
「んっ……!」
彼女のナース服を半ば破るように脱がす。レース付きのベージュのブラとショーツに包まれた詩子の均整のとれた身体が露わになり、冷たい床にその肢体を晒す。
実際、美しい身体だった。胸の膨らみから腰の引き締まり、そして柔らかそうな尻へと続く流麗なラインは見事なもので、これで中身が腐っていなければ普通にお相手をしたかったところだ。
とはいえ今は彼女に優しさは無用だ。俺はやはり破るように下着を脱がした。
「んっ……!」
「……あン?」
薄い陰毛に彩られた詩子の秘唇は既に濡れていた。
「さっきのフェラで、もうこんなに濡らしてたのか?」
「はっ……はい。咥えてるだけで、凄く、感じて……」
「変態だな、お姉さん」
「そ、そんな言い方……んあぁっ!」
彼女の返事も待たず、俺は荒々しく肉棒を突き入れた。少年の体のまま故に肉棒のサイズこそ小さくなったが、元が大きかったお陰でそれでも標準サイズを維持できている。これなら十分だ。
「うおっ、ぐっ、ふぅっ、おらぁっ!」
「そ、そんなっ! んっ、ま、待ってっ、んくぅっ!」
此方の都合だけを考えた遠慮ないピストンに詩子の体ががくがくと揺れる。俺は揺れる彼女の乳房を強く揉みつつ、更に腰を使った。体が強靭になっているお陰かいつも以上に速く動ける。時折彼女の深いところまで亀頭が届き、こつこつと詩子の奥をノックする。
「ふぎっ、あっ、あぐぅっ!」
「ははっ、豚みてえな声を出してんなあ、お姉さんっ!」
「ふはっ!? ふぎっ、ふぎぃっ!」
ピストンを止めないまま、俺は今度は彼女の鼻を摘まんでみた。苦しそうにしながら詩子は俺が突くたびに文字通り豚のような声で悶える。
ただ自身の射精だけを考えた抽送は、二度目の射精を思った以上に早く訪れさせた。腰を震わせつつ、スパートをかける。
「ぷぎっ、ぷぎぃっ!」
「泣いてんじゃねえぞ、お姉さんっ! ほら、大人らしく全部受け止めなっ! うっ、ぐ、ああぁぁっ!」
「んっ、は、んあぁぁっ!」
絶頂と同時に俺は彼女の鼻から手を放し、一番奥に精液を注ぎ込んだ。どくどくと大量の精液が流れ込み、結合部から溢れてくる。
「あぁ……凄い出るっ……!」
「あ、あ、がぁ……」
悶絶の声と共に詩子はがくりと崩れ落ちた。その口元が、何かを言おうとぱくぱくと動く。
「何だ、お姉さん?」
「ぎ……」
俺は肉棒を引き抜き、彼女の口に耳を寄せた。
「ぎゃ、逆転ショタ屈辱責め……それもまた、最、高っ……!」
その言葉を最後に、彼女は気絶する。
「……無理だコレ」
俺はこの時、素直に敗北を認めた。
その後だが──結局、彼女の満足する結果に事態は落ち着いた。
詩子が非合法めいた説明をしていたあのmodだがアレは実は割としっかりした海外メーカーが作っていた代物で、彼女が単に英語に弱かったから勘違いしてしまったらしい。
そして本件については流石に支配人からお叱りを受けたものの、詩子はめげずに今度はあのmodの正式使用を申請。大激論の末、顧客への事前説明と承認が得られればOKという事になった。
そして何気に潜在的な彼女のファンは多かったらしい。「ショタ化すれば相手してくれる」という評判が広がり、今では彼女も結構な「お得意さん」を抱えるようになった。
「分かんねえもんだなァ……」
今回の事で俺が得た教訓は「性癖ほど曲がらず、強靭なものはなく、そしてどんな性癖でも理解者がある」という事だ。
──こんなオチで良いのかは分からないが。