「貧相な身体」と「胸が小さい」、これは似て異なるものだ。
例えば一流モデルの多くは衣装映えするスリムな身体を維持するために食生活や日々の運動などの自己管理を怠らない。胸のサイズは遺伝の要素が大きく、故に豊胸がビジネスとして成立する程度にそれを気にする女性は多い訳だが──決してそれがセックスアピールの欠如と直結する訳ではないのだ。
「マネージャー、さんっ……ンッ、はぁっ……」
「ちゅ、んんっ……」
チョモランマ高校の更衣室。俺に身体を預けてくる「アンジュ」と唇を重ねつつ、彼女のショートパンツの中に手を差し込んで直接に秘所を撫でる。やや濃い目のアンジュの陰毛の感触と、その奥のしっとりとした陰唇の柔らかさ。
実際この店には巨乳の嬢が多い。セックスアピールとして最も目を引き、かつ分かりやすいのが胸なのは間違いない。特にこのチームは監督のニュイを筆頭に、そんな店の中でもトップクラスのバストサイズを誇る嬢が集まっている。貧乳──もとい、細身の──アンジュが萎縮してしまうのを「気にするな」と軽く流すには酷な環境だ。
「アンジュ、顔、こっち向けて……ん、ちゅ……」
「ふぁ、あっ、はぅ……」
より深くキスをする。アンジュの歯茎をくすぐるように舌を滑らせると、戸惑いを残しつつも彼女の身体がぴくんと反応を示す。
──では、アンジュはこの店の嬢として劣っているのか?
答えはNOだ。入店時にこそひと悶着あった彼女だが、今では「二次三次」の一員として日々お客の要望に応え、同時に自ら様々な研鑽を積み重ねてきたベテランの嬢だ。
実際今も戸惑い気味にキスを返しながらも身体を自分から離そうとする事もなく、俺の股間に手を伸ばしてズボンの上から緩やかに肉棒を撫でてくれている。
「ふぅ……アンジュさん、キス、上手くなったよな」
「えっ!? あはっ、はっ、そんな事ないですよぉ!」
それでいてこうやって褒めると彼女は顔を真っ赤にして照れ笑いを浮かべる。どれだけ熟練しても初心の反応を見せてくれる。それもアンジュの魅力だ。
また、今の彼女の
「なあ、アンジュ……さっきまで監督や愛美さん達の相手をしたばっかりで、俺のもちょっとお疲れ気味だ。頼めるか?」
「あ……はい。じゃあ口で……」
「いや、そっちじゃなくって『練習してた』って言ってたアレの方で」
椅子から降りようとするアンジュを制して言葉を続ける。
「いやいや、練習なんてそんな仰々しいモンやないですよ? ちょっと動画で見て真似しようかなってやっとるだけで」
「お客さんからも好評だと聞いてるぜ?
「……そんなら」
俺の言葉にアンジュは笑い返す。俺が長椅子の上に仰向けになるとアンジュユニフォームを脱いでからその上に回り、足をこちらに向ける格好で腿の上に乗った。こちらも着たばかりの服を消し、全裸でアンジュの重みを受け止める。
両手を左右に置いて体重が掛かり過ぎないようにしつつ、アンジュは脚の間で半勃起している肉棒の位置を調整した。
「えーっと……よっ」
「んっ……」
アンジュは近くに転がっていたスポーツドリンクを拾った。握られたペットボトルは弱い光を放ちローション入りの容器へとその姿を変える。彼女はそのまま容器を肉棒に傾け、とろりとした透明の液体を亀頭へと垂らした。ひんやりとしたローションの感触に小さく竿が跳ねる。
「こんなもん……かな。加減の強い弱いは言うてくださいね」
そう言うとアンジュは脚を寄せ、太腿で肉棒を挟み込んだ。その状態で腰を擦り寄せて自身の秘所に密着させる。ローションの冷たさにアンジュの秘唇の熱さと柔らかさ、そして両の太腿のむっちりとした感触が加わり何とも心地よい。
「うっ……ああ、大丈夫。動いてないのに、もう気持ち良いくらいだ」
「良かった、それじゃ始めますね……あ、んんっ……」
太腿で肉棒をしっかりと挟んだままアンジュが腰を使い始めた。胸や手とも異なる肉圧でニュルニュルと扱かれ、半勃起だった肉棒に血流が集まってゆくのが分かる。時折カリが陰唇にくすぐられ、不意打ちの刺激が更に快感を強めてくれる。
アンジュ、彼女はその平坦な胸に意識が向きがちだし彼女自身もそれを気にしているが、しっかりした腰回りや太腿の肉付きは実際なかなかのものだ。錬金術の研究で立ち作業などが多いからだろうか、引き締まった筋肉とそれを包む柔らかな脂肪。そして吸い付きの良い肌。そんな太腿に左右から挟まれ扱かれる快感はパイズリや手コキのそれに勝るとも劣らないものだ。
「んあっ……あっ、ど、どう、ですかっ……?」
「くうっ! こりゃ、確かに評判が、良い訳だ。堪らないっ……!」
「……♪」
アンジュが艶っぽく微笑む。きゅっと太腿をより強く寄せ、上下に脚を動かして肉棒を扱く。時折ローションを追加して潤滑を滑らかにするのも忘れない。
「ンッ……あっ、あふっ……」
一方でアンジュ自身も感じているようだった。肉棒が彼女の陰唇を擦ると彼女の身体は小さく震え、上がった体温は太腿のより強い温もりとなって竿を包む。
アンジュは少し上体を傾けて支えつつ、更に腰を脚の締め付けを強めたまま肉棒を擦る。この短時間で幾度も射精したというのに肉棒は血管を浮かべて怒張し、ビクビクと太腿の肉の間で跳ねる。
「そろそろ、んっ、イキそう、ですかねっ……?」
肉棒の反応から察したのだろう。声をかけてくるアンジュに俺は言った。
「あ、あぁ……でもアンジュ、出すのはアンタの膣内にだ。脚、止めてくれ……」
「……ふふっ、その辺りはしっかりしてますね……よい、しょ」
俺の言葉にアンジュは太腿を緩め、肉棒を拘束から解放した。ローションと先走りに濡れた亀頭は赤黒く怒張し、激しく存在を主張している。
「えと、このまま私が上になります?」
「いいや、ここからはアンジュが楽になってくれ。元気にしてくれた礼もしないとな」
そう言って俺は身を起こし、ベッドに腰かける姿勢に変えてアンジュを促す。何を求めているかを察した彼女は頷いて立ち上がり、脚を広げて俺に覆いかぶさるように跨ってきた。思った以上に軽いアンジュの身体に手を回し、抱きかかえる。
対面座位の姿勢を安定させ、俺はアンジュの秘所に亀頭を宛がうとそのまま濡れた孔へと挿入させてゆく。
「んっ、く、ああっ!」
頤を反らしアンジュが大きく喘ぐ。控えめな胸の──もとい、細身のアンジュの身体はより密着させやすい。彼女の昂る体温を感じつつ、俺は俺で予想以上に強く締め付けてくる襞の感触に腰を震わせた。
「ぐうっ……アンジュ、こ、こっちの具合も前より、良く、なってるなっ……!」
「そっ、そう、ですかっ? 一応はトレーニングとかもしてましたけど、あんまそういうのって、んくっ、じ、自覚できない、から……は、あぁっ!」
小さく彼女の身体を持ち上げ、ずんと肉棒を突き入れる。不意の突き上げにアンジュは再び嬌声をあげ、汗に濡れた身体を跳ねさせる。
アンジュとの最初のセックスは気後れがちな彼女をこちらのペースに乗せて行ったもので、その反応は戸惑い混じりのものだった。しかし今のアンジュはこうして正面から俺との行為を受け止め、そしてこちらを気持ちよくしようとしてくれている。
そんな嬢として成長した彼女が自信を持たないままというのは余りに勿体ない。自分が感じている事を肉体で伝えようと俺は肉棒をアンジュの膣内で強く脈動させ、抱えたまま突き上げる。
「んひっ!? ちょ、マネージャー、さんっ! 今の、ごりって擦れるの、いいっ!」
「ああ、アンタのも、凄く、いい、ぜっ!」
「ふぁ、あ、ああんっ!」
鮮やかな赤毛を揺らして悶えるアンジュ。しかし快感に溺れるだけでなくしっかりと手足を俺に絡みつかせ、より深い結合を求めてくる。
もう俺の方から抱えなくても大丈夫そうだ。そう判断した俺は彼女の胴に回していた手を下げ、尻を両手で掴んだ。
「あぅ……!」
胸の方こそ控えめなアンジュだが尻や腰回りは割としっかりしている。指を押し返してくる尻肉の弾力もなかなかだ。俺は彼女の身体を下から持ち上げ、続けて落とすのに合わせて腰を持ち上げる。
「あうぅっ!」
ずん、と最奥まで突かれてアンジュがひと際大きな嬌声をあげた。同時にぎゅうと彼女の締め付けがより強まり、襞の動きで射精を促してくる。俺は彼女への衝撃が痛みまで強まらないように加減しつつ、抽送を繰り返した。
「あっあっああっ! ヤバ、これ、ヤバいっ、これ、ヤバい、です、って!」
「ああ、こっちも、そろそろ、だっ……!」
「くだっ、くだ、さいっ! マネージャー、さん、のっ! 私の、奥っ、この、あうっ! このままっ!」
悶えつつも腰のくねりを止められないアンジュ、彼女の射精の希望に応えるまでもなく俺の射精感も限界に近づいていた。腰の動きを速め、一気にアンジュを絶頂へと押し上げてゆく。
「イッ、イク、イキ、ま、あ、ああぁぁっ!」
「ぐ、う、お、ああっ!」
縋り付くように俺の背に回した手にひと際力が入る。更衣室全体に響くような絶頂の声と共にアンジュが達したのを確かめ、俺は彼女の中に精を注いだ。どくんと竿が跳ねるのに合わせ、汗に濡れたアンジュの身体がびくんと震える。
「あ、はぁっ……こんな、出てっ……んんっ」
溢れてきた白濁液に恍惚の吐息を漏らすアンジュ。そのまま俺と彼女は、互いの呼吸が整うまで繋がっていた。
「ふうっ……良かったぜ、アンジュ」
「んはっ、あ、はぁっ……あ、ありがとうございました、マネージャー、さん」
汗に濡れる赤い髪を優しく撫でる。絶頂の余韻の吐息と共にアンジュは答え、まだ力が入り切らないのかゆっくりと彼女が腰を上げた。抜け落ちた肉棒にごぽりと溢れた精液が零れ落ちる。
「礼を言うのはこっちさ。自信を持たせようと思ったが、こっちがもっと気持ちよくされられた」
「いやいやいや 私なんて途中から半分意識が飛んじゃってましたから」
俺の言葉にアンジュは慌てて手を振って否定する。ようやく
「私はこれで戻りますけど、マネージャー……っとと、教育係さんはどうします?」
「ちょっと休んでから行くよ。お疲れ様、アンジュ」
「分かりました。えっと、その……」
そこでアンジュは少し目を伏せ、おずおずと言った。
「また……自信が持てなくなってきたら、ええですか?」
「ああ、勿論」
俺の即答に彼女は嬉しそうに微笑み、更衣室を後にしてゆく。
「……ふぅ」
ドアが閉まり、俺はひと息ついて肩を回した。
流石に連戦で疲れを覚えている。ログアウトしてから部屋で寝るのも考えたが、バーチャルでの精神的な疲労感を抜いてからでないと肉体に逆にフィードバックされる可能性がある。いわゆる「気疲れ」が身体に反映されてしまうのだ。
もう全員出ていったし、このルームで休ませて貰っても問題あるまい。指を立てて空気をかき混ぜ、場に残っていた性交の匂いを霧散させる。この辺りを一瞬で綺麗に出来るのはVRならではと言えるだろう。
「よっ……」
俺は更衣室のベンチでそのまま横になった。目を閉じると早くも眠気が襲ってくる。それに抗うことなく全身の力を抜き、意識を沈めてゆく。
「ふぅ……すぅ……ふぅ……」
深く呼吸をすると先ほどまでのセックスで昂っていた気持ちが落ち着きを取り戻し、よりフラットになってゆく。明日は本業の仕事が待っている。調子を戻さなければ。
「すぅ……すぅ……」
「……おぉ?」
鼻息。
「ほうほう、これが……つんつん、ん~……ほいほいっと」
指先が触れる。意図せずに反応を示す肉棒。
「ふむふむ。あ~……ん、ちゅ」
柔らかな感触。
「んんっ……ちゅ、んむ、じゅるっ……」
咀嚼音にも似た、舐めしゃぶる音。
「っぱぁ……うぉ、デカっ……」
驚嘆の声。何やらゴソゴソと動く気配。
「えーと、ローションを、こうして……ぬり、ぬり。こっちも……ンッ、このくらい……かな」
トロリとした液体が肉棒に絡みつく。
「せぇ……のっ、うお、お、おほっ……!」
下半身に重量感。
直後、屹立した肉棒が狭い膣壁に包まれる。強烈な快感に一気に意識を戻され、俺は目を覚ました。
「く、おおっ!?」
「んあ、はっ、お、おっきぃ……あうっ!」
「……な!?」
一糸纏わぬ姿で騎乗位で俺に跨る、小柄な褐色の少女。
この店の嬢──ではないが、何故か店にいる童女──「葉山」の喘ぐ姿に、俺は挿入されたまま驚きの声をあげた。
「あぁんっ……およ? 起きた? おはやま~」
一方の葉山は驚く様子もなく、肉棒を呑み込みつつ俺を見下ろしている。
「……お、おい、葉山? 何やってんだ?」
「え? あー、んー……“せっくす”?」
こいつは本当に言葉の意味や行為を分かってやっているのだろうか。そんな疑問が浮かぶ程に葉山はあっけらかんと答えた。
「いや、だからだな……何で?」
「お兄さんがちんちん丸出しで寝てたからサ。みんな『お兄さんのちんちんは凄い』って言ってたから、どうなのかなって弄ってたらおっきくなってきて……そんじゃ折角だから、って事。分かった?」
「全然分かんねえよ! ってか、いい加減に……うぐっ!」
ツッコミと共に彼女を退かそうとしたが、同時に肉棒がきゅっと締め付けられて思わず腰が浮き言葉が遮られる。余りに唐突な状況だが、葉山の
「んんっ……まーまー、葉山、イキやすい、から、すぐ済むよ……でもこれ、本当、太い……葉山、おなか、いっぱいっ……あうぅっ!」
「うっ、くうっ!」
喘ぎと共に葉山は腰を動かし始めた。あらかじめローション塗れにされていた肉棒はにゅるにゅると彼女の中で擦れ、次第に分泌されてきた愛液と混じりより抽送を滑らかにしてくる。
「んっんっあっあっああんっ! これっ、これっ、いいっ! いい、よぉっ!」
「ぐおっ、ちょ、待てっ……!」
こちらを気遣う気配もない、いきなりの乱暴な腰使い。まるで新しい玩具を与えられた子供が全力で楽しむように肉棒を締め付け、無数の襞で弄り倒してくる。
しかしその遠慮ないピストンでも俺は快感を堪えられずにいた。本能的なものだろうか、快感が痛みに変わるギリギリの所で葉山はそれ以上に刺激を強めずに腰を振っている。挿入からして奇襲だった事もあり、俺の中の射精感が急速に強まってゆくのが分かる。
「お、おい、これじゃ、もう、出るっ!」
「ふあぁんっ! も、もちょっと、頑張っ、てっ! はやま、葉山ももう、イクっ、からっ!」
俺の胸板に手を置いて姿勢を安定させた葉山はそう言うと腰に回転を加えて更に動きを速める。
「イっイクっイクっイクっ! はやっ、葉山、イクぅっ!」
「ぐ、畜、生っ……ぐあぁっ!」
断末魔めいた叫びと共に俺は葉山の中に精を放った。小さな膣内はすぐに精液で満たされ、射精が終わってないまま彼女の中から溢れてくる。
「あっ……はぁ~……量もすんごいね、お兄、さんっ……よい、しょ」
満足したような吐息と共に葉山は言うと身体を起こし、肉棒を引き抜いた。ぴょんとベンチを降りると、精液を股間から垂らしたままスタスタと出てゆこうとする。
「うん、良かったよお兄さん。そんじゃね」
「そ、『そんじゃね』じゃ、ねえだろっ……!」
まだ脱力感が抜けきらない。力なく声を漏らす俺に葉山は「にへへ」としか表現できない笑みを浮かべ、更衣室のドアを開けて本当に出て行った。
──これが、俺が「チョモランマ高校」のマネージャーとして招かれた顛末だ。
後に試合が始まり、俺は更に騒動に巻き込まれる事になるのだが──それは、またの機会に語るとしよう。