【注意】今回のエピソードには元ネタのライバーの性癖の関係で吐瀉シーンがあります。ご了承ください【注意】
「これ、見て下さい」
いつもの「二次三次」事務所。ソファで真向いに座るマスクマンレスラー兼顧問、マスク・ド・エニーカラーに俺はそう言うと首筋を指し示した。
「ふむ……チョーカーか」
俺の首元に巻かれた銀のチョーカー、勿論これもアバターのアクセサリー的なデータだ。
「それを、巴様から?」
「ええ。『サロメちゃんの練習台で頑張ってくれてるお礼』だそうです。まあ丸っきりの嘘って事もないでしょうが……」
「それだけが理由と言う訳でもなさそう……だな」
うむむ、とエニーカラーは太い腕を組んで唸る。
「……マズいな」
「ええ、マズいです。何より俺自身、彼女に対しての抵抗心が薄くなってます」
それが今の俺にとっての最大の問題──「
この店や競合店「ホロラバーズ」の嬢と勝負めいたセックスを繰り広げた事は一度や二度ではない。
イカサマゲームを仕掛けてきた笹木や「おおかみちゃん」という名の下僕にしようとした童田、腕試しの意味だったとはいえ幾人もの刺客を送り込んできた尊、エニーカラーや詩子の助けを得て何とか屈服させられたホロラバーズの「団長」ことノエルや「LoversX」の連中など、数え上げれば両手で足りない程だ。
しかし彼女らの場合はあくまで正面からの勝負を繰り広げる事が出来たし、だからこそ最終的に俺は勝てた。だが巴は今までの嬢たちと根本的に異なる点がある。
『無理は言えないけど……サロメちゃんの相手には教ちゃんが一番いいみたい。出来るだけ教ちゃんの都合に合わせるから、彼女の練習に協力してくれない?』
──巴はあくまで一歩引いた立場で、俺の正面に立たないまま屈服させようとしている。大人の駆け引きとでも言えば良いだろうか。あくまで俺の立場を尊重しているような物言いで、その実は俺に選択肢を与えていない。
厄介なのは俺と巴の間にSM志望の新人「サロメ」が挟まっており、彼女の練習相手という大義名分が存在している事だ。外部の雇われとはいえ俺はこの店の教育係を頼まれ、支配人たちの協力も得て何人も新人の相手をしてきた。俺が加わることでサロメの成長に繋がるというのなら、巴を避けるためだけに断る訳にもいかない。
『う~ん……サロメちゃん、大分こなれてきたけど、まだちょっと大振り過ぎるかしら。鞭の振り方はもっとシャープに……こう』
『ぐおっ!?』
『なるほど、勉強になりますわ!』
また、その練習でも巴はサロメのコーチとして俺を直接に調教したりはしない。しかし時折見せる鞭などの器具の扱いだけでも彼女の女王様としての練度の高さは十分に伺えた。
そして更にマズい事にそんな彼女らの前に跪く事に抵抗が無くなってきている。レクチャー中だけのパートタイム的な下僕役だった筈なのだが、「慣れ」とでも言えば良いだろうか。自分にMの気は無いと思っていたが、フッと「悪くない」と感じてしまう瞬間が確かにあるのだ。ここに来て俺は自分ひとりでの解決は難しいと判断し、この店の顧問であるエニーカラーに相談することにした。
──というのが、これまでの顛末だ。
「まあ、何なら素直に彼女の『駄犬』になってはどうだ? 新しい扉が開けるかもしれんぞ」
「いやいやいや、開口一番に匙を投げないで下さい!」
他人事の軽さでいきなり言ってきたエニーカラーに思わずツッコミを入れる。
「はっはっはっ、冗談だ冗談! 肩が竦んどるぞ青年! いつもの自信あり気にちんちんを勃たせていた勢いはどうした!?」
焦る俺を安心させるかのようにエニーカラーは豪快に笑った。どうやら今の発言は、此方の緊張を解すためだったようだ。直後に真顔に戻り、重々しく言う。
「青年よ……おそらくだが、既に貴様の中には巴様への服従心が根付いてしまっている。仮に今のまま彼女に正面から挑んだとしても言葉巧みに躱されるか、本気になった女王の調教の前に屈服させられるだろう」
「それは……そう思います」
否定は出来なかった。首輪を付けられ、彼女にヒールで顎を上げられる事に慣れつつあるのだ。穏やかにして妖しさを纏う巴の笑みに悦びを感じてしまう事さえある。ではどうすれば──
その時、俺の迷いを弾くようにエニーカラーがぴしゃりと自身の腿を叩いた。
「……『将を射んとする者はまず馬を射よ』!」
「えっ!?」
「確かに巴様は優れた女王様であり強敵かもしれん! だが完璧ではない、必ず弱点は存在する! まずはそれを知り、彼女への苦手意識を克服するのだ!」
「弱点って言っても、どうすれば……」
本人に尋ねて答えてくれるものではないだろうし、といって過去の勝負のようにセックス中に見出すのも今の俺には難しかろう。俺の問いかけにエニーカラーは頷いた。
「確かに答えてはくれまい、本人はな……しかし
「巴様以上に彼女の事を知っている人物……ちょ、それって……!」
エニーカラーが誰の事を示しているかを理解し、緊張が走る。
「ああ、『健屋』だ」
「そうなります……よね」
「……腹を決めろ、青年」
項垂れた俺の頭に、エニーカラーの声が投げかけられた。
──数日後。
「……どうも、健屋さん」
「教育係さん、おっはよー。久しぶりだね! 元気してた?」
白を基調とした、病院の診察室めいた部屋。おずおずと挨拶する俺に彼女「健屋」は気さくに答えた。
「まあまあって所さ。健屋さんの方はどうだい?」
「最近はこっちの仕事よりみんなのケアのが多いかなー。お客さんが増えてんのは良いんだけど、それだけ身体やメンタルの調子を崩す娘も出てくるからサ」
VTuber・
また頭脳だけでなく肉体的にも彼女は魅力的な女性だ。白に近い銀髪に赤い三白眼、透き通るような白い肌という淡い色合いは彼女の身を包む桃のストライプ入りのナース服──近年のタイトなデザインでなく、西洋風の幅広スカートの──とよく似あっている。そしてそのナース服の胸元をパツパツに張りつめさせている豊かな胸ときゅっとくびれた腰のメリハリも見事なものだ。
そして、それだけのハイスペックを持ちながら彼女はそれを自慢したりひけらかしたりはしない。気さくで常に明るくハキハキと喋り、後輩の面倒見も良い。
ここまでならば彼女は文句の付けようもない超優等生と言えるだろう──
「そーいえばアレでしょ? 教育係さん、最近は巴さんの調教を受けてるんだって?」
「……あれはサロメと巴様……巴
「いいなー。健屋、最近忙しくって巴さんとじっくり過ごせてないんだよねー」
まず彼女は生粋のレズビアンで、巴とは恋人関係にある。そこまで大っぴらにイチャついてる訳ではないが店内では公然の秘密だ。
それでいて健屋は仕事においては男性専門で女性客の相手をする事はない。
『健屋、男の人って恋愛対象に見れないんだ。だから逆に仕事として割り切って相手できるって感じかな。女の子相手は巴さんに浮気するみたいで悪いし』
──というのが本人の弁だ。レズビアンとしての純度は巴より高いのかもしれない。
さて、そろそろ本題に入らねば。俺は膝を正して健屋に言った。
「健屋さん、その巴さんの事で相談があるんだ」
「あ、やっぱりその事? 教育係さんから健屋に声をかけてくるの本当に久しぶりだから、よっぽどの事か巴さん絡みの件かなーって思ってはいたけど」
流石に察しが早い。俺はサロメの研修開始から今に至るまでの流れを説明し、その上で健屋に頭を下げた。
「……とまあそういう訳で、俺としては巴さんを何とかしたいと思ってる。健屋さんからすれば裏切るような感じになるとは思うんだが、彼女の弱点とかがあるなら教えて貰えないか?」
「うん、いーよ」
「いや、まあ、そこを何とか……って、随分と軽いな!?」
余りにあっさりとOKを出されて逆に驚く。健屋は俺の反応が面白かったのかケラケラと笑いつつ言った。
「アハハ、びっくりしないでよ。むしろ健屋としてはその話に乗るのは全然アリ。別に教育係さんやサロメちゃんが悪い訳じゃないけど最近の巴さん、彼女のトレーニングに熱が入ってるのか健屋とエッチする時も割と淡泊気味でさ」
「……なるほどな」
何とも開けっぴろげな理由だ。
二人が黒と白の二匹の蛇のように絡み合うセックスの様子が一瞬頭に浮かび、それを振り払いつつ俺は健屋に言った。
「まあ、そういう事なら本当に助かる。それじゃあ……」
「その代わり健屋の
「……!」
やはり、来たか。
一気に俺の中の緊張感が膨らみ、手に汗が浮かぶ。努めて平静を装いつつ俺は答えた。
「……ああ、勿論。俺にできる事なら」
俺の言葉に健屋は微笑み、近くに置かれていた洗面器を手元に寄せた。
「久々にさ、健屋、教育係さんが思いきりゲロ吐いてるところが見たいなーって」
これが彼女を語る上で避けられない、最大の問題。
──健屋は重度の
嘔吐好き、という性癖がある。
厳密にはその中でも幾つかカテゴリがあり、自身がゲロを吐くのが好きな人、他人が吐くところを見るのが好きな人、吐瀉物そのものを性の対象とする人などに分かれるが──健屋の場合は自分がするのも、他人が吐くのを見るのも好きな人に分類されるだろう。過去に好みの女性から吐かせてもらった経験からこの性癖に目覚めたそうだ。
「………」
ごくりと喉を鳴らし、俺は台に乗せられた洗面器を前にしていた。色々なプレイを経験してきたが、このプレイだけは俺も付き合うのに覚悟が要る。
「んー、いい表情してるねえ」
そんな俺をスケッチブック片手に眺める「京子」が楽しそうにペンを走らせる。
──気が付けばギャラリーが増えている。俺は彼女に言った。
「おい京子、なんでお前まで居るんだ?」
「健屋さんからLINEが来て飛んできたの。生ゲロをスケッチできる機会とかあんまり無いからさー」
煌びやかなアクセサリーを身に纏う、褐色の肌に白い髪、青い瞳のギャル然とした女性。
彼女「京子」はVTuber・轟京子に酷似した、この店の嬢にしてデザイナースタッフだ。この店の嬢たちのイベントコスチュームの大半は外注でなく彼女がデザインを手掛けており、その評価は高い。
その一方で彼女は健屋と同じ嘔吐マニアであり、その外見とは裏腹に男同士の絡みを好む腐女子でもある。かつて彼女にゲロチュー、男同士がゲロを吐いて吐瀉物が口に残った状態でキスをする絵面の美しさについて熱弁された事があったが──申し訳ないが、最後まで俺は共感できなかった。
まあ、健屋が呼んだのを俺が追い返す道理は無い。俺は改めて洗面器に向き直った。
「はーい、そんじゃ顔を上げてー」
そう言いながら健屋は立ち上がり、ゴム手袋を手に嵌めた。雰囲気づくりの為か口元は大きめのマスクで覆われ、ナースキャップとの隙間から覗く眼光は愉悦の光を宿している。呼吸も心なしか荒くなっており、彼女も興奮してきているようだ。
「……お手柔らかに、健屋さん。あぁ……んが」
実際、酔っている訳でも気分が悪い訳でもない状態から自力で吐くのは難しい。俺は覚悟を決め、大きく口を開けて上に向けた。
「鼻で息をして、出来るだけ力を抜いてくださいねー。
胃カメラを呑ませる熟練の女医のような落ち着いた声。少なくとも今から成人男性の吐瀉を見て性的欲求を満たそうという女性の声ではない。
健屋の手が俺の口に触れ、指先が口腔内に押し入ってくる、苦いゴムの味が舌に広がり、息苦しさを覚えて鼻息が荒くなる。
「うぐっ……おっ……ごっ……!」
「ちょっと我慢して下さいねー。『オエッ』ってなった直ぐだと出なかったりしますからー」
ゴムに包まれた健屋の二本の指が喉奥へ進む。更に強い異物感を覚えた身体がそれを排出しようと喉の筋肉を激しく動かしているのが分かる。しかし当然ながら彼女の指がそれで止まることはない。
「うげっ、げ、げェッ……!」
「いいですよー、はーい、じゃ今から10秒数えてから指を抜きますねー」
苦悶の呻きをあげる俺に対して健屋の口調はあくまで冷静だ。しかし横目で彼女の顔を覗くとその頬は紅潮し、俺の反応に目を細めているのが分かる。顔から視線を下ろしてみれば腰がもぞもぞと揺れている辺り、本当に感じているのだろう。何とも業の深い──
「おごっ、げっ、うぇ……!」
「10……9……あふっ……は、8……」
──ことだ。そう思う間もなく、いよいよ本格的な吐き気がこみ上げてきた。
バーチャル技術の民間利用においてVRスーツには様々な規約や規定が設定されている。着用者への過度の負担を抑えるリミッターの存在もそのひとつだ。
そして逆に、少なくとも正規品のVRスーツには痛覚やら酔い、吐き気等のマイナスの感覚を完全に遮断する機能は搭載されていない。これも着用者の安全性を考慮したもので、例えばVR空間内で痛覚をゼロにした着用者が過激な行動に出て現実でケガをしてしまう事故などを防ぐためだ。
「はが、が、おぼッ!」
「んっ……もうちょっと、ですよー……5、4……」
「おー、二人ともいい反応するねえ」
何が言いたいかというと健屋の指を喉奥まで押し込まれる息苦しさや嘔吐感、胃液が喉を焼く感覚やそれが鼻に達してツンとする痛み、更に自身の過去の食事のイメージから逆流する未消化のゲロまで丁寧に再現されてしまうという事だ。俺達を呑気に眺める京子の声にツッコミを入れる余裕も無い。
「2……1……はい、いいですよー!」
「うげ、げっ、げえェッ!」
健屋の指が抜かれ、反対の手が背に添えられたかと思えば下の洗面器へと素早く俺の身体を傾けさせる。
何とも見事な手際だ。頭の片隅にそんな考えが浮かぶ中、俺は嘔吐感のままに眼前の洗面器に胃液をぶち負けた。
「おぶぅ、ぐぇ、うっ……があっ!」
「あぁ、やっぱ教育係さんの吐きっぷり、いいわ~……あっ、すこ、健屋、見てるだけで、イキそっ……!」
「うはー! いいねいいね、筆が捗るぅ」
胃酸で喉が熱く焼けている。眩暈が酷い、少し治まってきたと思えばぶり返し、更に胃の内容物を吐き出そうと強まる嘔吐感。無論、黄色に様々な色が入り混じった吐瀉物が眼前に広がる様も最悪だ。
そしてそんな俺の状態に健屋と京子の二人の興奮も昂っているようだ。吐き方に個人差があるとも思えないのだが、その筋の愛好家にしか分からないツボというのがあるのだろう。
「ぐぇ……はぁっ、ふンッ……すぅ、ぺっ、ぐぇ……!」
畜生、逆流してきた米粒が鼻の奥に引っ掛かった。小鼻を押さえて出そうとするが上手くいかず、逆に吸い込んで口から吐き出す。
ようやく吐き終わった俺は全身を包む脱力感を覚えつつ激しく咳込んだ。
「ゲっ、ゲホッ、ゲホッ!」
「はー……はーい、呼吸整えて、今度は口で大きく息吸ってー……」
健屋の手が俺の背を擦っている。手の温度が上がっているように感じるのは彼女が興奮しているからだろうか。
「ケホッ、うぇぇ……ペッ、ペッ」
口の中に唾液を溜め、胃液の残渣と共に洗面器へ吐き捨てると目を閉じ、顔を上げる。ずっと吐瀉物を見詰めてると第二波が来そうだ。
「……はーい、お疲れ。目を開けていいよ」
健屋の声と共に眼前の熱気と強い臭いがスッと消える。目を開けてみると先ほどまで洗面器に溜まっていたゲロは綺麗に無くなっていた。現実なら後始末が大変なところを一瞬で片づけられるのはVRならではの利便性と言うべきか。
「ふうっ……はあぁ」
とはいえ精神的な疲労感は簡単に拭えるものではない。俺は大きく息をつくと座ったまま肩で息をした。すぐには立ち上がれなさそうだ。
「いやー、苦しみ方といい前後のリアクションといい、やっぱり教育係さん最高だわ。サラリーマン感ある外見が更にドン! って感じ。健屋も軽くイっちゃった」
「……そりゃ、どうも」
伏せたままの俺の眼前に健屋がにゅっと顔を出す。マスクを取り、屈んだ姿勢で見上げてくる彼女に俺はぐったりと答えた。全く、何度やってもこのプレイだけは慣れそうにない。
何はともあれ、これで健屋も満足した筈だ。俺は改めて巴の弱点について彼女に聞こうとした。
「くうっ……な、なあ健屋さん、それで、巴さっ……おぉっ!?」
「あー、やっぱ吐いた直後でふにゃふにゃだねー」
しかし俺の問いかけは健屋の予想外の行動で遮られた。急に下半身の風通しが良くなったと思えば、彼女が俺のスラックスを下着ごと消して肉棒に触れていたのだ。
「お、おい、何を……んっ!?」
「ん、ちゅ……れろ、じゅるぅ……」
驚く俺に流れるような動きで健屋は顔を近づけ、唇を合わせてきた。そのまま舌を俺の口腔内に差し込んできたかと思えば、口の中に残ったゲロの残渣を舐め取るように舌先で歯茎を撫でてくる。
一分近く健屋は俺の口の中を堪能し、そして唇を離すと言った。
「……ふぅ。ご馳走様。このゲロの残り香も良いんだよねー」
「お、おい、終わったんじゃないのか?」
「健屋のお願いは終わったよ。でも教育係さん、このままだと気持ち悪いまま終わっちゃうでしょ? 頑張ってくれたのにそれじゃ健屋も悪いって言うかサ。だから……こっからはアフターサービスって言うか。ンッ……」
そう言いつつ健屋は自身のナース服の胸元に手をあて、そこの布地だけを消失させた。
「おぉ……!」
白く巨大な乳房が重そうに揺れつつ露わになり、俺は思わず声を漏らした。
大きさでは巴以上だろうか。少なくともG以上、HかIカップはあるかもしれない。それでいて乳輪は小さめで、濃い桃色の乳首が先端で揺れている。
「まだ立てないでしょ? そのまま座って、楽にしてていいから……ンッ、んんっ……っぱぁ……」
口を閉じてクチュクチュと唾液を溜め、それを肉棒に垂らす。肉体同様にぐったりとしていた肉棒に健屋の熱い唾液が滴り落ち、ぴくりと竿が反応を示す。
「お兄さん、ちょっと背筋を伸ばしてもらっていい? 健屋さんが隠れちゃってるから」
「……これも描く気かよ」
上体を起こして横の京子を見ると、どうやら彼女はスケッチを続けるようだ。弱い抗議をしながらも京子の要望に応えて気持ち背を反らして腰を健屋に寄せ、見えるように姿勢を変える。
「でもホント、私としても助かったよ。今描いてる原稿の参考にもなるし」
「原稿?」
「同人誌の原稿。お兄さんと支配人さんのゲロチュー本なんだけど、後で見る?」
「勘弁してくれ。一日に二度も吐きたくねえよ……ううっ」
人の知らない所で恐ろしい本を描いているものだ。健屋の胸の谷間に肉棒を挟まれつつ俺は京子に苦笑を返す。
「お、ちょっと調子が戻ってきたみたいだね……じゃあこっちも戻ってくれるかな……っと」
「うお、健屋さん、それっ……!」
ぎゅう、と強い乳圧に挟まれ肉棒が固さを増してゆく。その間も健屋は唾液を深い谷間に垂らし、肉棒と乳房を濡らしてゆく。
具合を確かめるように乳房に手を添えて挟み方に強弱を付け、健屋は肉棒を刺激し続ける。美貌の巨乳ナースのパイズリに俺の肉棒はむくむくと更に大きくなり、谷間から顔を覗く程にまで膨張した。全く、吐瀉好きさえ無ければ何度でもお相手したい女体ではあるのだが。
「……どしたの? 何か残念そうな顔してるけど」
「いや、何でもないさ。続けてくれ」
「はーい。それじゃ……ちゅ、ちゅっ、はあっ……」
俺の言葉に健屋は答えると乳圧を更に強め、左右の乳房を動かして竿を扱き始めた。赤い三白眼が愛おしそうに眼下の亀頭に向けられ、そこに先を尖らせた彼女の舌が伸びる。
「くうっ! そ、それ、効くっ……!」
「ぷは……ふふ、良い顔してるっ……もう一回、ぐりぐりするよぉ……あぁ、ちゅ、ちゅるっ……」
亀頭の先端の鈴口を舌がつつく。それだけでなく細い舌先は内側に侵入しようと進み、パイズリで圧迫される肉棒を内側からも責めてくる。
「あ、う、ううっ……!」
「んは、はっ……我慢しないでいいよ。健屋のおっぱいに教育係さんの精液、思いきりぶっかけて、いいからっ……じゅる、ちゅうっ」
「おっ、おおぅっ!?」
パイズリを続けたまま健屋は今度は亀頭全体を強く吸ってきた。射精を求める動きに腰が痺れ、苦しんだ反動かより強く快感を求めてくる。
「ちょ、健屋、さん、それ、ヤバッ……!」
「んふぉ? れろ、れろっ、ちゅううぅ!」
吸われるのが効いていると察したようで、健屋は俺の言葉により強く肉棒を吸い上げる。堪らず限界に達し、俺は彼女に挟まれたまま射精感を解き放った。
「う、く、あああぁっ!」
「ンッ、んむうぅっ!」
ドクドクと健屋の口の中に精液が吐き出されてゆく。それを迷わずに吸い、嚥下しながら健屋は乳房の動きを止めず、尿道に残っている分まで搾り出してゆく。
幾度かの迸りを終え、完全に射精が治まったところで健屋はようやく肉棒を解放した。
「……ぷはぁ! どうだった、健屋の?」
「ああ、最高だった。健屋さん……」
素直な感想を口にする。
俺の言葉に健屋は微笑み、口元に白濁液の残渣を付けつつ言った。
「それじゃ、教えないとね。巴さんの弱点だけど──」
射精の余韻も待たずに重要な事を口にする健屋。
その内容に、俺は思わず声を漏らした。
「……本当なのか、それ?」
初期案では本当にゲロ吐いて終わりだったんですが、流石にそれはあんまりだとパイズリを追加したのは秘密です