※この作品はR-18です。

鬼滅の刃 ~稀血の定め~   作:みずしろオルカ

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 どうも、仕事場で倒れたオルカです。

 肉体より精神的なモノらしく、ストレス解消をきちんとするように医者に言われました。
 それが出来ればと……。
 こうして作品を書くことで少しでも楽しむ事にします。

 さて、短編となりますが、鬼滅の刃のR指定作品です。
 楽しんで頂ければ幸いです。


朱紗丸

 鬼が跋扈するこの世界。

 僕も両親が鬼に食われ、鬼殺隊に救われた。

 

 一応は働ける年齢にもなっていたので、仕事を斡旋してもらい、街で遊郭の下働きをしながら生活をしていた。

 ちょっと、遊女とひと騒動を起こしてしまい、鬼殺隊の人達に連絡後に遊郭の下働きを辞め、屋台をしながら生活をしている。

 

 鬼殺隊の人から時々利用してもらっているからありがたい事に繁盛してはいるのだ。

 屋台は基本的に麺類で、うどんが主要献立。

 

「主様は、都会に家を持てる程に儲かっとるのに、毎日毎日働きに出るとは……もっと私と遊んで欲しいのう」

 

 街外れの一軒家だけどね。

 そこの地下でだらしない恰好のまま、朱紗丸は毬を素足で弄んでいた。

 ほぼ下着の状態で、扇情的な格好で、僕を煽ってくる。

 

 地下室に居る理由は、彼女が鬼という生物であり、太陽の下に出れない身体である為だ。

 僕の両親を、初恋の人を、食い殺した奴と同じ種族。

 

 今は、最初の頃程の嫌悪感は無い。

 理由は色々あるが、大本の原因は僕の体質にある。

 

「鬼は群れぬし、共食いすらする。それはあの者がそういう風に呪っていたと言うとったが、こうして解放されてみると多くの制限がかかっておったのじゃのう」

 

 チリンッという鈴の音と共に、素足で弄んでいた毬を少しだけ高く上げると、フッと赤い霧の様に消え去ってしまう。

 血鬼術という強くなった鬼が使える特別な技の様なものだと、朱紗丸本人に説明された。

 

「まぁ、今は主様の傍を離れられぬ訳じゃがなぁ。稀血も色んな効果があるのに驚いたわ」

 

 ムニッと後ろから抱き着かれた拍子に、二つの柔らかな膨らみが僕の背に挟まれて形を変えていく。

 彼女はある時から人を食う事をしなくなった。

 

「なんだい? さっきしたばかりなのに、またしたくなったかい?」

 

 一緒に入浴して綺麗にした後なのだけど、再び誘いをかけてきている。

 まぁ、仕方の無い事なのかもしれない。

 

「主様の血の効果じゃ。今の私は食欲よりも性欲が勝っておる。私をこうした責任は取ってくれても罰は当たらんじゃろ?」

 

 抱き着いている右手をそのまま僕の股間へ伸ばしていく。

 服の上から優しく撫でる様に、時折強く指先をひっかける様に愛撫を繰り返す。

 

 おかげで徐々に僕の股間に血が集まり、臨戦態勢に移っていく。

 出会ったばかりの頃は、朱紗丸も血の匂いが強くて余りそういう気分にならなかったが、今の彼女は全身から淫気の様なものが出ている。

 

「さぁ、遊ぼう……主様。私と日が昇るまで……」

 

 チリンッという音と共に、柔らくてイヤらしい口づけをされ、舌が口内を蹂躙する感覚に酔いしれる。

 鬼の力でベッドまで引きずられると組み敷かれる。

 

 二度目の性行為に、疲れを感じさせない朱紗丸の表情は、淫靡でそして情熱的な表情で僕の上に乗ってきた。

 

 

***********************************

 

 

 僕の血は稀血と呼ばれているらしい。

 助けてくれた鬼殺隊の人が教えてくれた。

 

 僕の血は鬼にとって普通の人の五十から百人分の栄養があるとの事。

 人を食う事で鬼の力が増すから、効率が良いという話なのだろう。

 

 藤の花の匂い袋を貰い、定期的に交換しながら生き延びてきた。

 だけど、喉元過ぎれば熱さを忘れるもの。

 匂い袋は、一定の期間で交換していたが、ある時に一週間ほどその期間を過ぎてしまっていた。

 

 僕の完全なる勘違いだったのだけど、その日は屋台の売り上げも上々で屋台を片付けた後にそれを思い出し、明日交換に行こうと思っていた矢先。

 

 チリンッと鈴の音が聞こえ、眼前を球体が通り抜け、同時に破砕音が通り抜けた先で炸裂した。

 

「運が良いのう小僧。顔面を抉ってから喰ろうてやろうと思っておったのにのう」

 

 これが朱紗丸との出会いだった。

 あれである。

 完全に自業自得というやつだ。

 

 しかし、自業自得と言うなら彼女もだ。

 毬で吹き飛んだ木材が僕の腕を傷つけていたのだ。

 

「っ……血が……」

 

「おお! 傍からでも濃厚な匂いがしておったが……その……血の……」

 

 いきなり、へたり込むという言葉の通り、膝から崩れ落ちてペタンっと座ってしまう。

 口からダラダラと涎をこぼして、そんな状態の自分に戸惑っていると言った感じ。

 

 鬼はその製作者によって行動制限がされているという。

 僕もその製作者の名前を知らない。

 鬼殺隊の人達も知らない方が良いと教えてくれなかったのだ。

 

「な……んじゃ……? その血は……今まで喰ろうたどの人間よりも甘美な……」

 

 僕の稀血は……鬼に『性』を喚起させ、それに溺れさせる……ようだ。

 遊郭に潜んでいた鬼がそのせいで暴走、女の鬼は僕を犯そうとし、男の鬼はオスとしての本能なのか、僕を殺そうとする。

 

 おかげで、遊郭の仕事を辞めて遠く離れた場所で屋台経営をすることになったのだ。

 あの時、日の出ていた時間帯でよかったと心底思う。

 

「私の……股が疼く……小僧! 何をしたのじゃ!?」

 

 眼前で美しい女性が、自身の股座を抑えて涎を垂らしながら赤くした頬と潤んだ瞳でこちらを見ている。

 それだけで、命の危機があるというのに……いや、命の危機だからこそかもしれない。

 僕の下半身は固くなり、目の前の女性を犯したいと主張してくる。

 

「ま、まぁ良いわ。小僧を喰らえば……私の不調も治るじゃろうて!!」

 

 そう言いながら、物凄い速度で、飛びついてくるように僕の腕の傷ごと齧り付いてきた。

 そこを噛んだのは、偶々なのかそれとも僕の血に誘われたのか?

 噛んだ拍子に噴き出した血が彼女の喉奥に流れて行った途端。

 

「!? ひっ……ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???!!?!?!」

 

 絶叫だった。

 

 全身から様々な液体が漏れだしている。

 涙、鼻水、涎、尿、愛液に潮だろうか。

 座り込んでいる地面に、それらが広がっていく。

 

 大きい痙攣を何度も繰り返し、それが落ち着いてきた辺りで彼女は仰向けに倒れた。

 倒れ込んだ音が水音が強く、よく見ると水たまりと言っても良いほどのモノが彼女を中心に広がっている。

 

「ぁ……ぁぁ……ん……ぁ……」

 

 言葉にならない声を上げながら、小さい痙攣を何度も起こしている。

 着物で彼女の股間は見えないが、そこを中心に水たまりに波紋が広がっていく。

 まだ、股間から何かしらの液体が出ているのかもしれない。

 

「……っ!」

 

 もう我慢の限界だった。

 その場で犯しださなかった事だけが、僕に残っていた理性の作用だ。

 

 噛み付かれて痛む腕の傷を自分の着物で止血処理をして、未だに痙攣を続けている彼女を担ぎ上げ、自宅へ連れ帰っていた。

 

 自宅には地下を作っていて、本来の用途は物置兼、鬼からの隠れ場所として用意していたものだ。

 避難用という事でベッドも用意していたが、そこに彼女を寝かせると、覆いかぶさった。

 

「にゃにを……、やめ……」

 

 目を覚まし、制止の声を上げているが、もう僕自身止まれない。

 鬼に対しての感情は、黒いモノだけだと自覚している。

 

 何よりも復讐と自身の性欲が結びつき、これから行われる性行為は荒々しいモノになると予想できる。

 

 遊郭で働いていたからこそわかる。

 女性を抱く男の感情は千差万別で、愛を持って抱く男、恋をして抱く男、悲しみを忘れようと抱く男、溺れようと抱く男など多くの客を見てきた。

 

 その中で一番質の悪かったのが、復讐心を持って抱く男だ。

 男は出禁になったが、抱かれた遊女は後に自害してしまった。

 

 件の遊女は、遊郭に来る前は色々と恨みを買っていたそうだし、そう言う部分を気にしていては生活も仕事も出来なかった。

 

「今からアンタを犯す。食い殺される事に比べて、どっちが辛いだろうな?」

 

「イヤじゃ……たひゅけ……」

 

 着物はそのままに、下着を剥ぎ取ると愛撫無しで挿入する。

 既に溢れる程に濡れていたのかすんなりと奥まで到達することができた。

 

 処女膜があったかどうかは分からない。

 そんなことを気にすることもせずに、欲望のまま相手を気遣うわずに動き出した。

 

「ん"ほ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!? あ"びゃ……あ"あ"あ"あ"あ"あ"、いき"……がぁ?!!?!!」

 

 獣の様な咆哮が響く。

 しかし、郊外の一軒家でしかも避難用に設計した地下室だ。

 扉は鉄製で、簡単に音なんて漏れない事は確認している。

 

 射精。

 ドクドクと彼女の膣内に放たれる僕の精液に、反応する事も出来ない。

 なぜなら、押し寄せる刺激に彼女自身が耐えられていないのだ。

 

 悲鳴を上げては気絶し、与えられる刺激で更に叩き起こされる。

 そんなことを何度繰り返しているのだろう?

 

 僕は彼女の身体の事など考えていない。

 犯し、射精し、足りないからまた犯す。

 

 途中から反応しなくなった。

 死んだわけじゃない、完全に気絶してしまったのだろうか?

 

「……? 色々限界か……そう言えば、僕の血でこうなったんだったよな……」

 

 僕の腕には血が滲む布が巻かれている。

 ある程度欲望を吐き出した僕は、自身の黒い感情も十分に自覚していた。

 

 布を剥ぎ取ると、目の前の気絶してる鬼に付けられた歯型と破壊された木材で傷ついた痕が生々しく血を滲ませていた。

 

 眼前の鬼の口を無理やり開けると、傷口から血を滴らせ、無理矢理彼女に呑み込ませた。

 

「!!?!!!!????!?!」

 

 言葉にならない声。

 そして、尋常じゃない痙攣を起こしている。

 

 まだまだできそうだと、そんな状態の相手に腰を再び振り始める僕。

 鬼と人間の関係は、今この場所では完全に逆転していた。

 

 気づくと僕の口元は歪んでいた。

 愛想笑いを浮かべる事もあったけど、知らず知らずのうちに笑みが漏れる事なんて初めてかもしれない。

 

「まだ……まだだよ。……アンタは同種族ってだけだけど、分かっているけど……感情をぶつける! 抑えられないし、アンタだって何人も食ってきたんだ、報いぐらいは受けて当然だよね!!」

 

 思い返せば、幼少の頃に両親を食い殺され、遊郭で働いていて初恋の人を……僕の始めての相手でもあった人を殺され、遊郭を追われた。

 沸々と黒い感情が湧き上がってくる。

 いや、奥底に閉じ込めていた感情がぶつける相手を見つけて溢れ出しているのだろう。

 

 両親を殺した鬼は鬼殺隊に討伐されたが、遊郭で僕の初恋の人を食い殺した鬼は今も生きているだろう。

 そう考えると、更に股間に力が入る。

 

「や"め"で……ゆ"るひへ……」

 

「それを言いながら、僕の両親は食い殺されたんだよ……」

 

 首を片手で絞めるようにしながら、乱暴に、相手を考えず、苦痛を与えるように。

 ひたすらに欲望に従って相手を犯し続ける。

 

 何度射精しただろうか?

 ボトボトのベッドとボロボロの鬼。

 

 目も虚ろで、ヒューヒューとか細い呼吸音が響いている。

 その姿に、僅かに黒い感情が霧散していくのを感じた。

 

「鬼は日光か特別な刀でしか殺せないって話だよね? 遠慮いらないって訳だ」

 

 結局、夜に連れ帰り、次の日の昼頃に僕の体力が持たなくなり、倒れてしまった。

 目が覚めた時には、彼女は従順だった。

 

 

***********************************

 

 

 主が夜中に働きに出ている間。

 朱紗丸は、外に散歩に行ける程度に自由があった。

 

「主様は、最初の頃の残虐性は無くなったのう」

 

 それが彼の復讐心を全て朱紗丸が受け止め切ったが故の結果なのか、朱紗丸自身へのなんらかの愛着がわいたからなのかは分からない。

 

 一番最初のレイプで、朱紗丸の価値観が全てひっくり返されていた。

 彼女自身、鬼になってから人としての倫理観を無くしていたことは自覚しているが、今になって更に何かが壊されている。

 いつの間にか、鬼の呪いも外れていて、食人衝動も無くなり、生殖行為も出来るようになっていた。

 

「主様の血……かのう?」

 

 呪い解除の原因はそれしか思い浮かばない。

 あの異様すぎる稀血。

 

 そして、生殖能力が常人ではありえないモノを持っていた。

 復讐心だけでは片づけられない。

 

 そうやって思考を巡らせていると、鼻腔を懐かしい様な匂いが刺激する。

 

「ようやく見つけたわよ、逃れ者の朱紗丸!」

 

 郊外の家から出て、街中ではなく更に町の外へと散歩に出ていたのだけど、そこを狙われたのか眼前に鬼が居た。

 

「そうか、呪いが外れれば逃れ者にもなるのも道理か……」

 

 眼前の鬼。

 女性型で、真っ赤な目に瞳には文字が刻まれていた。

 下弦の肆。

 

 朱紗丸は知る由も無いが、零余子という鬼だった。

 下弦の鬼で唯一の女性型の鬼で、四番目の字を刻まれているだけに、その実力は当然高いだろう。

 

(ああ、この鬼を捧げれば主様は喜ぶじゃろうか?)

 

 そんな人物に遭遇しても、朱紗丸は全く動じていない。

 脅威を感じる感覚が破壊されたのか?

 それとも、長い期間を犯され続け、彼の精が自身の栄養になったのか。

 

 眼前の鬼は見た目は綺麗な部類。

 この鬼を捧げれば、あの黒い感情をまた見せるだろうか?

 そんなことを考えながら、眼前でかなりの圧力を放っている零余子。

 

「あの方の御寵愛から逃れておいて、哀れな鬼ね!」

 

(哀れ? 私からすれば目の前の貴様が哀れに映るのう)

 

 チリンっと、音と共に毬が手元に現れる。

 血鬼術を久々に攻撃目的で使った。

 

 相手は下弦の鬼。

 どんな血鬼術を使うのか分からないが、不思議と負ける気がしない。

 

「のう、下弦の鬼よ」

 

「何だ裏切り者」

 

 一触即発の空気。

 というよりも、零余子が一方的に剣呑な空気を出している。

 

 それに対して朱紗丸は、自然体だった。

 まるで、花屋で好みの花を選ぶように、贈り物を吟味するように。

 

 その視線は彼女へ向けられている。

 不気味な空気を感じ取って、さらに零余子は殺気を高めていく。

 

「地獄の様な快楽を受けたことがあるかのう?」

 

「は?」

 

 一瞬、空気が凍る。

 その異様な佇まいの朱紗丸から、理解が出来ない言葉が漏れる。

 無表情に近かった表情から、口元が三日月形に歪んでいて、その瞳は零余子を捉えている。

 

 ゾワリと零余子の全身に怖気が走った。

 眼前の鬼は、本当に下弦でも上弦でもないただの鬼なのか?

 

「呼吸したいのに無理矢理に肺から空気が出ていく程の激しい性行為の体験は? 気絶しても快楽で叩き起こされたり、快楽でも起きる事が出来ない状態になったのに別の手段で無理矢理叩き起こされたことは?」

 

 朱紗丸の口が更に歪み、もう一つの手にも更に毬が現れる。

 零余子にまるで脅威を感じていない。

 いや、むしろ良い土産を見つけた様な目。

 

 得体の知れない感覚に半歩、零余子は下がってしまうが、下弦の鬼が無印の鬼に下がったことに怒りが込み上げてきた。

 

「い……意味が分からないのよ!!」

 

 弾かれるように手を振り上げ、朱紗丸へ向けて振り下ろす。

 そんな零余子の反応に、分かっていたかのように片手の毬を放り投げる。

 

 投げつけるのではなく、放り投げる。

 零余子は、振り上げた手を払いのける様に軌道修正して毬に手をかける。

 

 フッと毬が血霧となって消え、その場に残ったのはガラス瓶。

 パリンッと割れ、中身が零余子と顔面に降りそそいた。

 

「な……ヒッ……ぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?!!?!?」

 

 顔面を拭おうと両手を振り回しながら、急に顔面にかかった稀血の濃厚な匂いにその場に転んでしまう。

 そこを逃さないように、朱紗丸は馬乗りになり、膝で両手を抑えつける。

 そして口をこじ開け、その様子を見ながら恍惚な表情を浮かべる。

 

「主様は喜んでくれるかのう? 下弦の鬼じゃし、あの時よりも……もっともっと……ああ、楽しみじゃ」

 

 そうつぶやくと、手にしていた毬が血煙の様に消える。

 手元に再度、ガラス瓶が残った。

 

 たっぷりと中身の入ったガラス瓶。

 蓋を開けると押し込む様に、零余子の口に押し込んだ。

 

「んぐぅっ……!?!?!?!?」

 

 叫び声が瓶で塞がれていて聞こえないが、バタバタと脚が暴れている。

 その姿を見下ろしている朱紗丸は、笑みを隠し切れず、頬は上気して、恍惚な空気が溢れてきた。

 

 暴れながら血鬼術を使おうとしているのか、一瞬空気が震えるが、直ぐに快感に押し流され、その空気の震えは収まってしまう。

 

「大丈夫じゃ、狂いそうな快楽の後に、呪いの類は全部外れるからのう。まぁ、その後に全てがどうでもよくなるくらいの快楽を叩き込まれるから、今の人格で味わえる最後の快楽になるのかの? たっぷりと味わうことじゃな」

 

 零余子は抵抗するように、何度も暴れながら抵抗を試みているが、徐々に与えられる快楽に耐えられなくなり、徐々に動きが鈍くなり、最終的に動かなくなってしまう。

 

 白目を剥き、口の端に泡が見えている。

 痙攣は続いているが、四肢はダランと脱力状態。

 

「気を失ったようじゃな。……主様、喜んでくれるかのう」

 

 脱力していて、時折痙攣している零余子を担ぐと歩き出す。

 何度か、潮や尿を噴いているが、朱紗丸は気にした様子が無く、汚れる着物も気にした様子は無い。

 

「おっと、現場の証拠隠滅は基本じゃな」

 

 そう言うと零余子を担ぐ方とは逆の手に、毬を出す。

 いつものように鈴の音が鳴り、現れる綺麗な毬。

 

 今まで零余子と争っていた場所。

 それ自体は余り範囲は無く、飛び散った稀血が場を汚している。

 

「ほいっと!!」

 

 片手でその場所に毬を投げつける。

 大きな破砕音と共に、土煙が上がり、音が収まった時にはそこに巨大なクレーターが出来ていた。

 

「私の力もあがっとるのう……。ま、主様を守れる力が付いておるなら良いか」

 

 そうつぶやくと、楽しそうな足取りでその場を去っていく。

 残されたのは抉れて大穴の開いた場所だけだった。

 




 いかがだったでしょうか?

 主人公君の名前を書かなかったり、第三者視点を取り入れたりと、普段の私の作品とは少しだけ変えている部分があります。

 メインで投稿している作品の合間にひらめいたネタを形にしたものです。
 メインの方に色々と取り込めればと思います。

 よろしければ、評価や感想を頂ければ幸いです。
 それでは~。
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