※この作品はR-18です。

特殊装甲隊 ダグフェロン 第一部 蘇る火付盗賊改方 (ひつけとうぞくあらためかた) 殺人許可書を持つ「特殊な部隊」   作:橋本 直

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プライドゼロの策士の計略

第15話  だから詮索屋は嫌われる

 

 

 かなめがドアを開けて出ていくのを、誠はただ見送ることしかできなかった。

 

 そんな誠の隣にはいつの間にか小さなランが立っていた。

 

「おい、大丈夫か?」

 

 ランはそう言いながら、心配そうにどあを見つめている誠を見上げていた。

 

「僕が悪いんですかね」

 

 心配そうな表情を浮かべる誠を見るとランは首を横に振った」

 

「ちげーよ。気にすんなよ。単にカッコつけてるだけだ。まだオメーに心を許してないだけだ。いつもはもっと能天気な明るい奴なんだけどなー」

 

 腕組みをするランは誠をちらちらと観察しながらそう言った。

 

「能天気で明るいんですか?」

 

 誠は明るいかなめが想像もできず、ただただ困惑していた。

 

「かなめが人見知りなのは認めるよ。いろんな人間がいるんだから、そんな人間もいる。けど、そういう風に信頼を気づいて、心を開かせる。それが人を理解するという事だと思うが……アタシの考え、間違ってるかな」

 

 これまではちんちくりんで毒舌しか話さない、奇妙な生命体だと思っていたランから立派な言葉が発せられたので誠は言葉を紡ぐことができなかった。

 

「ああ、信頼されてからじゃないと……本当のその人は理解できないですよね」

 

 誠はそう言うと頭を掻いて照れ笑いを浮かべた。

 

「解ってくれたか。だから信頼もされていない相手の過去を知ろうとする詮索屋は嫌われるんだ、じゃあついてこい」

 

 そう言うとランは扉のドアノブに手をかける。

 

「どこに行くんですか?」

 

 立ち尽くす誠を見てランは大きなため息をついた。

 

「決まってんだろ?オメー本当にスカタンだな。脳ピンク……じゃなかった、隊長室につれてってやる。隊長がオメーをハメた張本人だ。気に入らなかったら『俺の人生を無茶苦茶にしやがって!』って叫んでぶん殴る権利、オメーにやるわ。アタシもあの駄目人間のせいで苦労しているから、そん時は加勢する」

 

 ランはそう言って誠を避けてドアを開けて廊下に出た。

 

「分かりました」

 

 そう言って誠はランの小さな背中についていくことにした。

 

 

 

第16話 ひどいものが詰まったとちんちくりんが言う隊長室の前で

 

 

 ランの部隊の部屋からしばらく歩いた先にドアがあった。この時初めて気づいたが、各部屋には札のようなものがついていた。そのランが立ち止まった部屋にもそれがあった。

 

「『隊長室』か……」

 

 自分に言い聞かせるようにして、誠はその札を読み上げた。札がついている以外は特に他の部屋とかわらない。ランはその部屋にノックをしようとして、やめる。

 

「言っとく。ひでーものをこれからオメーは見ることになる」

 

 少し怒りに震えながらランはそう言った。

 

「ひどいもの?」

 

 誠は何のことだか分からずそう返した。

 

「そうだ、ひでーもんだ。まあ入ればわかる。もし入隊を拒否するのは構わねーが、一応、アタシが隊長以外の面倒を見ることになってるから結局、アタシのところに話は回って来る。そん時は全部『嵯峨惟基が悪い』で通してくれ。頼むわ」

 

 ランは明らかに怒りの表情で隊長室の壁を見つめた。

 

「面倒をみるって……大人でしょ?ここの人って」

 

 ランは本当にあきれ果てたという顔をして誠を見上げてくる。

 

「戸籍上と見た目はな。じゃー入るか」

 

 そう言うとランは大きく息を吸い込んだ。

 

「オメーは問題児にはならねーように見えて、火に油を注ぐタイプだな」

 

 そうランはささやいた後、隊長室の扉をノックした。

 

『いーよー入っても』

 

 誠にも聞き覚えのある間抜けな声が室内から響く。

 

ドアの中を見たランは頬を引きつらせながら、足を踏みしめて室内に入っていく。誠もそれに続いて隊長室の中に入った。

 

 

第17話 理解不能な『インテリジェンスの高い駄目人間』

 

「おい、駄目人間」

 

 ランがそう言い切った。隊長室のドアを入ったばかりの誠にはその言葉の意味が理解できなかった。

 

「駄目人間だよ、俺は。そんな事、十分理解してるから。今更、指摘しないで……ふーん、そうなんだ。次、行くところの候補に入れ……」

 

 隊長室の大きな机の前にランと並んで立った誠は目の前の大きな机の向こう側に座っている男に目を向けた。彼こそが誠を『ハメた』張本人。すべての悪の元凶、嵯峨惟基特務大佐その人だった。

 

 嵯峨は週刊誌のようなものを読みながら携帯端末をいじっている。その目は眠そうで、誠が見た嵯峨の姿が取り繕ったものだったかを感じさせるほど、緊張感のかけらもないものだった。

 

「脳ピンク。常識人だったら子供達の前で読むのが恥ずかしくなる本を、アタシ等の目の届かないようにしろ。自重しろ、バーカ」

 

 一応は上官である。冷や冷やしながら誠はランに目をやった。軽蔑を通り越し、汚物を見るような目がそこにあった。

 

「それはねえ、職業差別っていうんだよ。この雑誌に載ってるお店で働いてるお姉ちゃん達に失礼じゃないの。謝んなさい。まあ、趣味と実益を兼ねてる人もたまにはいるけど、それそれ人には都合ってもんがあるんだ……」

 

 ランは大きなため息をついた。

 

「そいつ等だって事情があるぐれーのことは知ってんよ。だがな、発売日に職場で読んでくれとは思ってねーと思うぞ。読むなら隠れて読め。聞くところによると、そう言う店は朝なら割引があるんだからとっとと行ってこいよ。どうせすることないなら今から行けよ。目が汚れる。いっそ死ね」

 

 ランは初めてこの光景に立ち会った誠から見ても、何度も同じセリフを繰り返してきたことがよくわかるようにすらすらと酷いこと口にした。

 

「あのー隊長が読んでる……のは……もしかして……」

 

「そんな遠慮して隊長なんて呼ばなくていいよ。駄目人間とか脳ピンクとか呼んで。俺、プライドの無い男ってのを売りにしてるから。これ?泡の出るお風呂とか、マッサージとか、キャバクラ……はあんま好きじゃない。俺の言う事理解していないんだもん。気分悪くなるよ」

 

 嵯峨はそう言うと携帯端末を机に置いた。

 

「これでいいんだろ?中佐殿」

 

 未練たっぷりと言う感じで嵯峨は渋々端末から手を放す。

 

「その風俗情報誌『夜遊び』をアタシの目の届かないところに置け。どこでもいい、アタシの視界から消せ。つーか、オメー死ねよ。死んでくれ。宇宙から消えてくれ、消滅してくれ。ホント、マジで」

 

 ランはまさにごみを見るような視線でそう言った。

 

「お店のチェック途中なのになあ……『夜遊び』の売りはね、店のコードをスキャンすると、小三枚とか値引いてくれるから。いいでしょ」

 

 ここまで駄目な人間が母の知人だということに誠はショックを受けていた。変な大人だとは思っていたが、ここまでひどいのを目撃したのは初めてだった。

 

「良くねーわ!この風俗通いのスケベニンゲンが!」

 

 さすがのランもキレた。これまでで、見た目は幼女で口は悪いが、ランは伝説のエースにふさわしい大人物であることは誠にもわかった。

 

 その上司が勤務中にエロ雑誌を堂々と読む男である。

 

 誠は室内を見回した。その光景がまたイカレテいた。

 

 一番目に付くのは壁際にある日本の鎧である。日本史の知識が無い誠にもはっきりとそれとわかる黒い鎧がある。まずこれが目に付く。

 

 その隣には和風の弦楽器、たぶん『琵琶』と呼ばれているもの、そしてギターが置いてあった。この二つはあってもいい、好きなら弾いても人間性を高めることはあっても貶めるようにはならない。

 

 その他は雑誌の山。多分『性的な意味』のある雑誌なのだろう。目の前でランに威嚇されて嵯峨は風俗情報誌を隊長らしい大きな机にある袖机の引き出しに座った。

 

 他にも戸棚が二つあるが、どうせろくなものが入っているわけではない。

 

『こいつは……正真正銘の駄目人間だ』

 

 誠は軽蔑の目で嵯峨を見つめながら、どんな啖呵を切って辞めてやるかを考えていた。

 

 

 

第18話 悪党に突き付けられた選択

 

 

 嵯峨は雑誌の入った袖机を未練がましい目で何度も見た後、誠に向き直った。

 

「それより……誠、一つ言っておくことがある」

 

 いつも母に向ける真剣な表情の嵯峨がそこにあった。

 

 元々嵯峨はアラフィフなのに、見た目は二十代半ば、そして長身で筋肉質な上に二枚目に見えないこともない。格好を付ければそれなりに決まるのである。

 

「なんだ?聞いてやる?」

 

 もう辞める気満々の誠は高飛車にそう言い放った。

 

 その態度にニヤリと笑った後、嵯峨は机に座ったまま頭を下げた。

 

「ごめんなさい。全部私がやりました。誠の人生をぶっ壊したのは私です。ですから、ごめんなさい」

 

 突然謝罪されて、これまでの誠のどういう捨て台詞を残そうかと言う考えが吹き飛んだ。

 

「なんでやった……オメーだけじゃねーだろ。誰がやった……言ってみろ、中年」

 

 ここまで来たらこのキャラで押そうと誠は強気で乱暴な口調を続けた。

 

「ここの全員。まずさあ、就職活動のインターン五社。一社もメーカーが入ってないから、これは潰し解こうってことで、これを全部潰した。希望者募って電話やらネットでお前さんのあることないこと書き込んで人事関係者に曝したら、どんな担当者も手を引くわな普通」

 

 誠は思い出した。大学3年から始まる企業のインターン。担当者が次第に誠を汚物扱いするようになり、最終的にはすべてが立ち消えになった。

 

「そんなことしても、お前さんを欲しいという酔狂な会社があるの。2社役員面接まで行ったとこ、あったよね。そこにトドメを刺したのが、隣の人格者の幼女」

 

 そう言って嵯峨はランを指さす。

 

 ランは急に表情を消した顔で誠を見上げた。誠は怒りに震えながら、かわいらしいランをにらみつける。

 

「トドメを刺したのはアタシだ。オメーが幼女にしか欲情しないド変態で、その嗜好を実行にうつしてやったことを演技と妄想でしゃべったら、落ちるわな、ふつー。あと、どちらも英語できなきゃ管理職になれねーぞ。オメーの語学力じゃ無理。定年まで係長か主任で終わるのは嫌だろ?だから潰した。思いやり溢れてるだろ?アタシ」

 

 そう言ってニヤリと笑う。

 

『こいつ等全員悪党だ!』

 

 誠の心の中はそんな思いで満たされた。

 

「もし、俺や中佐殿のお眼鏡にかなう会社だったら、別に俺達は悪さしたりしないよ。まあ、うちでもお前の『才能』が貴重だから。お前さんのこと待ってたここの全員が押しかけて、お前の近所が大変なことになるかもしれないけど」

 

 そこまで言って嵯峨は顔を上げ誠を見てニヤリと笑う。

 

「待ってたんですか……僕を……」

 

 誠は誰かに必要とされているという言葉に少し心を動かされた。

 

「誤解するなよ。お前にそんな可能性がある。その『才能』で自分達を危機を救ってくれるかもしれない。そう思っただけだ。俺達はお前に納得できる人生を送ってほしいの。でも、それを選ぶのは神前誠。お前だ。決めるのはお前。いいじゃん自分の人生だもの、選択肢があるなら選びなよ」

 

 嵯峨が言いたいのはここに残るかどうか選べという事らしい。

 

「今……決めなきゃいけないんですか?」

 

 誠はおずおずとそう言った。

 

「別に、期限なんて野暮なもんは切らないよ。悩んで考えて結論という奴を出しな。それまでうちの所属と言う事で東和宇宙軍に話は付けてある」

 

 静かにそう言うと嵯峨はテーブルの上に置かれていた見慣れない銘柄のタバコを取り出して火をつけた。

 

 

 

 

第19話 ある『才能』を見込まれて人生をめちゃくちゃにされた青年の話

 

 

 嵯峨は慣れた手つきでタバコに火をつけた。使ったのは何処にでも売っている使い捨てライター。一服、静かに吸うと、そのまま隊長室のガラスの灰皿に火のついたタバコを置いた。

 

「以上だ、俺の言いたいことは。何か質問は?」

 

 嵯峨はそう言って再びタバコを手に取った。

 

「じゃあ、僕の『才能』って何ですか?中佐も、嵯峨さん……」

 

「嵯峨さんなんて上品に呼ぶ必要ないよ。隊長でいい。うちじゃあ、隊長と言えば俺のことになってる。まあ、綽名みたいなもんだ」

 

 そう言って嵯峨はタバコをふかし、灰を灰皿に落として再び口にくわえた。

 

「ここのみんなが待ち望んでいた『才能』ってなんですか?車の中でその『才能』があると、テレビに出て有名人になれるって言ってましたけど本当ですか」

 

 ここは素直に疑問を解決しておこうと、誠は思ったことを正直に口にした。

 

「そうだな、民放のゴールデンの司会とかはその『才能』を極めた人間だけがなれるポジションだ」

 

 嵯峨が突拍子もないことを口走った。助けを求めてランに目を向けると、ランもまた当たり前だろと言うようにうなづいている。

 

 四文字のカタカナが誠の脳裏に浮かんだ。まさかそんなことのために人生台無しにされたとしたら、誠は生きていることに絶望してガス管を咥えたりしかねない。

 

「言いたくないですよ。でも言わなきゃならないですよね。それってカタカナ四文字だったりしません?」

 

 隣ですでにランが可愛らしい手の指を折っている。

 

「確かに四文字だな。頭に『ツ』が付く、三文字目も同じ『ツ』だが、ちっちゃいのだ」

 

 この言葉で誠は完全に切れた。

 

 すぐさま隣にいた。幼女系毒舌将棋マニアのランの襟首を掴んで締め上げた。

 

「テメー等!ツッコミが欲しくて、人の人生台無しにしたのか!やって良いことと悪いことがあるんだ!なんとか言え!このメスガキ」

 

 誠は唾を飛ばして、力の限りぎりぎりと幼女の首を締めあげようとする。涼しい顔をしているランは軽く誠の左手を握った。

 

「痛い!」

 

 その想像を絶する握力に誠はランを締め上げる手を離した。ランは左手の握る力をどんどん上げていく。

 

「言ったろ?騙されたオメーが悪いんだ。間抜けがいっちょ前のセリフを吐くなんて、身の程知らずもはなはだしーや。選べる道を用意しておいただけましだろ」

 

 左手を強烈な握力で握りながらランはそう言った。そこには悪を極めた悪党ならこういう笑みを浮かべるだろうというような、悪い笑みが浮かんでいた。でもどう見ても幼女だった。

 

「弱いものいじめはそのくらいにして。次のミッションがあるよ、神前には」

 

 タバコを灰皿に押し付けながら嵯峨はそう言った。

 

「……痛い……ミッションですか?」

 

 嵯峨の言葉が発せられると同時にランの握力から解放された誠は、嵯峨の突拍子もない言葉を復唱していた。

 

「そう、ミッション。この下のフロアーに36人のねーちゃんが生息している。そこの部長がお前さんのこと気に入ってね。早く会わせろって言うんだわ。ついでに言っとく。全員見てくれはいいんじゃないかな、中身がアレなのはお約束だけど」

 

 駄目人間嵯峨の言う事だが、とりあえず美人に囲まれて話ができるという事らしい。

 

「いい話ですね。行ってきます」

 

 そう言って誠は隊長室のドアに手を掛けた。

 

「まあ、連中は中身はアレだからな」

 

 ランはそう言って誠を見送る。

 

「そうだよ、アレなんだよな……うちで一番アレ」

 

 嵯峨は机に頬杖をついてつぶやく。

 

『アレ?アレって何?』

 

 心の中でそう思いながら誠は隊長室を後にした。

 

 

第20話 駄目隊長とちんちくりんエースの楽屋裏

 

 

 誠は出て行った。静かに隊長室の扉が閉まった。

 

「神前のツッコミ。伸びるんじゃないの……あとは場数だな、場数」

 

 そう言いながら嵯峨はタバコの箱を取り上げる。

 

「そんな話より。本当に使えるのか?アイツ」

 

 ランは笑顔を浮かべながら隊長室の前に立った。

 

「俺とお前じゃ足りないと思ってね、『力』を使う時に法律的に問題のない人間。そいつが必要な場面が考えられる。それで神前を呼んだわけ」

 

 そう言って嵯峨はタバコを箱から一本取り出し口にくわえる。

 

「しかし、『あのお方』がよく許したな。実の息子だぞ」

 

 ランはそう言いながらニヤニヤ笑っている

 

「そう言う『お方』だよ、『あのお方』は。自分の息子の力が正しく使われることを望んでおられる。そう言う立派な『お方』だよこの『お方』は」

 

 そう言って嵯峨は手前にあったスイッチに手をかざした。フォログラムに浮かんだ写真には学生服を着た誠と二十歳ぐらいに見える女性が映し出されていた。

 

「アタシが言える立場じゃねーが。神前のかーちゃん、よく身元がばれないもんだな。どう見ても姉貴にしか見えねーぞ」

 

 ランは半分呆れたような口調でつぶやく。

 

「なあに、知ってるんだろうな、諜報機関と接触があった時に俺にもその情報が回ってきた。公然の秘密、この遼州系の独立を決めた遼の国の『神巫女』、それは400年前の話。それが今でも生きているんだ。表ざたにすれば、立場がヤバくなる人間は五万といる。だから、誰も知っていても知らないふりをする……違うか?俺も……そしてお前も」

 

 そう言って嵯峨はタバコの煙を天井に向けて吐き出す。

 

「もう、隠し通せなくなったってことか。その為の手駒はアタシとあんただけじゃ……」

 

 ランの表情が神妙なものに変わった。

 

「足りないね。また、2枚大駒と1枚使える駒の手配が済んでいるが、どれも時間がかかる。その前に仕掛けたい……その時は言うよ。手駒にされるのはこりごりなんだろ……空気読んで……やる」

 

 そう言って嵯峨は静かに目を閉じた。

 

「分かった。アンタに任せる」

 

 そう言ってランは嵯峨に背を向けて隊長室を出て行った。

 

「やりたくないよ……俺だって。でも、俺しかいないんだもん、仕方ないよ」

 

 そう言いながら嵯峨は袖机の引き出しから先程の風俗情報誌を取り出した。

 

 

 

 

 

次回メインヒロインにして欲しいキャラ

  • 西園寺かなめ 
  • カウラ・ベルガー
  • アメリア・クラウゼ
  • ローラ
  • 神前ひよこ
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