御手洗ジャンクはハートフルシナリオを書きたい 作:ヤングコーン
最近アニメとか漫画で専門的に間違った記述があると
それについて指摘する旨のコメントとかネットで見られて凄い時代になったよな!
それについても賛否はあるけれど、誤った知識をそのまま覚えるよりはいいので個人的には嬉しい!
ただ、正しい知識を披露した上で作品を貶めたりバカにしたりする様な投稿はちょっと悲しいぜ!
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また抜いてしまった。俺はスマホを閉じて天井を仰いでぼんやり眺める。あれからオカズしないと決めていたのだが、今朝はどうしても我慢できなかった。他ではどうやっても興奮できなかった。たまらない罪悪感が重くのしかかってくる。
自分の性癖に気付いたのは何年前だったか…。あの頃、周りのみんなが好きなアイドルなどの話題で盛り上がっている最中、自分だけその輪に入る事ができないでいた。リアルで好きな推しがいなかった。
インターネット環境を得た時、初めて自分の好きな漫画やアニメのキャラのエロ画像を調べた。あれがすべての始まりだった。
好きなアイドルや俳優などがいないというだけで、クラスメイトから不思議がられていた。草食だとか、むっつりとか、色々と言われた。
クラスメイトの中に割とオープンな変態がいた。周りから気持ち悪がられてて距離を置かれていたが、俺はそいつと性癖が同じなんだと思うとショックだった。
話題にのるために一生懸命、好きな著名人を探した。周りが何が好きなのかとか、ネットでどんな評価なのかとか一生懸命に探した。ネットの受け売りを話しながら合わせた。自身がロ○コンだなんて、家族が知ったらどう思うだろう。
都合がいい事に俺は顔がいい方じゃなかったので、恋愛とは無縁でいる事が出来た。興味ない人に興味があるふりをするだなんて考えられない。
ニュースでそういう事件が報道された。あまりに卑劣極まりない事件だった。そのニュースを見ていた家族の怒りの言葉にはうなずき賛同していた。性行為はどちらか一方が快楽を得るために行うものではないはず。お互いの体の事、心の事を想い合ってこそ成立するもの。
自身の快楽のために相手を傷つけ、将来を奪い、最悪殺してしまう。絶対に会ってはならない事だ。そういう願望は、自身の胸にしまって理性で押さえつけるべきものだと思う。
そのために実在しない架空の人物で自身を慰める事に関しては以前は寛容的な考えではあったが…家族の憎悪の対象はロ○コンそのものにも向けられていた事に気付いた。この性癖そのものを憎しみ、度々自己嫌悪に陥るのはそれからだった。
俺はふと保存したフォルダの中の画像を覗き込む。俺は二次元が好きだが、三次元で興奮したりしない。だが、他人から見れば性癖としてひとくくりにした時どう違って見えるだろうか。同じに見えるだろうか。また、俺みたいに自ら望まずにロ○コンになった人は、存在悪なのだろうか。
コップに注いだお茶を飲むと、俺は会社に出勤した。
これからどう生きていくべきなのか、通勤中は特に考える。歩いている時はやけに考え事が捗るからだ。でも結論はでない。自分の中でその時その時の一時的な結論を思い浮かべてはまた考え事が再燃する。
会社では可もなく不可もなく生きている。でも、自身の性癖がバレた日には…そう思うと怖い。もし自身の心を誰かが覗くことができたなら…なんてファンタジーな事にさえ恐怖を抱いている。
今日も俺は無難な1日を過ごした。
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「よし、こんなもんか」
「できた?」
「イソフラボン好みじゃないと思うけど」
しばらく画面を眺めていたが、やがて俺の顔をまじまじと眺める。
「もしかしてジャンクって…」
「違う」
作者と一部の登場人物が同一視されるのは避けて通れない道が気がする。どんな文章を書いてもそれに対して抱く印象と言うのは受け手の感性に委ねられるので仕方がないのかもしれない。文章を読み終わると、「ふん、ふん」と言って腕を組んだ。
「今回の小説は私はあまり見たくないかな…」
「小説は読みたいから読むものであって、読ませられるものであるべきじゃない。合わないなら読まない方がいいだろうな」
彼女は身振り手振りをしながら何かを話そうとしては口をつぐむ。やがて頭の中で言葉を選び出すと、それを少しずつ言葉として紡ぎだした。
「じゃなくて、執筆すべきじゃないと思うよ。だってその小説はその…まるで…。とにかく!他の作品を書こうよ」
まるで…何だろう。
とはいえここまで書き出したらせっかくなので最後まで書きたい。その間、新作は待ってもらうことになるがやりだしたことはちゃんと最後までやりたい。俺はちゃんと最後まで書くことを説明するとイソフラボンは言葉を失ってソファに腰かけた。
「少し前まで読者いたんでしょ?ネットで晒上げられたら怖いよ?」
「そういう絵をかいてる同人作家もいるし、ちゃんと創作活動できてる。俺だけ晒上げられる事もないだろうし、炎上だってしないはずだよ」
それに、今は読者がいないから今更戻って来てそんなトラブルになる事はないはず。事情は良く分からないがイソフラボンはとにかく今書いてる小説の続きを書いて欲しくない様だった。彼女は何とか説得しようとあれこれ考えている。
しばらくして諦めるとソファに不貞寝した。
「もう止めはしないけど、その小説は読まないから感想も言えないし相談も乗らない。…もし新作を書いたらその時言ってよ」
「ああ、ごめんな」
同時にいくつもの作品を書くと頭の中でごちゃごちゃになるから複数の作品は同時には書けない。だからできるだけ早く書き終えてやるkとだけが今の目標だ。とはいえ、現段階では最終回をどうするかさえ見えていない訳だが。
もう少しあの性癖について理解を深めたい。ネットで調べるなりSNSで見てみたりしよう。俺はネットサーフィンして創作の材料を集める。フィクションは嘘を楽しむものだが、根幹的なものに嘘が混じると途端に作品がチープになってしまう。
とはいえ…書き出した主人公の人物像とネットで見る人々とは考えにズレがある様に思える。自身が考えているより前向きな考えの人が多いような…。これらに関しては次回に反映してみるべきか、あるいは参考にだけして主人公の性格はあれで描いてみるべきか…。
心理的にはどうなのかとか調べてみるがやはりこれと言った欲しい情報は中々出てこない。サイトによって情報が異なっていたり、具体的な事が書いていなかったり、きわめて主観的なものもあった。無料で利用できるネットならではなのだが、どれを参考にした物か…。
クラスメイトでその性癖を吐露している奴がいたが、生憎と仲良くはなかったので当事者ならではの経験も聞く事もできない。
作品の題材はもっと手軽なものとか、知識とかを要しないものの方がいいんだろうか…。あるいは、独断と偏見で書いてしまっても割とそれっぽくなるものだろうか…。見切り発車で後から首が閉まっていく。今回はイソフラボンにも頼れないし…でも書き切りたい。
そうだ、そういう性癖の人が利用するそういう画像を見ればもっと何かわかるかもしれない。
そう思って早速とそういうのが好きそうな人が検索しがちなワードをイメージして検索をかけてみる。上から順にスクロールバーを下ろしていくが…。
「…まるで分からない」
主食がパンの国である場合、パンはご飯の様なものだと言えばわかる。田舎で車がない生活を、スマホがない生活の様なものだと言えばその不便さは多少なりとわかる。価値観や生活の違いは、自身にとっての何かで当てはめる事で疑似的に理解する方法は豊富にある。
しかし、思いのほか性癖の壁は大きい。まるで理解できない。以前、自身の守備範囲を広げたくて様々なエロ画像に検索をかけたらエログロ画像がヒットしてトラウマになったのを思い出した。何を何に当てはめて考えるべきなのか皆目見当もつかない。
イラスト投降系SNSでタグを検索し、それぞれの作品のコメントを覗いてみるがどれも抽象的なコメントがつくばかりで何を好き好んでいるのか、具体的に何に惹かれているのかとか書いていない。
「…これは、やらかしたかもしれない」
しばらく頭を抱えて悩んだが、この前途多難な状況は想像で乗り切るしかないと決断した。そうだ。エロ同人を書いているからといって皆性行為の体験があるとは限らないし、使ったこともない魔法の描写とかを考えたりしているんだ。
それに、俺が書こうとしているのは学術的な論文だとか参考書じゃない。間違っててもいいし、ましてやリアリティのなさを注意して来る人なんているはずがない。
俺はこの前途多難な挑戦に対して、自身を奮い立たせて続きを書くことにした。
とある実験で自転車のサドルに興奮するようにされてしまった人がいるってマ?