※この作品はR-18です。

御手洗ジャンクはハートフルシナリオを書きたい   作:ヤングコーン

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俺の名前は御手洗ジャンク。今日はネッ友のイソフラボンが遊びに来る。
こいつも小説を書いてるから、もしかしたらいいアドバイスがもらえるかも。
今回はロボット物を書いてみる事にしたんだ。


2話 変態奏功イロスゲイン

恋愛とはなんだ。愛とはなんだ。それはきっとエロなんだろう。俺はフィジカル的な悦に浸りながらそんな事を考えていた。つまり次の小説はエロをメインにするべきなんだ。俺はタブの1つを閉じた。

 

昨日は片桐がいたからエロ小説を書きづらかったが、ちゃんと家に帰ったからそろそろ書こう。俺はパソコンを立ち上げた。

 

エロをメインにするのはいいのだが、次はどんな内容にすべきか…。そうだな、ロボット物にしよう。それがいい。そうだ。ストレートにロボットにエロ要素を交えよう。

 

†

 

時は世紀末。人類は人類とよく類似した地球外生命体、アルカッドにより絶滅の危機に陥っていた。かつて地上を我が物顔で闊歩していた人類は彼らに怯えて住む地を追われて行った。

 

そして、誰もが希望を見いだせない最中に遺跡の中からとあるロボットが発掘される。それは、イロスゲイン。人類を絶滅においやるアルカッドをも押し返す力を持った最強のロボットだった。

 

そのロボットが動力とするものは、搭乗者の快感。出力を上げれば上げるほど強い快感が押し寄せて搭乗者を襲う。しかし、コクピットで絶頂を迎えるとイロスゲインに吸収され死んでしまう。

 

初めての死者はイロスゲインを使えるようにするために最も活躍していた技術者だった。テストプレイ時に動作確認、ちょうど侵攻してきたアルカッド軍に対してレーザーと追尾弾幕を射出、同時に絶頂を迎え中で蒸発した。

 

2人目は元軍人だった。家族を守るべく出撃して、地球にイロスゲインがあるようにアルカッド軍にもタナトスラスターという機体があった。イロスゲインとタナトスラスターは兄弟機であり、通信ができる。

 

イロスゲインは快感を得て出力を上げるのにたいして、タナトスラスターは死への恐怖で搭乗者の精神を蝕む事で出力を上げる。

 

兄弟機による戦いはすさまじい物だったが、タナトスラスターの搭乗者が途中で自我を崩壊させて凄まじい断末魔を挙げて蒸発した。搭乗者がいなくなったタナトスラスターを破壊すべく出力最大でレーザーを放った所、押し寄せる快感に耐え切れずコントロールを失い反動によりイロスゲインが転倒、レーザーはタナトスラスターの回収に来た飛行艇の1つを破壊して搭乗者は絶頂を迎え死んでしまった。

 

†

 

「よおし、いい感じだ」

 

そう思ってるとメールが来た。えっと…イソフラボンからだ。イソフラボンは俺のネット小説友達だ。同じ小説サイトで怪文章を書き続けている人なんだが、その作風が一部の層にやけにウケているらしい。

 

とあるオフ会にいた不思議ちゃんだったが、小説を書いてると言うので見せてもらったらその人だったと言う訳だ。小説の感想を聞かれたので、率直に「意味が分からない」と答えたら大変気に入られ、それから時々こうして連絡を取ったり会ったりしている。

 

本名は分からない。お互いにこうしてHNで呼び合っている。

 

「おっすおっす。よろしくシコシコやってるかい?」

 

今日の昼ごはんは何にしようか考えている最中に部屋にやって来た。合い鍵を渡してるのでいつでもやって来る。彼女はコンビニで買ってきた生ハムと玉子焼きを俺にくれた。

 

「あざす」

 

「ほえー。新作書いてんの。見してや」

 

俺は書きかけの小説を彼女に見せる。しばらく食い入るように見ていた。

 

「君何が書きたいんだっけ」

 

「ハートフルな物語」

 

「今作は諦めた方がええんちゃう?」

 

「俺は諦めない」

 

「絶対無理て」

 

イソフラボンはそう言いながらレジ袋からコロッケを取り出してむしゃむしゃ食べ始める。そしてベッドに寝転がってぽちぽちと小説を書きだした。昼飯はもうちょっと先でいいか。俺は続きを書こう。

 

えっと、どうするかな…。とりあえず絶頂さえ迎えなければ死なないわけだから主人公とか頻繁に交代しなくてもいいはず。その方向性で行こう。

 

…よし、主人公登場だ。

 

†

 

イロスゲインとの相性、天性の操作センスもあって最初に搭乗した技術者の娘が乗る事になる。それに反対した娘の彼氏である主人公はイロスゲインにのってアルカッド軍と戦った。これまでに感じた事のない快感が押し寄せ主人公を困惑させる。

 

快感に耐えながら悶える主人公。本部から見守る司令部と彼女。

 

『くそ…こんなの初めてだぜ…くふっ』

 

†

 

そうだなぁ。あまりストレートに性器への刺激を感じる描写にすると今後の出力を上げる際の展開に困りそうだからここは全身愛撫辺りにしておこう。あるいは必殺技のタイミングで…。

 

「ねぇ、ジャンク。3人目の搭乗者ってどんな人なの?」

 

「ああ。今作の主人公の男性だよ。今、全身を手で撫でられてるような感触に耐えてる所なんだ」

 

「最初の2人も男性だったからそろそろ女性が来ると思ってた」

 

「次ぐらいに女性が乗るかも」

 

†

 

無骨でがさつな手の感覚が主人公の快感を押し上げていく。自身がリードされ、好き勝手に犯されていくという慣れない快感に戸惑う主人公。耳のそばに聞こえてくるあるはずのない荒い息遣いが興奮を押し上げ、たまらなく絶頂への渇望は高めていく。

 

応援の声が彼を辛うじて正気へ引き留め、敵の殲滅に向かわせる。

 

『まだまだ、俺は平気だ…ぜ、んっんんんっ…くはっ』

 

†

 

よし、次はミサイルの雨だ。えーっと、この辺はどう描写すべきか…。俺は背もたれに思い切りもたれかかって考える。

 

「そうだ、こうしよう」

 

俺は思いついてキーボードを叩き始めた。

 

†

 

戦いながら、自己主張するペニスから零れる先走り汁がパンツを濡らし動くたびにこすれてただでさえ走る快感をより強くする。ここらで決着をつけないとまずいと踏むと、コマンド動作をしてペダルを踏んだ。

 

『ホーミングミサイル!!!』

 

イロスゲインから追尾性のミサイルが大量に射出される。イロスゲインはエネルギーを搭乗者に求める。どんな快感が襲い来るのか、冷や汗をかく主人公。

 

ぬぷ、ぬぷぷ…。主人公は肛門に異物感を覚える。それは優しく、遠慮なく入って来る。そんな感覚。実際は何もないのだが、感覚だけが襲って来る。

 

『ん…はっ、んうぅ…はぁ、はぁ…』

 

ぞぞぞ…っと背中に今までにない何かを感じる。まだ快感とは程遠い何か。

 

『大丈夫か!』

 

『大丈夫ですよ、司令。俺…感じてなんかいませんから…んあっ』

 

戦闘は終了した。半ば呆然としたままの主人公はイロスゲインと一緒に回収される。

 

†

 

「おし、ひとまず昼飯だぁー!」

 

俺は背伸びをしてキッチンに向かった。

 

「お、見して見して―」

 

イソフラボンはパソコン画面をスクロールしながら眺める。

 

「もしかしてイロスゲインって実は2人乗りだったりする?」

 

「何で分かんの?」

 

「初めて主人公と同乗するのって司令官?」

 

「いや、副司令官。司令官はちょっと年齢的にきつそうだし」

 

「副司令官も男じゃなかったっけ」

 

「おう、36歳の筋肉の隆々とした頼れるおじさんだ」

 

しかし、どうしてそんな事を聞くんだろう。変な奴だな。俺が料理を作りにキッチンに向かうと、すぐ隣のリビングルームでくつろぐイソフラボン。怪文章なので書くのが早いかと思われがちだが、本人にとっては意味があるらしく意外に執筆速度は遅い。

 

俺は気になって後ろから覗き込むと、画面を隠された。

 

「ダーメ!まだ後で!」

 

「ちぇっ、ちょっとぐらいいいだろ」

 

「夕方までにはできるからそれまで見ちゃダメ」

 

「はいはい」

 

仕方がないので料理を作りにキッチンに向かった。今冷蔵庫の中には何があったかなぁ。

 

 

 

 

 

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