御手洗ジャンクはハートフルシナリオを書きたい 作:ヤングコーン
登場人物を選出して頭を撫でてみたぞ!
なお、劇中劇のキャラを含めると面倒だから書かないぞ!
希望があればコメント欄によろしくゥ!
まあ来ないと思うがな!はっはっは!
☆京間
俺は京間の頭を撫でる。意外そうな顔をしたが、特に抵抗する事もなく撫でられる事を許容している。
「…貞夫?」
撫で撫で、撫で撫で…。心地良くなったのか目がトロンとまどろみ、俺に抱きついて来る。京間の体温は俺より僅かに温かい。たまに「んん…」と体をうねらせる。
頭を撫でられながら俺の目をじっと眺める。
「そういう気分?」
「まあその…そんな所だ」
「ふうん…」
京間は微笑む。彼は俺に体を擦り付ける。僅かに彼の吐息が熱い。これ以上は何か一線を越えそうな気がしたのでやめた。彼は目を細めて俺の瞳の奥を覗く。
妖艶な笑みはそのままに、彼は俺に問いかける。
「やめちゃうの?」
「ああ…」
彼はあっさりと俺から離れた。もう少しばかり、あの温もりを感じていたかった。
☆イソフラボン
俺はイソフラボンを呼ぶと、問答無用で頭を撫でた。
「失礼だとは思わないのか?こんな事をして」
「いや…」
「…私も少しだけ撫でられたい気分だ。心ゆくまで撫でるがよい」
イソフラボンは俺の撫で撫でを甘んじて受け入れる。撫で撫で、撫で撫で…。彼女は目をパチパチさせたり、何か考え事をする様にあっちを向いたりする。
「もう少しだけ、乱暴に撫でてもらっていい?」
「髪のセットが崩れるぞ?」
「今日は特別」
俺は少し乱暴に、わしゃわしゃと撫でる。それからソファでやりたいと言い出すので一緒に座る。イソフラボンは俺にもたれかかり、目を瞑っている。
やがて彼女の目に涙が浮かんだ。俺は頭を撫でるのをやめた。
「痛かったか?」
「ううん…ずっとこんな事をされたかった様な…そんな気持ちになっただけ」
彼女に促されるままに頭を撫でる。彼女の目から一粒一粒と涙がこぼれ俺の服を濡らした。彼女は潤う目を開け俺の目を見るとつぶやいた。
「お父さん…」
「誰がお父さんじゃ」
☆隆盛
俺は隆盛の部屋に行くと、話があると言った。同じベッドに座ると俺は弟の頭を撫でる。少し驚いた風だったが、大人しく頭を撫でられている。心なしか嬉しそうだ。
撫でて撫でて撫でると、弟はトロンとした顔で俺を眺める、やがてベッドに寝転がりたいと言い出したので俺は弟を寝かせて頭を撫でた。顔が少し赤い。熱か?
「兄さん…兄さん…兄さん…」
甘える様な声で俺を呼び続ける隆盛。俺の胸元に飛び込んでデコを擦り付ける。吐息が熱く甘い。
「隆盛?」
「兄さん…兄さんのシャツ…兄さんの体温…」
抱きしめる隆盛の局所的な所が熱く盛り上がっている。俺は驚いた。隆盛は、実の兄である俺に性的な興奮を覚えているのだ。ズボン越しに一物を俺の体に擦り付け快楽を得ている。
ゴクリ、と俺は唾を飲み込んだ。頭を撫でる手を止めた。
「隆盛、俺は…」
「兄さんの汗の匂い…兄さんの体臭…。僕、もう駄目だ。こんなの耐えられない!」
荒い息遣い。隆盛は俺の唇を奪った。頭が痺れておかしくなりそうだ。
「こんなの…いけない…」
俺は隆盛にそう囁く。隆盛は右手を俺の下着の中に突っ込む。
「兄さんだってここ…こんなに勃起してるクセに…」
「隆盛、ダメだ俺たちは…」
隆盛はキスで言葉を遮った。舌をねじ込み口内が舐め上げられる。おかしくなる…。
「兄さん、兄さん、好き…好き…」
隆盛…。
☆美穂
「美穂、お前の頭が撫でたい」
「しょうがないにゃあ…」
ソファの上で頭を撫でる。ただ心地よさげに頭を撫でられている。可愛い妹だ。しばらくそうしていると、美穂は髪を解いた。更に頭を撫でる。
やがて膝枕をする。俺は頭を撫で続ける。
「んふふ」
美穂が笑い出す。
「どうした急に」
「なーんでもないよ」
あっち向いて頭を撫でられていた美穂がこっちを向く。
「昔、大きくなったら兄さんと結婚するって言ってたの覚えてる?」
「そんな事もあったな」
美穂は母さんと喧嘩をして飛び出した事がある。その日は打ち付ける様な強い豪雨の最中で、1人の小さな子を見つけるのは非常に困難を極めた。
まるで見つからず3時間が経過した。両親が家に戻る。母はずぶ濡れになりながら泣いて「あんな事言わなければ…」と言っていた。父は母を宥めながらヒーターの前に連れて行くとまた雨の中に出て行った。
なんとなく居場所はわかる気がした。辛い事があるといつもそこで泣いていた。俺は弟に母さんを任せると言うと、俺の事について告げ口することなく俺が探しに出かける事を許してくれた。
傘もカッパもいらない。俺は走った。水嵩が増していた。無事であってくれと祈りながら橋の下を眺めると、くるぶしまで水に浸しながら泣いてる美穂がいるのを確認した。
俺が来ると逃げ出す美穂。必死に追いかけた。転んだ隙に距離を詰めて手を掴んだ。嫌がる美穂を離すまいとただ掴む。打つ雨音が激しく会話なんてとても聞き取れない。
やがて落ち着くと、ようやく家に一緒に帰ってくれると耳元で言ってくれた。2度と離さない様にしっかり手を繋いで家に帰った。泣いて謝る母と娘。遅れて戻ってきて安心する父。
もう家族の元へは戻れないと心細くて泣いていた美穂は、手を差し伸べた俺と結婚したいと言っていた。本当に幼い頃の記憶。恋愛さえまともにわからない遠い昔。
「…今でも変わらないと言ったら?」
美穂はイタズラっぽく笑う。
「俺はお前の兄で、お前は俺の可愛い妹だ」
妹はため息をつくとそっぽを向いた。
「…バーカ」
馬鍬
俺はリビングルームで馬鍬の頭をなでる。
「どうしたんだ?」
何も言わない。ただ無表情で頭をなで続ける。馬鍬は首をかしげたが、大人しく頭を撫でられ続けている。
「そういう気分なのか?しょうがない奴だな」
目をつむってただ撫でられ続けている馬鍬。すまない、俺も今どうして馬鍬の頭をなでているのか分からないんだ。でもそうしなきゃいけない気がしてな。そしてやめられないんだ。許してくれ馬鍬。
そうしてしばらくすると、馬鍬も俺の頭をなでだした。悪くない。俺達は一緒に延々と頭をなで続けた。
やがて人類の文明は滅び去り、雄大な木々が生え、地球上の人間という霊長類は俺達だけになってしまった。それでもなおお互いの頭をなで続ける。
「なぁ…もうそろそろいいんじゃないか?」
「ああ…」
俺達が頭を撫でるのをやめると、宇宙はテニスボールサイズの空間になっていった。こうして宇宙は巡り巡っていくんだろう。やがてビッグバンが起こる。生命が宿る。宇宙が始まる。
母さん
俺は母さんの頭を撫でた。母さんは少し驚いていたが、何も言わず撫でられる。
「どうしたの急に。ふふっ」
何も言えない。俺はただ母さんの頭を撫で続ける。それしかできないから。それが俺の宿命だから。
「…懐かしいわね。あなたも子供の頃、中々泣き止まなくてね…。こうしてあやしていたわ」
「そうか…」
俺は前頭、後ろ頭、こめかみあたりと撫でる場所を変えて頭を撫でる。
「子育てが初めてというのもあったけど、あなたが一番手のかかった子供だったわ」
「ごめんね…」
「でもね、だからあなたが一番可愛いの。世界で一番…」
「おがあざん…」
俺は泣き崩れた。これ以上は無理…。母さんは「あらあら」と笑って泣く俺の頭を撫でてくれた。オカン最強…。
父さん
俺は父さんの頭を撫でた。父さんは無機質な表情で、深みのあるシワでたるんだ目を持ちあげて俺を見る。
「…昔はまだふさふさだったんだ。調子に乗ってワックスつけるんじゃなかった」
ヘアワックスって禿げるの?いや、つけたことないけど。父さんは昔の写真を見せてくれた。今の俺より断然イケメンで割とショックだ。時代を感じさせるようなヘアスタイル。立派なバイクに乗っている。このころには俺よりもバリバリ働いてたんだな…。
俺は父さんの頭を撫でる。父さんは特に怒る事もせず俺を見続ける。
「お前は本当に手のかかった子供だった。何か思い通りにいかない事があると火のついたように泣いて喚いて両親を思い通りにしうとしたもんだ」
「そんな俺を厳しく叱って躾けてくれた。おかげで我慢する事を覚えた」
「そうか?ニートして親に金を無心してなきゃな…」
本当に申し訳ない。
俺は父さんの頭を撫で続ける。絶対に怒ったり俺の頭を殴るかと思っていたのに。父さんは何も言わない。
「そろそろ、孫の顔を見せてくれないか。俺だってお前の孫の頭を撫でたいんだよ。わかるか」
「本当にごめん」
沙織さん
「失礼します」
俺は沙織さんの頭を撫でた。沙織さんは驚いて俺の手を叩く。
「何するんです!」
「すみません。そうしなきゃいけないんです」
「???」
良く分からないが、事情を察した沙織さんは大人しく撫でられる事を受け入れてくれる。それにしてもこの服装、趣味なんだろうか。前にあった時の落ち着いたあの服装が大好きだった。あるいは彼氏の?考えてみても答えは出ない。
頭を撫でられながら、フリルをいじる。
「…趣味です」
「あ、はい」
内心を読まれてしまった。
俺は何も言わず頭を撫でる。
「檜木さん…こういう事って本来は恋人同士でやる事…なんですかね」
「えーっと…多分、恋人とか子供とかを相手にやるんじゃないですかね」
「昔は彼氏もこんな事をしてくれたんですよ…」
そういう彼女の笑顔が痛々しかった。胸が痛い。というか泣き出した。どうしよう…。何で俺、命の恩人の頭を撫でてるんだろう。メイクが落ちて黒い涙がこぼれる。
「あの…本当にすみません」
「どうして謝るんです?いいじゃないですか。…彼氏も気にしませんよ、もう」
ぐううううっ…。胸が痛い。本編の後に何があったんだ…。もう駄目…精神崩壊しそう。沙織さんはため息をつくと、俺の手をどけた。それから背伸びをすると、俺の頭を撫でた。
「頭を撫でてもらいたい時は、素直にそういえばいいんです。でしょ?」
「何かもう、本当にすみません」
沙織さん…。
しばらくそうしていると、彼女は薄っすらと笑う。
「じゃあ、そろそろ行かなきゃ…。元気でね」
「はい、またいつか…」
幽鬼の様な足取りでこの場を去って行った。本編で幸せになれるよな、沙織さん。もし、この本編で彼女が救われない事があったら俺はこの物語を書いてる奴を一生恨もうと思う。沙織さん…本当に救われてくれ。俺にできる事があればいいのにと本当に思う。
凛々解脱の会さえなくなれば彼女は救われるだろうか。あるいは、あの会が彼女をこの世に留めているんだろうか。あの後姿を見ているとどちらなのか判断ができなかった。
檜木貞夫
俺がいる。こうして客観的に見ると、本当に死んだ様な表情をしている。日本国憲法第二十五条にはすべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならないと言う文がある。
俺の表情というのは、この義務と権利について良くも悪くも考えさせられるものだ。
奴は黙って俺の顔を眺めている。死んだ生魚みたいな表情の俺の頭をそっと撫でる。特に嬉しそうでもなく、嫌そうでもない。大人しく撫でられる事を受け入れている。何とか言ったらどうなんだ…。
ただ撫でられている貞夫はただ目をつむる。
「ジャンク、頭を撫でるというのがお前の今回の生きる目的だ。ト書きで何も考えず頭を撫でるといい」
「自分と会話するというのはどことなく気持ちが悪いな…。これが自分と会話すると言うモノなのか」
「人には自分に見えている自分と、自分に見えない自分。他人に見える自分、他人に見えない自分の4つに分かれている。中には向き合いたくない自分もいるんだ。それをこうして見せつけられて気分がいいはずがない」
知ってるよ。
俺はただ黙って貞夫を撫で続ける。
「どうしてお前はニートを続けるんだ?本当は働こうかって思ったりしてるはずだ。恋人の事だって…」
敢えて自分に聞いてみる。何だか新しい自問自答だ。
「狭い視野でみれば俺の行動は間違って見える。広い視野でみれば俺の行動は間違ってはいない。駆られる衝動に負けるのが世の常。時知らずの魚になるには一時的な感情に囚われるべきじゃない」
まぁ…やっぱり俺は俺だ。脳内補完で言いたい事は自分で分かってるつもりなんだろうが、はたから見れば何を言っているのか分からない。これでいて周りが俺を支えてくれるわけだから、本当に良い環境に生まれたとしか思えない。
良い所も悪い所も合わさって自分だ。自身に対しても思う所はあるが、それでもこれまでもこれからも自分なんだろう。俺は撫で続ける手を放した。
「これからもよろしくな、貞夫」
「ああ。よろしくな、ジャンク」
後1万7千とちょっとで10万文字超えそう。やったね!