一話 人妻の奸計
窮屈なシートベルトに身体を委ね助手席に座っている卓三は、ハンドルを軽快に操り国道を走っている、長男の嫁 律子のしなやかな脚を眺めていた。
律子が運転席に座り卓三が助手席に座ることなんて滅多にあるものではない。
かといって、卓三に邪な野心があるわけではなかったが、見飽きた風景では車窓を眺めようとする気もおこらなければ、男の目線は少しでも快楽があるほうへと吸い寄せられていく。。
還暦を過ぎたものが助手席に座り、美しい人妻の足を目にするのは滅多にあるものではない。
暮らしている街から少し離れたところに、二ヶ月ほど前に新しくオープンしたショッピングモールをめざして律子は車を走らせていた。
いつもミニスカートを身に着けている嫁の律子。
卓三だって見慣れているはずの足でも嫁と同居している家で見るのと、乗用車といういわば密室で見る脚は雰囲気も異なり卓三でも悩ましく見えるモノである。
(律子さんの脚はどうなっているのだろうか?ムチムチの太ももにどんなパンティを穿いているのだろうか?)
などを考えているとショッピングモールは近くに感じる。
「お義父さん、バックをお願いします」
バタン
卓三は車外に出て車の後方斜めから誘導する。先月もこのショッピングモールで事故が起きたばかりだった。
「ありがとうございます」
運転席から降りてきた律子と卓三は先ず食料品売り場に向かって進む。
「あっ、律子さん。ちょっと」
卓三は備え付けられているカートを押す。
(食料品売り場でも品定めをするだけだから・・・カートはまだ)
言いたいような顔はしているけど、それを口には出さむ律子だった。
「お義父さん、ありがとうございます」
卓三も男だからと言って命令口調だはなく、律子に向かっていつも控えめだった。と言っても卓三の控えめは性格から来ているもので一言で言えば小心者。
亡くなった家内(洋子)と結婚する前の独身時代。卓三は好きな女性がいて結婚を念頭に交際していたのだが、洋子から猛烈なアタックを受け、彼女がいるとは言えずに洋子と結婚式を挙げたのだった。
大人しいと言えば言えないこともないのだが、優柔不断の男だった。
だから嫁の律子とも上手くやれているのかもしれない。
帰宅した卓三は着替えを持ち廊下へ出た。
「あらっ、お義父さん」
卓三と同じように着替えらしきものを持った律子と浴室へと続く廊下でバッタリと出くわした。
「律子さんもシャワーへ・・・」
「お義父さんもですか?」
数回の譲り合いの末、卓三が部屋へ戻ることになった。
卓三は畳の上で腕枕でテレビを見ていた。
暇つぶし的なテレビの視聴では飽きが来るのも早い。
初老ともなればトイレも近い。
小用を済ませた卓三は待ちくたびれた律子のシャワーが気になり浴室へと向かった。
ジャー
水の音を聞きすぐに踵を返せば問題なかったのだが、少しの時間をかけたものだから浴室と廊下を隔てている開き戸に隙間があることを知ってしまった。
おそらく律子が閉め忘れたのであろうということは簡単に推測が付く。
(不用心だなぁ・・・わしが居なかったら・・・)
などと、一応に律子を気遣ったのだが浴室の前から離れられない卓三。
(イカン、イカン。・・・わしとしたことが?・・・)
わずかな隙間に吸い寄せられるように近づく卓三の心臓はバクッバクッと鼓動が激しい。
卓三にも、今からしようとしていることへの罪悪感は多少なりとも持ち合わせていたが、判断を誤らせる色欲は捨てがたい。
(おいっ!やめろ卓三っ・・・)
良識の天使は囁いてくれるのだがあまりにも声が細い。
結果、色欲に負けた卓三は隙間にペッタっと張りついてしまった。
浴槽に浸かっている律子を覗くのあれば見えないのだが、シャワーは浴室の間近に設けてあり卓三の至近距離にある。
(わっ!あれが・・・り、律子さんの・・・)
シャワーの握り部分を取ってをひっかける位置に置き、両手で頭を洗っている格好はあまりにも無防備すぎる。
卓三の思い過ごしなのか?無防備に挙げられている腋の下には、うっすらと黒い腋毛のあとが見えているようだ。
卓三のほかには誰もいない家。足音を消して浴室に侵入すれば、くびれた腰を両手で抱きバックから思いきっり・・・突き立てることも可能だ。
肉づきのいい丸い尻にくびれた腰から白い背中が・・・、シャワーの水が頭から悩ましい腰に向かってかけられている。
潤いを持った律子の肌は水をはじき飛ばし、丸い水滴となってタイルの床に流れ落ちている。
卓三は思わずズボンの中に手を入れてしまった。
(嫁の裸を覗いてお前は何をしようとしているのだ・・・)
戒めの言葉が天の声。
ムクムクとなりかけているペニスを右手で包み込んでしまった卓三。
(嫁の裸を覗いてオナニーをするなんて・・・お前は変態かっ!)
良心の呵責に迫られながら卓三は右手をゆっくりと上下に動かし始めた。
(俺は変態なんかじゃない。・・・ただ・・・閉め忘れた嫁が悪いんだ)
扉が外れそうになるくらいまでピタっと隙間に張り付きオナニーに励む卓三。
昔、覗いたピーピングルームを思い出し、律子をそこのお嬢に見立ててせわしく指を上下にしごき続ける卓三のペニスは、ビールバラの下腹につきそうになるくらいまでに反っている。
シャワーの音が止まると卓三は慌ててペニスから手を放してしまった。
覗いていたことが律子にバレることを懸念したのだった。
「あっ!やってしまった」
思わず声を発してしまったが、律子に気づかれることは無かった。だが白濁した樹液がベットリと穿いているパンツの前面についている。
一度は済ませたトイレに駆け込む背中は小さくなっている。