唇を離した後しばらくの間、僕と雛罌粟さんはじっくりと見つめ合った。
雛罌粟さんはずっと口を塞いでいたので息が絶え絶えだ。顔も赤くなっている。
しかしやった事への恥ずかしさから目を逸らしてしまう。
「君は、さ……こういう事、した事あるの?」
目を逸らしたまま雛罌粟さんは聞いてきた。それを聞くか?
「あるわけ、ないじゃないですか。……そういう雛罌粟さんは?」
これを聞いていいのか分からなかったけど、この空気に耐えきれずに聞いてしまった。
でも年齢的にもそうだし、さっきの話からすればもう……
「無いよ。今のが初めて」
…………え? そうなのか?
「で、でもさっき彼氏がいたって……」
「そうなんだけどね。実は……その……前の彼氏はね、私の体が目当てで……その、強引にしようとしてきたの。それでつい跳ね飛ばしちゃって、それで別れたの。それからも色々とあって……」
そうだったのか。それで人と付き合うのが怖くなったのかな。
「その、嫌なこと聞いちゃって、ごめんなさい。……僕は、その……」
僕が言葉を続けようとすると、雛罌粟さんが僕の唇に人差し指を当てた。
「大丈夫、ちゃんと分かってるよ。というか君がもしそんな人ならとっくの前に手を出されてるもん」
まぁ、そうだろうな。一緒にお風呂に入ったり寝たりしたんだ。普通なら手を出していてもおかしくない。
正直言ってあの時は状況にテンパっていたから、そんな事考える余裕もなかったんだけど。
けど何となく分かった。
あの時雛罌粟さんが言ってた『助けて』ってのは、きっと彼女の過去を塗り替える事なんだ。
だから雛罌粟さんは自ら僕を求めてきたのではないだろうか。
「だから、ね……お願い」
雛罌粟さんは左手で僕の頬を撫でるとそっと呟いた。
「……はい」
僕は短く応えると体を起こした。
雛罌粟さんも体を起こすと彼女のベッドに歩いていった。
僕はすぐにベッドには行かずに、部屋の明かりを消してからベッドに向かった。
ほんの数歩の距離のはずなのに僕にはそれがとても長く感じられた。
僕はベッドに腰を下ろすと隣に座った雛罌粟さんと向き合う。
これまでもたくさん向き合ってきたはずなのに、今は恥ずかしくて直視出来ない。
それは暗い中でもはっきりと感じられた。これは僕が基本的に暗い部屋で生活してるってのもあるんだろうな。暗い中に慣れてる。
こんなに綺麗な人を今から僕が……。
僕が緊張していると雛罌粟さんが手を繋いできた。
その手は暖かくて柔らかかった。心臓の鼓動が一気に加速する。
「ごめんね、君が緊張してるのは分かってるんだけどさ。私も、色々と限界なんだ」
そんなの僕だってそうだ。本当なら今すぐがっつきたい。
でもさっきの話を聞いちゃうと、それをやってしまって大丈夫なのか心配になってくる。また傷つけちゃうんじゃ……。
すると雛罌粟さんはフッと笑って言った。
「大丈夫だよ。君がやろうとしている事、私はちゃんと受け入れられるから。絶対に」
そう言う彼女の目に迷いはなかった。
ここまで信用してくれているんだ。これで引き下がったら雛罌粟さんに失礼、か。
「その……嫌だったら、ちゃんと拒んでください、ね」
僕がそう言うと雛罌粟さんはゆっくりと頷いた。
僕はそれを見届けると雛罌粟さんを抱きしめた。さっきより力強く、彼女を求めるように。
雛罌粟さんはそれを拒む事なく受け入れた。むしろ僕の胸に顔をすり寄せてきた。
お互いの心音がうるさいほどに響いている。
そして僕達は再び唇を重ねた。
今度はお互いに最初から舌を入れて激しく蠢かせた。
ぐちゅぐちゅという音がさっきよりも鮮明に聞こえてくる。
さっきは息が切れるまでしていたが、今度は早めにやめた。
これ以上やったら理性が吹っ飛びそうだったからだ。いや既に半分くらい無くなりかけている。
すり減っていく理性と反比例するように、僕の雛罌粟への想いは強くなっている。
もう息は整っているはずなのに息は荒くなっている。それは雛罌粟さんも同じなようだ。
お互い体が、というより気持ちが限界のようだ。今にも爆発しそうである。
「服、脱がしますよ」
「…………うん、お願い」
雛罌粟さんが頷くと僕はゆっくりと雛罌粟さんの上の服を脱がせた。
彼女は抵抗する事無く僕にされるがままだ。
雛罌粟さんは昨日一緒にお風呂に入った時にぼんやりと見えた青いレースのあるブラをしていた。それは彼女の豊満な胸を申し訳程度に隠していた。
それだけでも僕の残り半分の理性を消していくには充分だった。
「それじゃ……触りますね」
僕がそう言うと雛罌粟さんは声を発さずに静かに頷いた。相当恥ずかしいらしい。
僕はそっと雛罌粟さんの胸に触れた。ふにゅっと心地良い感触が指先に伝わる。
「んっ」
耳元で雛罌粟さんの艶やかな声が聞こえた。
その声に僕は背中がゾクゾクした。そしてもっと聞きたいと思った。
「下着、脱いでくださいよ」
僕は何とか理性を保ちながら言った。
すると雛罌粟さんは少し驚いたような顔になり俯いた。きっと後は僕に全て委ねるつもりだったのだろう。
これはちょっと意地悪だったかもしれないな。
ここまでやったんだからブラも僕が脱がせてもよかった。
それでもそこは彼女の意思で、彼女の行動で脱がせたかった。
雛罌粟さんは少し迷った後ゆっくりと自分のブラのホックへと手を伸ばす。
パチッという音とともにホックが外れるとブラを左腕で押さえて、右手で肩紐をずらしていった。
肩紐をずらし終えると雛罌粟さんは左腕で胸を隠したまま、ブラをベッドの下に捨てる。
その動作一つ一つが僕にはとてももどかしく、でもとても美しく感じられた。
しかし豊満な胸はまだ雛罌粟さんの左腕によって隠されている。
僕は雛罌粟さんをベッドへと押し倒した。そして雛罌粟さんの左腕をそっと掴んだ。
雛罌粟さんの左腕は少しビクッとした後、ちょっと力んでいるのが分かった。おそらくは反射的なものだろう。
「雛罌粟さん、見てもいいですか?」
僕は強引にいくことはせずに本人に聞いてみた。
本当なら雛罌粟さん本人に左腕を退けて欲しかったけど、それはさすがにキツいかな。
僕は雛罌粟さんの左腕をそっと退けた。
その瞬間、僕はどれだけの間固まっていたのだろうか。
それほどまでに僕の視線は彼女の胸に釘付けだった。
これまでは遮るものがあったためにはっきりとは分からなかったけど、今は違う。
隠すものが全て無くしてしまった雛罌粟さんはその豊満な胸を惜しげもなく晒していた。
傷一つない胸は形が整っていて、肌も白くてハリがありつつ柔らかそうだ。
体全体とのバランスも良く、もはやそれは芸術品だった。自然と目が惹きつけられる。
彼女の荒い呼吸の度に胸は上下していて、ついその動きを目で追ってしまう、
そしてその膨らみの頂きには小さくてピンク色の乳首がちょこんと乗っていた。それはピンと固くなっているように見えた。
これって……雛罌粟さんも……興奮してるのか?
僕が彼女の胸を見ていると、雛罌粟さんは顔を恥ずかしそうに俯かせて言った。
「その……あんまりジッと見ないでよ。……恥ずかしいって」
僕はその言葉にようやくハッとした。ヤバいジロジロ見過ぎだな。
「ご、ごめんなさい。その……とても綺麗……だったから」
「そんな事……言われても困るよ……」
でも本音だし。本当に綺麗だ。
僕はその胸に右手を近づけると、ギュッと鷲掴みにした。これまで感じた事のない胸の柔らかさが掌全体に伝わってくる。
「んんっ!」
すると雛罌粟さんが再び艶やかな声を出した。
柔らかい感触とその艶やかな声がもっと欲しくて、僕はそのまま胸を揉み続けた。
「んっ! ……はぁ、はぁ……んんっ!」
雛罌粟さんは恥ずかしそうにしながらも僕に身を委ねていた。
僕はそんな柔らかい胸にある一箇所の固いところ、ピンク色に勃った乳首をそっと撫でてみた。
「んんっ! はぁ、はぁ……あぁ………」
すると雛罌粟さんはくねくねと体を動かしていた。
それは見ようによっては胸を僕の手に押し付けているようにも見える。
雛罌粟さんはさらに息を荒くして、物欲しそうな目で僕を見ている。
僕は彼女の胸を揉むのを再開しながら、今度は人差し指と親指で乳首もコリコリとイジり始めた。
「ひゃんっ!」
その瞬間、乳首からピュッと白い液体が噴き出てきた。
「え?」
突然の事に僕は思わず声を出してしまった。試しにもう一度乳首を摘むと、また白い液体が出てくる。
「雛罌粟さん、これって…………」
僕は噴き出てきた液体を指で掬って舐めてみた。僅かな甘さが口に広がる。
雛罌粟さんの方を見ると、彼女は恥ずかしそうに縮こまっていた。
「これって………母乳、ですか?」
すると雛罌粟さんは顔を小さく縦に振った。マジか………
「い、言っとくけど妊娠したわけじゃないよ。その……元々こういう体質なの」
たしかにそういう人がいると、前に何かで見た事がある。
「ちゃんと搾るようにはしてるんだよ。でもやっぱり変、だよね。何かごめ………ひゃうッ‼︎」
雛罌粟さんの申し訳なさそうな言葉を遮るように、僕は再び乳首を強く摘んだ。乳首から母乳が噴き出てくる。
僕はそれを舐めとると、次の母乳を求めて胸をイジった。
イジるたびにどんどん溢れてくる母乳を、僕は全て舐めとった。
その味がクセになり、僕の手は止まる事は無かった。それどころか加速している。
「あぁ! ふぅ……はぁ、はぁ……んっ、ちょ、吸いすぎ、んんっ!」
それにより雛罌粟さんはさらに声を大きくして気持ちよさそうに体を震わせている。
やがて気持ち良かったのか、雛罌粟さんの口からは少し唾液が垂れていた。
その姿に僕も興奮してきて乳首をイジる力と速さが一気に上がる。さっきよりも大量の母乳が噴き出てくる。僕はそれで口を潤した。
「んんっ、あ! はぁ、はぁ……ふぅ、んんっ」
しばらくイジっていると雛罌粟さんの吐息がより一層荒くなった。それでも僕は母乳を搾り取るように激しく胸をイジり続ける。出てきた母乳をゴクゴクと飲んでいく。
「ダメッ、それ以上は……無理無理……イクッ‼︎あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ‼︎‼︎」
すると雛罌粟さんの体が大きな声とともに、さっきよりも大きくビクッと震えた。
そしてそれと同時に乳首から、ビューッと大量の母乳が噴き出して、辺りを濡らしていった。