私はポツリとそんな事を呟いた後、ハッとした。
やだ、私何言ってるんだろう。ちょっと大人びてるとは言っても竜胆君高校生なのに!
大人が高校生相手に『結婚したい』はいくらなんでもマズいって!
「あ、あの竜胆君、今のは、ちょっと気にしないで………」
私は何とか弁解しようと竜胆君の方を向くと、竜胆君も何か慌てているように見えた。
顔を赤くして視線をキョロキョロさせている。その様子は何かを焦っているようにも堪えているようにも見えた。
その視線の先にあったのは、私の部屋に置いてあるクマのぬいぐるみだった。
花火大会の時に竜胆君が射的で取ったものの一つ。持ってても仕方ないからと、私にくれたものだ。
何気に彼からの初めてのプレゼント(本人おそらく無自覚)なので、私は嬉しくて部屋に飾っている。たまに一緒に寝たりなんかして………
竜胆君がそもそもそういう人に何か渡すという事をしない人なので、尚更嬉しかった。
今にして思えば、射的が異様に上手かったのも、本当の銃を使った事があるからなのかもね。
それにしても何でクマのぬいぐるみ?私は気になったので、それを手に取った。
「竜胆君、これがどうかした?」
「え⁉︎あ、えっと………その………」
竜胆君は顔を伏せてしまった。こんな格好だし仕方ないとは思うし私も恥ずかしいけど、そんなに?
そう思ってふとぬいぐるみを見ると、私はぬいぐるみの違和感に気がついた。
クマの首にあるリボンの一部が変に盛り上がっている。中に何か入ってるの?
私はリボンをペラッと捲ってみた。思った通り何かあった。
「ッ⁉︎………り、竜胆君………これ………」
それを見た瞬間、私は目を見開いて竜胆君の方を見た。竜胆君は顔を伏せたまま私の方をチラチラ見ている。
リボンの裏には一つのシルバーリングがあった。
「あぅ………あの、その………えっと………」
竜胆君はあたふたしっぱなしだ。目を泳がせて顔は真っ赤になっている。
「竜胆、君?これって………指輪?」
「は、はぃ………」
それは蚊の鳴くような声だった。
「そ、その………うぅ、み、罔象の………です」
え?…………それって…………
「わ、私への指輪、って事?」
竜胆君は小さく頷いた。
私は目の前の光景が信じられなかった。今私は、竜胆君から指輪を渡されたわけで、それは………
「えっと………その、これは………」
「は、はい…………あの、その……ふぅ。い、いわゆる………結婚指輪、みたいな………はぃ」
竜胆君からの………結婚指輪。
私は手の中にある指輪を見た。竜胆君が、私に、結婚指輪を………
私は心の奥底から何かが湧き出てくるのを感じた。とても温かい何かが。
それはだんだん私の目の前を潤ませていった。
「何で………ぬいぐるみの中に?」
「あ、えっと………本当は直接渡すのがいいかな、とは思ったんですけど………僕そういうの苦手で………だからここに隠しとけば、いつか気がついて………それで何となく返事貰えるかな、って………」
正直、全然気がつかなかった。
私は指輪をジッと見つめる。
するとその手に涙がポツリと落ちた。それは自分の涙だった。
それはポタポタと止めどなく落ちてくる。心から湧き出る熱いものが涙として流れ出てくる。
もう、本当に…………竜胆君は、こんな時でもブレないんだもんなぁ。
自分が苦手な事からは逃げる。自分の出来ることを精一杯頑張る。竜胆君はそういう子だ。
プロポーズだからといってそのスタンスを崩したり、挑戦したりすることはない。
渡すのが苦手なら、向こうが気がつくのを待とうというわけだ。
何とも竜胆君らしいやり方だ。
「み、罔象………?」
泣いている私を心配した竜胆君が、私の方をそっと見つめた。
「こ、これって………その、そういう事で、受け取っていいの?」
「…………はい」
竜胆君は小さな声で呟いた。
彼なりに勇気を出しての行動だったんだろう。気持ち伝えるのが苦手な竜胆君が、こんな事をしてくれるなんて………
けど………
「でも私、このままじゃ受け取れないな」
「え………?」
竜胆君はショックを受けたように愕然とした。
私はそんな竜胆君に指輪を突き出した。
「ちゃんと竜胆君の手で渡して欲しい。それと………竜胆君の口から言って欲しい」
ワガママかもしれないけど、好きな人が目の前にいるならそうして欲しいかな。
「ッ⁉︎………うん」
竜胆君は指輪を受け取ると、ゆっくり深呼吸を何度もして天を仰いでいる。こんなに緊張してる竜胆君初めて見た。
「そ、その………僕、こんな仕事やってるし、まだ学生だし。どうしても今は………というかもしかしたらずっと、精神的なものになるんだけど………」
そう言って竜胆君は大きく深呼吸すると、指輪を差し出した。
「僕と…………結婚してください」
決して大きな声ではなかったのに、その声は私の耳から離れない。
もっと遠回しな言い方あったのに、彼らしいストレートな言い方だ。
私………竜胆君にプロポーズされたんだ。
こんな年差で、襲っちゃったりもして、絶対にあり得ないと思ってたのに、今こうやって目の前で竜胆君が指輪を出してくれた。
その事にもはや嬉しいを通り越して、私はどこか無心に近い気持ちで涙を流していた。
「私で………私でいいの?………こんなに歳離れてて、君の事だって傷つけたのに………」
「いや、そもそも………結婚する気も無しに、人とこんな事しませんし。むしろ、僕みたいな犯罪者な子供でも、いいのかな、って………」
竜胆君は体を縮こまらせて、恥ずかしそうな不安そうな表情をしていた。
目の前にいる子が、ついさっき目の前で殺し屋を二人も殺した人とは思えないほどだった。
たとえこの子がどんな凶悪犯だとしても、私のこれまで見てきた彼は嘘じゃない。
賢くて、一人でのんびりするのが好きで、ちょっとダラけてるけど、いざって時の行動力が高くて、ちょっと恥ずかしがり屋で。
そしてどんな時も私の心の隣にいてくれて、大切な人のために全力になれる。私の最高の彼氏、いや………
「竜胆君………」
「は、はい………」
私は竜胆君の指輪を持っている手を握った。
「私、君と出会えてよかった。たとえ君がどんな人で、これから私達がどんな関係になるとしても、私は君の事………大好きだよ」
これから危険な事があるかもしれない。もしかしたら別れざるを得なくなるかもしれない。ずっと中途半端な関係のままかもしれない。
けど、たとえこれからがどうであっても、今は今の想いを貫きたい。後の事は全て背負う覚悟だ。
大切な人のためにどんなものでも背負う。それが私の正しさだから。
「竜胆君………結婚しよう♡」
「…………はい」
竜胆君は頷くと、私の左手を握った。これまでで一番温かい手だった。
薬指に指輪をそっと嵌める。
「たぶん迷惑かけちゃうけど、絶対に………守る。幸せにするから」
「違うでしょ、二人で幸せになるの。私だって君の事、幸せにしたいな」
僕達は身を寄せて、ギュッと抱き合った。お互いの肌が直に触れて、その温かさに身体が溶けてしまいそうだ。
「私、竜胆君の奥さんになれたんだ………嬉しい♡」
「僕も………今度は、ちゃんと守れた………失わずに、ここにいる………」
竜胆君の声は、どこか震えてうわずっているように聞こえた。
私達は、ジッと見つめ合った。竜胆君の目は少し潤んでいるように見える。
自然と顔が近づいていく。竜胆君の熱が離れても伝わってきた。
そしてゆっくりと唇を重ねた。
その時竜胆君は、私の旦那さんは殺し屋になってから初めて涙を流した。
一瞬のような長時間だったようなプロポーズをして、僕は何とOKが貰えた。今までのどんな殺し依頼よりも緊張した。
その証拠のように僕達は唇を重ねていた。自分が泣いているなんて感じないほど、満たされた気持ちだった。
僕………気持ちだけだけど、罔象と結婚出来たんだ。
無理だと思ってた。こんな性格の子供で、殺し屋である事もバレた。一緒にはいてくれても、プロポーズなんて引かれると思ってたのに。
僕の手は血で汚れている。これまで殺したたくさんの人達、そして父さんや母さんの血が染み込んでいる。
罔象はその手を握ってくれた。そして側にいてくれる。
今度こそ絶対に守り切る。殺し屋は大切な人と縁を切るんじゃない。殺し屋だからこそ絶対に側にいて幸せにする。
僕達は名残惜しげに唇を離した。さっきまでの事が恥ずかしいような嬉しいようなで、目を合わせていいかどうかに迷う。
「あの、さ………竜胆君」
「何?」
「その………君は、将来子供とか欲しい、の?」
そう言われて、僕は思わずドキッとしてしまった。それって、つまり………
「正直、分からないです。罔象と一緒にいて、子供がいてもいいかなとは思う。けど、現実的に考えたら、ね」
罔象と結婚して子供が出来れば今のままは難しいだろう。そう思うと難しいと思ってしまう。
「そっか………それならさ、いつ欲しくなってもいいように、今から練習しない?」
「え………?」
罔象は僕から身体を離すと、ベッドに横になった。
そして顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしながらも、濡れている秘所をくぱぁっと開いた。
「ピル飲んでるから妊娠はしないけど、させるつもりで………シて♡」
罔象を………妊娠、させる。
もちろん今の罔象が妊娠をするわけない。そう分かっていても、僕の興奮は止まらなかった。
大好きな人が、僕と本気で愛し合ったことを形を残す。気持ちだけでも心が満たされる。
僕はズボンと下着を脱いだ。罔象も髪を解いて向かい合う。
「罔象………挿れるよ」
キスマークのついた秘所に僕のモノを当てがった。秘所から湧き出る愛液が僕のモノを濡らした。
「んっ………竜胆君………きて♡」
「あぁ」
罔象はそっと手を伸ばしてきた。僕はその手をギュッと握る。その左手の薬指にはシルバーリングが、月明かりを反射して輝いている。
僕は腰に力を入れると、グッと前に進めて一気に僕のモノを秘所に挿入した。
膣内はとても締まっていたが、溢れ出る愛液のせいか僕のモノは一気に最奥まで届いた。
膣内の壁を押しのけて、罔象の最奥に僕のモノが突き刺り子宮口まで届いた。
「んああぁぁぁ──────────ッッッ‼︎‼︎♡」
僕と繋がった罔象は一気に絶頂まで押し上げられたようだ。身体を仰け反らせて全身をガクガクッと震わせている。
秘所からはプシャッと潮が噴き出て僕の体を濡らした。胸からも僅かだが母乳が噴き出て、胸に垂れている。
膣内は激しく痙攣して、僕のモノから精を搾り出そうと蠢いているのがよく分かる。
僕のモノが膣内にガッツリ掴まれたような感覚がした。膣内のヒダが僕のモノに吸いついてくるようだ。
さらに中は愛液で満たされていて、熱いそれが僕のモノに絡んでいる。僕のモノが罔象の熱に染まっている。
「くっ!」
温かくてキツい膣内に僕は思わず果てそうになるが、歯を食いしばって堪えた。
これ………ッ、あんまり保たない、かもッ!
「罔象ッ………挿れただけでこんなにイッたのか?」
「あっ………あっ………だ、だってぇ………私、また竜胆君と繋がれて………一つになれたんだよ………嬉しすぎて、もう………♡」
そう言う罔象の目からは涙が流れていた。顔を真っ赤にして嬉しそうに涙を流す罔象に、僕は心を撃ち抜かれた。
か、可愛すぎる!
僕は握る手に力を込めると、腰をグリッとさらに奥にねじ込むようにする。
「んあっ!………竜胆、くん?私、まだ………イッてて………」
「ごめん、我慢出来ない………ッ」
「そっか………うん、いいよ………遠慮、しないで」
僕は手を離すと罔象の腰を掴んだ。もう限界だ。罔象を、めちゃくちゃにしたい。
僕は大きく腰を引くと、それを勢いよく打ちつけた。じゅぷんッと愛液の飛沫が飛んだ。
少し子宮口から離れた僕のモノが、再び肉壁を貫いて子宮口に刺さる。
「ッッッ‼︎⁉︎ああぁぁぁぁぁぁぁぁ──────────ッッッ‼︎‼︎♡♡♡」
さっきの絶頂も退いていないにも関わらず、罔象はまた絶頂へと昇り詰めた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
評価、感想等ありましたら、ぜひよろしくお願いします。