「………っと、これで全部だな」
僕はスマホで道を確認しながら言った。
僕と東風、そして水鶏と出かけてから数時間。水鶏の攫われたルートを何とかして確かめようとしていたわけだが。
「全滅かぁ………まぁ何となくそんな気はしてたけど」
僕の予想は見事に全滅。朝の話を聞いていて、何となくそうかなとは思っていたんだけど。
「パパ?どうかしたの?」
僕と東風の間で僕達と手を繋いで歩いていた水鶏が、僕の方に顔を向ける。
一応何かあった時に顔を隠せるよう、東風が水鶏の服装をパーカーにしてくれた。
ちなみに東風は薄手のブラウスにロングスカートだ。コイツ服何着持ってきてんだ?
「ううん、何でもない。お散歩、楽しいか?」
「うん!」
水鶏は元気いっぱいに答えた。よっぽどお出かけが楽しいみたいだ。
「やっぱり途中まで別の方法で連れて行かれたんでしょうか?」
「だろうな。それも結構複雑なやり方で」
歩きで遠くまで連れて来られた可能性があるから、車のルートだけ調べてもどうしようもない、か。
「それにしても不自然だな。まるで何かから逃げているみたいだ」
「それは、誘拐なんてしたんですし、警察に捕まりたく無いんじゃないですか?」
「いや、さっき来る前に調べたら、まだ行方不明届が出ていなかった。何かしらの影響で届が出ないようになっているのかも。犯人の意図的に手回してな。となると、犯人からしたら警察は怖くないはずだ。それならこんな複雑にしてまで、警察を気にする必要は無いはずだ」
「けどそうじゃない、という事は………この人達警察以外からも逃げてるんですか?」
「あくまでも可能性の話ね。綿密な計画ってのは確実かな」
それにしても、真相は見えずに事件の危険性だけが明らかになっていくな。
「とりあえず一旦家に戻るか」
「そうですね」
僕達はそのまま家に向かった。そろそろお昼時だし、水鶏もお腹減っただろ。
その道の途中で、僕達は水鶏を拾った場所を通りかかった。
するとそこから車が飛び出してきた。その車はそのまま車道に入って走って行く。
「あ!」
「どうした、水鶏?」
「あの車、私が連れて行かれた時に見たやつだよ」
「何⁉︎」
僕は慌てて追いかけるが、もう車は見えなくなってしまっている。しまった、ナンバープレート見るの忘れてたな。
まさか、あの路地で水鶏を探していたのか?
僕は路地の中に入って行く。
足跡がたくさんある。まだ新しいものだ。今のヤツらのもので間違いないだろう。
特に手がかりになりそうなものは無し、かな。近くに監視カメラがあったはずだ。帰ったらその映像を観よう。
それにしても向こうは水鶏がどんな風に逃げたか、ある程度は把握してるみたいだな。
それなら逃げたルートを辿ってみたら、今みたいなヤツらがいるかもしれない。
「東風、先に戻ってお昼ごはんの準備してもらっていいか?僕は水鶏の逃げてきた道を調べたいんだけど」
「そうですね、分かりました。それじゃあ先に失礼します」
東風が僕達から離れようとする。
「ママ、行っちゃうの?」
「色々やるべき事があるからな。何、僕達もすぐ終わったら帰るよ。それまで、いいか?」
まぁ本音を言うと、いよいよヤクザと接触する可能性があるから、東風には早めに逃げてもらいたいってだけだ。
本当は水鶏もなんだけど、この子いないとルート分からないし。
「うん、分かった」
「よし、行くか」
りん兄と水鶏ちゃんと分かれて、私はりん兄の家に戻った。
二人は水鶏ちゃんの逃げてきた道を調べてくるつもりみたいだ。殺気の車の事が気になるのかな。
ちょっと危険かな、とは思うけど、りん兄なら大丈夫だろう。
私は先に帰ってご飯の準備しないと。
まさかこの歳で一人っ子の私が子供のお世話をする事になるなんて、思いもよらなかった。
けど水鶏ちゃんといるのは楽しいし、りん兄も手伝ってくれている。そう思うととても充実しているようにも思える。
家に着いた私は手を洗ってそのままキッチンに向かおうとした。しかしそこでハタと止まる。
「少し汗臭いかな?今日結構暑かったし」
私の肌にはうっすらの汗が流れている。午前中ずっと外にいたからなぁ。
せっかくならちょっとだけシャワーでも浴びようっと。
私はそのまま脱衣室に方向転換した。近くに洗面台があったので私の姿が映し出される。
今回のお泊まりで、お気に入りの服をいくつか持ってきた。
りん兄、少しは綺麗だって思ってくれたかな?って、そんな事気にしてるわけないか。
こういうところで少しでもアピールしたいんだけどなぁ。せっかく長い時間二人でいられるんだから。
私は脱衣室に入ると、ブラウスのボタンに手をかけた。一つずつ外していく。
スカートも脱いで下着姿になると、背中に手を回した。手探りでブラのホックを外す。
肩紐をズラしてブラを外した。露わになった胸が軽く揺れる。胸、また大きくなったかなぁ。
学校で人の目を集めてしまうから、結構コンプレックスだったりするんだけど。
下の下着も脱いで私は浴室に入った。
シャワーから水を出して身体に浴びせていく。水滴が身体のラインに沿って流れていく。あぁ〜気持ちいい。
そういえばご飯どうしよう。お昼過ぎてるし、あんまり重いと水鶏ちゃんが夕ご飯食べられなくなっちゃう。
二人共早く帰ってくるかな?というか、なんだかんだでこの生活に早くも慣れつつある。
水鶏ちゃん、最初は怖がってたけど、今は私達と打ち解けてくれてすごい嬉しいな。
でも何かの事件に巻き込まれてるんだよなぁ………あんなにいい子が何でだろう?
元気で明るくて、絵を描くのが大好きなただのハーフの女の子。麻薬だのヤクザだのとは無縁そうなのに。
まぁ関係ないか。何があっても、水鶏ちゃんは私の家族だ。
私の事ママって呼んでくれるの、結構嬉しかったりするんだよね。
大切な家族は、ちゃんと守らないと………あんな事、絶対にさせたくない。
それにしても成り行きではあるけど、こうやってりん兄の家にお泊まり出来たのはラッキーだよね。
りん兄が雛罌粟さんと形だけではあるけど結婚して、諦めないって決めたのはいいけどどうすればいいか分からなかった。
そんな中でいきなりやって来たお泊まりだ。
しかもパパとママって………水鶏ちゃんの中だと、私達って夫婦、とかに見えてるって事かな?
ちゃんと水鶏ちゃんのお母さんでありたい、というのももちろんだけど、それと同じくらい、りん兄の良き奥さん(仮)でもありたいと思っている。
りん兄とこんな風に一緒に生活するの、夢だったんだ。昔は出来なかったし。
一緒にご飯食べて、ちょっとした趣味の時間を共に過ごして、二人で協力して家事をこなして、夜は同じ布団で寝る。
家族としてなんて事のない当たり前の生活、そんな生活をりん兄と一緒に過ごせるのがすごい楽しい。
正直昨日水鶏ちゃんがりん兄をお風呂に誘った時、一緒に入れないかなと思ってたくらいだ。
りん兄は雛罌粟さんと結婚しても、私に変わらず接してくれる。それがりん兄の良さだとも思ってる。
だから絶対に諦めない。りん兄がどうなろうと、いつか絶対に振り向かせてみせる。
そしたらデートしたり、今回みたいにお泊まりしたり、さらに…………
いや、それはいくらなんでも………けど、想像するくらいなら………
そう思うと、身体の奥がじんわりと熱くなったように疼いた。
「んっ………」
あぁ………まただ。そういえば最近してなかったっけ。けど、ここでは………
本当………私も変わっちゃったよね。昔みたいにりん兄の隣にいるだけじゃ、満足出来なくなってる。
もっと深く求めたくなって、そうするとどうしても身体が疼いてしまう。
体験したことが無いからこそ、そういうことを想像してしまう。我ながら汚れたなぁ。
私は浴室にある椅子に座った。それでも当たるシャワーの水が、私の身体に刺激を与える。
私は自分の身体を触った。洗う時とはまた違う、何かを求めるような手つきだ。
「はぁっ………んっ、あぁ………」
そういえば
なんでも雛罌粟さんの実家で、隣に
壁と廊下を挟んでも聞こえてくる水音と二人の求め合う声。分さんはさぞ辛かったんだろうな。
それに春休みの時、そういう事をシかけている二人を見た。どう見てもりん兄から求めてたな………
あんなの見せられたら、私だって気持ちが止まらなくなる。
少なくともあの二人は一線を越えている。それを羨ましく思う自分に、何とも言えない気持ちになる。
私も、そんな風に求めて欲しい。
私は自分の胸を左手で撫で回した。それからむぎゅっと揉みしだく。
胸がむにゅんと形が変わって、ゾクゾクッと快感が駆け上がってくる。
「あぁっ!………んっ!」
私は手を止める事無く、胸を揉み続けた。
一度快感が与えられると、もっともっと欲しくなる。水で身体を冷ましてるはずなのに、シャワーの水圧の刺激で熱くなる一方だ。
こんなにヤラシかったら………りん兄に嫌われちゃうかな?
でも、私を置いてりん兄がそういう道を進んでいく事に寂しさを感じる事もあって、それが最近の自慰の回数を増やしてる気がする。
隣にいるだけじゃない、もっと激しく私を求めて欲しい。無理だと分かってても、その気持ちは止まらない。
私は掴んでいたシャワーを下の方へと持っていく。それと同時に秘所の辺りが熱くなっていく。
もうすぐでりん兄達帰ってくるかもしれないのに………こんな事、でも………
そんな心の静止も無意味で、シャワーの水が私の秘所に勢いよく降りかかった。
「んん〜〜〜〜〜〜〜ッ‼︎」
シャワーの水圧が私の秘所に刺激を与えた。胸よりも強い快感が駆け巡る。秘所の熱が増した。
何これ………気持ちいぃ………
「んんっ!はぁっ!………あっ!あぁっ!はぁんっ!………そこッ、んあっ!はぁっ!」
私は胸を揉んだまま、シャワーを秘所に近づけた。シャワーの強い水圧が秘所に絶えず強い快感を流してくる。
どんどん気持ちと熱が膨らんでいき、胸を揉む手も激しくなる。
「ひゃっ!はぁっ!………んあっ!あっ!あぁっ!………んっ!はぅっ!んあっ!」
浴室の中に、私の嬌声と強いシャワーの音が鳴り響く。
けど………これじゃあ足りないよぉ………私は、もっとりん兄に求めて欲しい。
シャワーを止めてその場に置く。その手が太ももを這って秘所へと向かっていく。
私、りん兄の家のお風呂で何してるんだろう………止めないと………いけないのに。
そうは思っても、手は止まらない。
私の頭に浮かぶのは、現実する事は無い妄想だ。
ベッドの上で、私に覆い被さるりん兄。お互い何も身につけていなくて、身体には汗が流れている。
唇を奪われて、りん兄は私の身体に手を這わせてくる。私もりん兄の身体を求めるように撫でていく。
私は指をそっと秘所に触れさせた。
「んあっ!」
シャワーの水とは明らかに違う、とろっとした液体が指につく。
どうしよう………こんなに………
私はそっと指を動かして、秘所をイジっていく。シャワーとは違う、くちゅくちゅとした水音が聞こえてくる。
頭の中ではヤラシイ妄想が進んでいた。
りん兄が私の胸を鷲掴みにする。さらに胸の先に吸いついた。痕がつくほど強く吸っている。
前に雛罌粟さんについてたキスマーク、私にもつけて欲しいな。
そしてりん兄の指が、私の秘所に入ってくる。ビリビリした快感が退くのも待たずに、りん兄が指を動かす。
膣内が激しく掻き回されて愛液が溢れ出す。
私は秘所から溢れてくる愛液を拭うようにして、指を動かしていく。
「はぁっ!んんっ!あぁあぁぁッ‼︎………んあっ!ひゃっ!………りん兄ッ、りん兄ッ!………はぁっ!ひゃっ!あっ!あっ!あぁっ!」
最近溜め込んでいたせいか、限界が目の前に来ている。
指の動きが少しずつ激しくなる。こだまする水音が嫌でも聞こえてくる。
りん兄は私から少しだけ身体を離すと、向かい合う。
そして私の秘所にりん兄のが入ってくる。
感触は分からない。でも私の身体が喜びに満ちる。
りん兄は私と手を繋いで激しく腰を動かした。激しく私を求めてくれる。
そのうちにお互い限界が迫ってくる。私達は抱き合って淫らな音を響かせる。
そしてりん兄が自分のモノを、私の一番奥まで押し込んできた。それと同時に私も絶頂に達して………
「んはぁあぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ‼︎」
私は駆け上がってきた快感に身を任せた。身体をガクガクッと震わせて腰を浮かせた。嬌声が浴室に響く。
左手に力を入れて胸をむにゅんと握りつぶした。秘所から愛液が噴き出して手にかかる。
絶頂が退いた私は、クタッと脱力した。ぼんやりとした倦怠感が身体を襲う。
やっちゃった………りん兄の家の浴室で………
「はぁっ、はぁっ………んっ、りん兄………」
私は手にかかった愛液が滴るのを感じながら、愛する人の名前を呟いた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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