「み、罔象………その格好………」
僕は目の前の罔象の格好に思わず呆然と立ち尽くしていた。
今の罔象は、普段身につけているエプロン以外何も着ていない。至るところから素肌が見え隠れしている。
しなやかな四肢が剥き出しになっていて、シャワーを浴びて間もないからか肌は上気し、湿った黒髪が日の光を反射していた。
胸がエプロンを上から押し上げている。横からはみ出していて、谷間もはっきりと見えている。
やっぱり恥ずかしいのかモジモジしていて、落ち着きなく僕を見た。
その様子に僕は、何かを言う前に動いていた。
「えっと、その………り、竜胆君が喜んでくれるかも、って思ってやってみたんだけど………どうか、わっぷ⁉︎」
罔象が言い終わる前に、僕は彼女を抱きしめていた。求めたいという気持ちが伝わるように、力強く。
お互いに触れ合い、罔象の温かさや心臓の鼓動が伝わってくる。さっきまでよりも比べ物にならないほとに熱く、早くなった心音が強く伝わってきた。
「り、竜胆君………」
「罔象………!」
僕は彼女の名前を叫びながら、自分に押し付けるように強く抱きしめる。
前から罔象はエプロンが一番似合うと思ってたけど、まさかこんな事までしてくれるとは。
いつも見ているエプロンだからこそ、背徳的な感情が湧き上がる。
「すごい………綺麗だよ。やっぱりエプロン似合うなぁ」
「ッ‼︎…………ありがとう♡んんッ♡‼︎」
堪らなくなった僕は、罔象の胸元に吸いついて痕をつけた。
僕の中で異常なほどに興奮が高まってきた。今すぐにでも罔象を押し倒そうとする。
「ちょ、ちょっと待って!………その、朝ご飯の準備、キリの良いところまでやらせて、ね?」
「あ、うん………」
本能に任せて襲おうとしてしまった………情けないなぁ………
僕が離すと、罔象はキッチンへと戻った。顔を真っ赤にして僕の視線を気にしながら戻っていく。
後ろはほとんど隠されておらず、罔象が歩くたびに柔らかそうなお尻が小さく揺れる。
「ねぇ………近くで見てても、いいかな?」
「うん………いいよ」
僕はキッチンの方に周り、料理をする罔象をジッと見ていた。
半裸の状態の罔象を目の前に、僕は抱きつきたい思いを何とか堪えて見ていた。僕の視線を気にしてるからか、いつもより動きがぎこちない。
それにしても………
「まさかコーヒー淹れるためにコーヒーメーカーを持って来ていたとは。どうりで荷物が大きかったわけだ」
「せっかくお泊まりするんだもん。朝から私のコーヒー飲んで欲しくて」
そう、罔象はお店からコーヒーメーカーや豆を持ってきていた。そんなわけで今罔象は目の前でコーヒーを淹れてくれている。
その動作はとても美しく、格好も相まってとても艶やかだ。それを見てるだけで理性が削れてしまう。
「これで………よし!カップに注いだし、後は、ひゃあッ⁉︎」
いよいよ我慢出来なくなった僕は、後ろから罔象を抱きしめた。しっとりとしてハリのある素肌が心地よい。
「ちょ、ちょっと竜胆君!まだ途中で………というか、包丁とか置いてあるんだし、危ないでしょ………」
「ごめん。でも………我慢出来ない。それに………罔象、太ももがすごい濡れてるよ?」
僕は罔象の太ももに手を滑らせた。そこは何か液体が流れて濡れている。
「さっきまでは濡れてなかったのに」
「んはぁっ♡………い、イジワルぅ………」
罔象を抱き寄せて彼女の身体に手を這わせる。
「ひゃっ!………竜胆君、そんなジッと見ちゃ………それに目、すごいギラギラしてるし」
「罔象のエプロン姿………いつも綺麗だなって思ってた。すごい似合ってる」
そういえば、出会った時もエプロン姿だったな。落ち着いていて、大人っぽい印象だった。
「あ、ありがとう」
赤いエプロンが申し訳程度に罔象の身体を隠して、露わになっている素肌には汗が滲んでいる。
罔象は僕の目を見つめた。どこか嬉しそうに呟く。
「め、召し上がれ」
「いただきます」
僕はまず罔象の唇を奪った。罔象の口腔内で貪るように激しく舌を蠢かせる。
「んんッ♡‼︎んあッ、ぢゅるるるッ♡‼︎れろっ、んくっ………はぁッ!んくッ、んんッ♡‼︎ぐちゅぐちゅッ、んあッ、ふみゅッ♡………れろっ、んッ、ぢゅ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡‼︎」
めちゃくちゃになりそうなほどに激しいキスを堪能しながら、僕は罔象の胸をエプロンの上から鷲掴みにした。
「んんッ♡‼︎」
僕の指が罔象の胸に沈み、エプロンにシワを作る。そのまま僕は胸をこね回した。
「んあぁッ♡‼︎ひゃッ、はぁんッ♡‼︎んむぅッ………ぐちゅッ、ぢゅるるるるッ♡‼︎んはぁッ♡………あむっ、れろっ………んくッ、ぐちゅぐちゅッ♡‼︎ぷはぁッ♡‼︎」
僕は唇を離すと、エプロンの胸の辺りを真ん中に寄せて、胸を露わにさせた。露わになった無意識がぷるんっと揺れる。
赤い痕の残る乳首は硬くなっていて、白濁の母乳が垂れていた。
垂れてきた母乳を胸に擦り付けるように、僕は乳首をクリクリとイジった。弾いたり引っ張ったりして母乳を搾っていく。
搾られた母乳がポタポタとまな板の辺りに滴り落ちていく。
「ちょ、んあっ!………ちょっと………料理に母乳が入っちゃう、でしょ………」
「それはそれで、味わいたいな」
「何言って、ひゃあッ♡‼︎りんどぉく、はぁんッ♡‼︎」
罔象は前に倒れないようにしながらも、快感を受けてビクビクッと震えている。
僕はひたすらに母乳を搾った。辺りがどんどん母乳に塗れていく。
「んあッ♡!む、胸ぇ………すごい、熱いのぉ………めちゃくちゃにして………ミルク、いっぱい搾って飲んでぇ………♡」
僕は頷くと乳首に吸い付いた。マッサージをするように揉みしだくと、舌を這わせて甘噛みする。
「あぁッ♡………それぇ、きもひいぃ………♡」
罔象の額には汗が浮かび、唾液でベトベトになった口から艶やかな声が漏れている。
「ひゃあんッ♡‼︎はぁッ、んんッ♡‼︎」
罔象の身体が小刻みに跳ねて、それに合わせるように胸の先から母乳が噴き出した。
甘くてすごい濃い味が口の中に広がった。待ち望んだ味に、背筋がゾクゾクッと震える。
僕は胸をめちゃくちゃに揉みしだきながら、ゴクゴクと喉を鳴らして母乳を飲んでいく。
胸は指が跳ね返りそうなほどに張っていて、限界が来たかのように激しく母乳が噴き出す。
「んんッ♡‼︎ひゃあッ♡‼︎だ、ダメぇッ♡‼︎そんなに飲んだらぁッ♡‼︎ひゃうッ♡‼︎イくぅッ♡‼︎はぁんッ♡‼︎あッ♡!あッ♡!あッ♡‼︎ひゃあぁあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡‼︎」
罔象の艶やかな嬌声がキッチンに響き渡る。罔象の絶頂に押し出されるように、母乳の噴き出す量が増える。
エプロン姿で母乳を噴き出す罔象は、何とも淫らで魅力的だった。ドクドク溢れる母乳を残さず飲んだ。
それから僕はとにかく罔象の身体に吸いついた。滲む汗も舐め取り罔象の身体にキスマークをつける。
それでもエプロンは脱がす事なく、露わになっている肌に吸いつく。
「んんッ♡‼︎あぁぁッ♡‼︎………そ、そんなッ!そこ、舐めちゃ、ひゃあんッ♡‼︎」
罔象は何度も絶頂に追いやられて、身体がビクビクッと震えている。僕はエプロンをめくって脚を開かせた。
愛液に塗れてとろとろになっている秘所が、目の前に晒された。
「罔象、ここ………すごい美味しそう」
「い、いやぁ………愛液、止まらないのぉ………♡はぁんッ♡‼︎」
僕は秘所を指先で撫でた。溢れ出した愛液がべっとりと指につく。甘酸っぱい匂いが鼻腔をくすぐる。
それに惹かれて僕はしゃがんで秘所に舌を這わせた。舌先で愛液を舐めとる。
「やぁッ♡!はぁんッ♡‼︎………ぴちゃぴちゃって、音立てないでぇ………♡また、イッちゃうぅ………んんッ♡‼︎あしぃ………立てなくなるぅ………♡ひゃあぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡‼︎」
秘所からは愛液が絶えず溢れ出していて、罔象は快感でガクガクッと脚が震えている。僕に抱きつきながら床に膝をつく。
その時全身に快感が走った。罔象がズボン越しに僕のモノに触れたからだ。
「竜胆くんの………ズボン越しでも熱い………パンパンになってるし、出しちゃうね♡」
罔象はズボンを下ろして大きくなっている僕のモノを出した。
「罔象………もう、いいかな?ちゃんと味わいたいんだけど」
「………いいよ♡」
僕は罔象に手を差し伸べて立たせた。罔象がまな板の前に手をついて、僕にお尻を向ける。
向けられたお尻を優しく撫でて掴んだ。
「んっ………君の、すごい熱い………私で、気持ちよくなってね」
「うん。挿れるよ」
僕は自分のモノを秘所に当てがうと、思いっきり腰を前に進めた。僕のモノが一気に罔象の中に飲み込まれる。
「ッッッ♡‼︎んあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡‼︎」
膣内はぬるぬるでとても熱い。僕のモノを強く締め付けて精を搾り取ろうとする。
罔象の絶頂が退くのを待たずに、僕は腰を振り始めた。僕のモノが罔象の奥に何度も強く突き刺さる。
「んあっ!ちょ、待っ、はぁんッ♡‼︎そ、そんなッ、いきなり、あぁッ♡‼︎激しぃ、ひゃ、あぁっ!はぅんッ♡‼︎んんっ!あ、ひゃあんッ♡‼︎」
罔象は僕が突くたびに喘ぎ、快感に身を委ねた。
膣内を満たす愛液が僕のモノの滑りを良くして、僕のモノは深く突き刺さる。
僕と罔象の腰がぶつかり合う音や結合部からの水音、罔象の嬌声が混ざり合ってキッチンに鳴り響く。
激しく突く事によって罔象の胸が激しく揺れた。先からは母乳が噴き出し、辺りに飛び散っている。
それを止めるように僕は罔象の胸を後ろから掴んだ。優しく撫でたり強く掴んだりして、緩急を与えながら胸を揉んでいく。
「ひゃあッ、はぁんッ♡‼︎そ、そんな風にしたらぁ、はぅんッ♡‼︎
また、イッひゃうぅ………んあっ!んんッ♡‼︎」
罔象の奥からどんどん愛液が湧き出て、僕のモノへとまとわりつく。膣内がキツく締まって僕のモノを扱いていく。
艶やかな罔象の様子に僕の動きは激しくなり、水音が大きくなっていった。
「くっ………罔象!すごい、締まるッ」
「ひゃあんッ⁉︎竜胆くんの、また大きく、はぁんッ♡‼︎奥、いっぱい突いてぇッ‼︎おま○この奥、思いっきり突かれるの、だいしゅきぃッ♡‼︎」
掴んだ胸を揉みしだき乳首を指先でイジる。母乳がビュ──ッと噴き出して、辺りを白濁に色付ける。
さらに背中に舌を這わせて強く吸い付いた。真っ赤な痕をまた作っていく。その度に膣内が締まっていった。
「は、はぁんッ♡‼︎ひゃうんッ♡‼︎だ、ダメぇッ!それ、んんッ♡‼︎おっぱい搾ったり、キスマークつけたりしたらぁッ♡‼︎ッッッ♡‼︎力、抜けちゃうぅッ♡‼︎りんどぉくんッ♡‼︎」
裸エプロン状態の罔象は乱れきっていて、舌を出してひたすらに喘いでいた。
お互い汗をかきながら欲望をぶつけ合い身を委ねている。
「罔象!罔象!………もう!」
僕は手を秘所の辺りに持ってくると、ぷっくりと膨らんだ肉芽を強く摘んだ。それと同時に唇を重ねて塞ぐ。
その瞬間、罔象は絶頂に達した。膣内がさっきとは比べ物にならない程に締め付けてくる。
「ッ‼︎」
あまりの締め付けに僕も絶頂に達した。僕のモノから罔象の中へと精が放たれる。
「ッッッ♡♡♡‼︎むぅぅッ♡‼︎ぢゅるるるるるッ♡‼︎んんッ♡‼︎んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡‼︎‼︎‼︎」
僕の精が罔象の中に注ぎ込まれて、罔象の腰が激しく震えた。膣内が蕩けそうなほどに熱くなる。
結合部の隙間から潮を噴いて僕の手にかかった。母乳は押し出されるように飛び散っている。
口移しに罔象の嬌声が僕に流れ込んで頭の中で響いてくる。頭がボーッとなるほどに気持ちいい感覚だ。
精は止まる事なくドクドクッと注がれて、僕は体の力が抜けていく。それでも快感を求めるように腰を押しつけた。
塞いだ口から舌が僕の口腔内に入り込んで、絶頂を伝えるように暴れている。
やがて精が出終えると、強烈な倦怠感が僕達を襲う。
罔象の表情は蕩けきっていて、口の周りは唾液に塗れ、ぼんやりとした目で僕を見つめている。
「ぷはぁッ♡‼︎………はぁっ、はぁっ………り、りんどぉ、くん♡しゅごぃ、あつぃ、きもひよかったぁ………♡」
「罔象………美味しかったよ」
僕達はそのまま抱き合って、お互いが落ち着くまで待った。ギュッと手を握る。
「んっ………はぁ♡大好き、竜胆くん♡」
「罔象………すごい気持ちよかったよ」
しばらくして、僕は罔象から自分のモノを引き抜いた。注いだばかりの精が秘所から溢れてくる。
向かい合うと僕達は抱き合って唇を重ねた。そしてギュッと強く抱きしめると服を着直した。罔象は裸エプロンのままだが。
「もう、激しくシすぎだよ………気持ちよくて、腰抜けちゃうかと思った」
「罔象がそんな格好してるからだよ。エプロン、本当によく似合ってる」
「それなら、いっぱい見て♡もっとギュッてしてぇ♡ちゅ〜しよぉ♡」
それからしばらく抱き合ってキスをした。そして動けるようになると、僕達は体を離した。
「んっ………もう、キッチンが母乳塗れに………って、あぁ!コーヒーに母乳入っちゃってる!」
そう言われて見てみると、淹れてくれたコーヒーに白濁の模様が浮かんでいる。それもたくさん。
「あぁ、待っててね。今淹れ直して………って、竜胆君?」
僕は近くにあったスプーンでコーヒーを混ぜるとそれを飲んだ。
「うん………すごく美味しい」
「え?」
罔象が首を傾げる中、僕はもう一口飲んだ。
「なんていうか………罔象の味がする」
罔象が僕のために考えてくれたブレンドで、罔象の手で淹れてくれて、さらに罔象の母乳が入ったコーヒー。
深みのある苦味に程よい甘さが混じり合って、もっと飲みたくなる。
理屈というより精神的なものではあるけど、罔象を近くに感じて心の底から落ち着くようなコーヒーだ。
「僕は、すごい好きだな」
「そ、そう?まぁ、君がいいならいいけど………」
「うん。ありがとう、罔象」
僕はコーヒーを飲み終えると、罔象と抱き合った。
「へへっ………一年前に私がこの家で君を襲ったのに………今は君に襲われちゃった♡」
「それくらい僕が罔象を………だ、大好きになったんだよ」
そう言って僕は罔象のおでこに唇を触れさせた。罔象が驚いたように固まる。
「え?………今」
「たまには僕から、いいでしょう?」
「………ふふっ、ありがとう♡」
罔象は微笑んで僕の額に唇を触れさせる。僕達はそのまま抱き合って、お互いの気持ちを囁き合った。
罔象を美味しくいただいた後、僕達はそれぞれシャワーを浴び直し(また襲いそうだったので別々に)、朝ご飯を食べ終わった僕はリビングでのんびりしていた。
罔象もはキッチンでお弁当作りの真っ最中。ちなみにもう服は着ている。個人的にはもうちょっと見たかったんだけどなぁ。
というか今さらだけど買い物の時にちゃんとお弁当の事も考えて買ってたんだなぁ。本当にすごいよ。
「ふぅ、お弁当もこれでよしっと」
すると罔象はこっちにやって来た。僕の隣にそっと座る。やっぱり普通のエプロン姿も綺麗だなぁ。
「これ、お弁当に入り切らなかったキウイ。食べる?」
罔象が手に持っているパックには、皮を剥いたキウイが二切れ入っている。
「お!食べる食べる」
「それじゃあ………はい、あ〜ん」
罔象はキウイを一切れ摘むと、僕に差し出してきた。僕は罔象の指ごとキウイにパクついた。
甘酸っぱい味を堪能すると、罔象の指についた果汁も舐めとって口を離す。
「んっ………そんなにがっつかなくても、まだ一切れ残ってるから」
罔象はもう一切れのキウイを取り出して僕に向ける───事はせず、自分の口に運んで咥えた。
そしてキウイを咥えたまま、顔をこっちに近づける。その目は僕をジッと見つめている。
「んっ」
も、もしかして………そういう事か?
僕は罔象へとゆっくり顔を近づけた。罔象とは反対側からキウイを咥えた。
ほんの少し食べ進むと、罔象も食べ進めた。キウイは細長いわけではないので、すぐにお互いの唇が触れ合った。
「んちゅ………」
それから僕達はキウイを食べ進めながら、お互いに口を重ねた。
あっという間にキウイは食べ終わったが、それでも僕達は唇を離さない。
むしろ僕は罔象を抱きしめると、より深く唇を触れ合わせた。躊躇わず舌を罔象の口腔内に侵入させた。
「んんっ、くちゅっ………んくっ、ちゅるっ、んあっ………んっ、れろっ、んちゅっ、んくっ………」
気持ちよさそうに身体を震わせた罔象の身体の力が抜けていく。それでも僕は罔象を求め、罔象を押し倒した。
キウイの味が口全体に広がっていて、僕達はそれを求めるように舌を絡める。
「れろっ、ちゅるるるっ、ぷあっ………甘酸っぱいキス、どう?」
「………もっと、いいかな」
「うん♡」
僕達は時間ギリギリまで、甘酸っぱいキスを楽しんだ。
「竜胆君、準備いい?」
「あぁ、もう大丈夫だよ」
制服に着替えた僕は、罔象と一緒に玄関を出た。罔象はお店、僕は学校があるからな。
外に出ると、罔象がギュッと僕の手を握ってきた。
「いい?」
「もちろん」
僕も罔象の手を握り返し指を絡めた。
すると罔象が思い切って僕の腕に抱きついてきた。僕の腕が罔象の胸の谷間に沈む。
僕達はお互いに見つめ合うとクスッと笑った。それでも顔は赤いけど。
「行こうか」
「うん」
僕達はそのまま歩き出した。
罔象との他愛ない会話を楽しみながら、ゆっくりと歩いていった。手はずっと繋いだままだ。
「う〜ん、大丈夫かなぁ?キスマークちゃんと見えなくなってる?」
罔象は自分の身体を見ながら言った。昨日今日でつけたキスマークが服からチラッと見えていた。
「まぁ隠せてはいるけど、全部じゃないな」
「君が首筋とか手の甲とかにつけるからでしょ!もう………つけてくれるのは嬉しいけど、恥ずかしいじゃん」
「いや、僕もつけられたから」
ワイシャツで何とか隠せてるけどな。今日体育無くてよかった。
その時ふと視線を下げると、罔象の頸が目に入ってきた。髪に隠されながらも、僅かに汗の浮かぶ頸がチラッと見える。
それに惹き寄せられるように、僕は罔象の髪をかき分けると頸に吸いついた。強く吸って痕をつける。
「んんッ♡⁉︎………って、まさかまたキスマークつけたの⁉︎」
「あ………ほら、つい、ね?」
「ついって、もう!それなら………私も竜胆君にキスマークつける!」
「え?ちょ、罔象⁉︎ちょい!抱きつくなよ!」
そんな事をしていれば『Cafe Red Poppy』までの道のりはあっという間だった。
『Cafe Red Poppy』の前に到着した僕達は足を止めた。罔象が僕の腕から離れるが、手は離そうとしない。
「罔象………」
「あ、あの………そろそろ行かなきゃ、だよね」
罔象はパッと手を離した。どこか名残惜しそうな表情だ。それを見た僕は自然と罔象の頭を撫でていた。
「今日、絶対お店に行くから。コーヒーお願いね」
「………うん。はい、お弁当」
「いつもありがとう」
僕がお弁当を受け取ると、罔象がいきなり抱きついてきた。僕の首に腕を回して唇を重ねさせる。
「ッ⁉︎」
突然のキスに僕は驚いたが、それ以上に罔象がしてくれたのが嬉しかった。僕も優しく抱き返す。
お互いの唇の感触をじっくりと味わうと、僕達は唇を離して抱き合ったまま額を合わせた。
「一度こういうのやってみたかったんだよね」
そう言って罔象は僕から離れた。その表情には明るく、魅力的な笑顔が浮かんでいる。
「行ってらっしゃい、あなた♡」
「………うん。行ってくる」
釣られたように笑うと、僕は奥さんに見送られながら学校へ向かった。
罔象に見送られて歩いていると、後ろからトコトコと東風がやって来た。
「おはようございます、りん兄」
「ん、おはよう」
いつもと変わらずに挨拶を返すと、東風は何やら言いにくそうにモジモジしている。
「あの、りん兄………」
「何、どうした?」
「雛罌粟さんと仲が良いのはいい事ですけど………公共の場でイチャつくのはどうかと思いますよ」
あ…………無意識だったけど、そういえばそうだったな………
その日のお昼。お弁当の中には、初めて罔象からお弁当を貰った時のように、手紙が入っていた。
そこには短く一文
『私の一年間の君への想い、伝わるといいな。
君の事が大好きな奥さんより』
それを見ながら食べたハート型のハンバーグは、格別に美味しかった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
評価、感想等ありましたら、ぜひよろしくお願いします。