※この作品はR-18です。

どことなく壊れていて、どことなく甘い生活   作:MC RAT

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第17話 夜明け

 日が昇り、部屋のカーテンの隙間から光が漏れてきた頃雛罌粟 罔象は目が覚めた。

 こんなに目覚めのいい朝はいつぶりだろうか。

()()が起きた時からは眠れずに寝不足の日もあった。だからこんな目覚めはとても久しぶりな気がした。

 すると体が妙に肌寒いのを感じた。いつも体で感じているベッドの感触も今日は違う。

 不思議に思って見てみると罔象は自分が裸な事に気がついた。パジャマどころか下着すら着ていなかった。

「キャッ⁉︎え⁉︎何で……」

 罔象は思わず叫んでしまったが、隣の光景を見てようやく状況を察する事が出来た。

 自分の隣にはよく見知った高校生が自分と同様に裸で眠っていた。

 連枷 竜胆 昨日罔象が抱かれた少年だ。

 罔象の叫びでも起きる事はなくまだぐっすりと気持ちよさそうに眠っている。

 彼の腕は自分の体に回されている。そういえば昨日最後に彼に抱きしめられたんだったな。

 本来なら時期的には夏だから暑苦しいはずなんだけど、むしろ罔象は気持ちよく感じられてぐっすり眠れた。

 彼を見ながら罔象は昨日の事を思い出していた。

 泣いて、慰められて、そしてお互いの気持ちをぶつけ合った。

 言葉にしてみれば簡単な事だが、実際体験してみると結構すごい事したなと思う。

 昨日二人は途中からはお互いに夢中になってめちゃくちゃに絡み合った。

 でもそれが情熱的で激しかったので罔象はそれが好きだった。何より竜胆が自分にそこまで興奮してくれたのが嬉しかった。

 まるで夢だったかのようにも思えるけど、脱ぎ散らかされた服やゴミ箱に入っているたくさんのゴム、シーツについた紅い痕や隣で寝ている少年。

 そして何よりを自分の体が昨日の事が夢でない事をしっかりと覚えている。

 昨日の事、あんまり詳細を思い出すと恥ずかしくて朝っぱらから気絶しそうになるのでやめておくが、あの生々しい感触はちゃんと体に染みついている。

 それは隣の少年が与えてくれたものだ。

 昨日罔象と竜胆の関係は突然変わった。

 嫌われてしまったとすら思っていたのに、彼は罔象といたいと言った。

 それでもお互い付き合うにはまだ何か足りないということで、付き合ってるようで付き合っていない中途半端な関係となった。

 お互いが自分の気持ちをぶつけるための関係、変わった関係だけど不思議とそれが自分達には似合っていると罔象は思った。

 隣で寝ている少年の顔はどこかあどけないような感じすらするほどで、思わず守りたいと思った。

 とても昨日罔象の気持ちを全て受け止めて、抱いてくれた人と同一人物とは思えない。

 それでも事後処理をしていない自分の体をよく見れば昨日の事が嘘でないのが分かる。

 体の至る所に昨日の行為でついた痕が残っている。彼がつけたものだろう。

 罔象はその跡をそっと指でなぞっていく。

 一昨日一緒にお風呂に入ったり寝たりした時、顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた彼がやったとは思えないほどに痕はくっきりとついていた。

 痕は胸や秘所まで及んでいて、そこを撫でると体にピリッとした快感が走る。

「んっ……あっ、んんっ……」

 体を走る快感に思わず声が出てしまう。でも竜胆が隣にいる事もあってそこまで大きな声が出せない。

 そして得られた快感によって体が火照ってきてしまった。ダメだ、収まりそうにない。

 罔象は竜胆の腕の中で昨日の夜の事を思い浮かべながら、自分についた痕をなぞっていった。

 大好きな彼の腕の中は暖かくて、昨日の事もあり彼の匂いが充満していた。そのせいで余計に興奮してしまう。

 でも大声をだして竜胆を起こしたくないので枕に顔を埋めた。これで少しでも声を押し殺さないと。

「ふぅ、ふぅっ……んむっ、んんっ!フーッ、フーッ‼︎」

 いつの間にか罔象は自分を慰めるような形になっていた。興奮が抑えきれなくなったのだ。

 竜胆の前でこんな事をしているという背徳感に興奮しながら、罔象は胸や秘所をイジっている。

 本音を言えば今目の前にいる少年にイジって欲しかったけど、起こすわけにはいかないので我慢だ。

 昨日彼は愛撫を激しく何回もしてくれた。おかげで何度もイカされた。その時の興奮はちゃんと覚えている。

「んっんっんんっ‼︎むーッむーッ⁉︎んんっんっんっ‼︎」

 行為はますます激しくなる。声を抑えるのにも必死だった。

 やがて自分の秘所からジュプジュプという音が聞こえてきた。どうやら愛液もたくさん出てきたようだ。

 胸も全体をこねくり回した後、乳首をギュッと摘むと母乳が噴き出た。

 罔象はこの体質があまり好きにはなれなかった。色々面倒なのだ。

 仕事の前だったり、こうやって自分を慰める時に毎回搾っている。あんまりやらないと胸が張ってしまう。

 でもその搾るのも楽じゃない。というのも搾るたびに気持ちよくなってしまい、思うように搾れないのだ。だからどうしても溜まってしまう。

 でも今は少し違う。昨日竜胆にたくさん搾られて飲まれたせいだろう。胸がいつもよりも軽く感じる。

 もっとも気持ち良かったのは変わらないので、昨日は搾り取られただけでも何度もイッた。

 やがて罔象は自分の中から込み上げてくる快感を受け入れて絶頂した。

「んっんっんっ‼︎……んむ──────────────

────ッッッ‼︎‼︎」

 罔象は絶頂により体をビクビクッと震わせた。とうとう彼の目の前で自慰をしてしまった。

 秘所をイジっていた手を見てみると愛液によってビショビショになっていた。一昨日から今まで自分は何回イってるんだろう。

 胸をイジっていた手も母乳で濡れている。自分でシてここまで出たのは初めてだ。

 それは間違いなく目の前に彼がいたから。息を整えながら罔象は竜胆を見た。

 イク時に思いっきり叫んでしまったので竜胆が起きてしまったのではと思ったが、どうやらまだ寝ているようだ。

 昨日は彼もすごいイってた。それなら結構疲れているはずだ。

 本当は竜胆と一緒に起きたかったんだけど、色々やらないといけない事もあるし、このまま一緒にいるとまた盛ってしまいそうだ。

 罔象はそっと竜胆の腕の中から抜けると床にある服から自分のを拾い上げて、竜胆のものを畳んであげた。

 それから罔象はお風呂場へと向かう。

 とにかくまずはシャワーでも浴びよう。ちょっと名残惜しい気もするけど、この匂いじゃ仕事は出来ない。

 

 

 

 今日、僕は珍しく目覚ましを使わずに起きる事が出来た。いつもは目覚ましないと平日は起きれないんだけどな。

 ぼんやりとした状態で目を覚ましてゆっくりと目を開けた。

 ん?あれ?いつも起きた時に見える天井の景色が今日は何か違うような……。

 いや、天井だけではない。今僕がいる部屋そのものがいつもとは違うんだ。

 一瞬どういう事かと驚いたが、少しして僕は思い出した。

 そうだ、ここは雛罌粟さんの部屋だ。

 この前の事件から色々とあって、僕達は昨日ここでシちゃったんだったな。

 そういえば雛罌粟さんは?

 そう思って隣を見て見たが雛罌粟さんの姿は見当たらない。

 あれ?またこのパターンかよ。この前もそうだったよな。

 まぁでも隣に裸の雛罌粟さんが眠っていたらそれはそれで朝から刺激が強いか。

 昨日の事、まだ信じられないな。()()以降人との付き合いがダメになった自分があんな事を……。

「雛罌粟さん……綺麗だったなぁ……」

 僕はぼんやりと呟いた。昨日の雛罌粟さんはとても鮮明に思い出せる。

 というか結局なんかすごい中途半端な関係になってしまったけど大丈夫なのだろうか?

 正直に言えばちゃんと付き合いたい。でも彼女の事を受け入れるには僕はまだ未熟すぎる。

 好きだからこそそこはしっかりとしてから付き合いたいと思った。だからこんな関係にしたわけだ。

 とりあえず僕は体を起こした。

 昨日の眠る直前に比べればだいぶ体は動くようになったけど、それでもまだ若干ダルいな。

 でも昨日の事を考えると当たり前だろうし、別に悪い感覚じゃなかった。むしろフワフワしていてどこか心地よい。

 そんな事を考えていると部屋のドアが開いてひょこっと雛罌粟さんが顔を覗かせた。

 服はいつも通りなんだけど髪は少し濡れているように見えた。綺麗だなぁ。

 昨日の事もあり一瞬ドキッとしたが顔を俯かせる事で何とか凌いだ。

「おはよう。まだ五時半くらいだからゆっくりしてていいよ。それとシャワーでも浴びていきなよ。私はもう浴びたから」

 なるほど、雛罌粟さんの髪が濡れていたのは先に雛罌粟さんがシャワーを浴びたからか。

「あ、はい。ありがとうございます」

 色々分かってくれてるな。そう思いながら僕は頷いた。というかこの状況で僕だけ裸なのって結構恥ずかしいな。

 すると雛罌粟さんがこっちに来ると言いにくそうに体をよじってから言った。

「あのさ、竜胆君……その……昨日は、ありがとう、ね。すごく嬉しかったよ」

 その顔は昨日の夜を思い出しているのかすごく赤かった。一瞬思いっきり抱きしめたいと思ったが何とか堪える。この状態でそれは引かれるからな。

「あ……いえ、僕の方こそ……」

 僕達はお互い恥ずかしくなってしまい目を逸らした。やっぱり、一夜共に過ごしたくらいでこの空気に慣れるはずがないか。

 まぁ街のカップルとか見てる感じすぐに慣れたりするのかな?

 すると雛罌粟さんが僕に抱きついてきた。

 

 そのまま彼女は僕に顔を近づけると僕の頬に自分の唇を触れさせた。

 

 雛罌粟さんは一瞬だけ触れさせるとすぐに離れてしまった。

 僕は何をされたのか分からなかった。それにちゃんと気がつけたのは少しの間の後だ。

「な、なぁっ⁉︎ ちょ、え⁉︎」

 突然の事に驚いていると雛罌粟さんが僕に目線を合わせて言ってきた。

「その……昨日のお礼とおはようって意味で……。それじゃあ、シャワー浴びたらカウンターまで来て」

 そう言うと雛罌粟さんは部屋を出て一階へと降りていった。

 

 前言撤回。この雰囲気にすぐに慣れるのは無理だな。しばらくはこのままでいるしかない。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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