※この作品はR-18です。

どことなく壊れていて、どことなく甘い生活   作:MC RAT

226 / 257
第225話 SM

「うわぁ………」

 泊まることになった部屋を見て、罔象の口から声が漏れ出す。いや、僕も口元が引き攣ってはいるが。

 普通の部屋が空いてなかったから仕方なくSMルームを選んだわけだけど………何とも雰囲気のある所だ。

 ぶっちゃけ前に泊まった部屋は多少そういう雰囲気はあったものの、それでもまだ部屋の装飾だけを見れば普通のホテルと言えた。

 でもこの部屋はあからさまに身体を重ねるための部屋、それもちょっと変わった雰囲気のある部屋だ。

 部屋全体は赤と黒で彩られていて、まず目に入ったのが赤くて大きなX字の磔だ。次に隣にある真っ赤な椅子だ。

 天井やベッドの傍には鎖と足枷があり、近くのロッカーに入ってるのは………まぁ言うまでもないか。

 とにかく何をするのかがダイレクトに伝わってくる。ここまで気後れする部屋も中々無いな。

「な、何か、すごいね………」

「そう、だね」

「えっと………竜胆君は、こういう部屋はお仕事で慣れてたりとかは………」

「んなわけないでしょう」

 たぶん罔象が言いたいのは拷問部屋みたいなのかもしれないし、そういうのを見た事は何回かある。

 ただこれはちょっと、というかだいぶ違う。

 たしかに磔や鎖なんかがある拷問部屋とかはあるけどさ、色彩デザインが違うんだよなぁ。

 本当の拷問部屋だと全体が灰色で薄暗いけど、ここは逆で鮮やかなまである。あくまで身体を重ねるための部屋としか思えない。

 だってシャンデラとか鏡とかあるんだもん。そう思うでしょ。

 だから僕からすると『普段見ないような場所』というより『普段しないようなプレイを楽しむ場所』という認識かな。

 ここで罔象を………

 頭に湧き上がってきた妄想を振り払うと、チラッと罔象を見た。

 すると罔象も頬を染めて僕の方を向く。意識してしまってるのはお互いさまのようだ。

 今回はこの前とは違う。あの時はただ泊まるためだけだったけど、今は身体を重ねるために来た。

 ちょっとは期待しても、いいよね………

 僕は思いきって罔象の腕を掴むと抱き寄せた。彼女を捕まえるように抱きしめる。

「きゃっ!」

 罔象は可愛らしい声をあげて僕の腕の中に収まると、ゆっくりと息を吐いた。

「もう、いいかな?」

「………うん。いっぱい可愛がって、ね」

 その瞬間、我慢が出来なくなった僕は罔象の唇を奪った。にゅるんと舌を滑り込ませる。

「んちゅうッ♡⁉︎ぐちゅ、んんッ♡!ぢゅるるるッ♡!ちゅぱっ、はぅ、れろっ、んっ、んん〜〜〜ッ♡!」

 貪るように罔象の唇に吸いつくと、それに応えるように罔象も舌を伸ばした。お互いの舌が激しく絡み合い唾液が流れ込んでくる。

 僕達は唇を重ねたまま部屋の中へと進みベッドに倒れ込んだ。ボフッと音がして僕達の体が沈み込む。

「んぢゅっ、ぢゅるっ!ぷはぁっ♡!………り、りんどぉくん♡激しくしすぎぃ♡」

「罔象が激しくしてるんだよ」

「だって、身体が熱くて我慢出来ないんだよぉ♡おかしくなりそう………♡」

 罔象の腰は小刻みに震えていて、今にも絶頂に達してしまいそうなのが見てわかる。

 無意識のうちに僕を求めて、甘えた声を漏らす罔象に僕の興奮がますます高まる。それに釣られるようにイタズラ心も高まっていく。

「ダメだよ。僕がいいって言うまで、ちゃんと我慢しないと」

 僕は今日プレゼントしたチョーカーに指先を引っかけた。クイッと引くと細やかな産毛の生えた頸に顔を埋める。

「んんッ♡!竜胆くん………」

「ねぇ、上着脱いで。今どうなってるのか、見せてよ」

「え?いや、その………」

「いいでしょ?」

「うぅ………」

 罔象は僕の腕の中で戸惑ってチラッと見つめてくるが、僕がジッと視線を合わせると、諦めたように薄手のロングコートのボタンに手を伸ばした。ボタンを外すと前をはだけさせる。

「うぁ………うぅ」

 さっき外でも脱がせたが、今目の前に広がる光景はそれ以上のものだった。

 服は胸を中心に母乳による大きなシミができていて、ズボンのシミも外の時とは比べ物にならないほどになっている。服に染み込んだ母乳が限界に達したのか、水分が服の上に浮き出ていた。

 上着を脱いだ事で晒された罔象の身体から彼女の甘酸っぱい香りが漂ってくる。

 それら全てが彼女の心情を全て物語っている。

「さっき外で見せてもらってからそんなに経ってないのに、こんなに濡れちゃったんだね」

「だ、だって………身体が勝手にこうなっちゃうの」

「それでこんなになったんだ。こんな姿で、人混みの中歩いてたんだね。見つかってたらどうするつもりだったの?」

「い、言わないでよぉ………イジワル………」

 罔象は太ももを擦り合わせながら僕に縋り付いてきた。もうすっかり抑えが効かなくなっている。けど………

「それなら、ちゃんと我慢できるように身体に教え込まないとね」

「え?何するつもり、ひゃっ!り、竜胆君?ちょ、ま、待ってよ!」

 僕は罔象の静止を振り切って上着を脱がせた。慌ててびしょ濡れになっている自分の姿を隠そうとするが、その前に僕が彼女の腕を掴んだ。

 ベッドに繋がっている鎖を引くと、その先についている枷と罔象の腕を繋いだ。

「これで、いっぱい可愛がってあげられる、でしょ?」

 枷に繋がれた自分の腕を見て罔象が身を捩らせた。嫌そうな顔はしていないが恥ずかしそうに目を泳がせる。

「わ、私が期待してたのは、こういうのじゃなくて………というか、別に拘束しなくたって………」

「ダメだよ、少なくとも今日は」

 無意識のうちにムキになった僕は、罔象を縛りつけるように抱きしめた。

「今日は………一晩中、僕のものにしたいから」

「竜胆君………」

 結局今日の行動の全てはそれだった。誰にも奪われることのない、僕だけの罔象でいて欲しい。いや、絶対にする。

 僕は目に入った近くの棚を開けて中を探る。するとそこには黒いアイマスクがあった。

 これ、使おうかな。

「罔象、これつけて」

「え?ひゃっ⁉︎な、何これ⁉︎何も見えないんだけど!」

「アイマスクだよ。たまにはこういうのもいいでしょ?」

「よ、良くないよ!本当に真っ暗なんだって!」

 僕は叫ぶ罔象のおでこに唇を触れさせると、彼女の身体に手を這わせていく。指先で脇腹をなぞり小さな快感を与えていった。

「んんッ♡‼︎はぁっ………♡!」

「どうかな?」

「ちょ、これ外して!何も見えないから敏感になっちゃ、んあぁッ♡‼︎」

 視覚が遮られたことにより他の感覚が敏感になったらしく、耳を甘噛みしただけでこの反応だ。

 より興奮を高めるために僕は罔象を優しく攻め立てる。

「んあっ♡!りんどぉく、ふぁッ♡!これ、気持ちいいのぉッ♡!ダメぇッ♡!」

 罔象が甘い声を漏らして身体をビクッと震えさせた。多少強引ではあるけど、嫌がってはいないようだ。

 服の襟を少しだけ引っ張ると胸元に舌を這わせて、そのまま首筋へと進んでいく。チョーカーを避けながら罔象を快感で攻めていった。

「ひゃうッ♡!んあっ、ひゃんッ♡!そんな、優しくしたら………ムズムズするのぉ♡もう、止めてぇ♡」

「ダメ。こんなに服をびしょびしょにした罰だよ。僕がいいって言うまで我慢して」

「そんなぁ、んっ、はぁッ♡!はぅ、んんッ、ひゃうッ♡!」

 脇腹を撫でていた手を罔象の服の中へと滑り込ませていった。胸の下まで服を捲り上げると、程よく引き締まった腹の周りを舌でなぞっていく。

「んひゃあッ♡⁉︎やぁ、くすぐったいッ、ひゃっ♡!ゾクゾクすりゅぅ、んあぁッ♡‼︎」

 胸から溢れ出る母乳のせいか服の中は甘い匂いが充満している。それを吸い取るように罔象の腹を吸い上げた。

「ひゃあんッ♡⁉︎あぁ、んっ♡!はぁ、あっ、はぁんッ♡!はぁっ、んんッ♡!んあぁッ♡!」

 何も見えない罔象は、いきなり身体を舐められて声をあげた。

 僕が吸い上げるたびに罔象は身体を揺らして快感に耐えようとして、繋がれた鎖がカチャカチャと高い音を奏でる。

「やぁっ♡!はぅ、んんッ♡!身体、熱すぎておかしくなるからぁ♡ひゃんッ♡!そんなに、痕つけないでぇ♡」

 罔象の身体に赤い痕がつけられて痛みも感じてるはずなのに、罔象の身体を支配しているのは快感のみだ。その証拠にズボンのシミがどんどん広がっていく。

 いつもなら罔象も僕を気持ち良くしようとするが、今日は拘束されて一方的に攻められている。

 そんな彼女に追い討ちをかけるように、ポケットに入ってるローターのリモコンのスイッチをいれた。

 当然だが目が塞がれている罔象にその動きは見えない。結果的に罔象は予想外の快感をいきなり流し込まれた。

「きゃあぁッ♡⁉︎りんどぉくん、何して、ひゃあんッ♡‼︎らめぇッ♡!ひゃッ、んあぁッ♡!はぁっ♡やぁ、あッ、あぁッ♡‼︎」

 罔象の膣内でローターが暴れ出し、雷に打たれたように罔象の身体が跳ねた。服の内側から母乳が噴き出してシーツに降りかかる。

 みるみるうちに服が濡れていって、罔象の香りが広がっていく。

 アイマスクで何をされてるのかも見えない上に腕を拘束されている罔象は、ただ与えられてくる快感にのたうち回っている。ただでさえ濡れていた服のシミがより濃くなっていく。

「ひゃんッ♡!んあぁッ、はぁ、んんッ♡!こ、これぇ、耐えるの、無理ぃッ♡!もう、イッちゃ、んひゃあぁぁッ♡‼︎」

 罔象が限界に達しそうになった瞬間、僕はまたローターの電源を落とした。

「んあッ♡!はぁっ、はぁっ………♡」

 再び寸止めされて、罔象は中途半端な快感に悶えている。

 アイマスクを外した罔象の顔は真っ赤に上気していて、だらしなく舌を伸ばして息をしている。

「んっ、はぁ、はぁっ♡………りんどぉ、くん………竜胆くん?」

 罔象が快感に悶えている間に、僕は黙って部屋の中にあるものを漁った。その物音だけが罔象に聞こえ、彼女の不安を煽っている。

「ね、ねぇ、竜胆君?そこにいるんでしょ?な、何してるの?も、もうやめてよ!これ以上されたら、おかしくなっちゃうからぁ!普通にシようよ!」

 いくつか周りを漁りバイブを見つけた僕は、それを二本持ってベッドへと戻る。ベッドが軋んで、罔象も僕が近づいたのが分かったようだ。

「り、竜胆君、返事してよ!せめてアイマスクだけでも外して!何も見えないの!」

 罔象は鎖を鳴らしながら叫んで身体をくねらせる。

 しかし僕はそれに構わず罔象の服を一気に首元までたくし上げた。

 パンパンに膨らんだ胸が軽く母乳を噴きながらぷるんっと揺れて露わになる。

 その先端は真っ赤に染まってピンと勃っている。溢れ出した母乳が豊満な双丘をつたって垂れる。

 さらにびしょ濡れになっているズボンのチャックを下ろし、しなやかな脚を露出させる。

 秘所からは止めどなく蜜が溢れ続けていて、この状況でも罔象が興奮していることを示している。

 罔象の白い肌が自身の熱によりほんのり赤く染まり、美しいグラデーションを描き彼女の裸体を引き立てる。

「きゃッ⁉︎服、脱がしてるの?ひゃッ!そんな、強引に、んんッ!」

 抵抗されてもおかしくなさそうだが、先程までの快感で思うように身体が動かないのか特に抵抗はされない。

 僕は罔象の脚を掴むと大きくM字に開かせた。さらにベッドについている枷と鎖で拘束する。

「ちょっと竜胆くん⁉︎きゃあッ♡‼︎脚、掴んじゃ、え?まさか拘束してるの?やぁっ!こ、こんな格好、恥ずかしいよ!竜胆君!」

 M字開脚のままで拘束されたことにより、罔象の秘所は隠されることなく晒されている。秘所から垂れ流れている蜜がシーツへと染み込んでいった。

 四肢を拘束されてアイマスクで目を隠されている罔象は、何とも背徳的で美しく感じる。

 そんな艶やかな彼女の姿に、僕の我慢ももう限界だった。

 部屋で見つけたバイブを罔象の耳元で敢えて起動させる。バイブ音を聞いて罔象が身を弾ませた。

「ひゃッ⁉︎ちょ、ちょっと待って!竜胆君!い、今はダメ!落ち着いたらいいから、ね?今されたら、私………」

 それ以上を言うのは憚られたのか、罔象が口籠った。その先を続けるように、僕は罔象の耳元で囁いた。

「いいよ。めちゃくちゃになった罔象、大好きだから」

「りんどぉくん………」

 

 

 僕はローターのリモコンの出力を最大にすると、起動させたバイブを罔象の胸に押し当てた。




 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 評価、感想等ありましたら、ぜひよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。