「ぷはっ!」
しばらくの間舌を絡ませていた僕達は息が続かなくなったので唇を離した。僕は少し名残惜しいと思ってしまった。
お互い息を荒くしながら相手を見つめる。
恥ずかしさと暑さから顔は赤く上気しており軽く汗ばんでいた。
しかしキスのせいか頭がボーッとしていてそんな事は気にもならなかった。
「相変わらず竜胆君はキスし始めると止まらないんだね。何か前よりも激しかった気がする」
「す、すみません」
僕はバツが悪くなり謝って俯いてしまった。ガッツいてしまって情けない。お化け屋敷で削がれてきた理性が限界みたいだ。
「ううん、私もそうだしね。それにすごい求めてくれるのが分かって嬉しいな」
雛罌粟さんはそう言ってにっこりと笑った。今日初めて見る包み込んでくれるような笑顔だった。
「だからさ、もっとしてほし………」
雛罌粟さんはそう言いかけて言葉を止めてしまった。そして僕をジッと見ている。顔がさらに赤くなる。
「雛罌粟さん?どうかしましたか?」
「えっと……君の……それ……何で……」
雛罌粟さんはそう言いながら僕を指差した。正確には僕の大きくなっているモノに。
「あ!こ、これは!その……気にしないでください」
僕は慌てて体を離すと雛罌粟さんに背を向けた。後ちょっとで収まりそうだったのに今ので硬さを取り戻している。
まさか見られるなんて、恥ずかしいし情けない。
「あの……もしかして、今のでこうなっちゃったの?」
「……まぁ、はい……」
誤魔化しても仕方ないので僕は正直に言った。すごい恥ずかしいんだけど。
「そっか、なんか嬉しいな。私でこんなになるなんて」
「そんなの……僕は恥ずかしいんですけど……」
雛罌粟さんの言葉を素直に受け取るのもちょっと情け無く思ったので、僕は少し抵抗するように言った。
「ねぇ、もうちょっと……しない?」
「………はい」
僕は振り返ると再び唇を重ねた。今度はすぐに激しく舌を絡ませる。
恥ずかしいと言っておきながらやっぱりこういう時は抗えないんだよな。
「んっ、ちゅる……れろ、んんっ、ちゅぱ……はぅ、ふむっ……れろっ、ちゅ、んんっ……んっ、はむっ……くちゅ、んんっ!」
キスが激しくなるほど頭がぼんやりとしてくる。でもそれが心地よい。
だからより激しく求めてしまう。雛罌粟さんを強く抱きしめて彼女を感じようとしてしまう。
酸欠になり唇を離すと僕達の間に架かっていた唾液の橋がトロッと落ちた。
至近距離で見つめあっていると雛罌粟さんがクスッと笑った。
「ふふっ、やっぱりこうやって抱きしめられてると安心するけど恥ずかしいね」
「でもさっきまでお化け屋敷で、雛罌粟さんずっと僕に抱きついてたじゃないですか」
僕がそう言うと雛罌粟さんは目を丸くして驚いていた。やっぱり無自覚だったか。
そして思い出したようで恥ずかしそうに俯いてしまった。
「そ、そういえばそうだったかも。あのさ………もしかして私がずっと抱きついてた間も……そうなっちゃってたの?」
「…………はい、すみません」
本当の事を見抜かれてしまい僕は目を逸らして答えた。余計な事言うんじゃなかった。何か今回は情けなくなってばかりだな。
「そう、なんだ。………それならさ、ここで……その……スッキリ、させてあげようか?」
「え?」
思わず顔を上げると雛罌粟さんは顔を俯かせたまま僕をチラチラと見ていた。
「でも、こんな所でなんて………」
「けどそのままじゃ外に出られないでしょ?それに、一応私のせいだし、何とかしてあげないと」
たしかにそれはそうだけど。ここで万が一人に見られたりでもしたら大変だ。
何とかギリギリ理性を働かせて僕はやめようと思った。
「それにさ、私もちょっと今ので盛り上がってきちゃって。だから……その、君にスッキリさせて欲しいかな……って」
雛罌粟さんの言葉に直りかけていた僕の理性が再び崩れていく。ダメだ、雛罌粟さんから目が離せない。
僕は何とか頑張って外を見た。外の景色はまだ高い。今なら人に見つかる事も無いかもしれない。
「それなら……お願い、します。………その、お互いに」
「…………うん」
僕達は体を密着させた。お互いの心臓の鼓動が混じり合って聴こえてくる。
雛罌粟さんは背中に回していた手を僕の下半身へと滑らせていった。
そして密着させたところからこじ開けるように手を侵入させると、そっと僕のモノに触れた。
「うっ!」
ピリッとした快感が僕の中を走り僕は思わず声が出てしまった。そういえばこうやって扱ってもらうのは初めてだな。
「熱いね。君の……この状態でもビクビクしてて、すごく熱いのが伝わってくるよ。私の体、そんなに良かったの?」
声に出して答えるのが恥ずかしくなり僕は静かに頷いた。
「雛罌粟さん…………僕も」
「うん、お願いね」
雛罌粟さんが頷くのを確認すると僕も雛罌粟さんの背中に回していた手を滑らせていった。
そのまま雛罌粟さんの太ももを軽く撫でると、一気に秘所まで滑り込ませた。
ネチョ
僕が触れた瞬間たしかに秘所からはそんな音が聞こえた。これ、濡れてるのか?下着越しでこんなに?
「んんっ!」
雛罌粟さんがビクッと体を震わせて嬌声をあげた。当然その力は雛罌粟さんが触れている僕のモノにまで伝わってきて僕も快感に体を震わせた。
僕達はしばらく見つめ合うと唇を重ね舌でお互いの口腔内を這いずり回った。今日は何回するんだろうな。
そのまま雛罌粟さんは手探りで僕のズボンのチャックをジーっと下ろして、僕のモノを取り出した。
僕のモノが外の空気に触れてビクッと跳ねた。
雛罌粟さんはそっと慎重にほぼ露出した僕のモノに触れてきた。手を僕のモノに這わせて上下させる。
「くっ、ふぅ……」
込み上げてくる快感を何とか噛み殺しながら僕は耐えた。
僕は負けじと雛罌粟さんの下着の中に手を入れると秘所の割れ目を指でなぞった。
「ふわぁっ‼︎」
雛罌粟さんが可愛らしい嬌声をあげた。その声が僕の口内から頭の中に響いてきてドキッとしてしまう。
もっと聴きたい。本能的にそう思って秘所の割れ目を擦っていく。
擦るたびに秘所からはジュプジュプと愛液が溢れてきて僕の手を濡らしていく。
そして僕はなぞっていた指をゆっくりと秘所の中に入れた。
「んああぁぁぁッッッ‼︎」
雛罌粟さんはまたしても体をビクッと震わせた。
ぐちょぐちょに濡れて生暖かい膣内が僕の指をキュウキョウと締め付けてくる。
「んんっ、ふむっ……くちゅ、んっ、ふわぁ……れろ、んっ……ちゅぱ、ふむっ、んむっ……ぐちゅ、んんっ!」
僕が割れ目をなぞる度に雛罌粟さんはくぐもった嬌声をあげた。そして雛罌粟さんが喘ぐ度に僕は背筋がゾクゾクしてきた。
もっとイジりたい、もっと喘がせたい。もっと感じて欲しい。
そう思った僕は激しく指を出し入れした。中の愛液が僕の指でかき出されていく。
雛罌粟さんは僕にイジられているからか、腰をガクガクさせながらも僕のモノをしごいてくれている。
さっきから大きくなっていた事もあり、そろそろ限界だ。今回は前よりも理性が削られるスピードが速い。
「ぷはぁっ……雛罌粟さん、僕、そろそろ……」
僕は唇を離して言った。お互い顔が真っ赤だ。恥ずかしかったり暑かったり酸欠だったり、色々なものが原因だろう。お互い息を荒くして見つめあっている。
すると雛罌粟さんの胸の辺りがうっすらと濡れているのが分かった。
「雛罌粟さん………これ、まさか………母乳が………」
「んっ、き、君が興奮させるから、出てきちゃったの………そんなにジッと見ないでよ」
そんな事言われても、僕の目は離れようとしない。それと同時に興奮がさらに高まる。
「ねぇ、私も限界ッ………だから一緒に、ね?」
雛罌粟さんの囁くような言葉に僕は手の動きをより速くした。それに合わせて雛罌粟さんも手の動きを速める。
秘所からは愛液が止めどなく流れ出してゴンドラの床を濡らしている。
「ふぅ、んんっ……あっ、あっ、んっ……んあっ、やっ……イ、イク、イクッ‼︎」
まさにお互いが絶頂しようとした。まさにその時──────
僕はふと周りの光景が目に入って、つい指を引き抜いてしまった。
「ふぇ?」
後少しでイキそうだったであろう雛罌粟さんは可愛らしい声をあげて僕を見てきた。
「竜胆君、何で………?」
「その、ゴンドラが降り始めていまして、そろそろ下の人達に見えてしまいそうだったので」
気がつかないうちにゴンドラは頂上を通り過ぎていて降下し始めていた。
いくら隠れながらしているとはいえ、これ以上は人に見れてしまう可能性がある。
「そっか……」
雛罌粟さんは納得しながらもしょぼんとうな垂れた。まぁ僕も後ちょっとだったからな、気持ちは分かる。
お詫びというわけではないけど、僕は最後に雛罌粟さんを強く抱きしめてたっぷりとキスをした。
その後僕達は急いで後始末をする。
僕は何とか僕のモノをズボンの中に収めた。正直ちょっと痛いけど、この際仕方ない。
何とかゴンドラが止まるまでには間に合い僕達は平然を装いながら観覧車から離れた。
近くの水道で手を洗うと僕達の足は自然と受付の方へと向いていた。そろそろ暗くなるし、帰るにはちょうどいい時間だ。
僕は隣の雛罌粟さんを見た。
不完全燃焼だったのがムズムズするのか、僕をチラチラと見ながら俯いている。顔は赤くしたままだ。
そんな雛罌粟さんにどうしたらいいか迷った僕は、彼女の手をギュッと握ってあげた。
「竜胆君……」
「こういう事、したかったんですよね?」
僕が聞くと雛罌粟さんは俯いたまま小さく頷いた。可愛いなぁ。
僕は自分からやっておいて恥ずかしくなったので、雛罌粟さんから目線を逸らした。
そして僕達は駐車場まで手を繋いで歩いた。
最後まで読んでいただきありがとうございました。