それから僕達がシートを片付けて、森を出てから『Cafe Red Poppy』に到着するまで、予定の二倍近くの時間がかかってしまった。
原因は僕と雛罌粟さん、お互いにある。
一回だけで終わらせてしまった僕達にとって、後少しというところの途中で行為をやめさせられたようなものだ。
となるとお互いまだまだ溜まっているわけで。そうなると僕達はお互いへの欲求を抑えないといけない。
そんなお預けに僕達が耐えられるわけがない。どうしてもお互いが求めてしてしまう。
最初に動き出したのは雛罌粟さんだ。
お互い服を着直して片付けをしようとしたところまでは普通だった。
ただ僕がシートを畳んでいる時に不意打ちで僕のことを抱きしめてきた。息を荒くし、顔を赤くさせていた。
僕はその弾みでシートを落としたことすらも忘れて、雛罌粟さんと抱き合い身体を擦り付けあって、唇を重ねると激しく舌を絡ませた。
でもここで再開しては意味がない。それから数分してお互いがちょっとだけ満足すると、僕達は出発した。
しかし帰り道でも、僕達はお互いへの気持ちを抑えられなかった。
森の中でも所々で我慢が出来なくなると、抱き合いキスをした。
本番が出来ない分、それはねっとりと激しい。服越しからお互いの身体を撫でたりもした。
途中何度も何度も本番に入ろうとしたが、それはマズいのは分かっていたので、何とか理性を保ちながら帰っていく。
そんなわけで森の中で何度も抱き合っているうちに、予定よりもずっと時間がかかってしまった。
ただそんなことを感じられなくなるくらい、僕達はお互いに夢中だった。
森を抜けてからも、人気のない道を通って歩いて行く。
こんなに蕩けきった雛罌粟さんを他人に見せたくないし、状態的にあまり人前に出るのはよくないと思ったのだ。
誰かに絡まれないかとか心配もあるにはあったが、今はそれよりも雛罌粟さんを求めてしまう。
幸運にも特に問題なく帰ることが出来た。
ただ人がいないということで、僕達はここでもお互いを求めた。
森の中とは違いここは人に見られる確率がとても高い。それでも僕達は止めることが出来なかった。
それに当然だが焦らされた時間は刻一刻と長くなっている。つまりお互いの我慢が限界に近づいているのだ。
最初こそただ抱き合っているだけでも何とかなったが、もうここまで来るとそれだけでは物足りない。
キスもどんどん激しくなり、服越しだった愛撫もちょっとずつ服の中に手を滑らしていった。
何とかイク事は無かったものの、いつイッてもおかしくなかった。雛罌粟さんは何度か軽くイッていたのか腰を震わせていて、彼女の通った道に小さなシミができていた。
道を歩いている時も、雛罌粟さんは僕の腕に抱きついている状態だった。僕もそれを当たり前のように受け入れる。
こうして僕達は『Cafe Red Poppy』の前まで到着した。
急いで扉を開けるとフラつくようにして僕達は入っていく。
それから二人で二階に上がると、雛罌粟さんの部屋に入った。
入り口から雛罌粟さんの部屋まで。たったそれだけの距離だったのに、僕にはとても長い距離に感じる。
部屋に入ると僕は雛罌粟さんを引っ張って、ベッドに押し倒した。強引なのは分かっていたが、もう我慢の限界だ。
僕は思いっきり雛罌粟さんを抱きしめた。さっきからずっとしていたが、まったく飽きない。
雛罌粟さんは特に抵抗したりする事もなく、されるがままとなっている。
すると、僕は雛罌粟さんがどこか恍惚とした表情なのに気がついた。
「雛罌粟、さん?どうかしましたか?」
「ん?だって君にここまで強くされたのって初めてだったからさ。つい、ね」
強くされて喜ぶって。もしかして雛罌粟さんってそういう人か?
「強引にされるの、好きなんですか?」
「君にだけ、だけどね。普段君ってそんなにきてくれるわけじゃないし」
な、なるほどね。たしかに日頃は常に自重するようにしてるからな。でないといつ襲っちゃうのか分からない。
「優しい竜胆君も大好きだけど、こうして求めてくれる君も………大好きだよ」
雛罌粟さんはそう言うと僕と軽くキスをする。
やっぱりなんだかどんどんお互い歯止めが効かなくなってきてるなぁ。いや、しなくなってるって方が正解か。
僕は身体を離すと、雛罌粟さんの浴衣に手をかけた。襟を引いて胸を露出させると、ぷるんと揺れた胸に吸い付いた。
すぐに乳首に吸い付いたりはせずに、その周りに赤い痕をつけていく。
興奮しているせいか乳首から母乳が垂れている。
それが暑さで蒸れて何とも言えない甘い香りがしてきた。僕はその母乳を舌で舐めとる。
さっきまでしていたのとは違う。我慢していたせいで、どうしても荒々しくなってしまう。
「ひゃんっ!」
それでも雛罌粟さんの嬌声は変わらない。艶やかで可愛らしくて、とてもそそる声だった。
僕は雛罌粟さんの胸が真っ赤になるまで吸い付くと、口を離して彼女の下半身へと手を滑らせる。
一応目配せで雛罌粟さんに確認はとった。雛罌粟さんは嬉しそうに頷いたが、おそらく嫌がってても強引にしてしまうだろう。
僕は浴衣の裾をはだけさせると、足を広げさせて秘所を露わにさせた。
そこはもうぐちょぐちょに濡れていた。ここに来るまでにこんなになってしまったのだろう。それには若干精液も混じっていた。
僕は何も言わずに僕のモノを出すと、雛罌粟さんの秘所に僅かに当てがった。
たったそれだけなのに伝わってくる快感はとてつもなく、これからする事への期待が高まる。
僕はそのまま勢いよく僕のモノを秘所に突き刺した。もはやこの興奮を止める事は出来ない。
「んくぅ─────────────ッッッ‼︎」
雛罌粟さんは身体をのけ反らせると、甲高い嬌声をあげた。涎を垂れ流して、目は少し虚としている。
その瞬間中がギューッと僕のモノを締め付けてくる。危うく果ててしまうところだった。それだけで彼女がイッた事は明白だった。
襲ってくる快感を雛罌粟さんの胸を鷲掴みにする事で回避する。
その快感を表すかのように雛罌粟さんの乳首から母乳が噴き出る。
「んああぁぁぁッ‼︎‼︎鷲掴みしにゃいでぇッ‼︎‼︎」
僕は何とか果てるのを堪えると、そしてそのまま腰を振り始める。最初からいきなり激しくした。
「んん─────ッッ⁉︎ちょ、待っ、んあぁぁッ⁉︎やっ、あんッ!、んくっ、い、今、んんっ!あっ、あっ!イッたばか、り、んんっ!あんッ‼︎んあぁッ‼︎」
雛罌粟さんは喘ぎながら何か言っているが、彼女の足は僕の腰に巻き付けられている。これで嫌はないだろう。
それに僕はもう静止を聞き遂げられるほど理性が残ってない。もう遠慮なんかしていない。
結合部からバチュバチュという音が雛罌粟さんの嬌声と共に部屋全体へと響いている。
ついさっき入ったばかりなのに、もう甘酸っぱい匂いが部屋を満たしている。
僕は腰を打ちつけながら雛罌粟さんの浴衣を脱がしていく。このままでもいいかなとも思ったけど、シワになるしやっぱり最後は何も着ないでシたかった。
僕も服を脱ぐと彼女と抱き合い、身体を密着させて無我夢中に動いていく。
お互いから噴き出ている汗と雛罌粟さんの母乳と秘所から噴き出ている愛液が、既にベッドを濡らしている。
この何も隔てずにぐちゃぐちゃに絡み合っているのが、僕の中ではクセになっていた。
普段見せない姿で僕を求めてくれる雛罌粟さんを見ると、すごいゾクゾクする。僕も強く求めたくなる。
飾りも余計なおしゃべりもない。ただお互いを夢中に求めているだけの行為だったが、それが僕を異常なほどにまで興奮させる。
もう限界だった僕はぷるんぷるん揺れていた雛罌粟さんの胸をまた掴むと、さらに動きを激しくする。
それに釣られるように雛罌粟さんの嬌声も甘くなっていく。
「くっ、出るッ‼︎」
僕は雛罌粟さんの胸の間に顔を埋めた。むせ返るほどの雛罌粟さんの匂いが、僕を包むようだった。
そして僕のモノから、さっき出したとは思えないほどの精が解き放たれた。
「んはあぁぁぁぁぁぁぁぁん─────────────────ッッ‼︎‼︎
ドロドロの精は僕の意識を巻き込んで、雛罌粟さんの膣内にドクドクと注ぎ込まれていく。
膣内は挿れた時よりもキツく、僕のモノを締め付けて蠢いている。
雛罌粟さんと僕はお互いの身体を強く抱きしめると、その快楽に身を任せて身体を震わせた。
それから数分後、長い射精が終わると僕は繋がったまま雛罌粟さんを見つめた。
僕達は言葉を発する事もなくお互いに唇を押し付けると、舌をねじ込んだ。お互いの口腔内を舐め回す。
それはまだこれが終わらない事を暗に告げていた。
僕は少し気怠い身体を起こすと、ギュッと雛罌粟さんの手を握って指を絡める。
そして激しく腰を打ちつける。元から休むつもりなんてなかった。
「あんッ!やっ、んんっ!竜胆君、ひゃうっ!もっと……」
それからの僕達はめちゃくちゃだった。
お互いの身体を絡め合い、果てたい時にそれぞれが果てていく。その間僕達はほとんど本能のままに動いていた。
体位なんてものはない。ただお互いを求めて抱き合い、自分の中の気持ちをぶつけているだけの行為だった。
それはまるで自分達の関係を肯定しているかのようだった。
周りにどう思われようと、それを気にしないほどにお互いを求めていく。これが正しい人言わんばかりに。
行為が終わったのは一体何時くらいだっただろうか。ただでさえ遅く帰ってきたのに、もしかしたら日を跨いでいたのかもしれない。
それすらも見る余裕がなかったほどに、僕達の行為は激しかった。
雛罌粟さんの膣内はぐちゃぐちゃになっていて、結合部から噴き出てくる僕の精液と雛罌粟さんの愛液が混じったものが、汗や唾液、母乳と共にベッドを濡らしていく。
やがて身体が動かなくなるほど精を放つと、雛罌粟さんの隣へと倒れ込んだ。
そして行為が始まってからあまりに夢中で、一回も抜かなかった僕のモノを秘所から引き抜く。
それはもうすっかり硬さを失っていた。たぶんここから数時間また硬くなる事はないだろう。
そして秘所からは行為が始まってからひたすらに注ぎ込まれた精液が、たくさん溢れ出してきた。
僕は目線だけを雛罌粟さんに向けた。もうそうする事しか出来ない。行為に夢中で自分の体力なんか気にしてなかった。
雛罌粟さんはもうとっくに限界を迎えていたようで、気絶の一歩手前といったところだった。
身も心もドロドロに溶け合った僕達は、繋がりを解いた後も身体を密着させていた。
雛罌粟さんが虚になりながらも僅かに口が動いた。
『大好き』そうやって口が動いたように見えたのが、今日の僕の最後の記憶だった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。