巨乳魔王への乳遊戯 作:ラーレ
「さてサーラ、我が何を言いたいか分かるな?」
「すみません魔王様、分かりません」
はい。
またです。
また反省回です!
何故…!?
あんなに自重したのに!!
「魔王様、私、すごい、自重しました」
「カタコトになっておるぞサーラ。 いや、うむ。 自重していたのは分かっておる」
「では一体何が問題だったのですか!?」
「自重してなおアレだったことだ」
「な…っ、そ、そんな…!」
「どうしてそこまでショックを受けられるのか」
「待って下さい魔王様! 確かに意地悪で魔王様を焦らしたりしましたが、私はちゃんと魔王様がイキたがってるのを見て素直になれるよう誘導しましたし、時間切れで残念そうにする魔王様のことも見て見ぬ振りをしたりと配慮していました!」
「…サーラは墓穴を掘るのが得意だのう。 そんなこともしてたのだな」
「ああっ、私やってしまいましたかっ!?」
「とりあえず、そういうのも含めてお仕置きじゃ」
「うぅ…、そんなぁー…」
あああ。
焦っていらないことも言ってしまいました。
折角気付かれてなかったですのに…。
ううー…。
またお仕置き…。
は、裸を見られてしまうのでしょうか。
顔が赤くなってしまいます。
「しかし、毎回こういうのは我もどうかと思うので昨日寝る前にひとつ思いついたことをする」
「は、はぁ…」
「サーラは自らのことになると過剰に恥ずかしがる故、あまり過激なことはさせられぬ」
「はい」
「なので胸に詰め物を入れて外見上は巨乳にして知人に挨拶をしてくるというのはどうじゃ」
「死にます」
「1人で良いぞ」
「死にます」
「ふむ、中々の見栄えではないか。 やれば出来るものだなサーラ」
死にたい。
何が悲しくて胸にこんなに大量の詰め物をして偽巨乳を演じなければならないのでしょうか。
うぅ…。
「ほれ、サーラ。 姿見を持ってきたぞ。 出来映えを見るといい」
「……べ、べつに私は見たくありません」
「サーラも我の苦労を味わうといい。 胸が大きいと肩も凝るし足元を見ようとしても胸以外何も見えんのだ」
「あれ、マウントとりにきてます魔王様?」
私は足元バッチリ見えますけど?
視界良好ですが?
肩凝りも殆どありませんが??
「……絶対見ません」
「むぅ…。 だがサーラがそう言うと思って先日の仮面を持ってきた故、これをつけてから鏡を見ると良い」
「……」
「巨乳にした上に仮面をつけるのだから別人のようなものであろ? 試しに一度、な? な?」
「うぅ…、魔王様がめちゃくちゃグイグイ来てます…」
「これ以上、我の手間をとらすのならば裸にひんむいて過ごさせるぞ」
「わかりました見ますのでやめてください」
うぅ…。
私の胸がおっきくなってます。
でも偽乳…。
うぅぅ…、こんな形で見たくなかったです。
心なしか仮面も泣いている気がします。
「しかしこんな風に胸を大きくすると服が可哀想なことになっておるな」
「可哀想とはなんですか可哀想とは」
「うむ。 第二、いや第三ボタも外してみるか」
「とてもおもちゃにされています…」
「…ふむ。 なかなかセクシーになったな。 谷間は無いが」
「そろそろ私、怒ってもいいと思うのです」
「いや、折角じゃから着替えを…」
「これ以上は付き合えませんっ。 誰かに挨拶してさっさと終わらせてきます!」
「ああっ、待てサーラ! もう少し愛でさせよ! 我は先日の衣装でも見てみたいのだ、サーラ、サーあうっ!」
魔王様に仮面を叩きつけて逃げます!
やってられません!
逃げます!
「それで余のところか」
「道中何度か死にたくなりましたがなんとか耐えてここまで来ました」
「もっと他におるであろうに…」
「こういう場合、選択肢がほぼないに等しいのです」
駄犬には絶対に見せられませんし、偽ショタに至っては撮影会が開かれかねません。
エルフの王だと会えば求婚されて面倒ですし、他も色々難ありです。
というか私の知り合いは男ばっかりじゃないですか。
消去法でここにしましたが、王妃たちに見つかるとおもちゃにされそうなので内緒にしてください。
「まぁそれは構わぬが……、ふーむ」
「なんですか?」
「いや、巨乳になると食指が動くな、と」
「ぶちころしますよ」
「よし、書けたぞ。 これで良いか?」
「もらいます。 ……ふむ、まあ文面には少し思うところはありますが、これで構いません」
人族の王に、私の偽巨乳姿をちゃんと見ましたという文面をサイン入りで書いてもらいました。
これを魔王様に渡して確認してもらえば今回の罰は終了です。
私の自尊心がいささか破損はしましたが、前回までのことを思えば軽めなのでしょう。
でも今後はどうなるか…。
「おお、そうだ。 例の件はどうなっておるのだ」
「…? なんのことですか」
「いやいや…、余が魔王殿の胸を揉み搾る件のことだ」
「はぁ…? 何を言って……あっ」
「本当に忘れておったのか…」
「ああーーーッ!!」
ああああーーーー!!!
まずいです!
自分がやりたいことばかりに目がいってましたが、これってよく考えるといつもみたいにお仕置きされてしまうのでは!?
あわ…。
あわわわわ。
「今更無しにするのはやめて欲しいのだが…」
「ああいえちょっと待ってください一旦落ち着きますので少し時間を」
「一応契約も交わしておるから、破棄となるとそなたの貞操…。 ふむ、今ならアリか」
「見た目が巨乳なら良いのか、死ね!! ではなくちょっと待てって言ってるでしょうが黙っててください!」
「うむぅ…」
ああもう、クールダウンです私。
彼が私の偽乳をじっと見てきていますが報復は後です。
後で王妃たちに、色目を使われたいやらしい目で見てきたと告げ口します。
それよりも今はこの件についてです。
流石にもう、魔王様に嫌われることはないと思うのです。
そのくらいは自惚れてもいいと分析はしています。
ちゃんと説明もするつもりですし。
ですがこういうことを魔王様の了解を得ずに勝手に進めてしかも皮算用で魔王様が断りにくいように動いていたとなると…。
これ、本当にマズいのでは。
ああっ。
でもでも、この男も今は本気の目をしていますし、破棄もまずいです。
くぅうう…っ!
何故私はこの偽巨乳姿を見せてしまったのか。
なんとかお仕置きを回避…。
……。
はー…。
無理ですよね。
ああああああああああ。
あの時の私は魔王様とこんなことになるなんて全然思わなかったとはいえ何ということをーーっ!?
2回目の提案時点ではまだ探り探りだったとしても…。
うぅぅ…。
「めちゃくちゃ苦悩しておるが、本当にどうするのだ」
「………やります」
「おおっ。 ありがたい! まぁ無理だったとしてもその姿で来てくれるのであれば余としてもそれはそれで」
「本当に節操無しですねっ!? 絶対にあとで王妃たちに言いつけますから覚悟しておきなさい!!」
「ぬあッ!?」
「ああもう! 覚悟は決めたのでそろそろ日取りを決めようと思います!」
「む? っお、おお…! となれば…! うむ、こちらはあと6日ほどで魔王殿へ使う道具が出来上がるはずだ」
「では…、20日後の昼に魔王城でと致しましょうか」
「うむ。 調整や試運転も必要だろうから、そうして頂けると助かるな」
「参考までに聞きますが、どのような道具を用意するつもりなのですか?」
「簡単に言えば、乳牛への搾乳に使うものだな。 専用の貯槽タンクも用意して、胸に器具を装着すれば後は勝手に搾り続けられるというように魔力で自動化したものとなる」
「…貯槽タンクはどの程度の大きさを指定していますか」
「以前貰ったビンに入ったミルク量からすると、約20本分の貯槽タンクを5槽だそうだ」
「……なるほど。 ですがそこまで時間は割けませんよ」
「流石にそれは分かっておる。 それに、その道具は魔王殿への贈答品とする予定だからな。 余の贈った搾乳機で、魔王殿が自身のミルクを搾って生産するという事実が大事なのだ」
「まあ…、はい。 それはちょっと分かります」
はぁぁぁ…。
ああああ。
20日後です。
決まってしまいました。
魔王様になんて言えば…。
…いえ、演技力!
私の演技力で乗り切るのです!
この男を悪者にすれば、なんとかなるかもしれません!
それに、用意すると言っている道具が中々期待以上っぽいですし、これを励みにして乗り切りましょう!
「何故そのような悪い顔を余に向けるのだ…」
「いえ、なんでもありません。 …では私は王妃たちに会ってきますので」
「ちょ、いや待て!? さっきのは言葉の綾というか雰囲気を和ませる手法というかだな」
「待ちません」
「それに今行くとそなたも酷い目に合うのだぞ!?」
「ふ。 そんな脅しが私に効くと思っているのですか? しばらく動けなくしましたから、そこでさきほどの言葉を後悔すると良いでしょう」
「うおっ、本当に動けぬ! って、ああ待て待て! 本当に善意で言ってるのだぞーっ!」
全く。
何が後悔する、ですか。
後悔するのはそちらです。
私の偽乳姿を見て欲情した罰を……
……?
あれ?
そういえば私、どうして王妃たちに会わずに…。
「あら? あら、あらあらあら? どうしたのですかサーラさん、その大きな胸は!?」
「ああーーッ!?」
「これは皆さんにお教えしませんとっ!」
「ああ待ってくださいこれには深い訳がーっ!」
「王妃様ーっ、サーラさんのお胸が大きくなったみたいですわーっ!」
「いやあああっ、そんな大声でやめてください違うんですーっ!」