※この作品はR-18です。

一刀くんの冒険(仮題)   作:まどっち

6 / 9
今回は日常パートというか、サイドストーリーというか、原作で言うところのキャラストーリー的な感じです。
この話書いてる時にまっさきに浮かんだのはアニメ日常の雨宿りの話です。


休息・1(華琳)

「支度しなさい。出掛けるわよ」

 

 久しぶりの休みだとぐっすり気持ちよく寝てる所を華琳に叩き起された。

 

「え……どこに……」

「早く」

 

 華琳はそれだけ言って部屋から出て行ってしまった。

 ここで二度寝をするのは簡単だが、俺もそこまで命知らずではない。

 仕方なく布団から這い出して着替えてから外に出ると、既に馬に荷物を纏めて華琳が待っていた。

 

「遅い」

「これでも結構急いだんだぞ?それよりこの荷物、釣りでもするのか?」

「ええ。最近事務仕事ばかりで体が鈍ってるし、休憩がてら少し休もうと思ってね。ほら、どれだけ馬に乗れるようになったかも見てあげるから乗りなさい」

 

 後ろに跨って華琳を後ろから軽く抱くように腕を前に出して手網を持つ。

 最近少しは乗れるようになってはきたが、まだおっかなびっくりでスピードなんてとてもじゃないが出せない。

 ゆっくりと歩かせながら最近お互い忙しくてなかなか出来なかった世間話なんかをしていると、ぼふっと俺の体に背中を預けてくる。

 

「ふふ、これは楽でいいわね。これから貴方に手網を持たせておこうかしら」

「勘弁してくれ。まだ走り回るなんて出来ないし、こんな体勢で走らせたら華琳が落ちるんじゃないかと気が気じゃないよ」

「いいのよ。まさか戦場でこんなことしようとしてるんじゃないんだから」

「まぁ、少し出掛けるくらいならいくらでもやるよ。華琳と2人になれるしな」

「あら、随分口が上手くなったわね。その口で敵の調略でもするつもり?」

「そんな事出来ないよ。思った事をそのまま口に出してるだけだよ」

 

 軽く躱すように、至って冷静に答える。

 が、俺の心臓は今にでも壊れるんじゃないかと言うくらいバクバクと鳴り続けている。

 普段は見せないような柔らかい雰囲気、顔の真下にはすぐ華琳がいて、やっぱりいい匂いがして、何よりも俺の胸に寄りかかってくれてるという事実。

 男の子の意地とプライドでなんとか手の震えは抑えているが、心臓まではどうにもならない。

 胸に寄りかかってるんだから、それは当然気づかれてるんだろうけどあえて言わずにスルーしてくれてるのは有難い。

 そんな天国のような地獄のような時間を1時間程。

 途中休憩をしながら小さな山を登って流れの静かな小川にたどり着いた。

 

「天気も良いし静かだし。絶好の釣り日和って感じだなぁ」

 

 荷物を解き釣具の準備をする。

 この時代に当然リールや伸び縮みするロッド、ルアーなんて物は無く、細長い棒に糸が括り付けられているだけの釣竿。

 近くに落ちていた枝を縛って浮き代わりにして糸の先端に針を付ける。

 餌のミミズが入った箱から1匹取り出して針に刺し、華琳の方を見ると同じように準備を終わらせて地面に座っていた。

 

「準備が終わったのなら餌を付けてちょうだい」

「ん?ほら、華琳の分」

 

 そう言ってミミズを手渡そうとするが受け取らずに釣竿をこちらに向けるだけ。

 もしかして、ミミズが触れない.のか?

 春蘭も季衣も普通に虫には触れていたし、俺のいた時代と違ってこの時代の女性は虫が大丈夫なのだと思っていたが.

 初めて見た華琳の弱点に嬉しくなって、少しイタズラ心が芽生えた。

 

「釣り、するんだろ?付けないのか?」

「するわよ。だから、早く餌を付けなさい」

「このくらい自分で出来るだろ?ほら」

「貴方.分かってやってるわね.そう.そういう事.どうやら命がいらないようね.」

 

 尚ミミズを渡そうとすると、みるみる華琳の怒りオーラが溢れてくる。

 流石にからかい過ぎたか。

 

「ははは、悪い悪い。ほら、付けたよ。初めて華琳の苦手なもの見たから嬉しくなっちゃって。ごめんって」

 

 慌てて華琳の釣竿にミミズを付けてなんとか笑って誤魔化す。

 

 華琳の横に座って釣り糸を垂らし、水面をのんびりと見つめる。

 こっちの世界に来てからずっと慌ただしくてこんなにのんびりとしてる事なんて無かった。

 そんな俺なんかよりもよっぽど忙しい華琳もふぅ、と息をついて体を伸ばし、落ち着いた雰囲気だ。

 

「静かね」

「ああ」

 

 この川のようにゆっくりと流れる時間が心地よい。

 このまま時間を忘れ、のんびりと過ごした。

 

 

 

 日も少し傾き始め、大量とは言わないがある程度魚も釣れ、そろそろ帰ろうかと準備を始めた。

 雲行きも怪しく、雨に濡れる前に帰らないと。

 

「さっきまでは天気良かったのに少し崩れてきたな。降られなきゃ良いけど」

「そんなにすぐ降らないでしょうし、ゆっくり帰っても問題ないでしょう」

「まぁでも山の天気は崩れやすいって言うし、早いとこ片付けちゃ」

 

 ザ────────!!!

 

 言い終わる前に突然の大雨。

 まさしくバケツをひっくり返したような、とんでもない勢いの豪雨。

 ギャグ漫画のようなバッチリ過ぎるタイミングに2人とも動けない。

 目が点になるってこういう感じなんだろうか。

 

「確か.来る途中に小屋、あったよね.そこ、行こうか.」

「ええ.」

 

 以前誰かが住んでいた家なのだろう。

 今は住んでいないようで農具が散乱していて、ただの物置として使われている家に入る。

 絶影も家の中に入れ、持ってきていた手拭いで髪を拭いて御座に座る。

 必要ないからと床几なども撤去されているのだろう。人が住むのに必要な道具はほぼ無くなっていて本当に小屋になっていた。

 お陰で火も起こせず、濡れた衣服が体温を冷ましていくのが分かる。

 華琳を見ると、やはり寒いようで少し震えているように見える。

 後で怒られるかもしれないけど、やむを得ないか。

 意を決して立ち上がり服を脱ぐ。

 突然パンツ一丁になった俺を見て目を丸くする華琳。

 

「華琳。服を脱いでくれ」

「.は?」

「このまま濡れた服を着てると風邪を引くかもしれない。それに寒さを凌ぐには人肌が良いって聞いたことがある。これは下心じゃない。脱いでくれ」

「.分かったわ」

 

 華琳の返事を聞いて後ろを向く。

 背中からはシュルシュルと布の擦れる音がやけに大きく聞こえる。

 頼む、俺の煩悩よ!今だけは消え去ってくれ!そんな事を考えてる場合じゃないんだ!

 

「いいわよ」

「んぬっ!」

 

 振り向くと華琳の白く綺麗な背中と、その白さに絶妙にマッチした上下セットの淡い水色の下着が目に飛び込んで来た。

 その美しさに寒さとは違う震えが起こる。

 普段の凛とした姿とは違う、綺麗で、か弱い、女の子の背中。

 くそ!どれだけ平常心を保とうとしても次から次へと煩悩が攻め込んで来る!流石は108個もあるだけはあるぜ!

 華琳の後ろにぴったりとくっついて座り、俺の足の間に体育座りの華琳が納まる。

 両腕を回して抱きしめるとビクッと華琳の背中が震えた。

 

「ごめん、突然。雨が止むまでだから我慢してくれ」

「大丈夫よ。さっきよりも全然暖かいわ」

 

 華琳の背中から伝わる心臓の鼓動も大きく感じる。これは俺の心臓がもう限界までバクバクしてるからそう感じるだけだろうか。

 少しでも暖かくなる為に腕に力を入れて華琳を引き寄せる。

 密着度MAX。

 全身から華琳の柔らかさ、匂いを感じる。

 もうどうしようもないくらいに煩悩に塗れてしまっている。

 

「ねぇ一刀。貴方、少し震えているようだけど、それは何も無い背中が寒いから?それとも私とくっついているから?」

 

 そんなの華琳とくっついてるからに決まってるだろうが!!!

 と言いたくなる気持ちをぐっと抑え、極めて、極めて紳士的に「少しだけ背中が寒いかな。ははは」と返す。

 まだ戦える!今の俺は華琳を寒さから守る盾だ!最後まで煩悩に抗ってみせる!!

 

「そう。私は、貴方とくっついているとドキドキするわ」

 

 そう言いながら俺の右手を取り、自身の左胸、心臓へ当てる。

 手のひらから伝わってくる初めてのおっぱいのふにょんとした柔らかな感触と、少し冷えた体温と、ドッドッと鳴る心臓の鼓動。

 

 

 ぷつんっ

 

 

 と、理性の糸が切れた音がした。

 無意識だった。

 思いっきり華琳を抱きしめ、華琳に導かれた右手はガッツリと胸を掴み、体育座りをしている足を自分の足でホールドし、完全に俺で華琳を包み込む。

 

「はっ、はっ、はっ、はっ、ゴクッ、はぁっ、はっ、はっ、はっ!」

 

 呼吸も上手くできず唾液も止まらない。

 何も考えられない。頭が真っ白になる。

 力を入れすぎた。華琳が「んっ」と声を漏らし窮屈そうにするが、自分で自分を抑えられない。

 

「一刀。もし、私と同じ気持ちなら、私の顔を見て」

 

 視界はグルグル周り、今ちゃんと座れているのかも分からない。辛うじて聞こえた華琳の言葉を機能してない脳みそで必死に意味を探る。

 顔を見て。

 顔。

 華琳の顔。

 すぐ目の前にある華琳の整った顔。少し赤くなっている。

 目が合う。

 吸い込まれそうな透き通った青い瞳。ずっと見ていられる。ずっと見ていたい。

 華琳は身動ぎしながら体勢を変えて俺と向き合う。

 本当に瞳に吸い込まれたのか。華琳が近づいて来たのか。あるいはどちらもか。

 次の瞬間、俺と華琳の唇が重なった。

 先程よりも華琳の顔は赤くなり、目を閉じる。

 もうダメだ。

 思考を手放し、夢中で唇を貪る。

 元の世界にいた時はキャンプファイヤーとかくらいでしか女の子の手を握った事ないような童貞にキスの仕方なんて分かる訳が無い。

 動画なんかで予習を沢山していても、いざ実践で出来るかと言われればそんな訳無い。

 ただもっと唇を触れ合いたい。もっと近づきたい。1ミリでも多く重なりたい。

 華琳の頭と背中を抱き、自身へもっとくっつけと抱きしめる。

 華琳の腕も俺の首へ回して強く絡まされる。

 野生、と言えば良いのだろうか。

 キスの作法もムードも全てぶち壊し、ただ求め、応じるだけの荒いキス。

 鼻息が当たるの恥ずかしい、なんて聞いたことがあるが、俺の鼻息は興奮と比例してドンドン荒くなっていく。

 

「ん、んん!?んぐっ、んんん!!」

 

 俺の唇を割ってくる突然の来訪者。

 にゅるにゅると口内に入ってきて俺の舌と絡まる何か。

 驚いて唇を離そうとしても華琳にガッチリとホールドされて離れられない。

 その間も俺の舌を蹂躙し続け、更に瓦解した城壁から液体が流れ込んでくる。

 それが華琳の舌であると認識出来るまで口内の隅々まで調べあげられ、互いの唾液をぐちゅぐちゅと混ぜ合わせ、口の端から溢れていく。

 負けじと俺からも舌を絡ませ、零すのも勿体ないと華琳の唾液を喉を鳴らして飲み込む。

 

 激しくなるキスにバランスを崩して華琳を上から組み敷く形になり、初めて唇が離れた。

 

「華琳、華琳、華琳、華琳、華琳」

 

 はぁはぁと息を切らせてただ目の前の愛しい少女の名前を呼び続ける。

 その少女はにこっと優しく笑うと俺の頬へ手を伸ばしてくる。

 

「ふふ、なに泣きそうな顔をしているのよ。私はここにいるわよ」

 

 その言葉に感情が昂り、覆い被さるようにまた唇を合わせる。

 床に何も敷いていない。

 華琳の背中が痛いかもしれない。

 僅かに戻ってきた思考でせめて痛くならないようにと背中を抱いて少し体を浮かせる。

 華琳も、落ちないように先程と同じように腕を首に回しててくる。

 再度唇を離し、乱れる呼吸を整えながら伝える。今の正直な気持ち。

 

「華琳...はぁ、はっ、ぐっ、はぁ、はぁ...華琳、華琳...君が欲しい」

「ええ、貴方にあげる。貴方以外の男にあげるつもりなんてないわよ」

 

 泣きそうになる気持ちをぐっと抑えて、今度は優しくキスを落とす。




超急展開の嵐

えっちなシーンがある時はサブタイトルに(真名)と書いて分かるようにします。
友達がやってるの見て分かりやすくていいなって思ったからパクリました。
初めてえっちシーンに挑戦してるけど、難しさと恥ずかしさで頭おかしくなりそうです。でもこの感覚がなんか気持ちいい。フヘヘ
本来もっと後にする予定でしたが、このままだとメインの話があまりにも長くなりすぎると思って想定してた話をかなり削ったので、初えっちシーンも早くなりました。
ちなみに私は早漏ではないです。

後半もなるたけ早く投稿出来るように頑張ります。
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