「エルニィはすごいね」
ジンキの整備をしていると差し入れを持ってきた彼がそう口にした。
差し入れのおにぎりを食べながら首を傾げる。
「なにが?」
「俺と歳が変わらないのに、ジンキのことが詳しくてさ」
「あ〜うん。ま、好きな物程上手たれってこの国の言葉でしょ?」
地頭の良さもあるが、結局はジンキが好きだからこうしてメカニックをやっている。
ここまでが前振りだったらしく、彼こと都筑碧人はボクにお願いをしてきた。
「それでさ。もし良かったらだけど、ジンキについて俺に教えてくれないかな?」
「ん〜?」
「ほら。自分が命を預ける物がよく分からないと不安だしさ」
不安そうにお願いしてくる碧人にボクの返答は決まっている。
「いいよ」
「ホントに!?」
「うん。どっちにしろ、簡単な応急処置くらいは出来るようになってもらうつもりだったしね。でもボクの教えはきびしーっ!?」
「ありがとう、エルニィ!」
少しからかおうと思ったら、両手を握られて手をブンブンと上下に動かされた。
こうして、ボクと碧人の教師と教え子の関係が始まった。
実際に碧人のやる気は嘘じゃなかった。
今までろくに知らなかったジンキを知ろうと毎日のようにノートビッシリにメモを取って、解らないところは質問する。
同時期に勉強を始めた赤緒と比べても格段に覚えが良かったと思う。
ボクも教えるのがいつの間に楽しくなっていた。
教え始めて一ヶ月も経たない内にジンキの簡単な応急処置を覚えた時は驚いたよ。
本当に熱心な教え子だ。
「二人ともお疲れ様」
そう言っていつかの時のように赤緒が差し入れ持ってきてくれた。
「あ、赤緒……!」
声をかけられて、碧人が緊張した様子で肩が跳ねる。
赤緒は机の上に切られた羊羹と緑茶の注がれた湯呑を置く。
「ありがとう、赤緒……」
「ううん。碧人くん、いつも頑張ってるから」
それから少し話した後、赤緒は部屋を出て行った。
「へ〜」
「な、なに?」
ボクはきっと今、ニヤニヤと意地の悪い顔をしてるだろう。
それくらい碧人の赤緒に対する態度は分かりやすかった。
碧人の肩に手を置いて問い詰める。
「で? 赤緒のどこが好きなの?」
その質問に食べていた羊羹を吐き出しそうになったが、我慢してティッシュを引き抜くとそこに吐き出す。
そういうところ、真面目というか、律儀だよね、君。
「な、なんで……っ!?」
面白いくらい動揺している碧人に呆れた声で返す。
むしろバレてないと思ってる事に驚きだよ。
「え〜。だってバレバレじゃん。たぶん気付いてないの本人だけだよ?」
実際、家主の五郎さんも二人の仲を応援してる節がある。
「でぇ? 質問に戻るけど、赤緒のどこに惚れたのさ?」
「何処にっていうか……その……」
元々同じ学校で気になる相手だったが、本格的に意識し始めたのは、ジンキの操者として一緒に戦ってからだと言う。
「いつも戦うのが辛そうで……そんな赤緒を少しでも支えられたらなぁって……」
「ふーん?」
聞き終わると、ボクは碧人の背中をバンバン叩いた。
「ま、頑張りなよ。ボクも応援するからさ!」
そう言って、勉強を再開する。
碧人と赤緒の仲を応援すると言った言葉は嘘じゃない。
だけどその未来を想像してちょっとだけ。
心の奥底がちょっとだけイラッとしたのはなんでだろう?
それからしばらくして、碧人が行方不明となった。
それと入れ替わるようにしてキョムには新型のジンキが現れた。
とにかくそいつはサイッテーな奴で。
街への被害も市民への被害も一切考えない。
ただ暴力を振るう為に戦ってるような。
そんな危険な奴から街を守らなきゃいけなかったボク達は少しずつ劣勢へと追い込まれる。
そして、一番最初に捕まったのがボクだった。
ジンキを破壊されて捕まった時に見えた操者の顔は────。
アルファスーツを薬品で溶かされ、エルニィは全裸で拘束されていた。
両腕両脚を広げた大の字で拘束され、身動き一つ取る事も許されず、展示物のように飾られている。
そんなエルニィに、敵の頭領たるシバは今日も会いに来ていた。
「やぁ、立花博士。考えを変えてくれる気になったかい?」
会いに来たシバにエルニィはベーッと舌を出す。
それは残念と笑顔で肩をすくめるシバ。
「君が望めば衣食住はもちろん、ジンキの研究に最高の環境を与えられるのにね」
「誰がお前たちキョムに協力なんかするもんか!」
部屋に備え付けてある椅子に座り脚を組んで考える素振りを見せる。
エルニィは友人の青葉と同じ顔で正反対のシバが嫌いだった。
絶対に屈しない、という気持ちで睨んでいると、思い出したかのようにポンと手を叩く。
「そういえば、君に会わせたい人が居るんだった。私の恋人なんだがね」
「いや……君の彼氏になんて興味ないんだけど……」
「そう言うな。きっと驚くよ」
シバが指を鳴らすと扉が開き、入って来た人物が信じられなかった。
「碧人……?」
そこに居たのは、行方不明になっていた都筑碧人だった。
言葉が出せないでいると、シバが碧人の顔の輪郭を指でなぞる。
「懐かしい顔だろう。都筑碧人。私の恋人で、君を捕えた"カリビト"の操者だ」
「え?」
シバの言った情報を脳が理解するのに数秒を有した。
「うそだ……」
「嘘なものか。それに君は捕まった時に彼の顔を見ている筈だけどね」
「……!?」
確かに見た、気はした。だけど気の所為だと思い込もうとしていた。
「碧人になにをしたぁ!!」
エルニィの怒声にシバは心外そうに笑う。
「私はただ、彼の心の隙間を埋めてあげたんだよ」
「心の、すきま……?」
「そうさ。悪いと言うなら、碧人の気持ちを袖に振った赤緒の方だろう」
気持ちを袖に振った。
その言葉に今日何度目かの驚きが走る。
「とてもいじらしい告白だったよ。それでも彼にとって精一杯の告白だったんだ。なのに赤緒は彼の気持ちに応えなかった。ジンキで命懸けの戦いに身を投じたのは誰の為だと思っていたのか。だから可哀想な彼を慰めてあげたんだ。今ではこの通り」
そう言うと、エルニィの前なのにも関わらずキスを始める。
「こらがっつくな。ふふ、大丈夫だ。後でちゃんと相手をしてやる」
再びエルニィに視線を戻す。
「今の彼は私が"お願い"すれば何処だって襲うし、誰だって殺す。赤緒でもね。でも先ずは……」
シバが碧人の耳元で何かを囁く。
すると、碧人がエルニィに近付いてくる。
「碧人……つっ!?」
いきなり碧人がエルニィのキスをしてきた。
「〜〜〜〜っ!?」
抵抗しようとするが両腕両脚を拘束されているのでそれも叶わない。
胸を潰すくらいの力で揉み、膣口へ強引に指を押し込んでくる。
エルニィが感じてる痛みなど無視して。
重ねていた唇を離すと、硝子玉のようになった碧人の瞳が見える。
彼は小さな声で呟く。
「エル、ニィ……?」
「あ……んぐっ!?」
一瞬正気に戻ったのかと思って安堵し、碧人の名前を呼ぼうとしたが、また唇が塞がれる。
乱暴に口内を舌で掻き回され、膣内も指で強く擦られる。
そうしている間にスボンのファスナーを下ろす。
既に大きく勃起したそれがエルニィの股に擦りつけてくる。
熱く滾った肉棒。
それは、エルニィを犯すのにちょうど良い位置で触れてくる。
また顔を離すと、今度はエルニィの身体を強く抱き締める。
「あ────ぎぃっ!?」
安堵は一瞬。
碧人は自分の肉棒をエルニィの膣内へと押し込んできた。
処女膜を破り、竿に赤い液体が伝ってくる。
「ちょっ!? いたいっ!? 痛いってばっ!!」
痛みを訴えるが碧人は止まらない。
自分の性欲を解消する為だけに腰を振るう。
「エルニィ……えるにぃ……!」
ただ、うわ言のように名を呼んでくれる声に僅かばかり、痛みが和らぐ気がした。
その変化にシバが気付く。
「無理やり処女を破られたにしては随分と感じてる様子じゃないか。その痛みの表情の中で垣間見える安堵……もしかして、立花博士は彼が好きだったのかい?」
その言葉にエルニィの顔がレイプとは別の理由で赤く染まった。
「ち、ちが……っ!?」
否定しようとするが、シバ可笑しそうに手を叩いて笑う。
「隠さなくていい。碧人は良い男だからね。それに好きな男と子作りした方が
にやりと笑うシバ。
その間にも碧人は腰を振ってエルニィを犯す。
「君がもう少し素直になってくれれば、待遇も考えたんだがね。だが仕方ない。少し時間はかかるが、君の子供に期待するとしよう」
嘲るようなシバの台詞にエルニィはゾッとした。
エルニィの名前を囁きながら、膣内を上下に動く肉棒の変化に気付く。
「碧人待って! まってたらっ!? こんなのやだぁ!!」
これから訪れる未来を想像して泣きじゃくるエルニィ。
しかし、その抵抗も虚しく、彼女の子供を作る為の部屋に大量の精子が注ぎ込まれようとしていた。
「える……うっ!?」
グチャッという音を耳ではなく、膣内そして子宮が聴いた。
「オ、オオアアアウウウウッ!?」
自分でもよく分からない叫び声を上げながら、エルニィは成す術も無く精子をすべて受け止める。
ドクドクと脈打っていた肉棒は一時的に動きを止めると、エルニィは虚ろな眼で荒い呼吸をしていた。
そんなエルニィのお腹をシバが愛おしそうに撫でる。
「ふふ。今回は孕んだかな? まぁ、結果はすぐに判る。精々強く優秀な
エルニィの地獄はここから始まったばかり。
エルニィが犯されたのは赤緒より前です。
もしも次があるなら誰を書いてほしい?
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黃坂ルイ
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川本さつき
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メルj・ヴァネット
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津崎青葉
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シバ
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真白・ミューラー(友情出演?)